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05月09日
19:45

「アナと雪の女王」

てなことで、GWの中休みにやっと観てきました「Frozen」。
映画についてはまたそのうち。

おねえちゃんの氷のドレス、いざ描こうと見てみればめっちゃ細かい。CGだと思って凝りまくってる。次描くときは、省略デザインの方にしよう、そうしよう。

02月19日
03:35

cartoonbrewによると、とうとう「フィニアスとファーブ」の製作が終了したらしい。
どんな作品もいつかは終わる(一部、サザエ何とかや、ドラ何とか等は、日本が滅びても続いているだろうことは疑いようもないことではあるが)とは言うものの、まあでも、そろそろだよね。作品にはやっぱりやめ時ってあると思うんだ。ああ、もうちょっとみてみたかったなあ、なんてころに終わるのがちょうどいいんじゃないかなあ。「アンパンなんとか」や「ドラなんとか」はもう児童の学習雑誌と同じで、視聴者が代替わりしていくこと前提でつくってるだろうから、人類が滅びても次の生き物が作り続けてるとおもうね。
ともかく、残りのエピソードを楽しみに待とう。あ〜、ステイシーとももうすぐお別れなのか〜。

それはそれとして、行くものあれば、来たるものあり。
ディズニーXDでは、米国で去年の夏から放送開始した「絶叫キャンプ・レイクボトム camp lakebottom」がはやくも放送開始。去年の「ランディ・カニングハム」や「ボックスX」と同じパターンですね。
例によってXDお得意の面白いのかどうなのかよくわからないアニメ。
ちゃらちゃらしたお金持ちの鼻持ちならない連中が集う湖のほとりのサニースマイルズキャンプに、お高くとまって鼻持ちならない姉スージーと行くはずだったマギー(男の子だよ。Maggie じゃなくて Macgee だから、マッギーのほうが発音が近いん)だが、策略にハマって姉と別れ、対岸のキャンプ、レイクボトムへ行ってしまう。キャンプを運営するのはゾンビのソーヤーはじめ化物ばかり。キャンプで一緒に過ごすのは、強気なカンフー少女、グレッチェンと、何をかんがえているのか理解不能なスクワート。怪現象、怪物連発のキャンプ・レイクボトムに、鼻持ちならないサニースマイルズの連中の嫌がらせ攻撃と、マギーのキャンプ生活は退屈知らずなのだった。
キャンプで、ホラーで、グレッチェンとなれば、グラビティフォールズ+キャンプ・ラズロなのかと思ってしまうところだけど、なんと、ディズニーXDでは、「グラビティフォールズ」の期間限定放送とあわせて特別編成でホラーな週末連続放送だそうですよ。
丸顔にビーンノーズ(丸い鼻のことね。今勝手につくりました)のグレッチェン。このデザインはさすがにどうかと思いはしたが、それでもやっぱり動くとかわいいね。おそるべしカートゥーンマジック。あたくしてきには、サニースマイルズにいる年長っぽい(キャンプリーダーかな)名前の分からない女の子が性根が腐ってそうで素敵です。こんどコピー誌つくってやろうっと。

01月29日
01:26

どうも、グラビティーフォールズの第2シーズン開始が夏あるいは秋へとずれこんでいるようで、日本でも第1シーズンの後半がいつから始まるのか不明の状態。まあ、じっくりといいものを作っていただければそれでもいいんだけれど、あんまり待たされるっていうのもちょっとつらいかなあ。とりあえず9月には始まりますように。

で、ディズニーチャンネル開局10周年記念特別編成も無事終了。
「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」の第16話も放送されましたね。カーペットのやつ。
日本語版のサブタイトルは「不思議なカーペット」。そのままですな。
しかしお待ちアレ、本当はもっとおもしろいサブタイトルなんですよ。

英語版のサブタイトルは「carpet diem 」カーペット・ディエムと読んでください。
なんだこれはと、お思いの方もおられよう。diem は英語ではありません。
実は洒落になっていて、carpet は、お話に出てくる実験78カーペットのことですが、ことばそのものはラテン語の「 carpe diem 」との洒落。

カーペ・ディエム (英語読み。原音はカルペ・ディエム。ラテン語はローマ字の元だから、発音はほぼローマ字読みでOKだよ)
ん~聞いたことがある人なあ、というは、
ラテン語の教科を学んでいた人か、
映画「今を生きる dead poets society」をちゃんと見ていた人か、
ディズニーチャンネルで「フィニアスとファーブ」を見ていたひと。

carpe diemは、「今日を掴め(何でも昔の詩人が今目の前にある今日咲いている花を摘む、ということばで、今日という日、今を大切にしようと歌ったんだそうで)」という意味で、英語では「フィニアスとファーブ」の主題歌のTVに出てこない部分で歌われている「seize the day (今日を掴め)」という意味ですね。
ラテン語版はエピソード「ジェットコースター・ザ・ミュージカル」のエピソード・エンディングの歌、「カーペディエム」で登場。ここでは「今を楽しもう」と訳されていました。

これを念頭において、怪奇ゾーン・グラビティフォールズ第16話を観てみれば、ああ、そういうことなのか、と納得の内容であるわけです。

わりかしストレートなサブタイトル(英語版のですが)が多いグラビティフォールズだけど、第16話はちょっと洒落たタイトルになってるぜ、とまあそういうことで。

12月08日
07:27

12月ですね。
カートゥーン的には12月といえばハロウィーンに続いてこの時期だけのクリスマス・エピソードの季節。もっともカートゥーンネットワークは放送中の番組では時期に関係なくクリスマスエピソードもエピソード順通りに放送してますが、放送休止中の作品や、長編スペシャルなどはこの時期でないと見られない。

で、早速ディズニーXDでは「学園NINJAランディ」のクリスマス・エピソードからスタート。
クリスマス・エピソードの方もよく出来ていたんですが、エピソード的に重要度が高めなのはCWのエピソード8-bのほうで、何代前なのかはわからないが、かつてニンジャだった男の逆襲劇。まだニンジャの経験の浅いランディ対、ニンジャの掟に抵触してニンジャの資格を剥奪された男の戦いなのだ。考えてみれば4年に一回新しいニンジャが選ばれるんだから、過去100年(ノリスビル高校が100年前からあったと仮定してだけど)だけでも25人のニンジャがいたことになるのだな。こうなるとノリスビルには歴代ニンジャがごろごろいることになるので、実はランディの知らないところでニンジャの手助けをしているよ、みたいなエピソードもでてきそうですな。もっとも、先代ニンジャの帽子の男は今のところ何もしてないみたいだけど。
#8-aのクリスマス・エピソードも、よかったんですが、ランディとハワードの関係から、やはりアメリカと日本の脚本(あるいは考え方)の違いを感じましたよ。
おおむね日本では主人公とサブキャラクターが友情を結ぶと、この友情は人間関係の基本構造となるので、普通壊れません。エピソード的に壊れたように見えても実は理由があって結局「オレはお前を裏切らないぜ」や、「お前のことは信じていたぜ」となるのがほとんどです。日本では友情とは裏表や裏切りがあってはならないという強い概念があるので、一度結ばれると、いうまでもないくらいずっと続くのがあたりまえみたいなところがありますね。逆に壊れてしまうと究極の敵みたいなことになったりします。
これは基本的に両者が同じ価値観を共有しているという前提がかなり強固にあるということだとおもわれます。このためお互いに悪態をつくことがあっても、普段からいつも同じ方向をむいているんだなという人間関係になるわけですね。
でもアメリカの場合、友情はしょっちゅう崩壊の危機に見舞われます。(それ自体がドラマだからという理由もあるでしょうけど、逆に言うと日本ではこの部分のドラマをあまり描かないともいえますね)「どうして裏切ったんだ、」「なんでそんなことするんだ、」「信じていたのに、」「そういうおまえはどうなんだ、」なんて状況はしょっちゅうでてくるわけです。たとえ親友同士でも、一人一人は別の人間だから、視点や考え方、価値観に違いがあって当たり前というわけですね。でもそういう状態を乗り切って互いに認め合い許しあい分かり合っていくのが友情という関係なんだというわけですね。
ランディとハワードは親友だけど、親友同士ならではのつい相手の痛いところまでついてしまうという場合がけっこうあって、その痛いところをつかれた痛み、そんなつもりはなかったのについてしまった痛みをお互いどう乗り切っていくのかが「学園NINJAランディ」の意外といい感じな部分だといえるんじゃないでしょうか。ヒーロー物だけど、主人公たちのこの普通な人感覚がいいんですね。ついでに2人とも馬鹿だしね。馬鹿はいいね。

ディズニーチャンネルは日本ディズニーチャンネル放送開始10周年記念特別編成も手伝っていつになくにぎやかな12月。で、「フィニアスとファーブ」第4シーズンのクリスマス・エピソード、ていうか、ニューイヤー・エピソードですね。第4シーズンはアメリカでは珍しくウィンター・ホリデーシーズンからのスタートで、時期的にもぴったりだったということですね。
それに加えて、「フィニアスとファーブ、Marvel ヒーロー大作戦」も日本初放送。
こういうクロスオーバーものはなかなかどっちつかずの雰囲気になったりする場合もあるんですが、これは面白かった。もちろん「フィニアスとファーブ」なので、アメリカン・コミック方向からカートゥーン寄りになってはいるんですが、ディズニーXDの「アルティメット・スパイダーマン」のおかげで(声の出演も「アルティメット・スパイダーマン」組ですね)わりとすんなりカートゥーン・コメディの世界にとけこんでます。
なによりマーベル・キャラがバランスよく自分のスタンスを崩さないのがよろしい。ああ、こいつだったらこの状況でこんなこと言いそうだ、という、アメリカお得意のシチュエーション・コメディの方法論がちゃんと成立しているのがおみごとでした。スパイダーマンが両世界観のいいクッションになってもいますね。さらにくわえて、珍しい怒りのフィニアス(ザ・ムービー以来2度目か)や、今回女性スーパーヒーローがいないことまでストーリーにおりこんでくるあたり丁寧に脚本をつくっていて実に結構。安易にペリーにスーパーパワーを与えるなんてこともしないのがとてもいいよ。まあ、ペリーは普段からスーパーだからね。あたくし的にはニック・フューリーの「なぁにをしているんだ」が最高でした。こういう会話の最中なにかというとちょっと横道にそれるってのはいいね。アメリカン・コメディの会話劇のいいところですよ。つぎが「ハンマーがないと」ネタね。やっぱりハンマー(ミョルニールね)をいじってみたいよね。パワーの戻ったソーがキャンディスにハンマーを差し出すのもいいね。この神様は紳士だね。ビーク・スーツ・マーク2があっというまにやられてしまうのもいいよ。相手はプロの悪党だからね。こういう部分がちゃんとやってるなと思えるところですね。
ともあれ、期待以上のできだったので大変けっこうでした。
新エピソード放送開始から一端リピートにもどった「フィニアスとファーブ」ですが、10周年特別編成のCMでは第4シーズンの新エピソード「mind share」のカットもでてくるので、どのタイミングで新エピソードが入ってくるのか油断できませんよ。

これから毎週のようにクリスマス・エピソードが放送されまくるのでこの時期の番組チェックは大変ですね。カートゥーンファン共通の悩みではなかろうか。

クリスマス・エピソードではないけれど、来週末のディズニーチャンネルは「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」の連続放送で、新エピソード#14登場。でも#13(Boss Mabel)が抜けてるので、本格的な新エピソードのレギュラー放送は来年からでしょうかね。それはそれとして、この連続放送ではミニ・エピソードの「ディッパーの謎ガイド Dippe's guide to the unexplained」も6話一気に放送。これは見逃せないよ。#14以外はもう観てるからいいかなんていわないでちゃんと観ましょうね。本編では描ききれない謎また謎のグラビティーフォールズの街の謎の一端がついに明かされるのだが、ミニ・エピソードでオチなんかつけなくてもいいと思って本編以上にやりたい放題の問題作だらけ。特に「左側の男」がひどい。なんだあれは。しかしどんな謎より怖いのは「熊雄君」だよ。多分日本語版でも「くまおくん(あるいはくまおちゃんか、くまおさんでもいいけど)」になるんじゃないかと思うんだけど。おりしも「くまモン」大ブレイク中の日本だけど、ついにライバル登場だ(うそです)。

そんなわけで、忙しい年末をさらに忙しくする12月のカートゥーンシーンを楽しみましょう。

09月28日
14:37

オーストラリアのTVアニメ、問題作「SheZow」の主人公。

しばらく前にエントリで紹介した「SheZow」。今年アメリカでも放送スタート。オーストラリアでは一時第8回までで放送がストップしたらしいのですが、現在は以後も順調に放送中。
で、前のエントリでも書きましたが、どのへんが問題なのかといえばこいつが男の子である、ということ。ある日、引越し先の叔母さんの家で見つけたリングをイタズラではめた主人公のガイ。そのリングは引退したスーパーヒーロー、シーザウのリングで実はシーザウの正体は叔母さんだったのだ。そのためガイは男なのに女性のスーパーヒーロー、シーザウに変身してしまう。と、いっても能力と衣装がシーザウなだけで、なかみは男のまま。世界初の女装男子スーパーヒーローの誕生というわけ。オーストラリア、馬鹿すぎる。シーザウはスーパーヒーローのなかでも人気者で(そういう世界観)ファンもいっぱい。ガイはシーザウのイメージを壊さないようにしながら悪と戦うのであった。
んだがしかし、こんな変な設定でありながら、中身はわりとまともなスーパーヒーローもので、女装であること自体もコメディのネタとしてきちんとストーリーに織り込んで、ふざけた女装ネタだからとグダグだのうちわ受けみたいなことにはなっていないのであった。そこんとこちゃんとしてる。わりとくだけたキャラクターデザインで、今(10年代)となっては少々古め(00年代風)のフラッシュ系アニメーションの動きなのだが、たまにアクションもかっこいいよ。

08月15日
23:56

と、いうわけで、ついにミステリーシャックを手に入れたギデオン(詳しいいきさつは自分の目で確かめよう)。
グラビティーフォールズの町の人々は人気者のギデオンを応援こそすれ、土地建物を失い、スースのばあちゃん家(ち)に居候の身になったミステリーシャック御一行様に同情するものなど一人もいない有様。
さっそくギデオンはグラビティーフォールズの住人を集めるとミステリーシャックの建物を取り壊し、自らのテレパシーテント拡大版、邪悪(?)なギデオン・ランド建設を宣言する。しかもギデオンはワドルまでもを我が物にしているのだった。よるべない身をもてあますスタン。居心地のいい屋根裏部屋を失い、このままでは夏休みも半ばでグラビティーフォールズを後にせざるを得ないディッパーとメイベル。そしてミステリーシャックが消えてスースとウェンディは失職。ウェンディは町を離れることになり、スースは新しい職探しの日々をすごすのだった。お手上げ状態のミステリーシャックご一行様。このままウェンディと別れたくない(多分)ディッパーは6本指の手記をたよりにシャック奪還計画を立てるのだったが、ギデオンの前にころりと失敗。
だがしかし。ことはそれだけでははおさまらない。ついに明かされたギデオンの真の目的はXXXXXXなのだった。もし、XXXXXXが手に入ればギデオンはXXXXXXも夢ではない。しかし、ミステリーシャックを手に入れたにもかかわらずXXXXXXを見つけることができないギデオンは、ディッパーがXXXXXXXをXXXXXのではないかと思い至り、ついにXXXXXXで、ディッパーとメイベルに襲い掛かるのだった。どうするディッパー!XXXXXXをXXXXXXしてXXXXXXとXXXXXXをXXXXXXXのか?そしてXXXXXXの本当のXXXXXXとは?もう書いているほうもXXがXXXXだかわからない最大のクライマックスを迎えるのだった。どうなるディッパー!危うしメイベル!!なんとかしろスタン!そしてスースの新しい仕事は無事見つかるのか!?ウェンディは本当にいっちゃうのか!?どうなんだグラビティーフォールズ!!

とうとう第1シーズン最終回をむかえたグラビティーフォールズ。
謎が謎を呼び怒涛の展開。そしてXXXXがXXXXとまさかのXXXXというわけで、これ以上Xばっかり入力してもしょうがないのでここまで。

いや~、久しぶり(でもないか)に面白いアニメをみさせていただきました。
しかし、アメリカの人はこういうネタが大好きですね。日本でもこないだ始まったTVドラマ「Grimm グリム」も、実にいい感じで、しかも舞台がグラビティフォールズと同じオレゴン州(こっちは都市部のポートランドが舞台ですが)。アメリカ国内でオレゴン州ってどういう位置づけなんだろうか、とおもわずにはいられない。
こういう作品をみるとアメリカ人の持つSFマインド(あるいはセンス・オブ・ワンダー)というものを感じざるを得ない。
が、しかし、面白いアニメであればこそ、ちょこちょこと気になる部分もあったりするものだ(ダメアニメならさいしょっからそんなこと気にしない)。
「フィニアスとファーブ」もそうだけど、わりと作画がいい加減な場合がある。全体にまとまっていて美しい仕上がりであるだけに、適当な部分がちょっと目立ってしまうのだな。まあ、しかしある意味間違い探し程度におもって面白がってもいいレベルだといえるかもしれないが、それでも「ウェインディ~脚がねぇ~」事件(事件はおおげさ)はちょっとどうかと思うね。あれなんとかしてください。
ほとんどの場合、ストーリーに文句はないのだが、それでも「時間旅行者の豚」回では、やはり時間テーマSFが映像作品に向かない、という事実を突きつけられたようでSFファンとしては少々つらいものがあった。作品としてだめ、という意味ではないので誤解のないように。映像作品としてはああするしかないんだろうなと思いはするのだけれどね。子供向けだし。あまりハードにつきつめてもしょうがないと、どこかで娯楽作品よりに曲げなければならないのはしょうがないのかもしれない。
たとえ子供向けでも、時間テーマSFは小説になると実に良く出来ているものが多い。2年前にニューベリー賞(アメリカの児童文学賞)をとった「when you reach me」も実によくできた時間テーマのSFで、コアなSFファンも満足のいく内容だった。だから子供向けだからプロットが変になるのではなく、小説と映像作品というメディアの違いが、時間テーマの場合、作品の方向性、特にプロットの論理性にはっきりあらわれてしまうのではなかろうか。グラビティーフォールズといえど、例外にはなりえなかったということですね(ちなみにここしばらくの間のSF映像作品でまともな時間SFだったのは「12モンキーズ」くらいなんじゃないかな?)。もう一度言いますが、作品としてダメといってるんじゃないですよ。あくまで時間テーマSFとしてどうなのか?という視点の場合、ちょっと残念だったなということですからね。アニメ作品としてはよく出来ていてほとんどの人は満足できるエピソードだっただろうと思います(一部わたしのような人間だけがまだやりようがあったんじゃね?みたいなことを思うだけですよ)。
なんてこともありましたが、ほかにもえ~そおなの?だの、なんじゃそりゃ、みたいなものがあったりするんだけれど、そこはアニメーションというメディアの強みで、なんなくクリア。こういうSFファンタジー・オカルトミステリーの本質が真面目で大げさな法螺話だと思えば、やっぱり法螺話は楽しいということですね。
とびだしたどんぐり目玉は「ザ・シンプソンズ」系のチャレンジングなキャラクターデザインだけど、みごとに成功。カートゥーンネットワークでも流行のチューブ状手脚というデザインも、グラビティーフォールズ流にアレンジされていてオリジナルなものになっているし、さらにぷっくりおたふく顔のディッパーとメイベルは日本のアニメでは考えられないデザインではなかろうか。しかしこれが実にいい感じ。メイベルは時にめっちゃかわいく、時にみょうに不細工に見えるというただ単にカワイイだけのデザインとは一味違うんだな。
なにしろ絵と声のマッチングがすばらしい。はじめはわりとオトナ声のキャラクターにびっくりするけれど、1話を見終わるころにはもうこの声以外考えられないようになっている。これはもうキャスティングが見事だというしかない。メイベルの声の出演者(原語版)の人、クリステン・シャールはアメリカのアニメ賞(アニー賞)で主演女優賞をとったとか。当然だな。
とりあえず、あの声でメイベルというキャラクターを生み出したというだけでも価値ありな作品といえるかも。ウェンディもね。おねえちゃん声がたまりませんな。
総じて背景も美しい作品でしたね。TVシリーズだとわりとキャラクターにあわせてパターン化したり省略の効いた背景が多いのだけれど、日本アニメというか、カートゥーンでもよりリアルなヒーロー系作品のようにリアルな背景でありつつ、キャラクターにあわせて省略するところは省略するというオリジナルな味わいの出来でしたね。OPや第1話、2話の背景の美しさは見事な出来だといえるでしょう。第3話以降は流石にもうどういう背景なのかわかっているのでそれほどのショックはないわけですが、それでも安定した美しさを保ってシーズンを終えたのはとてもいい仕事だったといえるのではないでしょうか。最終回はこれまた実に美しい背景にお目にかかれますよ。
効果音や音楽もあまり目立たないんですが、目立たないだけにいい仕事だったといえるでしょう。特に効果音はよかった。第1話のディッパーが木の幹をトンカチで叩いたときの音や、第2話の一見怪物の発した叫び声のようなチェーンソーの音など、こまかところでちゃんと音をつくっているのはきいていて心地よいものでありました。BGMも同様に、あまり表にしゃしゃり出てこないいい感じのBGMが多くて実に好ましい。もちろんOPのテーマ曲がすばらしいのはあらためて言うまでもないことですね。OPは映像も含めて出色の出来でありましょう。

総じて十分満足のいく作品だったグラビティーフォールズ。
第2シーズンは来年初頭からスタートの予定とか。
待ち遠しい!遠しすぎる!!

07月20日
07:03

なぜか執拗にミステリーシャックの土地建物を狙い続ける、リル(「小さな」little の省略形 lil ってことね)・ギデオン。なんとかして不動産権利書を手に入れようと画策するも、スタンは頑丈な金庫に書類をしまいこみ、その電子錠の解除コードは不明。
ついに業を煮やしたギデオンは、グラビティーフォールズの怪文書、六本指の手記第2巻に書かれた呪文をもって、あの、れいの、その、あれを召還、れいの、その、あれの力でスタンからコードを盗もうとするのだった。
一方、スタンに毎日あれこれこき使われるディッパーは、どうして自分ばかりがとスタンに対する気持ちに整理がつかなくなってくる。しかし、ギデオンが森でれいの、あの、その、あれを召還する場面にでくわしたメイベル、スースから、コトと次第を聞いたディッパーは、スタンとミステリーシャックをギデオンの陰謀から守るためその身を投じるのであった。以下ネタバレなので今回はここまで。

ついに第1シーズンのクライマックス。
いよいよ最後のあれが登場。ディッパーの六本指の手記第3巻によれば最悪のクリーチャーにして、わりと気さくでとっつきやすい性格のれいの、その、あれ。スタンとあれの関係は?なにより、ミステリーシャックの秘密とは一体全体なにがどうなるのか~、と、日本放送まで待てしばし。

エピソードとしてはわりといい話も含んでいるのでそこんとこあれですね。
次回はついに第1シーズンの最終回。って、なんだかんだでもうスタートして1年たってるんじゃん。こんなスローベースな作品って、わりと珍しいんではあるまいか(「The Weekenders ウィークエンダー」は、第1シーズンが8話とか9話とかで、全39話4シーズンの各エピソード数がばらばらという変なつくりでしたが、ディズニーチャンネルの作り方ははよくわかりませんね。大手ネットワーク以外のチャンネルの作品は何年でも何度でも繰り返し放送するんだから、1シーズンが13話かその倍数でなければならない理由はもうない、ともいえるわけですが。)すでに第2シーズンの制作もスタートしているとか。まだまだディッパーとメイベルの夏休みはおわりそうにない。

07月02日
02:37

毎度あやしいミステリーツアーで観光客から金を巻き上げるスタンだが、カートで森の中を案内してまわっているあいだにメイベルはミステリー・シャックのなかでワドル(和名「よったん」、ね)とやりたい放題。店の中をぶたが自由に歩き回るのをよしとしないスタンはワドルを外に出すようメイベルに言うのだが、ワドルを愛するメイベルは頑なに拒否。
一方、最近森の中で次々と起こる怪現象に興味を引かれたディッパーはその正体を暴くべく、スースと共に罠を仕掛けるのだが、なんと決定的瞬間をカメラに捉えることに成功する。

愛するワドルのためにおそろいのセーターを編んでいたメイベルは、TVで赤ちゃん用抱っこ式バンドルぶたにも使えるよ、のCMを目にすると善は急げ、早速手に入れるべくスタンにワドルを託して勇んででかけてゆくのだったが、ミステリー・シャックの見世物をワドルに台無しにされたスタンはワドルをシャックの外に繋いでだれかにもらわれてしまうようにしてしまうのだった。

そのころミステリーシャックに戻ってフィルムを現像(現像かよ、デジカメ買え、みたいな)していたディッパーだが、あとすこしのところでうっかりさんのスースのせいで写真はパーになってしまうのだった。誤るスースだがこれまでのスースの数々の失敗を思い起こすと、スースに対する信頼感が揺らいでゆくのを感じるディッパーだった。
そのとき、巨大な影がミステリー・シャックの外を猛スピードで飛び去ってゆく。なんとびっくり、古代の翼竜がワドルをひッ捕まえて森の中へと消えてゆくではないか。シャックに戻ったメイベルは事の次第にショックを受け、約束を破ってワドルを失ったスタンに二度と口を利かないと宣言する。
しかしワドルはどこに?見よ、ワドルに着せていたメイベル手編みのセーターがほつれ森の中へと赤い糸が導いているではないか。ミステリー・シャックご一行様は早速ワドル奪還のために糸をたどって深い森へと入っていくのだが、彼らの行く先には想像も出来ないような驚異の事実が待ち受けていたのだった。ミステリー・シャックご一行様とワドルの運命やいかに。

スタン大暴れ。大人もたまには頼りになるぜ。そういうお話です。やってることはめちゃくちゃだけどわりとシリアスなお話、あ、これまでにくらべれば、ですからね。つーか、メイベルxワドルになるとシリアス路線なのか。
それはそれとして、ますます驚異の実態があきらかになってくるグラビティー・フォールズ。次回はどうやらいよいよ謎の本質にせまっていくようですよ。

06月18日
02:52

CNの新番組「Grojband」の女の子たち。

手前中央がレニー。バンドのベーシスト。ちょっとチビなのが素敵。
左ピンクの髪がコーリーの姉トリーナ。
右のざあますメガネがその下僕ミナ。
奥の丸メガネがケイト、金髪ポニーテールがアリー。バンドの追っかけ。

てなことで、スタートした「Grojband」ですが、毎回怒りの頂点なのかと危ぶまれたトリーナ。エピソード2-aではラブラブの頂点に、2-bでは恐怖の頂点に達してラブリーな日記に書き殴り。なんじゃそれ。とにかく、感情的にイってしまうと日記に吐き出して解消するというちょっと狂った設定なのだな。エピソード3ではまた怒り狂ってました。
狂ってるなあCN。

日本のCNでも始まった「おかしなガムボール」はもともと狂ってたけど、新エピソードもかなり狂ってる。

ちょっとまえのエントリで書いたCNのパイロット版「Steven Universe」。同時にあと5作品のパイロット版が公開されていて、いずれもかなり狂ってる。
変な転校生、格闘スーパーマーケット、未確認生物(といっても画面に出てくるので未確認じゃないけど)と暮らすサラリーマン、科学おたくの少年が「空想」科学で生み出したへんな相棒と原始時代からやってきたマンモス人間との3人(?)で繰り広げる「空想」科学冒険、鶏と鮫と宇宙人(たぶん火星人)が明らかにする火星の隠された真実。一体何を書いているのか自分でもわからない。
ああもう、「Steven Universe」がすっげえまともでフツーの内容に思えてきた。

CN狂いまくりですね。いいことです。ヒーロー、DC系作品は非常にまともなのでオリジナル系はどんどん狂っちゃってください。
ちなみに「Grojband」のエピソード1-bでゾンビが出てきたのは、別にハロウィンスペシャルだからなのではなく、ゾンビがいる世界だから。他にも特になんの前触れもなく未来人や宇宙人がフツーに出てきて登場人物はみんなフツーに対応してるし。トリーナ怒りの日記のシーンの一天にわかに掻き曇り雷鳴轟くシークエンスも漫画表現なのかとおもっていたら、実際に起こっている現象としてあつかってるよ。狂ってるなあ。

06月13日
03:24

「Grojband 」は、つい先日、CNでスタートした新番組。

最初一体なんと読むのかと思ったけど、発音したらすぐわかった。
つーか、そのままグロージバンド。
これはガレージバンドのもじり。つーか、ガレージは日本語で、つまり garage の日本語表記で、例によって原音とはちいとばかり離れた表記なわけ。こういうの多いね。最初に英語をカタカナ表記にした人たちは一体何を考えていたのか疑問を持たざるを得ないわけだけど、garage (ガレージ)は英語の発音では「ガラージ(ラは r の音なので実際はガゥラァージにより近い)」で、「グロージ(ロは r の音なので実際はゴゥロォージにより近い)はその発音のもじりをそのまま文字にしたもの。
いうまでもないかもしれないが、ガレージバンドとは、自宅のガレージをスタジオ代わりにして演奏の練習をする素人バンドのことですよ。日本の住宅環境から見ればうらやましい限りですわね奥様。

アニメのほうは、プレティーン(「ティーン」ってこれもいまさら言うまでもないと思うけど、13歳から19歳までのことですよ)の4人組がロックバンドでビッグになる夢を追いかけるスチャラカ・コメディ。
リーダーで主人公、ギターとボーカルのコーリーに、ちょっとゴスのベーシスト、紅一点のレニー。キーボードのキンとドラムスのコン(逆かも、たぶん兄弟。なぜなら名字が二人とも「Kujira クジラ」だから。なんじゃそりゃ)。
バンドの追っかけはアリーとケイトのちょっと変な2人組みの女の子だけ。
それに忘れてはいけないもう一人の主人公、コーリーの姉、恋する乙女、わがまま一直線のトリーナと、その手下、トリーナのベスト・フレンド(とその子は思っている)、ミナ。

このアニメが変なところは、毎回バンドが演奏するのが、毎回ストーリーのクライマックスで怒りが頂点に達した姉トリーナの復讐ノート(うそ、トリーナは怒りをそのまま、いつも持ち歩いているらしいラブリーなふわふわピンクの日記に叩きつけ、詩、もしかしたら散文かも、を書き殴るという奇妙な癖を持っている)を弟コーリーが拝借してその詩をバンドの演奏で歌うというところ。というわけで、毎回コーリーはトリーナの怒りが頂点に達するようにあれこれ画策するのであった。大丈夫か?この変な展開で本当に毎回やるのか?つーかエピソード1-bでいきなりハロウィンエピソードなんてはじめて観た。だいいちいま6月だし。

しかし、恐ろしいことに出てくる女の子がみんなかわいいのだ。みんな頭がすこし変だけどね(チョイ役の女性店員すらも頭が変だった)。
特にいいのはミナですよ。どんなキャラなのかと思ったら、ベスト・フレンドのトリーナ一途でトリーナのいいなりなくせに頭が切れて言いたいことは全部言うタイプ。素敵だ。デザインも最高だ。
レニーもちょっといかしてる。いずれも声の出演者がいい感じ。特にレニーはチビなんだけど声が結構低音ですごくいい。ミナもわたし好みの「風邪引き系(例:山田きのこ旧名溝脇しほみ、池田千草等、これでわかればあなたも立派な声優マニア)」。たまらんぜよ、武智さん、とおもわず土佐っぽになってしまうほどに。

と、いうわけで、オレは次のイベントでミナのコピー誌作るね、と言うと思ったら、どっこいそうは問屋が卸さないのだ。実はもう作ってイベントにでてきてしまいましたとさ。もっともそれはまだ本編を見る前にデザインだけでミナ最高っていきおいでやっちゃったものだから、次のイベントには今度はちゃんと本編見たぞ版をつくる気満々とそういうわけなのであった。
てなわけで、「Grojband」、日本CNでも早くやってください。「アトミック・ベティ」の二の舞でも全然かまいませんよ。ええ、かまいませんとも。

05月22日
22:28

といえば、「アドベンチャー・タイム Adventure time with finn and jake」のディレクター、エンディングや劇中歌でおなじみのレベッカ・シュガー Rebecca Sugar のオリジナル作品。
話題先行でしたが、ようやっとアメリカ・カートゥーンネットワークのサイトで動画が公開されたみたいですね。
全体のストーリーはなんだかまだよくわかりませんが、パワーを秘めたジェムを体につけた3人の女性、ガーネット、アメジスト、パールと主人公のちょいと小太りな少年スティーブンの冒険物語。若いスティーブンのジェムのパワーはまだ不明。
3人の女性が、なつかしのスーパースリーに見えるのはあたくしだけだろうか。

おそらくエピソード1だろう公開された動画(パイロット版でした)では、やはり21世紀第2、10年期の流行っぽく、「アドベンチャー・タイム」ライクな絵柄(クリエイターがそもそも「アドベンチャー・タイム」の監督なんだからしょうがないですが)で、21世紀第1、10年期のようなデジタルで平面的、ソリッドな雰囲気ではなく、細めの描線でやわらかい曲線のキャラクター描写。いまのカートゥーン・ネットワークのいわゆるカートゥーン系のメインの絵柄なんですかしらね。しかしどことなく懐かしい雰囲気があるのが不思議ですね。

「アドベンチャー・タイム」は、はじめ異世界ファンタジーとみせかけててしっかりSFな世界観ですが、「スティーブン・ユニバース」ははじめっからSF色たっぷり。世界観よりまずはキャラクターとエピソード1(パイロット版でしたよ)では、4人のキャラクター描写に力点がおかれていて、冒険したくて仕方がない、感受性が豊かでちょっと傷つきやすいナイーブな面もあるスティーブン。やや心配性で真面目なパール、ちょっとイタズラ好きで細かいことは気にしないアメジスト、無口で飄々とした、しかしルールは曲げないガーネットとしっかり描かれているのは及第点ですね。以降のエピソードでこの4人がどう動いていくのか楽しみ。
それとは逆にこのエピソード1(パイロット版だったですよ)では、丁寧な描写ではあるもののアクションがややこじんまりしていたのが気にならないでもない。そのへんは今後に期待ってことですかしら。
はやく日本にも来てくれるといいなあ。

04月25日
04:17

と、いうことで「シュガー・ラッシュ」。

なんといっても、キャラクターの表情がすばらしい。
特筆すべきなのは主人公ラルフ。
カートゥーン特有のちょっとカリカチュアライズされたさまざまなキャラクターとしての表情が余すところなく、ほとんどのカットで表現されている。
特筆モノなのは、ジャンクヤードでゲーム・シュガー・ラッシュのドライバーたちに手作りのレーシング・カートを破壊されたヴェネロピーが、ラルフ相手にメダルのことでからかうシーン。さっきまで自分同様に悲しい目にあっていたヴェネロピーが一変しラルフ相手に喋り捲るが、この小憎らしいガキに対して即座に言い返せない時の一瞬一瞬の表情が実にみごとだ。

欧米では、キャラクターの表情を実際の俳優の演技を研究して、つまり、日本の様にキャラクターの表情を漫画として成立している記号化されたものとしてあつかうのではなく、実際に人間、特に俳優が演技として成立させているものを絵としてどう表現するかを研究するわけ。こういう表情研究は俳優自身、アクターズ・スクールなどで訓練を積むものでもあるが、こういう作業が見事に生きている。おっさんキャラクターのラルフは古いゲームのキャラクターということで目も小さくシンプルなデザインなのだが、このラルフの表情のつけ方、目、眉、ほほ、口の開きなどの細かく丁寧な表現が本当に上手い。本当に俳優が演じているものであるかのようだが、こうなると、声を担当している俳優ジョン・C・ライリーの演技をそのまま参考にしているのかもしれない。
乱暴物で短絡的だが、同時に悩みと弱さも抱え込んでいるその表情は見ていてまったく飽きない。

ヴェネロピーも同様で、ラルフの前では生意気で自信に溢れた表情を見せるが、実際にはゲーム・シュガー・ラッシュのなかでの自分の存在意義を確かなものに出来ていない不安に満ちた不安定なキャラクターとして、場面場面での表情がこの2面性を上手く描き出している。

場面による表情の差でキャラクターの2面性を描き出すのは、ラルフ、ヴェネロピーだけでなく、準主役のフェリックスやカルホーン軍曹でも行われてていて、言葉(台詞)では描けない感情表現を実現できている。

「トイ・ストーリー」(1996年)から17年で、始めはどっちが人間で人形だかわからなかった3DCGのキャラクター表現・演出は、いまや2Dのアニメーション・キャラクターに匹敵するどころか、すでにそれを超えようとしていることが「Wreck-It Ralph」を観ると実感できる。
もちろん3DCGキャラクターの表情演出はすでに2Dと同等であるといっていいわけだけれど、これまではまだ、2Dの表現を3Dに置き換えている雰囲気があったのだが、「Wreck-It Ralph」では、そこから、俳優の演技へむかって一歩踏み出した、かといって、リアルすぎない、あくまでカートゥーンのキャラクター表現としてどこまで演技できるのかへ向かって進んでいる風なのがとてもいい。

というわけで、ラルフやヴェネロピーの顔と演技を思い出すたびに「シュガー・ラッシュ Wreck-It Ralph」をまた観たくなってしまうわけです。

04月24日
01:09

Vanellope その2。ちょっと描いてみたかったので描いてみましたってことで。

で、映画「シュガー・ラッシュ( Wreck-It Ralph )」。
めっちゃ面白かったわけですが、CMの段階ではどうかなとか思っていた主人公ラルフ役の山寺宏一はじめ、声の出演者の皆さんの達者な演技を楽しめました。お笑い芸人さんの吹き替え部分もそれほど悪くはなく、さらりと流す演出でクリア。ヴァネロペ役の諸星すみれも良かったですよ。原語では、ベテランの女性コメディアン、サラ・シルバーマンが演じてるんですが、吹き替え版ではもっと普通の少女よりのキャラクターとして演出されていて(原語はもっと大人のハスキーな声なんですが、いやそれがまたいいんですよ、なにしろ上手いから。登場しょっぱなのクソナマイキなガキっぷりがたまらなく素敵)、なかなかおみごとでした。しかし、なんといってもすごかったのは多田野曜平でしょう。すばらしい。もうわたしのなかでは青野武レベルですよ。これで日本も安泰だ、といいたくなるくらいです。今後も活躍されんことを祈って、多田野曜平に栄えあれ。いや、もうあっちこっち出まくってるからすでに栄えているのか。

04月23日
04:18

シュガー・ラッシュ (原題 Wreck-it Ralph)のヴァネロペ。
バニラ味のペネロピーというわけだな、この名前は。
フルネームは Vanellope von Schweetz ( ヴァネロペ・フォン・シュヴィーツ )とドイツ風。でも英語の人はなんでも英語風に読むので原語ではヴェネロピー・ヴォン・シュウィーツ。予選出場のときフルネームをアナウンスしてました。

久しぶりにファンアートが描けた。
あまりにひさしぶりだったのではじめ線がふにゃふにゃになってしまって、おお、ついにまともな絵が描けなくなったのか、とちょっとアレでしたが、すぐ元通り、よかったよかった。やはり描かないといけませんね、絵は。

てなわけで「シュガー・ラッシュ Wreck-it Ralph」はめちゃめちゃ面白かったのだけど、絵を描くのに思いのほか時間がかかったので、映画についてはまた今度。

04月21日
01:33

今日もミステリーシャックの売り場カウンターでウェンディといちゃいちゃすごすディッパー。そんなディッパーをからかうメイベルだがしかし、今日のメイベルは何かが違う。そう、このオレゴンのド田舎グラビティー・フォールズの町に、巷で大人気(表現が古くてごめんよ)の5人組ボーイズ・ヴォーカル・グループ、「セヴラル・タイムズ」がやってくるのだ。例によってグレンダ、キャンディと気が狂ったようにはしゃぎまわるメイベル。夜のコンサートが待ちきれない!
そんなメイベルはおいといて、ウェンディといちゃいちゃ続けるディッパーの前に恋のライバル、ロビーが現れる。ウェンディのために書いた曲を聴いて欲しいと黒く光るCDを取り出し、ウェンディに聞かせると、あら不思議、ウェンディはロビーのいうがままにデートをOKしてしまうのだった。怪しい。絶対怪しいとディッパーはロビーがうっかり残していったCDを調べ始めるのだが・・・。
一方、コンサートの当日チケットをゲットするべくコンサート会場に行ったメイベルたち3人組だったが、なんとチケットは売り切れ。会場から締め出されてしまうのだった。コンサートが始まり会場からは歌声に熱狂するガールズの絶叫が響き渡る。その現場に入れないショックのあまりへたりこむグレンダとキャンディ。だが、メイベル様はそんなことではあきらめないのだ。ド田舎でセキュリティもいい加減なコンサート会場のバックドアから「セヴラル・タイムズ」の楽屋へ忍び込むメイベルたちだったが、そこで想像を絶する真実を目の当たりにするのであった。「セヴラル・タイムズ」の真実を知ったメイベルは愛する彼らのために暴走を開始するのだが・・・・。

なんて漫画だろうか。「セブラル・タイムズ」想像を絶しすぎ。なんだあれは。暴走メイベル面白すぎです。これはいけません。どうにかしてください。でもエンディングはちょっぴり・・・おおっとこれ以上は言えない言えない。ああもう、こんなんばっかりだ。

04月06日
20:04

ミステリー・シャックの屋根裏部屋ミニゴルフで楽しく遊ぶ(外でやれ)双子。だがしかし、今日も今日とて、キャンディとグレンダがお泊りにやってきた。
気が狂ったようにはしゃぎまくるメイベルたちに業を煮やしたディッパーはついにメイベルといっしょの屋根裏部屋生活に決別。さっそく静かに眠れる別の部屋をさがすのだが、ミステリー・シャックにそんなものはない。
「隠された秘密の部屋でもありゃあ別だが」とスタンは軽くあしらうがまさにその時「隠された秘密の部屋発見」とスース。
本棚の後ろに隠されていた扉の向こうには・・・、いたって普通の部屋が。ディッパーはこの部屋に移ろうとするが、メイベルも負けてはいない。どうしてディッパーが自分の部屋を?屋根裏部屋を出るべきではないというスースの忠告を無視して、双子は新しい部屋の所有権を争うことに。決定権を持つスタンはこれを利用して、双子を自分の思い通りに操る、つまりご機嫌取りの雑用をさせるのだった。
だがしかし、隠された秘密のこの部屋には秘密があったのだ。なにしろ秘密の部屋だからね。部屋の中央に敷かれた青いカーペットには「実験78」の札が。そしてそのカーペットの恐るべき秘密とは。双子を見舞う信じられない事態。スース、ワドル(日本名よったん、メイベルのペットの豚です)、キャンディ、グレンダとかたっぱしから見舞われるしっちゃかめっちゃかな大混乱、そして秘密の部屋は一体誰のものに?

と、これ以上は何をいってもネタバレしそうなのでここまで、ってまたか。
面白い。面白すぎる。面白~っ過ぎるッ!ひどい。こんなに面白くていいのだろうか。アニメの限界を超えそうだッ。いやッすでに越えているゥゥゥ~と思わずジョジョキャラ口調で叫びたくなるくらい面白かった。
いいんでしょうか。毎回こんなに面白くて。いや、実際怪奇現象のネタそのものはこれまでのエピソードでもそうだったように、他の作品でも何度も使われたものなのだけれど、とにかくその処理が面白い。キャラクターの配置、ネタの持ち出し方、怪奇現象はあくまで道具で双子の描写がメインであることなど、見事なお手並み。再開後の新エピソードは隔週ですが、待つ価値ありなグラビティー・フォールズ。第1シーズン(予定では20回)もいよいよ終盤に突入。果たして、グラビティー・フォールズとミステリー・シャックのさらなる秘密が暴かれるのか?次回はどうなる!?

03月26日
22:11

と、言うのは日本の話。海外アニメは時差があるので、日本で放送スタートする時期は結構ずれてたりします。
とはいえ、この時期日本カートゥーンネットワークでも映画「ヒックとドラゴン」のTVシリーズ版「ヒックとドラゴン バーク島の冒険」が放送開始。原作もけっこう長い(巻数が多い)ので、TVシリーズ向けかも。3Dモデルが映画のままなので、TVシリーズとしてはかなり絵のクオリティーが高い。第1話は映画の後からのお話で、まあ、第1話としてはあんな感じかな。今後に期待。
DCヒーロー路線では「ヤング・ジャスティス」がスタート。スーパーマンの声は例によって花田光だったけど、バットマンは玄田哲章じゃなくて、「ザ・バットマン」の加瀬康之でしたね。ロビンはいつもの人。この路線としては順当な第1話。それにしてもロビンは生身なのにスーパーマン(や他のスーパーパワーのキャラクターたち)にぶん殴られても割りと平気なんだよな。頑丈だなあ。
どちらも集団主人公(「ヒック~」はヒックがメインですが、同じドラゴン・ライダー仲間も含めると)ですが、早い段階でキャラの書き分け(絵じゃなくて、性格設定ね)をさらりとやってしまうあたりは手馴れたかんじですよ。
ディズニーチャンネルは春休み特別編成が始まって、その枠内で新番組「ジグとシャーコ」がスタート。フランス製。ああ、これはもう「オギー・アンド・コックローチ」ですね。でも日常アニメじゃなくて、ドジなハイエナがすこしおつむの弱そうなカワイイ人魚の女の子を食べようと(食料としてしか認識していない)して、人魚の恋人(魚だけど)、筋肉もりもりなサメとどたばたをくりひろげるという台詞のないオールドスタイルなカートゥーン。頭を空にして見られるいい感じなカートゥーンです。
ディズニーXDでは、来月から「学園ニンジャ・ランディ(Randy Cunningham 9th grade ninjya)」がスタート。きましたね。主題歌もちゃんと日本語になってる。さすがディズニー。

しかし、もっとおそろしい新番組が用意されていたのだった。
その名も「LoliRock」。
lolipop のもじりなんだろうけど。
ちなみにlolipopとは棒の先に丸い(球か円盤状の)キャンディがついているお菓子のこと。形状が似ているから標識や棒付き値札などもそう呼ばれることがあります。お店で商品紹介などの札もポップと呼ばれますが、それの語源。Lolita(ロリータ)とは音が似ているだけで特に意味の類似性はない。とはいうものの、いまではLoli(ロリ)だけでロリータ・キャラの意味で使われたりするので、なかなか微妙なところ。
主人公3人組はいつもは人気アイドルポップスグループLoliRock。でもその秘密の姿は、世界の平和を守るスーパーヒーロー、スーパースリー・・・じゃなくて、魔法の宝石の力で変身する魔法の国のお姫様たち。
主人公の女の子アイリスの住む街でガールズポップグループ、LoliRockのオーディションが開かれて、それに参加したアイリスがマイクを握って歌い始めると・・・。実はアイリスは、はるかな魔法の国エフェディアの魔法のプリンセスだったのだ。同じ魔法石の力を持つプリンセスであるLoliRockのタリアとオーリアナは行方知れずだったプリンセスを探していたのだった。3人は魔法の宝石を集め、暴君グラモールの魔手から地球の平和を守るために戦うのだ。と言う次第らしよ。え~なにこれ。
フランス・ア二メです。日本でも放映された「トータリー・スパイズ」のマラソンです。「w.i.t.c.h.」や「winx」はセーラームーンですが、こっちはけっこう「プリキュア」です。つーかもう「プリキュア」だろ。いや、オレは「ウェディング・ピーチ」だとかそういうことはないと思うね。現在制作オンゴーイングで9月からフランス(多分)で放送開始の予定らしいよ。
キャラはアニメとカートゥーンの中間形態。真ん中が赤、左右に黄色と青。「レイアース」も入ってるかな。でもそれは変身後のイメージカラーで、普段は真ん中が金髪、左右に赤毛とブルネット(絵的には濃い茶)で、普段からピンクだの青だの髪の毛ではないみたいだよ。どうなるかなあ。
「トータリー・スパイズ」も第6シーズンが始まるそうで、根強いなあ。

03月17日
18:06

ふと、気がついてみれば、スタンのフェズ帽のマークが変わってる~。
三日月に何かくっついたようなマークだったものが、しっぽのついたパックマン風に。
見返してみれば14話から変わっていた。なにがあったのやら。

それよりももっと問題なのは、エインディング・クレジットで Gray DeLisle の名前が Gray DeLisle-Griffin に変わってる~(14話です)。
ご結婚なさったんでしょうね。おめでとうございます。

と、日本語版(今日は11話)では、スタンの帽子のマークがない~。
なにがどうなっているのやら。
怪しい。怪しいぞグラビティー・フォールズ。

03月16日
19:27

夏真っ盛りのグラビティー・フォールズ。ミステリー・シャックでもあまりの暑さにスタンもだらだら、ディッパーもメイベルもだらだら、スースもだらだらとすべてのものがだらだらしてしまう有様。
そんな折、実に都合よくグラビティー・フォールズのプールが営業開始。自然発火で森が燃えスタンが火達磨になろうともミステリー・シャックご一行様は、早速プールへ。

涼を求める人々でにぎやかなプール。しかしその中に一人長い髪も美しいアンニュイな風情の妙にふけた少年を発見したメイベルは、スースの後押しで少年に声をかけるべく突進する。
そしてなんと、ミステリー・シャックでは姿の見えなかったウェンディが、プールの監視員をしているではないか。水着で。ここんとこ重要。
ウェンディはプールに現れたミステリー・シャックご一行様を見つけると、早速日ごろの恨みを晴らさんものと(いや、ただのいやがらせだな)スタンに水風船爆弾をお見舞いする。水着でね。ここんとこ重要だからね。
ウェンディはプールの監視員助手を求めているとディッパーを誘う。ディッパーはもちろん水着のウェンディと並んで楽しくプールの監視を勤めようとどうみても変人の責任者のミスター・プールチェックに申し入れるのだったが、意外やあっさりとOK。ディッパーの楽しいプール監視員ライフが始まるのであった。
一方、謎の少年に話しかけるメイベルだったが、少年は誰にもいえない秘密を抱えているからとメイベルを避けてしまう。どうするメイベル。
ウェンディの水風船攻撃から逃れたスタンはプール一居心地のいいローン・チェア(背もたれと足乗せ部分が折りたたみ式の寝転がれる椅子ね)でくつろごうとするが、宿敵ギデオンに椅子をのっとられてしまう。どうするスタン。
水着の(いちおう言っておかないとね、重要だから)ウェンディといちゃいちゃイタズラをしてまわるディッパーだったが、ミスター・プールチェックからプールの設備と備品の管理をまかされてしまう。どうするディッパー。
しかし、事態はメイベルが謎の少年マルマンドに秘密をうちあけられたことからまさかの展開。プールを守るディッパー対マルマンドに力を貸そうとするメイベルの運命の戦いが始まるのだった。ついでにスタンも椅子を取り戻すべくギデオンとの熾烈な戦いを展開するのであった。

待ってましたプールネタ。夏にあっては、はずせない季節エピソード。謎の少年マルマンドのまさかの正体を知り、第1話以来すっかり忘れていたひと夏のアバンチュールを求めるメイベルは、ウェンディといつまでも水着でいちゃいちゃしたいディッパーとの避けられない対決に望むのであった。共に愛ゆえに争うことになる双子の運命やいかに。
ネタはいつもの通りむちゃくちゃなんだけど、ちゃんといい話になってしまっている今回のエピソード。とはいえ、一番重要なのはウェンディが水着だということで、これはもう誰がなんと言ってもそうなのだ。
つーかさ、ジーンズ姿ではスリムなチューブ脚なのに水着になると・・・。カートゥーン・マジック炸裂だ。ウェンディ~。どうでもいいけど、第13話もそうだったけど、第5話のコンビニのエピソードから、これっぱかしもまったく反省していないところがいいぞウェンディ。もっとやれ。

02月27日
10:33

新エピソードで再開したグラビティー・フォールズその2回目エピソード14は、穴。

なんと、いままでお話には出てこなかったがミステリー・シャックのすぐそばには底の知れない大きくて深い穴があり、スタンは「底なし穴」と命名、看板をたてて観光客相手の見世物にしていたが、今ではいらないものを処分するために便利に使っていたのだった。おどろきだね。
スタンにつれられて穴までやってきたディッパー、メイベルとスース。それぞれにスタンにならって2度と見たくないものを穴に投げ捨て一安心、と思いきや、好事魔多し。一天にわかにかき曇り、やおら突風にあおられてみんなそろって穴に落っこちてしまうのだった。おどろきだよ。ここでいつものオープニング。
あまりといえばあんまりの展開であっけに取られている間にオープニングがあけると、ディッパーの声、スースのピンボール、スタンの嘘八百に、メイベルの苦悩なのだった。

これ以上は何を書いてもあらすじ紹介をこえてネタバレになりそうなのでここまで。底なしの穴にいらない物を捨てるというと、日本人なら誰でも星新一の名作中の名作「おーい でてこーい」を思い起こさずにはいられないところだが、合衆国オレゴン州グラビティー・フォールズではそういうわけにはいかないのであった。おどろくね。
今回も22分間みっちりつまったお話でとにかく面白い、面白すぎる、メイベルひどい、ウェンディもっとだせ、なのだった。

エピソード12からたっぷり間が開いたシーズン1だが、ますます調子の上がっていくグラビティー・フォールズ、それだけのことはあったのだった。

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