ちーずブログ
新田真子
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キャラクターを描き分ける
たまには絵の話。 漫画を描いて登場人物が2人かそれ以上になった時、どうしても必要とされるのが、キャラクターの描き分け。 何、特別なことなど必要ない。 とにかく、こっちのこいつと、そこのそいつが別人だとわかればいいのだ。 しかし世の中そうそう簡単に解決出来ない場合もある。 なにしろ、商業誌に掲載されている漫画を見ても、時折、あれ、このキャラ、コッチと別人か、なんて経験をなさった方も少なくあるまい。 漫画のキャラクターは、とても省略が効いているため、場合によっては、際立った特徴がないと、他と見分けが付かない、なんてことになったりしますね。 前にもちょっと書いたことがありますが、顔が同じだけど、便宜上異う顔だということにしておこうなんてこともあるし、描いた本人には差異が分かっても、読むほうに伝わらないと言う場合もある。 そこで、作者の引き出しに何が入っているかが試されるわけです。 作家ごとに引き出しの中身が違うのは、漫画を見れば分かることですから、いちいち例をあげるつもりはここではありません。 どんな風にキャラクターの差異を表現しているのかというのも、漫画を読むときの楽しみでもあります。それは、絵だけでなく、台詞や所作、キャラクターごとの見せ方なども含まれている、非常に幅の広い表現であるからです。 とまあ、毎度前置きが長いですが、キャラクターの描き分けを、どのように実行しているかを、自らに問うてみる、というと、少々仰々しいですが、自分はどこに気をつけて描き分けてんの?っていうことです。 現在取り組んでいるのは、人種の描き分け。 一つには、白人といえば金髪に、黒人といえば、肌にトーンという描き分けじゃつまらん(他人の絵がつまらんということではなく、自分にそれができるのかという意味で)と。 白人らしさ、黒人らしさ、アジア人らしさを、我々は見分けることができるのだから、描き分けられてもいいんじゃね?ということです。 あまり細かく分類すると大変なことになってしまうので、ざっと ケルト系、ラテン系、ゲルマン系、スラブ系、白人。 アフリカ系アメリカン、北アフリカ系、中央アフリカ系、黒人。 極東、東南、中央アジア人、 インド系、中東系、アジア人。 南北ネイティブ・アメリカン。 ハワイオセアニア系。 これくらい描き分けられれば、とりあえずいいかなみたいな。 もちろん日本人にも白人みたいな顔の人がいるし、黒人だからといってみんな濃い褐色と言うわけでもない。人間の持つ顔かたちのバリエーションとして描き分けられたらいいなと。そこから、キャラクター個々の顔を加味していくことができたらいいんじゃね?ということなんですけどね。 というのも、最近になってやっとなんとかまあこれならいいんじゃね、みたいな黒人顔が、描けるようになってきたからです。だったら他の人種も描き分けられないか、という欲求が、出てきてしまったと言うわけ。 日本では主人公チームが5人だとすると、 熱血、クール、腕力、頭脳、ひょうきん者、みたいにキャラ分けされたりしますが(もちろん必要に応じて様々な組み合わせがありますよね)、アメリカだとこれが、白人、黒人、スパニッシュ、アジア人、白人その2(こういう場合紅一点が、その2だったりする)、みたいになったりするわけです。そんな場合、各人種の特徴をどれだけ加味できるのか、やりすぎると、それはそれでイカンみたいなことになったりするので、その辺ちゃんといいバランスで、描き分けられたらいいなと、そう思ったんでありますよ。 5人分描き分けられるとしたら、もっと出来てもいいんじゃね、みたいな。そんな感じです。
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キャラクターを描き分ける
たまには絵の話。
漫画を描いて登場人物が2人かそれ以上になった時、どうしても必要とされるのが、キャラクターの描き分け。
何、特別なことなど必要ない。
とにかく、こっちのこいつと、そこのそいつが別人だとわかればいいのだ。
しかし世の中そうそう簡単に解決出来ない場合もある。
なにしろ、商業誌に掲載されている漫画を見ても、時折、あれ、このキャラ、コッチと別人か、なんて経験をなさった方も少なくあるまい。
漫画のキャラクターは、とても省略が効いているため、場合によっては、際立った特徴がないと、他と見分けが付かない、なんてことになったりしますね。
前にもちょっと書いたことがありますが、顔が同じだけど、便宜上異う顔だということにしておこうなんてこともあるし、描いた本人には差異が分かっても、読むほうに伝わらないと言う場合もある。
そこで、作者の引き出しに何が入っているかが試されるわけです。
作家ごとに引き出しの中身が違うのは、漫画を見れば分かることですから、いちいち例をあげるつもりはここではありません。
どんな風にキャラクターの差異を表現しているのかというのも、漫画を読むときの楽しみでもあります。それは、絵だけでなく、台詞や所作、キャラクターごとの見せ方なども含まれている、非常に幅の広い表現であるからです。
とまあ、毎度前置きが長いですが、キャラクターの描き分けを、どのように実行しているかを、自らに問うてみる、というと、少々仰々しいですが、自分はどこに気をつけて描き分けてんの?っていうことです。
現在取り組んでいるのは、人種の描き分け。
一つには、白人といえば金髪に、黒人といえば、肌にトーンという描き分けじゃつまらん(他人の絵がつまらんということではなく、自分にそれができるのかという意味で)と。
白人らしさ、黒人らしさ、アジア人らしさを、我々は見分けることができるのだから、描き分けられてもいいんじゃね?ということです。
あまり細かく分類すると大変なことになってしまうので、ざっと
ケルト系、ラテン系、ゲルマン系、スラブ系、白人。
アフリカ系アメリカン、北アフリカ系、中央アフリカ系、黒人。
極東、東南、中央アジア人、
インド系、中東系、アジア人。
南北ネイティブ・アメリカン。
ハワイオセアニア系。
これくらい描き分けられれば、とりあえずいいかなみたいな。
もちろん日本人にも白人みたいな顔の人がいるし、黒人だからといってみんな濃い褐色と言うわけでもない。人間の持つ顔かたちのバリエーションとして描き分けられたらいいなと。そこから、キャラクター個々の顔を加味していくことができたらいいんじゃね?ということなんですけどね。
というのも、最近になってやっとなんとかまあこれならいいんじゃね、みたいな黒人顔が、描けるようになってきたからです。だったら他の人種も描き分けられないか、という欲求が、出てきてしまったと言うわけ。
日本では主人公チームが5人だとすると、
熱血、クール、腕力、頭脳、ひょうきん者、みたいにキャラ分けされたりしますが(もちろん必要に応じて様々な組み合わせがありますよね)、アメリカだとこれが、白人、黒人、スパニッシュ、アジア人、白人その2(こういう場合紅一点が、その2だったりする)、みたいになったりするわけです。そんな場合、各人種の特徴をどれだけ加味できるのか、やりすぎると、それはそれでイカンみたいなことになったりするので、その辺ちゃんといいバランスで、描き分けられたらいいなと、そう思ったんでありますよ。
5人分描き分けられるとしたら、もっと出来てもいいんじゃね、みたいな。そんな感じです。
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