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日記一覧 (2012年4月)

11件中 1件〜11件を表示

04月22日
03:07

Cleo based on Monster High Fright Song PV

日刊モンスター・ハイ。
5日目の今日は、クレオ・デ・ナイル。
ミイラ男(女の子だけど。この怪物の「なんとか男」とか「なんとか女」っていう名称は本当に困るなあ)ですね。

クレオは学園のクイーン。ゴーゴン(メドゥーサはその三姉妹の末妹の名前。ちなみに現存するギリシア神話では上の2人の姉には名前がなく、作品ごとに適当な名前で呼ばれる傾向にあります)のデュース(だからデュースは男の子ですよ)と公私が認めるベストカップル。
エジプトの高貴な血がそうさせるのか、普段は自分が世界の中心で一見お高くとまった女王さまですが、じつは意外と忍耐強く面倒見がいいという割といい人。人の上に立つからにはかくあって欲しいものですね。

モンスターの出生の古さから言えばミイラが一番でしょうか。エジプト4千年の歴史が相手ではせいぜい1、2千年かそこいらの吸血鬼、人狼、魚人間(半魚人ね)は比べ物になりませんね。ましてや、わずか200年のフランケンシュタインの怪物をや。
とはいえ、やはりメディアの力は偉大だ。吸血鬼、フランケン(いまではすっかり「シュタインの怪物」はとれてしまっていますね)、狼男が怪物御三家。新参者としてゾンビをふくめて四天王でしょうか。

現在アメリカでは、1994年の映画「インタビュー・ウイズ・バンパイア」のヒットから、新吸血鬼モノとでもいうような、ゴシックロマン風メロドラマ・ヴァンパイアが大流行。21世紀になってからも吸血鬼小説や吸血鬼ドラマがいっぱいです。その2年前にはフランシス・フォード・コッポラ監督作の「ドラキュラ」が公開されてますね。ゲイリー・オールドマンがドラキュラだよ。ゲイリー・オールドマンはいいよね。わたしは極悪非道の小心者役者No1だと思っています。「レオン」とか、「フィフス・エレメント」とかね。でも出演作では「蜘蛛女」が一番好きだな。おっと話がそれましたね。
現代ゴシック・ホラーな吸血鬼映画としてヨーロッパでも最近「僕のエリ」がヒットしましたね。
ミイラもちょっと前の映画「ハムナプトラ」(1999年)シリーズで復活しました。
フランケンシュタインの怪物もあの世界一の役者馬鹿ロバート・デ・ニーロが演じた原作にそった映画「フランケンシュタイン」(1994年)で復活。
狼男は、ちょっと古いけど「狼男アメリカン」(1981年)が近代狼男映画では最高なんじゃないかなあ。一般的にはマイケル・ジャクソンの「スリラー」ですかしらね。あ、ジャック・ニコルソンも「ウルフ」で狼男やってましたね。これも1994年なんだ。1994年は怪物復活の年だったんですねえ。
そうなると、半魚人の復活がないのがちょっと寂しいな。だれか半魚人映画撮ってくれないかしら。
いつのまにやら映画の話になってしまいましたが、ま、そんなところで。

04月21日
01:58

Lagoona based on Monster High Fright Song PV

日刊モンスター・ハイ。
4日目の今日は、ラグーナ・ブルー。
そうです。半魚人です。
「大アマゾンの半魚人 the creature from the black lagoon」のタイトルでおなじみの怪物。一般にはタイトルの「大」がとれてアマゾンの半魚人で通りますね。ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物につづくユニバーサル映画のつくりだしたモンスターですが、人狼のような民間伝承モンスターではなく、フランケンシュタインの怪物やドラキュラ(は小説の主人公)のような原作つきのモンスター。半分人間で半分魚だけど人魚じゃなくて半魚人。住処がアマゾンなので淡水魚人だし。人魚はいまや、伝説の生き物とはいえモンスターではありませんからね。ユニコーンがモンスターでないのといっしょ。

ただ、アメリカの人は、魚は水の中で泳いでいればみんなひっくるめて魚だと思っているようで(ま、そりゃそうだけど)、淡水魚か海水魚かあんまり気にしていないフシがありますね。アニメでは金魚が平気で海で泳いだりしますからね(そういやユニバーサル映画の「メガピラニア」も海でぴちぴち泳いでいたし)。でもまあ、マンガだからね。

ラグーナはモンスター・ハイの水泳部のキャプテン(反則じゃないのか?)。ペットのピラニアと仲良く泳いでいます(プールで放し飼い。反則だな)。困った人(怪物だけど)を放っておけない人情家。
アニメ版では怪物だとバレバレ(ラグーナは手足にヒレついてるし)ですが、小説版ではみんないちおう怪物だとわからないような格好をしています。ラグーナも一見人間の女の子。いったいどういうわけで半魚人が人間に見えるのか、今後の展開が気になるなあ。やっぱり半魚人じゃなくて人魚って設定なんだろうか。それじゃつまんない~。

話は変わりますが、半魚人という名詞を考え出した人は天才だな。
「どうしますこの怪物の名前。ラグーン・クリーチャーとかアマゾン・モンスターじゃなんのことかわかりませんよ」
「半分魚の人間なんだから人魚なんじゃない」
「いや、この顔は人魚じゃないでしょう」
「じゃ、魚人」
「ひっくり返しただけじゃないですか。土人(死語)みたいでどうかなあ」
「じゃあ、半分魚で半分人なんだから半分魚人」
「じゃあ半魚人ですね」
「いいよ、もうなんでもいい」
という企画会議だったことは十中八九間違いあるまいと洗面器。

04月20日
09:47

Clawdeen based on Monster High Fright Song PV

日刊モンスター・ハイ。
3日目の今日は、クラウディーン・ウルフ。
Wolf に e が付いてないのがはっきりしていてよろしい(実際に Wolfe という人名があります。前のエントリでも書きましたが、これらの末尾のeは固有名詞・呼称だよ、というしるしで発音はしません)。

わかりやすいですね。狼人間。ワーウルフ(英語・人狼)、ヴェアヴォルフ(ドイツ語・人狼)、ルー・ガルー(フランス語・人狼)あるいは、ライカントロープ(狼男-ギリシア語の狼+男性の意)です。
吸血鬼と同様にモンスターの名門。
最近の映画ではおおむね吸血鬼の敵役になってますね。

これで、フランケンシュタインの怪物、吸血鬼、人狼(普通は狼男と書きたいところですが、キャラが女の子だからねえ。ワーウルフには男女の別なし。ルー・ガルーは男性名詞だけど、女狼人間もルー・ガルーなわけだからややこしいな。)と怪物御三家がそろったでがんす。

それはそれとして、クラウディーン。アニメではドラキュローラの親友(らしい)で、鏡に映らないドラキュローラ(吸血鬼だからね)のお化粧直しの時なにくれとなく面倒を見ている様子ですよ。ワイルドなクラウディーンとお嬢様なドラキュローラのコンビというわけですね。

今までの中では一番シンプルで描きやすいし、現実味のある装いですよね。頭の上に出ている耳は別として。それにいざ描いてみるとけっこうかっこいいデザインだなと思ったりして。

04月19日
04:03

Draculaura based on Monster High Fright Song PV

Monster High の、ドラキュローラ。やっぱりPV版。

名前でお分かりのように、吸血鬼。ただし、血を見ると卒倒してしまう完全菜食主義者。大丈夫なのか。
しかし、最大の問題は、彼女の個人名がドラキュローラだということ。つまり、ファミリー・ネームはなんなのか?ということ。

アニメ・シリーズでは、クラウディーンと、小説ではラグーナと仲がいい、育ちの良いお嬢様。吸血鬼はモンスターの名門ですからね。

04月18日
11:44

Frankie based on Monster High PV version

てなわけで、Monster High のフランキー・スタイン。
これは Monster High の主題歌 Monster High Fright Song のPVに出てくるアニメーション版のフランキー。

基本デザインは、マテルの公式デザインがほぼそのまま動くフラッシュ・アニメーションのウェブ・アニメ・シリーズと同じだけれど、PV版は、トラディショナルな手描き動画の2DCGアニメーション。そのため、デザイン画がそのまま動くフラッシュのようなわけにはいかず、あちこちデザインが改められています。それでもこの服のパターンがそのまま2D手描き動画にのって動くのだからCGの技術も日々すすんでますね。TVアニメなどによくあるような「切抜きに貼り付けた」風ではなく、体の動きにあわせてパターンが動くわけです。
しかし一番の違いは肌の色。マテル・ドール、フラッシュ・アニメ版は青白い肌ですが、PV版は、小説版に描写されているような緑色の肌。小説を読んだあとでは緑の肌も意外といけてる感じですよ。

PVのアニメーション・パートを製作したのは PepperFilms というアニメーション・スタジオで、どうやら、CMなどのアニメーションを主に手がけているようです。そのため非常に凝ったつくりのアニメーションを得意にしているアニメ職人スタジオみたいですね。それにしても、PVのアニメーションはちょっと出来が良すぎますね。日本のTVアニメーションでキャラクターが踊ってるのとはやっぱり一味違うなあ。
単にキャラが良く動くというだけでなく、ライティングが思い切っている。ライティングといってもアニメだから実際にはカラーリングなんですけどね。
また背景の動かし方も含めてカメラワークもいいすよ。

それにしても、このデザイン。はじめはめんどくさそうだなと思ったけど、いざ描いて見るとあっさり終了。あれ?ってくらいシンプルで、良く出来たデザインだなと改めて思いましたんですのよ旦那さん。

04月10日
04:39

Monster High
author Lisi Harrison 読了

Frankie は、閃く電光のなかで目を覚ました。彼女は科学者である父 Victor と母 Viveka が生み出した娘、といっても15歳の少女として人工的に作り出された人造人間なのだった。
Melody は、天性のその美しい歌声とは裏腹に醜く突き出した鍵鼻を持つ少女。しかし彼女を襲った呼吸困難によって歌えなくなってしまう。鼻の整形手術を受け、家族と共にオレゴンのセーレムに引っ越してきたのだった。

人造人間 Frankie は、やがて年相応の少女として、そして、やがては「普通人」に混じって暮らしていかなくてはならないその方法を覚えるため、学校へ通うことになる。彼女は、緑色の肌、体をつなぎ合わせる縫い目、活動エネルギーを充電するための首に突き出した金属ボルトを隠して、セーレムの街のマーストン高校へ。
Melody は、かつてはその異様な容姿から、まともな友達などいないありさまだったが、過去の彼女を知らない新しい街で、人並みの学園生活を送ることを望みながら姉の Candace と共にマーストン高校へ通うことになる。

Melody は、登校初日の騒動から、Cleo に目をつけられるが、ボーイフレンドを争ってその Cleo と対立する Bekka と親しくなる。一方の Frankie は、Lala と Blue 、その二人の親友 Cleo と Claudine らと友達になる。
しかし、Melody も Frankie もまだセーレムの街に隠された秘密を知らない。やがて2人は、それぞれの立場でその秘密に立ち向かうことになるのだが・・・。

日本でも着せ替え人形の「バービー」で有名なマテルが展開するキャラクター・ファッション・ドール・シリーズ「モンスター・ハイ(high は high school の略ね)」。人形だけではなく、ウェブアニメも製作され、マテルのオフィシャル・サイト(アメリカの、ですが)で公開されている。
お分かりのように、Frankie は、フランケンシュタインの怪物がモデル。他にも、吸血鬼、狼人間、ミイラの怪物、半漁人など、モンスターをモチーフにしたキャラクターがドールとなっていてアニメにも登場する。
小説「monster high」はこの世界観をモチーフに、独自のストーリーを展開している。キッズも含めてヤング・アダルトまで(だいたいティーン、中・高校生向けと考えてください)の女の子向け小説で、日本で言えばちょうどコバルト文庫あたりがターゲットにしている層に近いといえるんじゃないかな。

何しろ女の子向けだものだから、たとえモンスターが主人公でも、基本男の子を巡っての女同士の争いや、人気者派閥の争いなど、学園ドラマの要素がそろっている。読みながら、そういうガールズ向けの映画やドラマの映像がそのまま浮かんできましたよ。そういう意味では実によくできてる。また、ファッション・ブランドや、アイドルの実名も連発で、今(2010年発行)女の子に人気(と思われる。わたしはアメリカの女子中・高生ではありませんからね)のアイテムがてんこ盛り。もうきらきらしちゃってしょうがないという内容ですが、ストーリーも意外と面白い(失礼)のであった。
玩具・アニメのキャラクター・ノベライズという性質上、登場キャラクターが最初っから多い、というハンデがありながら、それぞれうまく処理してある。主人公を Frankie と Melody の2人にしているところがうまいやり方。特に Melody は原作とまったく違うキャラクター(設定そのものがまったく違う)になっているという大胆な改変がなされているのだけれど、それがうまく働いていますよ(注・下記追記あり)。
しかし、問題が。さあ、Frankie と Melody の運命は、次回に続く、で終わってるんですよ~。ええ~そんな~。第2巻も読まなきゃならないではないか。つーかもう4巻目まででてるよ。知らなかった~。

追記
調べてみると、小説が出版された2010年にはアニメおよびドール・キャラとしてはまだ Melody にあたるキャラが出ていません。小説の Melody にあたるキャラクター・ドール Meowlody のリリースは2012年なので、小説版の方が先になるんですね。ということは小説に登場する Melody と Candace 、Jackson Bekka などは小説オリジナル(あるいは商品企画がまだ完全に出来上がっていなかったか)のキャラクターで、それに相当するドール・キャラクターが後から出来た、と考えることが出来そうです。実際、キャラクター・ドールでは Meolody の姉妹は双子の Purrsephone で、Candace という名前のキャラは現在のところ見当たらないですからね。ドールが小説のキャラクターを改変して取り込んだということになるのかもしれません。


あ、そうだ、先日のエントリで ambiguously なんて単語見たことないと書きましたが、ほら、何の偶然か、この本に出てきましたよ。形容詞の ambiguous が。おかげで意味不明でなく、ちゃんと理解できました。ありがとう、ジ・アンビギュオスリ~・ゲイ・デュオ。

04月06日
02:30

世間ではバブルだなんだと騒いでいたころ買った電気スタンドがちゃんと点灯したよ。

小型で持ち運びできそうな按配の電気スタンドが欲しくて買ったものだった。複数のフレームが中折れ式に組み合わさっているタイプのスタンドをなんと呼ぶのか知らないが、アニメファンになら、「ルクソーJr型」で、そうでない人には「Zランプ型」で通るかもしれない。しかし実際にはなんと呼ぶのだろうか。いざとなると正式名称がわからないものが意外と多いのに気がつかされるなあ。それはおいといて。

そのスタンドは小型だけれど、どこでも使えるように、机の天板にクランプで挟むタイプではなく、スタンド・ベースにフレームを差し込んで固定するタイプ。このスタンド・ベース。直径15センチほどの丸い台座なのだが、フレーム+ランプ部を支えるためにかなり重い。おそらく2キロ近くあるのではなかろうかという、ようするに金属の塊。これが邪魔で邪魔で。使わないときはね、邪魔でしょうがなかったのだが、どういうわけかいつでもそこにある。ふと気がつくと、ああ、いたのかペリーってくらいそこにあり続けていたのだったが、ついにその本当の力を発揮する時が再び訪れたのだった。

気がつくと3月はぜんぜん絵をアップしていないのだったが、実はずっと暇があれば部屋の片付けをしていて、絵を描く時間がなかったのだった。現在暮らしている部屋は、16パズル(正方形のフレーム内に0から15まで数字のついた16個の小さな正方形のブロックがならんでいて、そのうちひとつをはずし、あいたスペースにブロックを移動させて数字の順にブロックをならベ変えていくというあれです)に17個のブロックがある状態。さすがにもう人間がまともに暮らす状況ではないと遅まきながら気がついて、いらないものを日々捨てまくりなのだった。
だいたい引っ越してきてからいままで一度も目にしたことがないものなどは、あってもなくてもまったく困らないではないか。と、理屈ではわかっていてもいざ手に取り目にすると、とっとくか、とか思ってしまう。
それでもせっせと整理を続けて1ヶ月(それまでもちょっとずつやってはいたんですけどね)、ようやくスペースができたので新しい机を入手。これで椅子に腰掛けて机が使える状態が復活した。え?いままでどうやって絵を描いていたのかって?説明すると長くなるのでその質問は却下。
とにかく、新しい机に向かって作業するとなるとそこに灯りが必要だ。

はなしが戻りましたね。
そんなわけで、20年ぶり(実際はもうちょっと長い期間)に、新しく買ってきた電球を付けて、スイッチを入れると、おお、点いた。点いたよ。昔は白熱灯だったが、今では丸い形の蛍光灯。LEDもあったけど値段が倍くらい高かったから蛍光灯でいいやみたいな。それでも白熱灯にくらべればずっとエコではあるまいか。以前は40ワットくらいの白熱灯がついていたと思うのだが(小型だから)、12ワットながら60ワット相当の蛍光灯となって、小型のスタンドとは思えないくらい明るい。めっちゃ明るいわ。大きさも新しい机にちょうどいい。

というわけで、絵を描く準備が整ったので、今月はいくつか新しい絵をアップできるんじゃなかろうかと思うのですよ。dAの方もはじめたばかりでまるまる一ヶ月ほったらかしだし、やっぱり絵は描かないと本人に断りなしに勝手に下手になってしまいますからね。困ったものです。

あ、そうだ、今日今年初めてモンシロチョウを見たよ。
桜も咲き始めたし春なんだなあ。

04月05日
01:05

~なのは、ちょっとゲイっぽくってことで。

問題なのは、普段こいつらの行動はそれほどおかまっぽくはないということですね。ゲイだから。せいぜい男のおしりをさわるくらい。男らしいスーパーヒーローなんだけど、スーパーパワーを発揮しようとすると思わずゲイライクな組みポーズをとってしまうというのがすばらしすぎるポイントだということですね。
本人たちはわかっているのかわかっていないのか微妙なところもナイスです。
ゲイ・デュオ:「what are you looking at?」
ヴィラン:「nothing」
という悪党どもとのやりとりも、「あれ、ペリーどこいった?」レベルなのがすごいぜ。

何を書いているのかさっぱりだという方もおらりょうからちょっとだけ。

先だってのオフ会で拝見したスーパーなアメリカアニメ「ジ・アンビギュオスリ~・ゲイ・デュオ」はエースとその相棒ゲイリーという2人の筋肉もりもりで股間もリッチなスーパーヒーローのゲイ・デュオが、悪魔のようなストレート・ヴィランたちの悪事を砕きまくるというか、もう腰砕けに砕きまくるスーパーなアニメ。ゲイ・デュオならではの必殺技の数々は悪党のみならず視聴者も悶絶すること間違いなし。
ひとたびコミッショナーから連絡が入ればぺ○ス・モビル(勝手に名前をつけた)を駆り現場に急行。○ニス・モビルは、いざとなればエレクト・モード(勝手に名前をつけた)で空も飛び、先端からびゅびゅっとああもうびゅびゅっとばかりにビームを発射するスーパーなメカなのだ。ビルの壁などひと破りってくらいに硬いのだ。

馬鹿だ。馬鹿すぎる。

伝説のコメディ・バラエティ「サタデー・ナイト・ライブ」内で放映されたアニメ。本当にろくでもない番組ですね「サタデー・ナイト・ライブ」(注・誉めてます)。1996年の作品のくせに6・70年代へなちょこスーパーヒーローアニメのふりをしています。12話もあるのか。どうかしてる。本当にアメリカの人は世界で一番に「下品で馬鹿」が好きな人たちなんだなあとあらためて寒心じゃなくて感心してしまいます。ていうか、表現の自由ってなんてすばらしいんだろうかと勘違いしてしまいます。

ambiguously なんて単語きいたことねえよ、と思って調べた結果、意味は形容詞 ambiguous の副詞形で、「曖昧な状態で・不確に」なんだってさ。みごとなネーミングだ。

04月04日
23:53

Skellig
author David Almond 読了

Michel の一家は冬の終わりに持ち主のいなくなった古い農場へ引っ越してきた。荒れた敷地に建つぼろぼろの納屋で Michel は、埃と蜘蛛の巣、虫の死骸にまみれやせ細った人、あるいは人に似た何か、を見つける。暗く古い納屋で見た幻かと思われたそれの元を再び訪れた Michel は、それの世話を始める。やがて同じ通りに住む Mina と親しくなった Michel は「彼」を納屋から Mina のおじいさんの遺した屋敷に移し世話しようとするのだった。一方、生まれたばかりの Michel の妹、まだ名前も決まっていない赤ん坊の妹は、重い病気を抱え、母とふたたび病院に戻っていく。死んだも同然の状態から再び生を取り戻していく「彼」と、生を受けながら死と戦わざるをえない妹。学校へ行かず、母に教育を受けながら、独自の価値観で行動する Mina 。これまで当たり前だと思っていた学校や友達とのわずかな心のずれ。こうした彼らとの関わりが、Michel の生への視点を変えていくのだった。

とても面白かったのだが、そのお話はなんとも説明が難しい不思議な小説。これまで暮らしていた家から新しい家族のために新しい家に引っ越してきた Michel の家族。古く荒れ放題のその家で、現実とは思えないものと出会い、また、確かにそこにいながら、Michel が知っている生活とは違う生き方をしている Mina とも出会う。生死をさまよう幼い妹と、これまで知っていた世界と知らなかった世界の間をさまよう Michel はある意味リンクしているともいえる。この小説の雰囲気は何かに似てるなあと思い出したのは「北風のうしろの国」。ちょっと前に呼んだ「great blue yonder」もある意味似た雰囲気。このへんイギリスファンタジーの伝統なのかもしれないと思ったりしました。単にあらすじや設定だけでは図れないという小説、物語というものの面白さが味わえます。
作品中、何度も出てくる「肩甲骨は翼の名残」というのが翻訳版(創元推理文庫版)の題名になっていたんですね。翻訳本は本屋で何度か目にしていたのだけれど、タイトルがぜんぜん違うので気がつかなかった。翻訳で読んでなくてよかった。今はまだ翻訳本で読んじゃったものは読まないようにしてるんです(そのうち読みたい、と)。原書で初めて触れるほうが他人の訳にとらわれないからいいんじゃないかなと思ってるもので。これからも気をつけないとね。

04月03日
23:44

Olivia Sharp series
The Princess of the Fillmore Street School
The Sly Spy
The Green Toenail Gang
author Marjorie Weinman Sharmat and Mitchell Sharmat 読了

サンフランシスコのペントハウスに住む Olivia Sharp は、どこにでもいるお金持ちのお嬢様だが、実は人に言えない秘密の悩みを解決するエージェントなのだった。

The Princess of the Fillmore Street School
ある日、Olivia のペントハウスに同じ学校に通う Desiree がやってくる。彼女が Olivia に打ち明けた秘密の計画は、学校のプリンセスになること。プリンセスになって学校を完璧なものにするのが彼女の望みなのだ。それほど真剣に考えなかった Olivia は Desiree の申し込みを受けその資金にと10ドル渡してしまう。これで解決と思いきや、翌日これも同じ学校の Duncan から電話がかかる。 Desiree はプリンセス計画を実践、同級生たちの身の回りを勝手に完璧にしまくり始めたのだった。その資金提供をしてしまった責任から Olivia は、Desiree の計画をやんわりと阻止しようとするのだが・・・。

The Sly Spy
秘密のお悩み解決エージェントである Olivia だが、いつでも事件がむこうから舞い込んでくるとは限らない。暇をもてあました Olivia はこちらから街に出向いて依頼をさがそうと思い立つ。途中、ペントハウスから降りるエレベーターのなかでコートの襟をたて深々と中折れ帽子をかぶった少年とでくわす。どうやら下の階にひっこしてきたらしい。街に出た Olivia に事件が待っていた。同じ学校に通う Sheena が彼女に助けを求めてきたのだ。 Desiree の誕生日プレゼントにと、友達同士でお金を出し合って、カナリアを買ったのだが、これを何とか Desiree には秘密にしておきたい。しかし、Desiree は誕生日が待ちきれない様子であれこれ探りをいれてきているのだった。依頼を引き受けた Olivia だったが、しかし彼女の前にライバルが現れた。Desiree に雇われたスパイがプレゼントの秘密をかぎまわっている様子。はたして、秘密は守れるのか。そしてスパイの正体は・・・。

The Green Toenail Gang
Oliviaに親友の Taffy から手紙が届く。Taffy は Olivia の住むパシフィック・ハイツの4階に住んでいたのだがカリフォルニアに引っ越していったのだった。手紙の文面から Taffy が助けを求めていると読み取った Olivia はさっそく Taffy のもとに。彼女の悩みとは、学校の5人の女の子の秘密クラブ。そのクラブは、クラブの秘密ゆえ(秘密のクラブだから、じゃないよ)に Taffy をクラブに受け入れてくれないのだった。Olivia は Taffy の悩みを解決できるのか、そして秘密クラブの秘密とは・・・。

少年探偵 Nate The Great のいとこ、お嬢様探偵 Olivia シリーズ一気読み。といってもどれも2000語程度の短いものなのであっというまに読めてしまうのだけれどね。第1巻同様、いずれもお金で解決できない悩みを解決する少女探偵 Olivia のマイペースな活躍が楽しめる。こういうのんきな探偵ミステリー(か?)ってのもなかなかいいもんですね。

04月03日
02:03

Ramona and Her Mother
author Beverly Cleary 読了

お父さんの再就職が決まって一安心の Quimby 家。新年のパーティーにご近所を呼んでお祝い。でも面倒をおこすのはまだ幼い Willa Jean 。Ramona は、みんなが Willa jean はまるで小さいころの Ramona を見るようだというのが気に入らない。両親が共働きになったため、Ramona は、学校が終わると友達の Howie の家で面倒をみてもらうことになるだ、そこでまたひと騒動。いままで母に髪を切ってもらっていた姉の Beazus は、学校の他の女の子のようにおしゃれがしたい。でも、彼女の思惑通りには事が運ばない。Beazus のおさがりではなく、真新しいパジャマをもらった Ramona は、うれしさと着心地のよさから、服の下に着込んだまま学校へ行くのだが・・・。

前巻では失業して家にいる父と Ramona のかかわりが軸になっていたが今度はお母さんと Ramona が中心。お騒がせな子供といわれ、姉の Beazus にくらべて自分は母に好かれていないのではと思い悩む Ramona。さらにこの巻では、これまでの Ramona 中心のエピソードから、共働きになって、暮らしがまたすこし変わっていく Quimby 家の日々を Ramona の視点から描くという傾向がまた少しだけ増している。Ramona もすこしずつ成長して、自己と他の関わりを、より客観的にみられるようになってきているということですね。Beazus の失敗や、ちょっとしたことから喧嘩になる両親など、自信のことだけでなく、家族に対しての心配事が増えてくる。だけど、やっぱい Ramona は Ramona。お騒がせなその発想と性格は相変わらずなのだった。

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