Books and Cartoon

洋書とカートゥーン、あといろいろ。

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02月18日
01:05

4ヶ月のご無沙汰でした。「Gravity Falls」新エピソードで放送再開。

嘘八百のパラノーマルな見世物をならべて観光客から金を巻き上げ、身勝手で、従業員には厳しく、かわいい甥と姪をこき使い、しかも払い戻しは認めないスタンに対し、ミステリー・シャック従業員一同に成り代わり、メイベルが挑戦状をたたきつけた。
3日の間休暇をとるスタンの代わりにメイベルがミステリー・シャックを運営、その3日でスタンより多くの売り上げを稼いだら経営者交代。届かなければ、メイベルはひと夏「負け犬」Tシャツを着て過ごすのだ。
いまこそ、真の経営とはどういうものか、尊敬される経営者として守銭奴のじいさんに目に物見せてやるのだと張り切るメイベル、本物のパラノーマルな怪物を見世物にするべく真実をあばかんものと森へ飛び出すディッパー、スタンにすげなく却下されたはてなマークのクエスチョニーへ変身せんものとするスースに、ティーン仲間と一緒に店でやりたい放題のウェンディ。
一方、休みをとりながら金を稼ぐべく、TVの視聴者参加型お金もうけ番組で一攫千金を狙うスタン。
はたして、スタンとメイベルの金稼ぎ対決の行方やいかに。

やっと再開、待ちに待った再開、再開再開楽しいな。
と、いうわけで長いバケーションから戻ったミステリー・シャックご一行様の御乱行21分一本勝負はこれまた期待にたがわぬめっちゃくちゃなエピソード。だめだこの人たち。独裁者わがままスタンを見返すべく奮闘する従業員一同だが、ディッパーもダメ、ウェンディもダメ、スースもダメ、メイベルは言うに及ばず、みんなダメ。いや、またまた密度の濃い21分。タンノーいたしました。本当にダメな人を描かせたらアメリカ人の右に出る地球人はいないのだと、そんな感じ。でもエンディングはちゃんと終わるよ。そのへんがやりっぱなし型でない、お話を締めて終わりの「Gravity Falls」のいいところだ。

02月11日
16:18

Shinella, that's her name.

てことで、「Dude' That's My Ghost」の、謎のインド人。たったの1枚だけでは、このキャラクターの魅力を表現することなど出来ようはずもないので、さっそく2枚目をかいてみたところってちょっと前にも似たようなことを書いた気がする。
で、名前は、Shinella と判明。
ついでに女の子であることも確定。
登場2回目ではいきなりスカートの丈が短くなっていた(初回は膝下丈)のは、そこらへんあんまり気にしない風なカートゥーン(細かく指定する作品もありますけど)ならでは。で、この絵はその時の姿。とはいえ、どちらがキャラクター・シートにそったものなのかは不明。さらなる登場を期待するしかない。
ここまで全部の登場カットで座っているので、次はぜひ立ち姿をお願いします。てなわけで、オレはもう絶対次出るイベントでシィネラ(シネラでもいいけど、なんかカタカナ文字にすると怪獣の名前みたい)のコピー誌作るね。間違いないね。って、これも前に書いた気が・・・。

ところで、「Dude, That's My Ghost」のお話の方は、順調に放送スタートして、だんだんキャラもこなれ、ストーリーの流れにもリズムも出始めました。めっちゃいいわ、というにはあと一歩なんだけどね。そのへんはこれから。そう考えるとやはり、「Adventure Time of Finn and Jake」や「Gravity Falls」の出来栄えの素晴らしさを痛感。
たいていカートゥーンは第1話から、基本設定はOPで説明しといたからあとは見て行くうちにわかるでしょ、といういわゆるシチュエーション・コメディ・スタイルのものが多く「Dude That's My Ghost」もその口で、キャラクター相互の関係や、世界観など何回か見ないとつかめない。この手の作品はその分エピソードとキャラクターの面白さで引っ張ってかなきゃならない。
「Adventure Time」もその口だが、圧倒的なオリジナリティと高い完成度でわけのわからないうちに一気に作品世界に引っ張りこまれる。第1シーズンは前半の6回(12エピソード)ならどこから見ても大丈夫。後半になると再登場キャラクターが前のエピソードを引っ張ってる場合もあるので、前エピソードを見ていたほうがより楽しめるが、前エピソードを後から見ても十分だともいえる。
「Gravity Falls」は、カートゥーンにはめずらしく、第1話が「お話の始まり」になっていて、作画、演出、ストーリーとこれも完成度が高く、第1話としては非常によく出来ている。
さすがにこのレベルの作品は1年に1つくらい出てくれば十分なんじゃないかな。ここ数年は「Adventure time」「My little pony friend ship is magic」「Gravity falls」と確実に登場しているので、今年か来年にはこれらに匹敵する新作が現れる可能性は高い。それまでは、わけのわからない個性的、野心的、実験的、おもしろいのかおもしろくないのかよくわからなかったりするような変なもの、いまいち失敗じゃね?みたいなガッカリなものなどで楽しめるというわけですね。

あえて書いてませんが、海外アニメでも日本のアニメーションにスタイルの近い作品で非常に人気の高いものもあるんですよ。でも、基本的にそれはわたしの守備範囲外なので、あしからず。マンガまんがしたカートゥーンが好きなのさ。ファン・アートも描きやすいしね。描きやすさ万歳。栄えあれ、描きやすさ。意味がわからないな。

02月07日
00:50

「Dude, That's My Ghost」のキャラクター。
主人公スペンサーのクラスメイト。
オープニングにも出てくるくらいだから、主要キャラなんだろうけど、まだ名前がわからない。ジェシカもそうなんだけど、初登場の時は一回くらい名前を呼んでもらいたいと切に思うものであります。
オープニングでは男の子かと思ったけど、声が女の子で、主人公スペンサーに気があるみたいで、本編ではスカートをはいているように見える(手前に机のある椅子に腰掛けている場面ばかりなので100パーセントスカートかどうかはわからない)ので、なんと女の子だったのかと。
額のインド人マーク(すいません。前にも書いた事がありますが、ヒンドゥ教のしるしでビンディがその名称。前に描いたサリー・ボリウッドと同じですね)がカートゥーン的にはインド人であることを示していますね。だからきっとインド人。なぜ、男かと間違われたかといえば(間違えたのはわたしだけではないので)、このアニメにでてくる女の子キャラクターには「一般的なマンガの女の子マーク(睫毛)」が描かれているから。でもこのキャラには睫毛がないんですもの。実は男だったっていうのでもオレはぜんぜんかまわないけどね。

02月06日
23:37

Dude, That's My Ghost のキャラクター。主人公 Spencer の目つきの悪い妹。

てなことで、描いてみた。
乱暴なのはカラテを習っているからだと判明。いや、それはそれでどうかと思ってしまうが、だれかれかまわず暴力を振るうわけじゃないのも判明、我が家への不審な侵入者はとりあえずぶっとばしとこうか、みたいなキャラ。かなりのカラテマニアで、兄スペンサーの用意したカラテ映画DVDに大喜び。

「Dude,That's My Ghost」 は、キャラクター全般がこんな省略の効いたカートゥーン・デザインのわりに、鼻の穴をなるべく描くように(ないキャラクターもいる)デザインされているのがすごい、すごいのかな、すごいということにしておこう、というチャレンジングなデザインです。
アニメーション制作は Alphanim ですが、前のTVアニメーション作品「Gawayn」にでてくる魔法使いエルスペスもジェシカのように胴体が極端に小さくデザインされたキャラで、「デクスターズ・ラボ」のディディの影響下にあるものといえましょう。ジェシカではやや緩和されて、胴が小さいのは子供だから、という解釈が成り立つようになってます。
ジェシカでさらに特徴的なのは前歯が目立たない程度に出っ歯で、いつも口をとんがらせている、という表現になっているところ。なかなかいい線いったデザインです。
頭もこんな扁平楕円だけど、いわゆる「オデコキャラ」としてデザインされています。どこからどこまでがデコなんだ、といいたくなりますが、動いていると、その辺がちゃんと理解できるわけです。
やっぱりアニメは動いてなんぼだね。

02月03日
23:29

てなわけで、なんとディズニーXDUK(イギリス)でフランスのゴーモン(Gaumont)のプロダクションのひとつアルファナン(Alphanim フランス語だからね アルファナンと読むんだと思うな)が制作するディズニーXDオリジナルアニメーション「Dude That's My Ghost」が放送開始(つーかまだ本放送でなく先行放送だけど)。
ディズニーとゴーモンという大手プロダクションが手を組んだわけだけど、作品はまったく力こぶのはいっていないキッズ・コメディ。

14歳のスペンサー・ライトが家族で引っ越してきたハリウッドの家は、ポップスター、故ビリー・ジョー・コブラの住んでいた奇天烈な家。おまけにビリー・ジョーの幽霊付き。家に残されていたビリー・ジョーの所有物を身に着けると、ビリー・ジョーの幽霊が見えるようになるのだ。悪ふざけ大好きでかなり頭の悪いビリー・ジョーの幽霊(一体なぜ死んだのやら)と映画マニアのスペンサーは意気投合。スペンサーの映画仲間も巻き込んで騒動がもちあがる、という絵に描いたような、絵に描かれているけど、コメディ。

上にも書いたけど、ディズニーはディズニーでも、本国アメリカのディズニーではなく、ディズニー・ラテンアメリカ(中南米地域)および東南アジア・ディズニーと、フランスのアルファナンalphanim(ゴーモンgaumontの制作プロダクション。ゴーモンはフランスの映画製作会社で多くの映画やTV用アニメーションをつくっているので、ゴーモンの映画を見た人もおいででしょう)の制作で、放送が始まったのはディズニーXDUK(イギリス)。アニメーション制作はアルファナンで、アニメスタイルはかなりこなれた(手描きのアニメーションの味にまた一歩近づいた)フラッシュアニメーション。キャラクターデザインは、ゴーモン制作のフランスのTVアニメーション「Gawayn」の方向性。スペンサーの妹(まだ名前が呼ばれないので名前は不明)は、「ガウェイン」のエルスペスのような、「ディディ」体型だが、あそこまで極端にはなってない。しかし、ポニーテールで目つきが悪く、金に目がない乱暴モノの小学生(主人公の妹だから、女の子ね、いちおうね)という理想的なキャラクターではあるまいか。

まだプレミア(先行放送)でのエピソードなので、キャラクターの悪ふざけでギャグをつくるというコメディスタイルで、つっこんだキャラクター表現や脚本の面白さというところには到達していないが、今後、どうなるかはわからない。

「モーターシティ」と「トロン・アップライジング」が打ち切りになった後なので、視聴者の見る目もきびしいかもしれないが、これが成功すればヨーロッパ制作のアニメがディズニーXDつながりで再び日本でも放送されるようになるかもしれないので、いちおうがんばってもらいたい。それにしてもUSAディズニーでなく、南米ディズニーと東南アジアディズニー、というあたりが、ちょっと「my life me」を思い起こさせますね。各地域ごとにいろいろ作ってるんだなディズニー。日本ディズニーもXDでそろそろ「ロボディーズ」以外に何か作るってのはどうかしら。あと、はやいとこ、スペンサーの妹の名前が出てきますように。おねがいします。

01月24日
16:31

打ち切り~。
まじかよ。
だんだんディズニーがニコロデオンに見えてきた。

まあ、今までも、「ブンブン・マギー」とか「バーバリアン・デイブ」とか「学園パトロール・フィルモア」とかばかすか打ち切っていたので、おどろきゃしませんけどね。
いまいちレーティングが悪かったらしいんですが。
第1シーズン21話(たまに26話)の壁ですね。すくなくとも現在本国では20話までは放映済みのはず。
記事によればディズニーが所有する権利が制作スタジオの Pipmouse に戻されればどこか別のチャンネルで再開する可能性がないでもないと。まあ、やっぱりないでしょうねえ。
脚本の george kristic が twitter で、「ニックのためにパイロット版の脚本を書いている、チームを連れ戻すつもりだ」と書いていて、この「チーム」がはたして Motorcity のことなのか、スタジオの Pipmouse のことなのかわからないが、ニックで何かしら作る予定であることは確かなようだけど。

残念だなあ、絵も動きもオリジナリティーのある佳作だったのに。

Pipmouseは「Randy Cunningham 9th grade ninjya」も作っているので、こっちのほうは大丈夫だろうか。
つーか、こっちのほうが先に打ち切られるんじゃないかと思わないでもなかったけど。
同じディズニーXDで「 Tron uprising (トロン・ライジング)」もやってるので、似たようなモバイルアクションSFは二つもいらないってことなのかなあ。トロンはディズニー・オリジナルだしね。
と、思ったらなんだよ、「Tron uprising」も打ち切りかよ。
日本じゃ始まったばっかりなのに、ひどいわ。
ますますニコロデオンに見えてきた。
つーかXDの視聴者層はもうちょっとわかりやすい作品の方がいいのかもしれないね。CNよりもまだ低い年齢層なのかもしれない。大きいお友達にはうれしい作品でも子供たちにはいまいちなのかな。
「Tron」の方はまだ日本ではこれからなので見てみないと内容はわかりませんけどね。

XDは半分マーベル・チャンネルにでもするつもりなのかな。
ヒーローはマーベルで、コメディはオリジナルで、みたいな。
単にレートが悪いからさっさとやめた、というだけかもしれませんけどね。

やっぱりアメリカのTV業界は厳しいなあ。

01月20日
00:19

今ふとおもったのだけど、
ディズニーチャンネル・オリジナルシリーズはKとPが好き?

ディズニーでKPといえば「キム・ポッシブル(kim possible)」の主人公キム・ポッシブル。

ディズニーチャンネル・オリジナルの初期作品といえば、ペッパーアン(peppe ann)で主人公はペッパーアン・ピアソン(pepper an pearson)のPP。
「リセスぼくらの休み時間(ricess)」にはPといえば校長先生(principal)のプリックリー(peter prickly)だけかと思いきや、ヴィンス、グレッチェン、ガス、フィンスター先生のミドルネームがどれもPで、それぞれピエール(pierre)、プリシラ(pricilla)、パットン(patton)、(フィンスター先生は頭文字のみで名前は不明)。
続く「ウィークエンダー(the weekenders)には、ティッシュことペトラティッシュコヴナ・カッツフラキス(petratishkovna katsufrakis)でPK。

映画スピンオフの「ヘラクレス」と「バズ・ライトイヤー」にはめだったKPはなし。

その後しばらくの間オリジナルシリーズにも、「ブンブン・マギー(the buzz on maggie)」の主人公マギーの家族ぺスキー(pesky)家をのぞくと「バーバリアン・デイブ」「学園パトロール・フィルモア(fillmore!)」「ブランディ&Mr.ウィスカーズ(brandy & Mr. whiskers)」「アメリカン・ドラゴン(american dragon jake long)」とめだったKとPが現れないが、「ティーモ・シュプリーモ(teamo supremo)」では、主人公3人組をサポートするのが、我が州のケビン知事(governor kevin)とポールセン博士(Mr. paulsen)のKPコンビ。そして映画からのスピンオフシリーズ「ラマだった王様 学校へ行こう!(emperor's new school)」の主人公はクスコ(kuzco)とクロンク(kronk)で両方K。「ザ・リプレイス大人とりかえ作戦(the replacements)」にエージェントK(本名がkaren)、そして続く「フィニアスとファーブ(phineas and ferb)」には、カモノハシ・ペリーことエージェントP(agent p a.k.a. perry the platyputh)とふたつあわせてエージェントKP登場。ついでにフィニアスもP。
さらにディズニーXDで「キック・ザ・びっくりボーイ(kick buttowski suburban daredevil)」にはケンドール(ケンダル)・パーキンス(kendall perkins)がKPで、もちろん主人公キック(kick、でも本名はclarence)はK。ディズニーチャンネル最新作「怪奇ゾーン グラビティフォールズ(gravity falls)」では主人公がディッパーとメイベルのパインズ(pines)。

意外と主人公KP率高くないですか?どうかな。
他のチャンネル(カートゥーンネットワーク、ニコロデオン、hub)と比べてみるのがいいんだろうけど、面倒くさいのでやらない。
ま、ぱっと思いついただけなので、メモがわり見たいなものですね。

10月30日
21:35

カートゥーンで女の子といえばガールスカウト、というくらい良く出てくるのがガールスカウト。スカウトは日本にもありますが、そこまで一般的なんだろうかと思うくらい良く出てきますね。

というわけで、「フィニアスとファーブ」のファイヤーサイド・ガールズ。

ガールスカウトはボーイスカウトに倣って設立された組織で、その前身はイギリスで、現在につながる組織はアメリカで出来たそうです。
ガールスカウトはボーイスカウト同様、日本にもありますよね。でもめったに見ない。普段なにしてるんだろうなあ。
ま、それはおいといて、得体の知れない(失礼、)ガールスカウトは、その本場はアメリカであるということですね。ボーイスカウトはイギリスね。

とうわけで、アメリカのドラマやアニメには、小学生の女の子(主に中学生までがガールスカウトの年齢)がでてくると、ガールスカウトもでてくるというくらい良く出てきますが、彼女たちがなにをしているかというと、大抵、マフィンやクッキーを戸別販売していたりする。クッキーを売って活動資金の足しにする、というやつです。どれくらい効果のあるものなのか、ドラマやアニメのようにそんなにしょっちゅうやっているものなのか、もくもくと煙を上げる煙突をもつ巨大なスカウトのクッキーやマフィン工場から、スカウト・クッキーが続々と生産されてくるものなのか(なわけねえ)。

日本のガールスカウトというとみな一様に(一様なのはボーイスカウト同様。とにかく日本は上から下までみんなお揃いが好きな国民なのだな)ガールスカウトの基本制服、ライトブルーのシャツとベレー帽、首にスカーフといういでたちですが、本国アメリカは、サッシュ(肩からななめにかけるたすき)か、ベストが、同じくらいであとは結構地域ごとにばらばらっぽいです。基本の制服をちゃんとそろえている場合もあれば、スカウトのトレードマークと同じ色のサッシュかベストがおそろいなだけだとか、さすが自由の国アメリカ、スカウトの基本理念さえ同じであれば、見かけにそれほどこだわったりしないのかもしれませんね。
というわけで、アニメに出てくるガール・スカウトはもう作品ごとに千差万別。日本のアニメでの学校の制服がありそうなものからそりゃないぜっていうものまでてんでんばらばらなのと同じといえるかもしれません。

というわけで、イラストの制服は2000年代の全部違うアニメのガールスカウトの制服。もちろんこのほかにもありますが、ファイヤーサイドガールズ46321が7人なのでね。7作品分です。
同じ絵をPixiv と deviantArt にも投稿しといたんですが、そちらでは、クイズもどきのコメントをいれておきました。誰がどのスカウトかわかるかな?というわけ。

それでは早速の答え合わせ。こんなところでしてもしょうがないんですが、しょうがないからこそここで答えを書いても大丈夫だともいえる。
左から、ファイヤーサイドガールズのキャラクター、スカウト名、登場作品。
日本語版が原語版とかけ離れたものであるとか、日本語版がないとかは原語版で表記か並列表記。
イザベラ、ピクシー・スカウト、「キム・ポッシブル」
グレッチェン、どんぐり・スカウト(squirrel scouts)、「キャンプ・ラズロ」
ケイティ、グリーニー・ガールズ、「キッド vs キャット」
ホリー、honey bee troop 828、「the Mighty B!」
ミリー、寄生虫クラブ(Junior Tapeworms)、「Hi Hi パフィ アミユミ」
アディソン、レッド・ロビン、「学園パトロール フィルモア」
ジンジャー、ホーネット・スカウト(ハッピー・ホーネッツ)、「ザ・リプレイス大人とりかえ作戦」

これらの呼び名から、隊のニックネームのみ、~スカウト(基本英語では複数形なので scouts スカウツが正しい、ガールスカウトも本当は girl scouts ガールスカウツ)、~ガールズ、~トループ(隊あるいは班という意味)といういろいろな呼び方があるのがわかりますね。
これが本当のスカウトでもそう呼んでいるのか、ドラマの創作なのかはわかりません。

気になるのは、「フィニアスとファーブ」のスカウト、ファイヤーサイドガールズは、ファイヤーサイド夫人によって創設されたというエピソードがあること。これはファイヤーサイドガールズそのものがガールスカウトのパロディで、「フィニアスとファーブ」の世界では、ガールスカウトとはファイヤーサイドガールズのことであるという意味のようで、ファイヤーサイドガールズはヨーロッパやアフリカなど世界中に展開しています。
これが、作品ごとにでてくるスカウトは、基本的にこの考え方(~ガールズはその作品世界のガールスカウトのこと)なのか、それとも地域ごとの名称なのか、(他の名前を持つライバルスカウトと争うエピソードを持つ作品もあるから)、そういう部分も作品ごとにまああんまり深く考えず適当にやっときましょうや、なのか、なかなかとらえどころがないのがカートゥーン・ガールスカウトの世界なのであった。
アメリカに住んでる人にはピンとくるものがあるんでしょうけれどね。

10月28日
11:05

ていうか、「SheZow!」の追加情報。

SheZow は Shazaam のパロディだったことが判明。
同じ作者のショートフイルムで「Shezam」という作品があり、こちらは大人向けアニメ。
ごっつい清掃員の Joe は、ある日ごみ収集の際にごみに埋もれた指輪を発見。冗談半分にはめてみたらなんとスーパーヒーロー(もちろん女の) Shezam に変身してしまう。ただしコスチュームとメイクが女物(ついでにスーパーパワーも)なだけで中身は男のまま。こんなことが仲間内でばれてしまったら大変だ。しかし、酒場でであった美女が突如現れたモンスターに襲われたとき、ジョーはShezamに変身。モンスターの魔の手から美女を救うため戦うのであった。というまあそんな感じ。
変身シークエンスが、カミナリマークに「She Zaam(シィ・ザ~ム a が2つあるところがみそ)」と明らかに Shazaam (シャザム)のパロディになっているので、間違いなし。ちなみにシャザムは少年が大人のスーパーヒーローに変身するアメコミ。
Shezam は、SheZow のパイロット版のパイロット版のようなものか。「レーザー口紅」や「破壊悲鳴」など使うパワーも基本的にいっしょ。ただし大人向けなので、ちょっと子供向きアニメでは使えない必殺武器ももっている。大人ってずるいね。

ショーティー・マクショート・ショーツ(長いので以下マクショートと略す)・パイロット版をもう一度ちゃんとみてみたら、ここでは主人公ガイと妹(多分)ケリーのおばさんアグネスが実は本物の SheZow で、その活躍が漫画になっていた(漫画の作者は不明)という関係。ケリーは漫画 SheZow の愛読者なので SheZow のことは知り尽くしているというわけ。
声の出演には、ケリー役にエミリー・オズメント、ガイ役にジェイソン・アールズという「ハンナ・モンタナ」コンビが担当。さすがディズニー。エミリー・オズメントは「キック・ザ・びっくりボーイ」のケンドール役の前にこんな役もやってたんですね。

マクショート・パイロット版では、ガイは15歳ということになっていて、シリーズ版では12歳に変更。15歳のままだったら一部キッズにはみせられない内容にならざるを得なかっただろうなあ。
こういうジェンターに対するパロディみたいな内容だと、のんきにおもしろいでしょ?とばかりもいってられないようなことを考える人たちもでてきそうで、そっちも心配。どうかな。キッズ向けアニメということで笑ってすませるくらいの余裕があればいいけどね。

10月27日
22:39

これまで、北アメリカは、まあいいとして、ヨーロッパ、インド亜大陸(いまでもこういう呼び方するのかなあ)、アジア、南アメリカ大陸とまわってきました、世界の国からこんにちは、世界TVアニメ探訪ですが、先だってよくいくあっちの掲示板を見ていたら、変なアニメが紹介されていて、これがあなた、残りの大陸、オーストラリアのTVアニメ(放送は2013年からの予定、アニメーション制作はカナダのスタジオらしい)らしいんですが、問題は、その内容がちょっとXX(自主規制)なこと。

その名も「SheZow!(シーザウ)」。これは She's out のしゃれなのかどうかはわからないが、主人公の少年ガイはマッチョなヒーローを目指していたが、ある日ひょんなことから謎の指輪を発見。その指輪をはめてみたら、ガイの妹(と思われる、姉かもしれないけど)が大ファンのスーパーヒーロー(日本風に言えばスーパーヒロイン)、シーザウに変身してしまう。そう、シーザウは女の子のスーパーヒーローなのだ。といっても別に体が女に変わるわけじゃなく(多分)ようするに美女装(って今思いついた)ヒーローというわけ。
スーパーセンスで悪を感じることが出来、掌が巨大化する「巨大平手打ち」やなんでもぶっ壊す「破壊金切り声」になんでも切断「レーザーリップスティック」と、なんだか別の部分で問題になりそうな気もしないでもないスーパーパワーを駆使して悪と戦うらしい。一度変身すると、変身のきっかけとなった悪を倒しヒーローとしての責任を果たすまで元には戻れない(パイロット版での設定)らしい。その他のこまかい問題はディスクリプションとOP、パイロット版だけではいまいちわからないが、シーザウに一目ぼれしてしまう親友(当然男)とシーザウの大ファンで作戦担当の妹(多分)の3人がレギュラー。奇怪なはげた超能力おやじや、年増の女エージェント(多分)、などこれまたなんだかわからない悪人とたたかうようだけど、いったいどうなるのか。話がどうこう言うより、本当に子供向けカートゥーンとして放送されるのか?の方が興味が湧くところではありますね。

それにしてもパイロット版がディズニーのパイロット版ショートフィルム番組の「ショーティー・マクショート・ショーツ」で放映されていたというのがさらにびっくり。「ショーティー・マクショート・ショーツ」は日本ディズニーも開局当初に映画を放映した後に次の番組までの間を埋めるショートフィルムとして流していたこともある、パイロット版番組。カートゥーンネットワークの「カートゥーン・カートゥーンズ」や、ニコロデオンの「オーイェー!カートゥーンズ」と同じ若手の作品を取り上げるもので、ニックの「ジェニーはティーンロボット」「Oops!フェアリー・ペアレンツ」やカートゥーンネットワークの「メガスXLR(日本未放映)」「レギュラーショウ(日本未放映)」「アドベンチャータイム(パイロット版はニコロデオンのオーイェー!カートゥーンで放映)」などもこういうショートフィルム・パイロット版からレギュラーに昇格した番組。日本で放映されていたショーティ・マクショート・ショーツでは「ファビュライザース」とかけっこうキャラクターデザインがいいかんじでしたよ。
肝心の「SheZow!」は、パイロット版は主線なしの面デザインのフラッシュ系アニメ・キャラクター(日本では現在こういう絵柄のアニメはない)だけど、放送版は主線のあるはっきりしたキャラクターで、キッズにはこっちのほうがわかりやすそうなデザインに変更されてます。顔が四角くてちょっと「エル・ティグレ(日本未放送、こんなんばっかりですいません)」っぽい感じ。美女装ヒーローにその妹だからといって見た目むやみに美少女に描かないところがカートゥーン・デザインのいいところ。

つーか、この作品があがっていたスレッドにあった性倒錯用語解説もよござんした
トランスヴェスタイト
反性(こういう日本語はないが男なら女、女なら男のことです、異性でもいいけど英語だとoppositなので反性だな)がすると社会通念上思われる装いと行動をとること、および人。
トランスセクシュアル
反性に対する強い欲求・羨望から外科的手術で肉体を反性に変えてしまうこと、および人。
トランスジェンダー
思考・感情・表現の面で、自らが反性であることを認識していること、および人。
クロスドレッサー
社会通念上反性がすると思われる装いをすること、および人。

日本語でも、ホモ、ゲイ、オカマ、おねえなど、意外と定義が曖昧ではないかと思われる言葉がありますよね。難しい問題だなあ。

話はずれましたが、これを機会にオーストラリアのTVアニメはと探してみたら、やっぱり多くは欧米と日本、特に元イギリス連邦の一員であったためか、イギリスのアニメが多く放送されているようで、ちょっとうらやましい。とはいえ、やはりありました、オーストラリア・オリジナルTVアニメ。

「Pixel Pinkie(ピクセル・ピンキー)」2009年の作品。
主人公の Nina は12歳の誕生日に初めての携帯電話をもらうのだがその携帯電話にはデジタル妖精 Pinkie が住んでいた。なんでも願い事を聞いてくれる妖精だが、考えなしに願い事をするととんでもないことになってしまう、という、「the fairly oddparents」の女の子版みたいなお話の様子。残念ながらトレーラーだけで、本編を視聴できないので、くわしいことはわからない。アニメーションスタイルはフラッシュ。キャラクターデザインは、「Word Girl (日本未放送)」や「Princess Natasha(ご同様)」っぽいけど、もうちょっといいかげん(失礼、)な感じ。
主人公やライバルの人気者より、その取り巻きの2人のデザインがいいという珍しい例。

「Flea Bitten」2011年作品
飼い主と離ればなれになってしまった犬のフリー・バッグは、野良犬収容所で犬と会話できる利口な蚤のイッチーとであう。フリー・バッグは収容所から脱出、彼に住み付いたイッチーと町へ出て行方不明の飼い主(いや行方不明なのは犬のほうだけど)を探しながら、さまざまな冒険、SFあり、ロマンスあり、を繰り広げるという、動物バディものロード・ムービー。
これもトレーラーしか見られないので詳しいことはわからないのが残念。
アニメーションスタイルはやっぱりフラッシュで、こちらはどことはなしに「フォスターズ・ホーム」を思わせるようなカートゥーン・ライクなデザイン。

そしてなによりびっくりだったのが
「Dogstar」2006年作品
滅び行く地球をすてて他の星へ移住することになった地球人。しかし全世界の犬を乗せた犬専用宇宙船ドッグスター号が行方不明になってしまう。クラーク一家の子供たちとおばあちゃん、異星人のジェンマはドッグスター号を探して宇宙を旅するのだが、犬がいなくなったのをいいことに、ペット産業で一儲けを企むサンティーノがドッグスター号発見を妨害しようとするのであった。果たしてドッグスター号は無事見つかり、犬と人間たちは再会できるのか?
というこのアニメ、実は今年、日本のキッズステーションで放送していたんですよう。バンドデシネっぽい背景デザインなどからてっきりフランスあたりのアニメだと思っていたのに、オーストラリアのアニメだったとは~。
なぜか日本語版は関西弁のひとたちが声の出演者(最近は声優というと、「声優」という肩書きの専門職の人をさすことになってしまうので、声の出演者という言葉を使うように心がけようかなと思っていたりして)だったので、どういう意図なのかとおもっていたのだけれど、もしかしてオーストラリアなまりの英語を表現したということだったのかもしれない。キッズステーションでは原語音声を流してくれないので、原語が何語なのかわからなかったんですよ。

もうひとつ、まえに紹介した「サリー・ボリウッド」もフランス・オーストラリア共同制作なので、オーストラリアTVアニメといえなくもないこともない。

まだまだ意外といっぱいあるオーストラリアTVアニメ。意外とTVアニメーションを積極的に作っていたのだな。知らないだけだったのだった。世の中、まだまだ広いということですね。
めっちゃおなかがすいたのでこの辺で。

10月07日
08:19

ハロウィンといえば、「trick or treat」の言葉をかけて集めて回るお菓子。
英語で candy というと、日本語でいう飴だけでなく、ああいう小分けされたお菓子全般をキャンディという、というところまでが、前のエントリ。

欧米のアルファベット圏言語ではよく人の名前をより呼びやすい愛称で呼ぶ習慣があります。本来の名前とは無関係の人となりからつけたあだ名で呼ぶ場合や、頭文字で呼ぶなど他のパターンももちろんありますが、多くが正式な名前を音節で区切って呼びやすくしたもので呼ぶということで、愛称というか略称といったほうがより近い感じですね。
これがどれだけよくあることかというと、短い名前の人はそれが本名でも、ひとから、「君の名前は何の略なのか?」と聞かれることがあるくらい、短い名前は本名を略した愛称だ、というのが常識になっているわけです。
日本でも「助三郎」を「助さん」、「格之進」を「格さん」、「幸子」を「さっちゃん」というのと同じ。この「~ちゃん」にあたる音もちゃんとあります。

で、candy。人の名前は頭文字が大文字になるので、ただのお菓子か人の名前かはそれで判別。Candy、になったら人の名前。
その Candy は、普通 Candace の愛称。
Candaceは文字列だけ見るとキャンデイスあるいはキャンダスと読みたくなってしまうような人はなんでもローマ字読みタイプ。英語での発音はキャンディス。
実際には cand キャンド(末尾が子音のdだけなのでドには母音のオはつかない)+aceエイス(日本語ではエースですね。あのエース)で、d に a (エイ)のエの母音がくっついてデイの音になるけど強調される母音が頭のキャン(エと発音するつもりで口を開いてアという母音)の方にあるので、2番目のこの母音エイは小さく発音され、d+エの音に吸収されてエイの音の変化ががほとんど聞こえなくなって母音の単音としてはイが残り、結果キャンディスになるという仕組み。この辺全部の母音がほぼ同価値で発音される日本語とはちょっと仕組みが違います。特にエイのような二重母音は日本語にはありませんからね。二重母音(日本語の場合は二つの母音が連続するということ)になると日本語では普通エーのよう前の母音を伸ばして発音を楽にするという仕組みが働きます。
この cand + ace のように、母音を1つか多くても2つ含む音の一塊を音節、といい、キャンディスの場合は2音節の単語ということになります。要するに音で区切りやすいパーツということ。

欧州語のなかでも、長い歴史の間に、ケルト系、アングロ・サクソン(ゲルマン)系、ラテン系、ノルマン系、フランス・ノルマン系などが混ざりあって出来上がった英語の特徴は単語を見ただけでは発音がはっきりわからないというおかしな言語であること。ほとんどの大陸系欧州語は文字列と音がほぼ一致していて、読み方を覚えればはじめて見る単語でもほぼ正確に音がわかります。もちろんたまに例外もありなのは世界共通。
とはいえ、まったく不明では文字に書き表す意味がないので、それなりに予測は立てられます。それが良く見る文字列や音節ごとに区切って一般的な単語でどう発音しているかを当てはめて類推する方法。上の cand+ace もそういう考え方で音を推理できますでしょ。これ実は日本語の漢字の読みの類推方法と同様であるのが面白いですね。英語単語は日本の漢字のように表音というより表意に近いものだということがいえそうですね。

英語の場合、名前(本名)と略称型の愛称の関係はおおむね次のパターン
1:本名そのまま型
2:本名の純粋な省略型
3:省略 + y または ie (音は同じ)型
4:純粋に省略したら発音しづらいので呼びやすいように音が変化した型
5:音が変化したのもの + y または ie 型
6:現在音からだけでは類推不可能だが習慣的にそう呼び慣わされている型
5型に関しては -y -ie をつけたらいいにくくなったので音が変化した、という場合もある。

ちなみにこのパターンを網羅しているのが、あの愛称の女王エリザベスElizabeth。(文字列ではなく音の変化がポイントですよ)
1は、そのままエリザベスElizabeth
2は、エリEli、 リズLiz、ベスBeth
3は、エリーEllie Elly、リジーLizzy、
4は、イライザEliza、リサLisa、
5は、ベティBetty、ベッシーBessy、ベッツィーBezzy、
6は、ベラBella、ベルBelle、バッフィBuffie シシーSissy
これ以外にも多数。
さすが世界でもっとも有名な女王の中の一人の名前ですね。

ついでにイザベラIsabella も元はエリザベスで、そのスペイン語形。
そのイザベラも略称で、イジーIzzy、ベラBellaなどがあり、エリザベスの愛称としてのベラは、一度スペイン語化したイザベラの愛称が逆輸入されてエリザベスの愛称にもなったというふうに考えれば納得。エリザベスとまったく音がかぶらない(エリザベスのスはthだから)シシーは、19世紀のオーストリア・ハンガリー帝国の悲劇の皇女エリザベート(こちらはエリザベスのドイツ・オーストリア語化)の個人的愛称で、後の人たちがそれをそのまま用いたもの。現在オーストリアではエリザベートの愛称として普通に使われているらしいよ。しかしもともとなぜシシーとよばれるようになったのかは諸説あるみたいで略称であるLisiの表記を誤読したのがはじまりというのが有力なのかな。

本名がもともと短い場合、そのまま -y -ie をつけてしまう場合もありだけど、これは省略ではないので上のパターンからははずしました。

さて、そこでキャンディス。
英語では語尾に-y または -ie(発音は同じイー)をつけると、ちょっと子供言葉というか、やさしいイメージになって親しみやすい音になるという仕組みがあって、呼びかけの言葉にはよく語尾が-y -ieのものが使われます。
Candace で言えば、後ろを省略して最初の音 Cand + y でキャンディ、と発音。

だからキャンディスの愛称であるキャンディはお菓子のキャンディとは関係なしで、たまたま同じ音になっただけ。

本当に?

キャンディスはラテン語由来の名前で、「美しい白」という意味。

一方、お菓子のキャンディは、古代ギリシアの時代からあった甘味菓子が大元。当時サッカリンで甘味をつけていたこの菓子を、今から1000年くらい前イスラム帝国が北アフリカ地中海沿岸地域を制覇していたころに、アラブ人がクレタ島で、サッカリンの代わりに砂糖を用いて作り、その産地クレタ (Crete) がなまって クァンディ ( quandi ) となり、それがさらになまってキャンディと呼ばれるようになったんだそうな。その quandi は「結晶化した砂糖」という意味。

となると、一見無関係だけど、もしこのキャンディス「美しい白」が砂糖の白さも意味しているとなると実は関係あるのかも。元のラテン語がいつごろ、どの白をイメージして作られた言葉なのかがわかれば、キャンディとキャンディスがその意味自体も関係しているかどうかがわかるかも知れません。
どうかな、ラテン語だから1000年より前からありそうだし、地中海沿岸の白い砂や岩をイメージして出来た言葉なんじゃないかな。

ところで、好意をもった相手に対しての名前以外の呼びかけの言葉となると、キャンディのように甘い意味を持つ単語を使うのが英語流。
その代表格はなんといっても「ハニー(蜂蜜)honey」 で、語尾がちゃんと -y になってるし。
他にも sweet や、sweet に -y をつけた sweety 。 suger や、muffin など、聞いてるだけで甘ったるくなってしまいますが、恋人同士の呼びかけだけでなく、sweety は親から子へのよびかけでも良く使われます。
やっぱり甘いものはみんな大好き、ってことだな。

日本語では「彼女に甘い言葉をかけてやれよ」といわれて「砂糖」というとただのギャグですが、英語ではアリな表現なんですね。

キャンディで思い出したことあれこれでした。




おまけ、省略型愛称のパターン例。

1:ジョンjohn、アンanne(またはann)
2:トムtom(トーマス thomas)、キムkim(キンバリーkimberley)
  ウィルwill(ウィリアムwilliam)
3:トミーtommy(tom+y) キミーkimmy(kim+y)
  ウイリーwilly(will+y)
4:ビルbill(ウィリアムwilliam)、ボブbob(ロバートrobert)
5:ビリーbilly(bill+y)ボビーbobby(bob+y)
6:トリクシーtrixie(ベアトリスbeatrice、 もとはベアトリクスbeatrixの愛称で、ベアトリクスの変形であるベアトリスの愛称としてそのまま用いられている。ベアトリクスの愛称としてはパターン3trix+ie)
本名+y ジョニーjohnny( john+y ジョンはヨハネJohaneの英語化名で、伝統的にこれだけで本名の人も多いが、ジョナサンJohnathan など、この音を含む名前の省略形の場合もある)、アニーanny(ann+y アンはこれで本名の人も多いが、アナスタシア、アナベル、など、この音を含む名前の略称の場合もある)

10月07日
04:09

10月といえばハロウィーン。
今では日本の商店街でもすっかり定着気味。
各家庭にお菓子をもらって歩く習慣はいまいちですが、その代わりに村人(街人でも可、というより村ではハロウィンはまだまだだろうなあ)というか町内会こぞりて仮装パレード祭りなコトになってますね。

てなわけで、カートゥーンの10月といえばハロウィーン・ネタ。アメリカではTVドラマもハロウィーン・ネタを用意していて、普段真面目なストーリーのドラマでもちょっとばかりホラーでコメディ要素をふりかけたエピソードを放送するのがもはや慣わし。

第12話はハロウィン。もともと「グラビティー・フォールズ」自体のネタがスーパーナチュラル・ホラーなので、このお話だけ特別ホラーというわけでもない。
グラビティー・フォールズの町のハロウィンは、「サマーウィン」。
町中ハロウィンが好きすぎて年に2回やるのだ、とはスタンの弁。
スタンの「いつも持ち歩いている」カレンダーによると、このエピソードの時点で6月下旬であることが判明。
何しろ夏休みの間のおはなしですからね。
登場人物からして、夏なのにハロウィンとはこれいかにと疑問を呈するありさま。
とはいえ、グラビティー・フォールズの町に伝わる(とスースが言っているだけかもしれないが)、サマーウィンの怪物に500個のキャンディと引き換えに命を狙われるディッパーとメイベル。たまたまいあわせたキャンディとグレンダ、事情を察して加勢することになったスースと共に、町にともされたサマーウィンのスイカ(夏だから、かぼちゃじゃない)ランタンの最後の灯が消えるまでに500個のキャンディを集め、サマーウィンの怪物の魔の手から逃れられるのか。

ネタはむちゃくちゃだけどわりとまとも?なホラー話になっていて素敵。
キャンディのキャンディ(飴)の仮装とか、グレンダの魔女(オズの魔法使いの北の魔女の名前がグレンダ。仮装は西の魔女っぽいけど)の仮装とか、小ネタもいっぱい。それにしてもキャンディの仮装が可愛すぎだ。白いニョロゾ(ポケモンの)みたい。

ところで、英語で candy というと日本でいう「飴」だけでなく、ああいう小分けされたお菓子、飴やチョコレートなど全般をさしての意味。

で、思い出したことが。お話の内容がが全然違うので、エントリを変えて書こうっと。

10月07日
02:34

無事はじまりました「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」
日本語版もなかなかいいかんじですね。
ディッパーとメイベルの声はオリジナル版でも、子供な見かけに大人な声で、はじめはこれでいいんだろうかと思わせておいて、第1話を見終わるころにはもうこの声でないとダメ状態になってしまうあたりに、この作品の質の高さ、演出の面白さ、演技の確かさを感じました。特にメイベルはすごい。あちらのコメディアン(女性なのでコメディエンヌか)の演技力は本当にすごい。メイベルというキャラクターを声でつくりあげてしまったようなもの。

ディッパーの声はかなり原語版っぽくていい。
メイベルは原語版の声はもっとハスキー。日本語はつやのある声ですが、微妙に差のあるおばかっぷりはいい勝負。次第にキャラクターに慣れていくとますますよくなっていくことでありましょう。第2話のばか台詞連発の演技がいまから楽しみ。
現時点での難点があるとすれば、両者共にまだ演技に「思いきり」が足りませんね。その辺は慣れてくればきっと大丈夫。演技が確かなものになっていくのを見るのも楽しみの一つですからね。

スタンじいさんの声は時々本当にそっくりなのでびっくり。
スースはもうちょっとまじめな感じでもいいかな。
実はこの2人、原語では同じ人(この作品のクリエイター)が演技している。「フィニアスとファーブ」のドゥーフェンシュマーツといい「レギュラー・ショウ」のモーディカイといい、みんな芸達者だなあ。ってゆーか、クリエイターが自分でこの役をやりたくてキャラクターを描いているとしか思えない。
ウェンディも原語版の雰囲気そのままで、ちゃんと台詞のあるエピソードが楽しみ。

スタン爺さんの店、ミステリー・シャックは、ミステリー・ハウスになってしまいましたね。やはりシャックという言葉が一般的でないからかな。屋根には巨大な看板がかかっているので、シャックでもいいと思うんだけどな。ちなみに「シャック」とは「掘っ立て小屋」のこと。いまでは掘っ立て小屋という日本語もあんまり一般的じゃないですかね。

という例もあり、翻訳はやはりどのあたりにあわせて言葉を選ぶかというのがポイントですね。特にメイベルのおばか台詞などはそのままにしたい(というかそのまま、つまり直訳でもいいんじゃね?と思うんだ)けどやっぱりアレンジしてしまうみたいな感じで、悩ましい。

でも「仲直りのハグ」の「ありがとう」は名訳かも。
原語は
「apuired sibling hug?」(いつもの兄妹・姉弟のハグする?みたいな感じ)
「aquired sibling hug」
「pat, pat」
なので、雰囲気は「よし、よし」なり、「いいこ、いいこ」といった感じだけど、この訳はとてもいいな。

英語的には aquired (獲得した、という意味がある)から、2人の間でしょちゅう喧嘩というか意見の合わないコトがおおくて、それでもそのたびにハグで仲直りしているということが読み取れる。「ありがとう(原語では上記の通りpat pat)」といって背中を叩き合っている場面でも、表情が微妙に不自然なのも、しょっちゅうやっててまたこれやってるとか、どうせまたやる、とか、多少こっ恥ずかしいとか、そんな雰囲気が漂っててなかなかいい感じ。こういうこまかい演出がこの作品の面白さのひとつだな。

今月末の2話連続放送からレギュラー放送スタート。でもアメリカでも新エピソードはほぼ隔週で現在11話までしか放送されていないので、毎週やってたらすぐ追いつきそう。途中までやって、新作がたまるまでリピートとか変則スケジュールになるかもしれませんね。

10月02日
05:14

知ってるよね。

でもここではスペインのTVアニメのおはなし、といいたいところだけれど、
まずは「Detective de cuentos Sandra」「Lucky Fred」「Lola & Virginia」の絵があまりにも似過ぎているので、おそらく同じスタジオの作品なんだろうな、とおもったら、「Sandra」でサンドラのおもちゃ箱にローラの人形が入っていたってこと。

いずれも、スペインのミリアム・バレステロスの作品で、Imia entertainment の製作。
ニコロデオン、ディズニーチャンネル、ディズニーXD等であちこちで放映されている。もちろん日本で未放送なのはいうまでもないですな。
「Lola & Virginia」が2006年
「Detective de cuentos Sandra」が2009年
「Lucky Fred」が2011年なので、
まあそういうこと。

ローラの英語版の声がタラ・ストロングなので、是非に観てみたいなと、そういう感じであります。
「ローラとバージニア」は高校が舞台の学園コメディ。
最初見たときはフランスのアニメかと思った。
「おとぎ話探偵サンドラ」は、おじいさんから探偵をひきついだサンドラとお供のサイドキック妖精のフォが、おとぎ話の登場人物たちが住む「昔々の国」で事件を解決するおはなし。
「ラッキー・フレッド」はお気楽高校生フレッドが拾ったロボット、フライデイと宇宙からやってきたスーパーエージェントのブレインズ(女の子、の姿、すくなくとも見かけは)と共に悪人とたたかうアクションコメディ。

いずれもアニメーション・スタイルはフラッシュ系で、他のアニメーションとはまたかなり違う雰囲気の不思議な絵柄。
ちゃんとみたら、ちゃんと報告できるんですが、まだちゃんとみてないので、このへんで。

09月29日
00:59

日本ディズニーチャンネルでも10月末からレギュラー放送が始まる「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」。みんな観よう。ぜひ観よう。

そんなわけで、第11話。
メイベルとの恋に破れ、ミステリー・シャックご一行様(主にスタンとディッパー)に復讐を果たそうとする、ギデオンだが、スタンをだまそうとしてあっさり見破られる有様。しかし、あきらめる気配なし。
ディッパーとメイベルは双子だが、頭の出来はディッパーが一枚上手。ところが、なんとびっくり、身長はメイベルのほうが1mmも高いのであった。
メイベルやグラン大叔父にちびだちびだと馬鹿にされたディッパーは、グラビティー・フォールズの怪しさに頼ることに。グラビティー・フォールズ文書第3巻を調べると、森の中になにかしら怪しいものがあるらしい。
さっそく行って確かめようとしたディッパー。本に夢中で足元がおろそかになりうっかり転んで転がりついたその先はうっそうと茂った森の中のくぼ地。そこにいたのは、ミニチュア版に縮んだ掌大の動物たち。くぼ地に散らばる水晶。頭上から漏れてくる太陽の光がその水晶で分光され、赤と紫のその光を浴びると、なんと生き物が伸びたり縮んだり。
これだ。小さな水晶を拾って帰ったディッパーはさっそく懐中電灯に水晶をセット。これで伸び縮み自由自在。さっそく光を浴びたディッパーはメイベルよりちょっとだけ背が高くなって自慢たらたら。いくら馬鹿でもほんの半日で背が伸びるはずがないと気がついたメイベルは、ディッパー成長のいんちきを暴こうとするのだった、が。
一方復讐を狙うギデオン。ディッパーとメイベルの喧嘩の最中に、伸び縮み懐中電灯を手に入れ、ディッパーとメイベルを縮ませてしまうのであった。そのままギデオンにさらわれてしまうディッパーとメイベル。そして、この際スタンも縮めてしまえとばかりに、ミステリー・シャックに乗り込むギデオン。スタン危うし。シリーズ最大の危機を迎えたミステリー・シャックご一行様の運命やいかに。

まいどめちゃくちゃですね。でも今回もさまざまに伏線を張りめぐらせて(おおむね)隙のない(大体において)緻密なストーリー展開。唯一の問題はウェンディがでてこないことくらいだということにしておこう、そうしようそうしよう。

ところで、英語と日本語ではいろいろ言葉に違いがありますが、日本の兄弟姉妹、という言葉は英語にはありません。英語にあるのは「同じ親から生まれた男の子供」である brother と、「同じ親から生まれた女の子供」sister 。そして、brother sister の間柄であることを意味する、siblng。
つまりbrother sister sibling には、生まれの早い遅いという意味がありません。しかし、兄弟姉妹にはすべてに生まれの早い遅いという意味が含まれるため、誰が年長で誰が年少かが絶対に明確になってしまうということになり、双子であっても、兄弟姉妹の出生順がついて回らざるを得なくなります。
逆に、brother sister だけではどちらが年長年少かわからないため、英語では年長者には big または older 、年少者には little あるいは younger をつけて言い表します。つまり日本語の「弟」は英語では「little brother」=「小さいbrother」。メイベルが自分より1mm小さいディッパーを「little brother」といってからかうのには、頭の回転が速いため双子にもかかわらず常にリーダー風(兄貴風)を吹かせているディッパーに対して「弟」という意味と、「小さい=1mm背が低い」 という意味のしゃれになっているというわけ。
「フィニアスとファーブ」でも巨大化薬を飲んで巨大化してしまったキャンディスをさして、フィニアスが「彼女は姉(big sister)」と言い、自分の言った「big sister」のしゃれに気がついてくすくす笑う、というギャグがありました。日本語版では「姉」のあとそのまま「ビッグ・シスター」といって笑うのですが、こういうしゃれの部分は日本語になるとなかなか上手いこと表現できないもので、それはもう外国語の翻訳というものの宿命ですね。

そろそろ10月で、ハロウィン・スペシャルの季節が近づいてまいりましたが、「グラビティー・フォールズ」(こう書く時は、「アメリカ版」ということにしよう、そうしよう)も、設定は夏休みなのに無理やりハロウィン・エピソードをやるみたいだよ。なんでもありだから全然平気だね。

09月28日
03:44

てなわけで、Heidi に目がくらんで、「Randy Cunningham 9th Grade Ninja」をもうちょっと観てみたよ。今度は第1話もちゃんと見た。

どこかの州のノリスビル高校は、800年の間4年ごとに選ばれるNinjaによって、悪の手から守られていたのだ。(注、高校が800年前からあったわけじゃないぞ、Ninja が800年前からいたということだからね、紛らわしい文章だが、間違ってはいない。)そして、今年、新入生のお調子モノ、ランディが選ばれ、秘密の Ninja として学校を守ることになるのだ。

面白いわ。ちゃんと観たら、結構面白かった。10分エピソード(放送時間は15分)x2の30分番組なので、面白い、普通、面白い、普通の組み合わせ。というわけで、全体としては結構面白いよ。

カートゥーンによくある、とにかく選ばれてしまっているのでもうしょうがないのだ、といういきなり本編エピソード型かと思ったら、エピソード1、2で新米 Ninja として張り切ったり危機に陥ったりと、ちゃんとシリーズものとして「起」の部分を描いている。

さて、おそらく先代の Ninja の仕業であろうが、ある夏休みの日(だから高校進学前の夏休みだね)ランディの部屋に謎の箱が置かれていたのが始まりだ。あけてびっくり中に入っていたのは謎の本「ニンジャノミコン」。そして Ninja の覆面。そう、彼は選ばれたのだ。あの Ninja に。早速親友のハワードに教えてやろうとしたら、箱の中のメッセージに気がついた。「誰にも言ってははいけない」。
そう、ノリスビル高校のものなら誰もが知っているヒーローの Ninja だが、その正体は誰一人知らない謎なのだ。当然、ランディも掟には従わなくてはいけない。
とはいえ、お調子者のランディは、学校で早速 Ninja に変身。Ninja の覆面をかぶれば、黒い布が彼を取り巻き、 Ninja 装束が現れるのだ。そして、信じられないほどのパワーと、身の軽さ、戦闘能力が得られるのだ。便利だ。学校のカフェテリアで、新しい Ninja として学校の守護者であることを宣言する(実際にはNinjaが4年ごとに入れ替わっていることも秘密だから、自分が新しく選ばれたということは言わない)のだが、そこへ謎の怪物登場。ランディは Ninja として、早速この怪物と戦う羽目になるのだ。

一体この怪物は?そして、代々の Ninja が戦ってきた学校を襲う悪者とは?

ノリスビル高校のある街のど真ん中に、巨大企業マクフィストがある。ハイテクを駆使したあらゆる製品を世に送り出し、その人気と信頼は絶大。ところが、その社長ハンニバル・マクフィストその人が、悪の魔法使いと結託し、Ninja の秘密を暴こうと暗躍しているのであった。

そうとは知らないランディは、マクフィストが送り込んだ怪物と戦うも、授業が始まるので一時撤退。しかし「ニンジャノミコン」で Ninja としての知識を得ると、学校の外で Ninja をもとめて暴れる怪物と再び対決するのであった。

「ニンジャノミコン」はランディにニンジャの知恵を送り込む力を持っているが、それは象徴的な言葉とイメージで、それが何を意味するのかはランディ自身が解釈しなければならないのだ。

怪物を撃退した Ninja の活躍をランディに教えてやろうとしたハワードだが、Ninja 登場の時にはランディがいない。Ninja が姿を消すと、ランディが帰ってくるという、よくあるヒーローモノのパターンに気がつき、即座にランディが Ninja だと見破ってしまうのだ。お調子者の馬鹿なのにこういうことには知恵が回る恐ろしい男なのだった。
ばれたものは仕方がない。ランディは親友ハワードと秘密を共有し、ハワードはランディのサポートとして共に学校の平和を守らなければならないときがきたらいちおう努力することになるのであった。

このおばかコンビがなかなか面白い。「ニンジャノミコン」(なんだこのネーミングは)の情報伝達脳みそ直撃システムも面白いなあ。エピソードが進むと、ランディは「ノミコン」とだけ呼ぶようになる。長い名前は何でも音節で切って省略するのが英語流。

Ninja の秘密を暴こうとするマクフィストの次の作戦にまんまとはまるランディだが、想像を超えた Ninja のパワーでマクフィストの罠を撃破。そしてマクフィストの邪悪な正体に気がつくランディだが、たとえ公表しても誰も信じない位にマクフィストの力は絶大なのだ。
マクフィストは悪いやつだが、商品はかっこいいのでやっぱり買うことを心に思うランディであった。
ランディの孤独でお気楽な戦いは、始まったばかりなのだ。

前のエントリでも書きましたが、お話そのものはやっぱり目新しいものではないのだが、ランディとハワードのお調子者コンビを主人公に置いたところがポイント。平気で馬鹿をやるおばかコンビだが、その分しょうもないことには知恵が回るという、馬鹿だけど利口という2面性の描写が上手い。
学校の先生も生徒も Ninja をみんな知ってるヒーローとして賛美しているというのもいい。そのヒーローになったのに、掟にしたがって正体を隠さなければならないのだが、さっそくハワードが裏切って人気者になりたいばっかりに正体をばらそうとするなどランディとハワードの友情の行方も気になるところ。そのハワードとランディは他の生徒からは怪しい仲だといやな顔されたりもする。「ニンジャノミコン」の脳みそ直撃情報伝達の最中はよだれたらして気を失っていたり、Ninja として怪物と戦って教室をめちゃくちゃにした後さっさと逃げてしまったりとこまかいギャグが意外とおもしろい。

なんだ、わりといいじゃないか。ランディ・カニングハム。
もう日本のアニメからはこういう謎の少年ヒーローはすっかりいなくなってしまったものなあ。キャラクターをどのように動かせば効果的かを十分理解していないと、こういうストーリーはただのレトロスペクティブな懐かしい話で終わってしまいかねないだけに、無理に基本からはみ出さないストーリーをしっかり作っておいて、キャラクターとディティールのアイディアの面白さで勝負という意外と手間のかかる作品ではあるまいか。

ハワードがランディをずっと「カニングハム」と苗字で呼び続けるのは意外と珍しいパターンかも。
本編ではハイジとハワード姉弟の苗字 Weinerman はウィーナーマン(とウイーナマンとの中間くらいかな。キャラクターによってちょっと違う)と発音してますね。
グレイ・デライルも番組レギュラーで参加。最初のキャラは学校のマーチング・バンド所属の9年生、フルート・ガール。名前が決まってないのかと思ったら、後のエピソードで先生からもフルート・ガールと呼ばれてる。名前くらい決めてやれよ~。いや、本当にこれが本名なのか?他にもエピソードごとに適当にゲストキャラの声を担当するっぽい。さすが七色の声ですな。Ninja の敵、ハンニバル・マクフィストはジョン・ディマジオ。おっさんといえばジョン・ディマジオですな。日本でやるときはやっぱり声は斉藤志郎だろうか。ハイジ・ウィーナーマンは女優のキャシー・セルボ。日本のFoxでもやってる「翔べ!ロック・ガールズ make it or break it」のローレン・ターナー役の女の子だよ。あれまあそうだったのか。

09月26日
03:03

「Randy Cunningham 9th Grade ninja」のエントリで、9年生( 9th Grade)という言葉を使いましたが、アメリカの学校は日本とかなり違います。
というわけで、以下、アメリカの学校制度についてちょっと調べた結果報告であります。アメリカン・カートゥーンや、TVドラマ、映画を観るときの基礎知識として鑑賞のお供にどうぞ。

日本は小中高全国一律に6-3-3で、高校は義務教育ではありませんね。アメリカは日本の幼稚園にあたるキンダーガーデンと、小中高の12年間(実際には「飛び級」が可能であるためにもっと短い期間で高校を卒業出来る)が義務教育ですが、それぞれの就学年数は州や地域によっていろいろ違うわけです。
おそらくもっとも一般的なのが6-2-4で、他に5-3-4、6-3-3、4-4-4など、いろいろその地域の都合によって決まっているようで、どのようにするかは地域学校によってかなり自由度が高いそうです。
こういうことが出来るのも、日本のように学年学級によって一律に学習内容を区切るのではなく、学習内容主体の方式によって誰がどこまで学ぶかを決められるためでしょうね。飛び級があるのも、個人の学習度を重要視しているからですね。ただし小学校では、担任教師のいる学級で一年間づつ学ぶ、という日本と同じような方式で(でも飛び級はあり)、カリキュラム選択式で、科目ごとにその教室に行くようになるのは中学からのようです。だから基本的に中学校からは「同窓生」はいても日本のような「同級生」はいない、ということになりますね。「xx中学のx組で一緒だった」ではなく、「XX先生の数学教室で一緒だったよね」という言い方になるわけです。
ちなみに小学校はエレメンタリー、中学がミドル(ジュニア・ハイともいう)、高校がハイ。
小説などによると、小学校(エレメンタリー)では1組、2組のような数字ではなく、担任教師の名前を取って「誰だれ学級」、担任がMr.SmithならMr.Smith’s Class(スミス先生学級、あるいはスミス先生教室)、それを省略して、5年スミス先生クラスなら、「class 5S(担任教師の頭文字)」という呼び方をするようです。中・高校ではこのような生徒が所属する区分としての学級・教室が存在しないので、「だれだれ先生の教室」とはすなわち「学科の教室」のことになります。学級がないので、生徒は学校に行くと個人のロッカーに荷物を入れて、あるいはすでに置いてある荷物を取り出して、そこから学科ごとの各教室へ分かれていくことになるわけです。日本のドラマなどで生徒が授業の合間に教室内でしゃべっているのと違って、アメリカのTVドラマや映画では、生徒たちが廊下に沿って並んでいるロッカーの前で話しているシーンが多いのはこのためです。
さらにちなみに、日本では小学生は「児童」、中高生が「生徒」、大学生以上が「学生」。アメリカ英語では小中学生が、「pupil(ピューピル)」高校以上(大学生も)が「student(スチューデント)」で、大学生は「undergraduate(アンダーグラデュエイト)」ともいいます。ただ日常では、日本でも小学校にかよう子供を「生徒」といったり高校生を「学生」といったりするように、就学している子供全般を「 student 」ということもあります。

でだ、前置きが長かったですが、高校が4年制の場合があることがポイントです。
アメリカでは学校での義務教育が12年あることから、就学中の12年を通し数字で呼ぶことになるわけで、つまり9年生とは、日本では中学3年生ですが、アメリカでは高校1年生の場合があるということになります。
9年生が高校の場合、フレッシュマン(新人・新入生の意)と呼ばれ、主人公のランディ・カニンガムは高校に入りたての1年生ということになります。秘密のニンジャが4年ごとに選ばれるのも、4年ごとに新入生の中から選ばれ卒業までの4年間ニンジャとして務めを果たすのだ、ということでありましょう。もっとも、落第したらどうなるのかは知りませんけどね。

ちなみに、11年生はジュニア、12年生がシニアで、「キム・ポッシブル」では主人公キムはおそらくスタート時に11年生で(すでにチア・リーディング・チームのキャプテンだったから9、10年生とは考えにくい)、終了時には12年生(最終シーズンで、シニア、日本語訳では「上級生」、意味的には「最上級生」だけど台詞としては長いという判断だったのでしょう、に進級したと言っているので)であったのだろうと思われます。

アメリカと日本でこれだけ違うのだから(他にもいろいろ違いがありますね。アメリカでは教科書はレンタルだとか、学習道具は学校のロッカーにおきっぱなしだ(宿題に必要な場合にはしょうがないから持って帰る。場合によっては家と学校の両方においてあるらしいよ。教科書がレンタルだから学校が用意する数に余裕があれば可能なわけですね。いいなあ。)とか、新学期は9月からとかね。ついでにいうと夏休みは6、7、8月の3ヶ月間。うらやましい~。)、学校制度は他の国もそれぞれ違うんでしょうね。

09月25日
04:50

Randy Cunningham 9th Grade Ninja の Heide。

考えてみれば、「Randy Cunningham 9th Grade Ninja」は、第3シーズンがキャンセルされた「キック・ザ・びっくりボーイ」の次の作品ということなんだな。それで、ああいうフラッシュ系アニメーションではっきりした絵のヒーローものなわけか。でも、主人公はキッズじゃなくてティーンだけどね。
と、いうことは、「キック」がエピソード小出しにしてまだ終わる気配のない日本ではしばらく出番なしってことになるのかなあ。「モーターシティ」も始まったばかりだし。
それはそうと、ティーンだけど、ハイジ(・ワイナーマン)はわりと胸大きいと思うんだよね。カートゥーンでは珍しいことではなかろうか。
それはそれとして「ランディ・カニンガム」は、やっぱりなんだかJetixっぽいと思うんですよ。

ついでにいうとハイジは、無銘さんあたり好きそうだなあと勝手なことを思ったり思わなかったり・・・。

09月24日
03:41

「モーターシティー」やるんなら「グラビティー・フォールズ」もやれや~と、前のエントリで書きましたが、日本ディズニーチャンネルでも放送決定!
日本版タイトルは「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」。なんじゃそりゃ。
ちらっと聞いた感じでは声優さんもちゃんと似た声の人を用意できたみたいで、オリジナル版の雰囲気をそこなうことはなさそうですよ。えらいぞディズニー。

いや、めでたい。とりあえず10月の「フィニアスとファーブ」のハロウィン・エピソードと第3シーズン最終エピソードに挟まれて、第1話先行放送ですよ。みんな見れ。つーかディズニーチャンネルが観られる人はぜひ見ましょう。面白いよ~。
本放送は12月かな?年明けかな?まあいいや。とにかく楽しみに待ちましょう。

09月24日
00:25

「モーターシティ」と同じくディズニーXDで、今年の夏からスタートした新作(アメリカ・ディズニーXDはがんばるなあ)ディズニーXD・オリジナル「Randy Cunningham 9th Grade Ninjya ランディ・カニングハム(日本ではほぼカニンガムと表記されるけど、実際の発音はカニングハムの場合が多い)・ナインス・グレード・ニンジャ」

半分だけ(1回2エピソード形式だから)観る機会があったのでちょいと観て見たよ。

主人公のお調子者、ランディ・カニングハムは9年生(アメリカは地域でいろいろ就学方法と年数表記に差がありますが、これは日本で言えば中学3年生ということ)。何しろ半分エピソードなので理由はわからないが、ランディは、4年ごとに選らばれ800年にわたって学校を守ってきた戦士、秘密のニンジャに任命され、日々襲い来る悪の手、魔法使いだったりおばか科学者だったり、から学校の平和を守るのであった、という、なんていうかまあそんな感じ。基本的には、かつて悪の魔術師と戦った侍戦士は、その魔法使いの強大なちからのためにこれを倒すことができず、やむなく地下深くに封印したのであったが、現在ではその真上に主人公の学校が建っていて、人間の闇の心を糧とするその魔法使いは今でも復活を果たそうと狙っており、ニンジャはそれを阻止しなければならないのだ、という具合。他の悪役がどう絡んでくるのかは、そのエピソードを見てみないことにはわからない。キャラクターは他に主人公の親友で、お調子者負け組みコンビのハワードと、ハワードの姉、学校で自身のブロードキャスト・チャンネルを運営している(早い話、放送部の人気キャスター。ただし、カメラとビデオはタブレットPC、このへん21世紀だね、で、撮影からなにからなにまで一人でやってるみたい、なので「部」という日本語はちょっとあてはまらないかも。)ハイジが、レギュラー・セミレギュラーの主人公3人組という感じ。ただし、ランディがニンジャなのはたとえ親友にでも秘密なのだった、と、思ったら、トレーラーを観てみると、ハワードはランディがニンジャだと知ってるみたい。ハイジとハワードの人気者の姉に負け組み弟という組み合わせは珍しいかも。

おはなしそのものは特別目新しさがないんですが、キャラクターデザインが「インベーダー・ジム」やコミック「Johnny the Homicidal Manicac」のジョーネン・バスケス。でありながら、なんと、普通に可愛い女の子キャラがけっこういっぱいいるのが驚きだ。「インベーダー・ジム」のキャラように癖のあるかわいさではなく、ジョーネン・バスケス・キャラでありながら普通に可愛い。
そしてもっとびっくりなのが、バトルの時の雰囲気が「スーパーロボット・モンキーチーム・ハイパーフォース・ゴー」にとっても良く似ていること。
「モーターシティ」より低年齢層を狙った作品なので、よく整理されたシンプルな線に、色設定もきれいなキャラクターの雰囲気、無駄にマフラーをなびかせる主人公が「スーパーロボット~」っぽいのであったよ。お話の内容は違うけど雰囲気は意外と近い感じですよ。

アニメーション・スタイルは、はっきりとした2Dフラッシュ系アニメ。OPは3DCGの背景とあわせて動くのだけれど、本編は全体がいわゆるフラッシュアニメで、これまたよく動くよ。つーか、フラッシュ使って動かないようなアニメはアメリカにはほぼない、ということですかね。

お話は、観たエピソードでは普通な感じ。特別面白いわけではないけれど、つまらなくもない。及第点の標準的優等生。ちゃんと作ってあります風の脚本だったりして、悪くはないが、もうひとつ吹っ切れた感があればいいなあ。キャラクターが煮詰まってくると一皮むけて面白くなる可能性は十分にある。
つーか、ハイジが可愛いから、まあ、いいんじゃね?みたいな。

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