TVアニメ世界の国からこんにちわ。南米ブラジルからもうひとつ、「Turma da Monica」。
左の赤いワンピースの女の子が主人公のモニカ。
こちらは同名のマンガが原作。1963年から始まった人気漫画。アニメーションは80年代からTVや劇場用などいろいろ作られているようで、現在もカートゥーンネットワークで放映中の様子。
「Turma da Monica (ツゥルマ・ダ・モニーカ)」のタイトルのせいかどうか、日本の「つるぴかはげ丸(知ってる?)」にも似た雰囲気のガキンちょアニメ。こういう雰囲気は世界共通ですね。
んが、しかし、モニカにはびっくりの展開が。
原作のキッズたちが成長した、漫画「Turma da Monica Jovem」シリーズが現在も発行されているのであった。その Monica が成長した姿が右の女の子。
左のガキンチョがティーンになると右のような女の子になってしまうとは恐るべしブラジル。これも、サンバとカーニバルのなせる業なのか(なわけねえ)。トレードマークの出っ歯とショートカットがそのまま踏襲されている微妙なデザインといえば言えないこともない。このJovem(youngの意)シリーズ。はじめはどこかの学習漫画っぽい絵柄だったのが、すぐに一昔前の月刊少年マガジンかなんかに(たとえが微妙ですまぬ)のってそうな雰囲気に様変わり。表紙では、カードゲームでバトルしたり、SFチックな未来ファッションだったり、いまどきの流行りモノ風スタイルで登場するのだが、中の漫画までそうなのかどうかはわからない。そのかっこうは表紙だけ、なんてのは普通にあったりするのであまり当てにならないのだ。カラーの表紙はそんな風で、日本の漫画と遜色ない出来なのだが、中身の白黒漫画のページになると、やはり今ひとつ、日本の漫画に比べて作画の出来が劣るのであった。そういう意味では日本の漫画の技術はまだまだ世界最先端と言えるかもしれない。カラーになるとまた話は別ですが。
このjovemシリーズは表紙に「manga」と明記されていて、ブラジルでもマンガという単語は認知されているということのようですよ。やはり日系移民の方々も多いので、日本語も受け入れられやすいのかもしれませんね。
日刊モンスター・ハイ。
4日目の今日は、ラグーナ・ブルー。
そうです。半魚人です。
「大アマゾンの半魚人 the creature from the black lagoon」のタイトルでおなじみの怪物。一般にはタイトルの「大」がとれてアマゾンの半魚人で通りますね。ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物につづくユニバーサル映画のつくりだしたモンスターですが、人狼のような民間伝承モンスターではなく、フランケンシュタインの怪物やドラキュラ(は小説の主人公)のような原作つきのモンスター。半分人間で半分魚だけど人魚じゃなくて半魚人。住処がアマゾンなので淡水魚人だし。人魚はいまや、伝説の生き物とはいえモンスターではありませんからね。ユニコーンがモンスターでないのといっしょ。
新着日記一覧 (タグ:cartoon)
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01:51
デトロイトは燃えているか
観たぞ、「モーターシティ」。
アメリカ・ディズニーXDで今年、ディズニーチャンネルの「グラビティー・フォールズ」にやや先んじてスタートした最新アニメーション・シリーズ。
みようかなあ、どうしようかなあと思っているうちに日本のXDでも放送されるとわかったのでいままでほったらかしにしていました。てなわけで日本でも無事ディズニーXDで放送開始ということで、(んじゃあ「グラビティー・フォールズ」もやれや、ゴォラアアァ)観てみたよ。
2XXX年、デトロイト。アメリカと言わないところがポイントかな?映画「ロボ・コップ」もデトロイト。車産業の街というだけでなく、どうも「そういう」印象の町なんだろうなデトロイト。
で、やたらやる気満々な禿親父が金と権力とテクノロジーに任せてデトロイト全土をおおう巨大な街を作り上げ、デトロイト・デラックスと恥ずかしい名前をつけた上に地上の理想郷として金と権力とテクノロジーに任せてデトロイトを支配下においてしまうのだ。まったく連邦政府はなにをしているんだか。それはおいといて、今では無理やり地下世界になってしまった旧市街地には禿親父のいうことなんかちゃんちゃらおかしくってやってらんねえぜ、っていう連中がけっこういっぱいいて、もともと禿親父の側の人間だった主人公チルトンは金と権力とテクノロジーでなんでも思い通りな禿親父を見限り、旧デトロイトを禿親父の金と権力とテクノロジーに任せた攻撃から守るために戦っているのであった。守るっていっても禿親父の目的は旧市街地の破壊で、人殺しじゃないよ。チルトンはその破壊から街を守るのだ。とにかく、仲間と愛車をぶっとばして、禿親父(あ、名前はエイドリアン・ケイン。原語ではマーク・ハミルが声を担当。ありゃりゃ。すっかり悪親父声優になってしまったですわな)の悪巧みをこてんぱんにしちゃおうぜっていうアニメ。
最近のアメリカ・アニメの方向性にもれず、2D手描きの絵っぽいキャラクターと3DレンダリングCGを多用した背景とオブジェクトを高いレベルで融合させたやたらよく動きまくるアクションアニメ。一部背景とメカがモロ3DCGなのがちょっとどうかと思うけど、やろうと思えばもっと手描きのイラストっぽく出来る(そういう部分もある)だけに、まあそういう方向性でいきましょうということなんでしょうね。ただキャラも時々3DCGに手描きの顔を載せたものに見えるときがあるんだけどな。これはもしかしたら、アニメーターの腕が良すぎるだけなのかもしれないけど、やっぱり3DCGも利用しているのかもしれない。微妙なところ。
キャラクターデザインはいいっすね。ゴリラズのPVみたいな雰囲気のポップイラストがそのまま動きまくる、70年代のポップカルチャーのリバイバル風デザイン。70年代はハリウッドでもカー映画ブームがあったころなので、その辺も意識しているのかもしれない。
第1話なので状況説明しなきゃいけないという制約があるためかとにかく忙しい展開。キャラクターもやたら喋り捲りで、そこいらへんはもうちょっと後回しにしてもいいんじゃないかなというような部分もあるんじゃないかなとおもわずにはいられない。ある意味パイロット版を昇格してそのまま第1話にしました風。
このへんは「Syn-Bionic Titan」の第1話のほうが面白かったなあ。
が、キャラ配置は面白いので今後の展開に期待。
主人公は地下世界を守るために強化武装された愛車で戦うというのも、空のない地下世界だからアリだな、と思ったんですが、第1話からいきなり地上へでていってしまうので、主役メカが「車」であることの意味がいまいちあやふやな感じになってしまったのが惜しい。が、この辺も今後に期待。禿親父の攻撃メカも全体のデザインはどうであれ「脚」じゃなくて「車輪」付きにすればいいのになあ。あと車から降りて戦うのはルール違反じゃねえの?とか思った。多少無理やりでも乗ったまま戦えや、みたいな。まあいいか。
設定はいろいろ考えてあるんだよ風なのもそれがいい方に出ればいいんですけどね。設定倒れってよくあるからなあ。
とにかく、まだどっちのほうに転んでいくかわからない荒削りな感じが期待が持てるとも、多少不安だともいえる作品でありました。
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23:52
Turma da Monica
ブラジルのTVアニメ、「Turma da Monica」
TVアニメ世界の国からこんにちわ。南米ブラジルからもうひとつ、「Turma da Monica」。
左の赤いワンピースの女の子が主人公のモニカ。
こちらは同名のマンガが原作。1963年から始まった人気漫画。アニメーションは80年代からTVや劇場用などいろいろ作られているようで、現在もカートゥーンネットワークで放映中の様子。
「Turma da Monica (ツゥルマ・ダ・モニーカ)」のタイトルのせいかどうか、日本の「つるぴかはげ丸(知ってる?)」にも似た雰囲気のガキンちょアニメ。こういう雰囲気は世界共通ですね。
んが、しかし、モニカにはびっくりの展開が。
原作のキッズたちが成長した、漫画「Turma da Monica Jovem」シリーズが現在も発行されているのであった。その Monica が成長した姿が右の女の子。
左のガキンチョがティーンになると右のような女の子になってしまうとは恐るべしブラジル。これも、サンバとカーニバルのなせる業なのか(なわけねえ)。トレードマークの出っ歯とショートカットがそのまま踏襲されている微妙なデザインといえば言えないこともない。このJovem(youngの意)シリーズ。はじめはどこかの学習漫画っぽい絵柄だったのが、すぐに一昔前の月刊少年マガジンかなんかに(たとえが微妙ですまぬ)のってそうな雰囲気に様変わり。表紙では、カードゲームでバトルしたり、SFチックな未来ファッションだったり、いまどきの流行りモノ風スタイルで登場するのだが、中の漫画までそうなのかどうかはわからない。そのかっこうは表紙だけ、なんてのは普通にあったりするのであまり当てにならないのだ。カラーの表紙はそんな風で、日本の漫画と遜色ない出来なのだが、中身の白黒漫画のページになると、やはり今ひとつ、日本の漫画に比べて作画の出来が劣るのであった。そういう意味では日本の漫画の技術はまだまだ世界最先端と言えるかもしれない。カラーになるとまた話は別ですが。
このjovemシリーズは表紙に「manga」と明記されていて、ブラジルでもマンガという単語は認知されているということのようですよ。やはり日系移民の方々も多いので、日本語も受け入れられやすいのかもしれませんね。
南米といえばブラジルと同じサッカー大国アルゼンチンも結構漫画の国だったりするらしいので、いずれその辺も覗いてみたくあります。
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21:40
Sitio do Picapau Amarelo
ブラジルのTVアニメ、「Sitio do Picapau Amarelo」のEmilia と Narizinho。
TVアニメ世界の国からこんにちわ。イギリスから大西洋を越えて、念願の南米大陸へ。
2012年、今年放映中の最新作ですよ。タイトルの「Sitio do picapau amarelo(シチョ・ド・ピカポ・アマレーロ)」は「黄色いキツツキのいる処」という意味。とはいえ、そう呼ばれる場所が舞台ということで、キツツキのお話じゃありません。
原作はなんと1920年に出版された同名の児童小説。以後20年以上にわたってシリーズが書き続けられ、これを原作に主にTVドラマとして何度も放映された人気作。今年、最新のフラッシュ系アニメーションとしてリニューアルされて現在放映中だよ。
左の黄色いのがラグ・ドール(布製抱き人形)のエミリア。右の女の子がエミリアの所有者、ナリジーニョ。本名はLuciaらしいが、物語の中ではナリジーニョ(ちいさな鼻の意)と呼ばれている。
2012年アニメ版では、ナリ(長いから省略)と男の子ペドリーニョ(~ニョというのはちいさな~という意味のポルトガル語。サッカー選手にも~ニョっていっぱいいますよね。ブラジルだからね、ポルトガル語ですよ)といっしょに「黄色いキツツキのいる処」に住んでいるおばあさんの家で暮らしているよ。その「Sitio」は魔法のある場所で、ナリの抱き人形のエミリアや、物知りのパペット、ヴィスコンデたちと毎日ちょっと不思議でおかしな日々を送っているという児童向けファンタジー。
黄色と赤の髪と服、緑のストッキング(ドラマでは主にソックス)のエミリアは人気のキャラクターのようで、見るからにやんちゃなトラブルメイカーといった雰囲気の名デザイン。基本的にドラマでも昔からこのデザインだったようで、なかなかいいじゃありませんか。フラッシュアニメらしく、派手さはないけど良く動くよ。お話は言語がポルトガル語なのでさっぱりわかりません。
このアニメ、ディズニーチャンネルか、hubで放映しててもまったく違和感なし。つーかさ、日本カートゥーンネットワークさん(日本ディズニーは最近いまいち煮え切らないから)ぜひに日本で放映してみませんか。お昼の低年齢層向け時間帯で、ひとつお願いしますよ。マジで。
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21:03
Frankenstein's Cat
イギリスのTVアニメ、「フランケンシュタインズ・キャット」
てなわけで、久しぶりに世界の国からこんにちわ。世界TVアニメ探訪であります。
これだけグローバルな社会であっても、日本に入ってくる外国の情報は主にアメリカのものであることはご存知の通り。日常目にするヨーロッパといえば、今ではサッカーぐらいのものじゃありませんか奥さん。ましてや、TV番組をや。イギリスのTVドラマ「シャーロック」はめちゃめちゃ面白いですけどね。21世紀版シャーロック・ホームズ。そのシャーロック・ホームズはアメリカでもこの秋から、舞台を現代のニューヨークに設定した「エレメンタリー」というTVドラマとなって放送開始。こっちはどうかな。
TVアニメから話がずれましたが、イラストは2007年にイギリスで放映されていた(5年も前じゃん。全然知らなかったよう)TVアニメーション「フランケンシュタインズ・キャット」。観たままですね。
原作は同名の絵本。
イギリスの片田舎の城に住むフランケンシュタイン博士が作り出したつぎはぎ猫「ナイン」(いかにも猫の名前ですな。体のパーツも9匹の猫からできているらしい)と、仲良くなったその城下の小さな村に住むギークな女の子「ロッティ」のちょっとホラーな日常コメディ。
今年の冬にはティム・バートンの「フランケンウィニー(こちらは犬)」の長編版が劇場公開されますが、ついでに「フランケンシュタインズ・キャット」も日本でやってくれないかなあ。
ちなみに、「ナイン」はしゃべるよ。マンガだからしゃべるのか、実は脳が人間のものなのかどうかはわからない。
「ロッティ」は村唯一人の女の子で、それを理由に村のガキどもからのけ者にされているらしい。不細工だから、かもしれないね。しかしメガネに出っ歯というのも見事なデザインだとしか言いようがない。
フラッシュ系アニメーションで、キャラクターの色は影を面でいれるのではなく、薄くグラデーションを入れることで表現している。この辺もデジタル・アニメならではのものですね。
ヨーロッパのTVアニメはまだまだいろいろありそうなんだけどなあ。
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22:25
怪しいい話
つーことで「グラビティー・フォールズ」第10話。
スースのお気に入りの場所、町のゲーセンに行ったミステリー・シャックご一行様。おばかな町にふさわしいおばかゲームにはまる人々。そんななかディッパーはウェンディーと格ゲー「ファイト・ファイターズ」をお楽しみ。そこへウェンディーの恋人を気取るローディーが現れた。ウェンディーとのひと時を横取りされたディッパーは、憤懣やるかたなし。ついにローディーと決着をつけることになるのだが、ミノタウロスたちと身に着けたはずの男らしさもどこへやら、いざ喧嘩となるとからっきし意気地がない。もっとも、年上のティーンに勝てようはずもない。そんな折、逃げ込んだゲーセンで、ひょんなことから格ゲー「ファイト・ファイターズ」のキャラクターが現実の世界に現れる。2Dドットキャラのくせに現実世界でもその破壊力はゲームそのまま。ディッパーはこれ幸いとボディーガードにして、自分の代わりにローディーと戦わせようとひどいことを考えるのだった、が。
いっぽう、なんだかんだあってスタン大叔父が高所恐怖症だと気がついたメイベルはまたも余計な世話焼きで、なんとかその恐怖症を克服させようとするのだった、が。
もうあいかわらずなんでもありの「グラビティー・フォールズ」、つーか今回は某カプコンの大ヒットゲーム「某ストII」そっくりの「ファイト・ファイターズ」で決まり。
やりすぎ。「しょ~りゅ~なんとか」や「たつまきせんぷ~なんとか」「はど~なんとか」とかそっくりすぎ。つーかもう動きがなにからなにまでそのまんま。なにしろ「ストII」なので、キャラのドットが粗い。粗いまま。しかも2D(どういうことかは観てのお楽しみ)。さらに、「某ファイナル・ファイト」もまじってる。今回はBGMまでそれ風アレンジ。ネタとして思いついても、そこから、ここまでちゃんとやるってのはすごいつーか、なんてゆーか。おもしろいからいいか。もうなんでもやってちょうだい、って感じっすよ親方。
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11:58
怪しさ限界はどこいらへんか
毎度怪しいおはなしで飛ばしまくりまくる「Gravity Falls」。
アメリカでも子供向け「Xファイル」だ「スーパーナチュラル」だのと評判です。考えることはみんな一緒だ。
で、第7話。
一見参加無料に見えるパーティーで一儲けをたくらんだスタン爺さん(退出するのに15ドル取る。ひどい。)。ディッパーにとっては憧れのウェンディに愛を告白するスーパー大チャーンス。メイベルは、パーティーにやってきた町のガキンチョとティーン・エイジャーたちの中にトカゲ好きの巨体の女の子グレンダとその親友、東洋系のメガネの変人キャンディという「仲間」を見つけ親しくなる。ウェンディとダンスを踊りたいが客への応対で手の離せないディッパーは一計を案じる。ミステリー・シャック(スタン爺さんの店の名前)の事務室においてある半壊状態の古いコピー機は人間を複製することの出来る、クローン製造機だったのだ。これを使って・・・。一方パーティーに現れた町一番の「人気者」パシフィカ・ノースウエストとのパーティー・クイーンの冠をかけた戦いに名乗りを上げたメイベルは、歌にダンスに大ハッスル(死語)するのだが・・・・。
第8話
19世紀の中ごろにやってきた開拓者によって築かれた Gravity Falls の町。その祝いの祭りの当日にたまたま町に居合わせたスタン叔父とディッパーたち。19世紀当時の扮装に車の代わりに馬車と21世紀からタイムスリップしたかのようなありさまの町。実はメイベルの宿敵、パシフィカのノースウエスト家がグラビティー・フォールズの創始者だったのだ。ところがどっこい。ディッパーの手に入れたグラビティー・フォールズに関する文書第3巻には、ノースウエスト家には秘密があり、実際にグラビティー・フォールズを開いた人物は別にいると書いてある。そして添付された謎の暗号が書き込まれた紙切れ。これを手がかりに二人はノースウエスト家とグラビティー・フォールズ始まりの謎に迫るのだが、しかし、そんな2人の後をつけまわす影が。そして二人は思いもよらぬアメリカ合衆国の歴史の闇にかかわる重大な事実にたどりつくのだったという観ている方も予想だにしなかった一大スケールで展開する歴史ロマン巨編なのだった。
第9話
今度は安物のアトラクション遊具を大量に手に入れ、町外れの空き地にアミューズメント・パークを開いて一儲けをたくらんだスタン爺さん。
ディッパーはウェンディにいいとこ見せて愛を告白しようと企むが、逆にウェンディにボールをぶつけ、他の男といいムードになるきっかけを作ってしまうという大失敗。一方メイベルは、体重当てゲームで大好きな子豚を手に入れ大満足。そんな二人の前にけったいな丸坊主のタイムトラベラーが現れるのだった。失敗をやりなおしたいディッパーはタイムトラベラーからタイムマシンを失敬すると時空連続体に挑戦状をたたきつけ、運命との戦いを開始するのだったが・・・。
すごいなあ。やりたい放題だ。相変わらず脚本の密度が濃い。少々いい加減でも思いっきりふりまわす法螺話の楽しさにどっぷり浸かれますよ。それこそマンガの持つ楽しさの原点ですね。流石に第1話2話のようなアクション・シーンはないけれど、動きの演出は高いレベルで安定。新キャラも登場の第7話に、伏線収拾したかとみせかけてまた張りなおす第9話とまだまだこれからどんな展開がまっているのか予想つかないですね。
なんでも第1シーズンは20話の予定らしいよ。ディズニーチャンネルは他のTV局とちょっとエピソード数が違っていて、1シーズン13話で作られることが少なく、シーズンごとにエピソード数が違ってたりしますが、Gravity Falls はどこまでいくかな。今のところ通常の局でいう第4シーズン52話を越えたのは「キム・ポッシブル(全4シーズン87回)」、「フィニアスとファーブ(本国では第3シーズン終了ですが、その第3シーズンまでで90回以上。日本では現在87回まで放映済みで、第4シーズンも製作決定と最多エピソード数。てゆーかさ、夏休みは104日しかないんじゃないの?)」、「リセス 僕らの休み時間(最長全6シーズン65回)」、「ペッパー・アン(全5シーズン65回)」。ネタがネタだけにあまり長いシリーズにはならないんじゃないかな。でも「Xファイル」は9シーズン200話以上あるんだった。どうなるかなあ。
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13:44
怪しらしさとはなんだ
毎度、怪しいお話でとばしている「Gravity Falls」。
第6話はいかがならん。
とにかくおなかがすいたディッパーとメイベル。優柔不断な客をほったらかしにして、スタン叔父とダイナーで食事。スタンの態度からそのダイナーのウェイトレス、レイジー・スーザンに惹かれているらしと気がついたメイベルは、二人の仲を取り持とうといらぬ世話焼きで、スタン叔父をモテる男に改造しようとする。一方、ダイナーにおいてある「男らしさネーター(勝手に名前をつけた)」で最高得点を出せばパンケーキがただになるゲームをみつけたディッパー。メイベルとスタンに笑われながらもダイナーの客の環視の中で挑戦。しかし奮闘空しく最低レベルの「可愛いらしいお子ちゃま」と判定されてしまう。たくましい男らしさを身につけるべく森へ入って特訓しようとするディッパーの前に、突然巨大な筋肉のかたまり、野生と男らしさムンムンのミノタウロスがあらわれるのだったが・・・。
今回は謎もホラーもぶっ飛ばしの「ディッパー、漢(と書いて『おとこ』と読む)への道」と、「スタン、愛の彷徨」の2本立て。頭は空っぽだが人(?)のいいミノタウロス(英語ではミナトァーと発音)の元で男作りに励むディッパーは、スタンとメイベルを見返すことが出来るのか。そして全身無駄毛の塊、むさい爺さんスタンの愛の行方は?ストーリーはあらぬ方向へと突進していくのであった。
いきなりえらくトーンのちがうエピソードがきてちょっとびっくり。まあ、マンガですからね。こういうフリーダムなところもカートゥーンの面白さ。というより、いわゆる「カートゥーンらしさ」が発揮されたエピソードだと言えるかな。いままでがちょっと変だったのだ。ダイナーを出た後は、2つのストーリーが無関係に並行するつくりなのだが時間経過がちゃんとしているところが無茶。
第5話でのディッパーの過去をひっぱっておいてのエピソード。ディッパー編はあまりに無茶な展開なので、「アドベンチャー・タイム」かと思った。ミノタウロスたちが「ブーン・ブーン・マウンテン」の乱暴者の村の住人みたい。てゆーかさ、どうしてミノタウロスなんだ、どうなってるんだ、誰か説明しないのか、誰も説明しないのだ。そこがまたばかばかしくていい。
なるほど、こういう手で来ることもあるのか、と油断の出来ない「グラビティー・フォールズ」なのだった。
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11:58
Mysterious thing found
Gravity Falls。 こういう場面はありません。いまのところ。
左がディッパー。右がメイベル。
後ろがウェンディとスース。
真ん中の変なものはなにか、わたしも知りません。
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16:34
怪しくない番組
これまで毎回怪しさ大爆発の「gravity falls」でしたが今回はどうか。
第5話はおまちかね、ウェンディのエピソードだよ。
でもお話は普通によくできた普通のお話だった。いままであまりにも出来のいいめっちゃ怪しいエピソードばっかりだったので、普通にいい出来の普通のお話があってほっとしたよ、っていうのもすごな。
とはいえスーパーナチュラルな「グラビディー・フォールズ」ですから、今度は「幽霊屋敷」ネタ。グラビティー・フォールズで幽霊にとりつかれていたのはいまや世界中どこにでもあるあのたぐいのお店でしたけどね。
しかし、ウェンディ。見た目はどこにでもいる年上の赤毛なんだけど、キャラとしてはなんだか、「アドベンチャー・タイム」のマーセリーンに近いなあ。仕事をサボりまくりでダチどもと悪さしまくりのいまどきのダルいティーン・エイジャーだけど、ディッパーのことをちゃんとわかってくれるとてもいい人。ますますいいぞウェンディ。
スタン:「おまえたち2人、(店の)便所を掃除しとけよ」
スース:「了解であります」
ウェンディ:「絶対ごめんです」
いいよウェンディ。
ああ、しかし、今回も謎の「ゴーグル男」はみつからなかった。ていうか、お話に集中してしまってそっちまで気が回らないよ。
ところで、「グラビティー・フォールズ」のスーパーバイジング・プロデューサーにロブ・レンゼッティの名前が。マリ・リトル・ポニーの第1シーズンの後はここで仕事をしていたのか。
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22:39
怪しい新番組 続き
第1話、2話があまりにすごい出来だったので、どうなることかと思った「gravity falls」。
第3話、4話はすこし落ち着いた内容で一安心。本当に、毎回あんなドタバタアクションが続いていたらアニメーターが死ぬんじゃないかと思った。
とはいえ内容は怪しさ大爆発だよ。
第3話はワックス・ミュージアム(蝋人形館のことね。艶出し磨き液博物館じゃないよ)ネタ。第4話は怪しい劇場型サイキック(日本では最近あまりみかけなくなりつつありますが、アメリカでは、人を集めて霊界とのチャンネルを開いたりしてひともうけしている霊能力者=サイキックがいっぱいいる)ネタだよ。すごいなあ。特に第4話はとても子供向けとは思えない。
第2話は、アクションメインだったので、それほどでもなかったけど、第3,4話はストーリーメインで、とても22分でやってるとは思えない内容。これも基本的にはライブ・ドラマでは45分でやるような内容を22分でやろうとしていると思っていい。
ディズニーチャンネル・オリジナルアニメーションでは以前に「学園パトロール・フィルモア」で、45分の刑事ドラマの内容を22分でやるという荒業をかましてくれましたが、「グラビディー・フォールズ」も同様。とにかく展開が早く、ストーリーラインはシンプルだけど、プロットが結構複雑で情報量が多い。そのうえ、キャラクターの変さ加減を十分に表現しているので、観ている方も大変。ただ、これは現在では通常たった一回しか放映しない日本のTVアニメーションと違って、何度も繰り返し放映し、その複数回鑑賞に十分堪えなければいけない、あるいは、一回では見きれなかった部分も2回3回と観ていくと理解したり見落としていたものを発見できたりするようにということでもあるのかもしれない。だとすれば、その目的は十二分に達成できていると思いますよ。
すでに「アドベンチャー・タイム」の毎回必ずどこかに写っている「カタツムリ」のように、毎回どこかにいる謎の「ゴーグル男」が評判です。わたしは第4話では見逃してしまいました。やつはどこだ。
それにしてもメイベルは面白い。すごいキャラクターだ。
ウェンディもやっと普通にしゃべるシーンで登場。いかにも田舎のお姉ちゃんなムードと現代のティーン・エイジャーな感じが合わさってめっちゃいいわ。いいよウェンディ。
絵の美しさ、色設計やレイアウトは本当に劇場映画なみ。時間経過や、場所によって次々と変わる色設計がいちいち本当にすばらしい。画面密度(ここで言う画面密度は単位面積あたりに分割できる面要素がどのくらいあるか、たとえば画面を10等分して各部分のなかにどれくらいのモノが描きこんであるか、という意味だと思ってください)だけがTVサイズ。とはいえアスペクト比16:9のHD大画面用に作られているので、けっこうすごいですけどね。
キャラクターの演技もいまさらいうことでもないかもしれませんが、とにかくすごい。ほとんどライブ・ドラマを観ているようだ。このへん、画面に写ってから最低30秒は口以外登場キャラクターが動いてはいけないというルールがあるらしい日本のTVアニメとは大きく違う(昔は目もOKだったと思うよ)ので、アニメーターは大変だと思うなあ。一応言っておきますがここんとこは皮肉です。もっとも、動けば面白い、とまってればつまらないとかそういうのは問題じゃないという部分もあるにはあるとおもいますけれど。2重の皮肉です。つい、よけいなこと書いちゃったな。
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10:26
toon older girls
主人公のガキンちょがあこがれる(一人例外あり)年上の人。
てなわけで、前のエントリで書いた3人。
とり急ぎためしに並べてみました。
左から、
ヴィッキー(「Oops!フェアリー・ペアレンツ」ニコロデオン)
フランキー(「フォスターズ・ホーム」カートゥーンネットワーク)
ウェンディ(「グラビティー・フォールズ」ディズニーチャンネル)
デザインされた順番に並んでいます。そのつもりはなかったけど、出来あがってみたら結果そうなってました。
改めて並べてみると、キャラ的配置は同じでも作品の方向性によってまったく違うキャラに仕上がってるのがわかりますね。
ちなみにヴィッキーは2001年(1998年にオリジナルのデザインでパイロット版シリーズに登場。このデザインは2001年の正式シリーズ用にリファインされたもの)、フランキーは2004年、ウェンディは2012年のデザイン。
ヴィッキーとフランキーの声優は同じ人(日本語版は別の人)。
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01:20
怪しい州
「Gravity Falls」(あええグラヴィティー・フォールズではなくグラビティー・フォールズと表記したい)の面白い点がもうひとつ。
グラビティー・フォールズはオレゴン州カスケード山脈のど真ん中、という具合に場所が具体的に決まっていること。もちろんグラビティー・フォールズは架空の町ですが。
アメリカン・カートゥーンではわりと舞台がどこにあるのか明示しないものが多いんですけどね。どこかにあるどこかの街、みたいな。あるいはどこにでもあるとなりの町。アメコミでも「バットマン」のゴッサム・シティ(じつはもともとはニューヨークの別名、ゴッサムは英では馬鹿や阿呆の住む阿呆村の意味)や「スーパーマン」のメトロポリス(やはりニューヨークがモデルといわれていますが、イリノイ州に同名の街が実在)もどこにあるのかわからない。「ザ・シンプソンズ」にいたってはわざと場所が限定されないように気を配っているんだそうな。「フィニアスとファーブ」もダンビルと三つの州がどこにあるのかわざとわからないようにしてますね。そんななかで「the mighty B」の主人公の住んでいる町がサンフランシスコ(ゴールデン・ゲート・ブリッジがでてくる)というのは珍しい例。実在する全米各地を旅めぐりしていた「Ben10」も、最後に帰ってきたベンの家はどこにあるのかわからない。
フォールズFalls とは滝のこと。湖と滝は観光地にもってこいなのは日本も同じですね。滝のある町の名前で~フォールズというのは何箇所もあるようです。野原の真ん中の町が~フィールドっていうのと一緒ですね。
オレゴン州で知っていることといえば、ナイキの本社があることと、インディーカーのCART時代にオレゴン州ポートランドのポートランド・インターナショナル・レースウェイでレースをやっていたこと。これがコンパクトだけれどなかなか見事なレイアウトの名サーキットだったなあ。毎年6月だか7月だかにバラ祭りがあって、そのイベントにあわせてCARTのレースが開催されているんだったと記憶しておりますが。
それ以外となるとあれか、NBAのトレイルブレイザースがポートランドか。
アメリカではオレゴン州の認知度ってどのくらいなのかなあ。
日本でいう福井だとか島根だとかとにたりよったりだったりして。
おっと、島根と福井の方には申し訳ない。お許し願いたい。
なんだったら、富山と鳥取にしても・・・・、も、いいですか。そうですか。
ちなみにオレゴン州の場所は西海岸。北はワシントン州、南はカリフォルニア州。西は太平洋で(あたりまえか)東はアイダホ州。アイダホはもっと知らないなあ。ポテト、ぐらいですか。アイダホとかノース・サウスダコタとか、どんなトコロなんだろうか。やっぱり隣の家まで10kmとかそういうところなのかなあ。
オレゴン州とは関係ないですが、ディズニーチャンネルのドラマシリーズ「サニー・withチャンス」で主人公サニーが出演する架空のコメディ番組のライバル番組(これも架空)のタイトルが「マッケンジー・フォールズ(マッケンジーの滝)」。これは「ドーソンズ・クリーク(ドーソンの小川)」(アメリカの実在する人気ドラマ)のもじりではないかという話です。
ところで、「グラビティー・フォールズ」第2話の湖の水面表現。改めて見直すと劇場映画なみはちょっといいすぎだったかな。でも初見の時にはいろいろはっとさせられる表現があったわけだし、やはり良く出来ていることには変わりない。
それにしても、爺さんいい性格だ。
「アドベンチャー・タイム」のジェイクもいいおっさん犬だし、やっぱりおっさんキャラがいいのはいいカートゥーンなんだな。
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04:52
怪しい新番組
うそです。
21世紀の次の10年を迎えて、ディズニーチャンネルの新作アニメがついに登場。現在絶好調だが、そろそろ終わりも見えてきた「フィニアスとファーブ」、そこそこ面白いが、ブレイクというほどでもない「スイチュー!フレンズ」の次の作品ということで、注目されること必至であったわけですが、その出来はいかに。
「Gravity Falls」
DipperとMabelの双子(兄妹か姉弟かはわからない)は、夏休みの間森林に囲まれた、のどかな観光地グラビティー・フォールズで観光客相手にみやげ物店を営むスタン大叔父さんのもとですごすことに。ところが、普通の観光客は気がつかないが、このド田舎の町グラビティー・フォールズにはとんでもない秘密が。偶然にもグラビティー・フォールズにまつわる謎を記したノートを手に入れたDipperとMabelは、グラビティー・フォールズの怪しい秘密の渦に喜んで飛び込んでいくのであった。
このディッパーとメイベル。50年前だったら明らかにキャラクターが逆であっただろうという設定。
好奇心旺盛だが本の虫、冒険はしたいが慎重派のディッパーと、とにかく楽しいのが好きでなんにでも首をつっこみたがる歯止めのきかないとんちんかんなメイベル。メイベルはペッパー・アンに始まるディズニーチャンネル・オリジナルアニメーションシリーズのヒロインの正統な継承者ですね。
スタン叔父さんもあやしさ大爆発。どういうわけかフェズ(トルコ帽)を愛用する怪しい爺さんは、普段は店の観光客相手にあることないこと講釈する商売人だが、その実は・・・。
キャラクターの魅力は言うことないんですが、問題はですね、お話のネタです。オカルトネタ満載。小人や妖精さん、伝説の生き物だけでなく、カバラや、オカルト・シンボルネタに科学も混ぜ込んで、そう子供向け「Xファイル」「スーパーナチュラル」になってるんですよ。ファンタジーコメディのふりして、ネタがマニアすぎだ。でもマニア偏りに陥ることなく、子供向けアクション・コメディとして作られているところがおみごと。
本編は22分(通常のアメリカ・アニメと同じ)のくせにストーリーがめっちゃ濃い。この辺、ストーリー展開よりも毎回重層したエピソードがモザイクのように絡み合うことの面白さという、シリーズ作品としては非常に珍しいタイプの「フィニアスとファーブ」とはまったく違うもの。オーソドックスなストーリー構成に、22分じゃ無理じゃない?って位のエピソードを詰め込んでいながら詰め込み感がないという、練りこみの度合いがすごい。正直第1話はスペシャルで長めに作ってあるのかと思ったくらいで、第1話としてはお見事な出来。キャラクター、世界観、どういう物語なのか、これからどこへ行こうとしているのかをちゃんと描ききっている。
絵もすごい。主人公は3頭身のいわゆる子供キャラであり、他の登場人物もそれにそった子供マンガのデザインラインで、これまたオーソドックスな手描きの2Dのアニメーションだが、動きの密度が劇場用アニメに近い。2Dのキャラクターに、背景には水彩手描き風のテクスチャーを、キャラクターと共に動くガジェットには実線と面塗りのいわゆる「アニメ塗り」なテクスチャーを張り込んでいる3DCGを組み合わせ、とまっていればすべて絵の具で手描きされた背景にセル画のキャラが乗っている一枚の絵になるくらいに違和感がないのはいまや常識。動いていてもまったく違和感がないレベルに到達しそうだ。これはすごいですよ。アニメーターおみごと。だんだんどこが手描きでどこまでが3DCGなのかわからなくなってきているのは実写と同様。
第2話は湖の怪物ネタでしたが、どたばたアクションコメディでありながら流体表現が非常に優れている「キック・ザ・びっくりボーイ」とはまた一味違った流体表現が出来ている。つーかこの水面表現はTVアニメの出来じゃない。まじ劇場用でもいいくらい。
ほぼフルアニメーションに近い動きだが、キャラクターは一昔前のアメリカ・カートゥーンのように大げさにしゃべると顔(頭)がふにゃふにゃと上下左右に伸び縮みするようなことはもはやない。そういう点では日本のアニメーションにとても近い。が、もちろん動きの密度や、クリエイティビティは現在の日本のそれとは段違い。昔の東映動画劇場用作品の出来栄えがそのままTVアニメーションに移行していたらこのようだったかもしれないと思わされてしまう。指もちゃんと5本あるよ。
声優の演技もいい。アメリカのアニメは大人が演技するときも子供のキャラだからと無理に子供声を作ったりせず(もちろんする場合もある)、役者のいつもの演技をそのまま生かす作品が多いが、これもそう。それだけにメイベルの変なキャラクター演技はお見事。本当に普通にそこいらにいそうな女の子って感じでしゃべるのだがしゃべる内容は普通じゃない。
とにかく、前にも何度か書きましたが、20世紀末から爆発的に進化を始めたアメリカ・アニメ。21世紀の第2の10年期に入っても、アメリカ・アニメはまだまだ進化を続けているのだなと、あきれ返ってしまいます。つーか幸せだ。どんどん新しい表現を実現していく様を観ることができるなんて、いい時代だなあ。
忘れてた。主題曲(インストルメンタル)がまたいいんだわ。どことなくXファイル・トリビュートなメロディとアレンジで、怪しい雰囲気満点。サウンド・トラックも凝ってますね。
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08:04
Agent Kalaschinikov
Robotboy の ゲスト・ヴィラン、女スパイ Agent Kalaschinikov と Dr.Kamikaze's girls。
「Robotboy」は、イギリス・カートゥーンネットワークで放映されたガキんちょアニメ。Dr.Moshimo の作り出した 万能ロボット Robotboy 。しかし悪の科学者 Dr.Kamikaze は Robotoboy に目をつけ、世界征服の道具として利用しようとする。Dr.Moshimo は少年 Tommy に Robotboy を託すのだった。人間の世界で人間のために役立つロボットとして、Tommy やその友人たちと共に Robotboy はさまざまなことを学んでゆく。というのがプロット。ちょっとなつかしい6、70年代の日本のアニメみたいでしょ。2000年代はアメリカやヨーロッパのTVアニメ製作が日本のTVアニメーションに猛スピードで追いつき、おそらく一部を除き、ある意味追いついた10年間だったといえるんじゃなかろうか。「Robotboy」もそんな日本に追随しようとしたアニメのひとつ。
黒服のキャラクター、Agent Kalaschinikov はその名の通り、バリバリのロシア訛りでしゃべる女スパイ。悪の科学者 Dr.Kamikaze に雇われて、Robotboy を手に入れようとするがあえなく失敗。去り際に、目的達成の暁には Dr,kamikaze と結婚するつもりだったと問題発言。ええ、じじい趣味(Dr.Kamikaze は子泣き爺みたいなチビのじいさん)なのか~?しかし、2度目の登場では、Dr.kamikaze の目の前で、いい男とカップルだったという、これだから女スパイは信用できない。
他の3人は同じエピソードにでてくる Dr.Kamikaze の取り巻き娘たち。じいさん、いい年して毎晩この娘たちとああんなことやこおんなことをしているのかと思うと、博士、一緒に世界を征服しましょう、と思わずにはいられない。でも、出てくるのは最後の1カットだけなんですけどね。
それはそれとして、このエージェント・カラシニコフ(以下エージェント・K)。デザインが「Jane Blonde sensational spylet」のジェーンとそっくりではじめて観たときはびっくり。「Jane Blonde」は、洋書読み日記でも書いたことがありますが、ニュージーランドの作家 Jill Marshall の少女スーパースパイ・アクション物の小説。扉絵にジェーンのイラストが載っているんですが、それが、エージェント・Kとそっくり。どうなってんの?と思っていたんですが、本にはイラストレーターが誰だか載っていない。一方、Robotboy のキャラクターデザインは、「Jane Blonde」とはまったく関係なさそうな人。これはお手上げだと思っていたのだけれど、今日、アマゾンをのぞいてみたら、アマゾンは作家とイラストレーターの両方を記載しているではないか。これだ、と早速「Jane Blonde」をみてみると、イラストレーターは Chris Barbutt 。この人のブログを見ると、「Robotboy」の背景デザインに関わったと書いてある。キャラクターデザインについてはわからないが、エージェント・Kが基本一回限り(後にちらっと再登場)のゲストキャラだったことを考えると、Chris Barbutt がデザインしたと考えてもよさそうだな、と真実はわからないものの半分納得したのでありました。
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20:32
Agents in disguise
Kitty and Dadley disguise as Trixie and Veronica.
T.U.F.F. Puppy のキティとダドリー。ふと思いついて描いてみました。新しい机も絶好調(意味がわからないな)。アメリカでは第2シーズンも好調(?)のようすだけど、日本にゃこないんだよ~。ニコロデオンのバカ~。
今日は朝からどかどか雨が降りましたね。
おかげで野球が中止(それは昨日のことだけど)になって、予定されていた今日の録画中継が中止となり、代わりに見逃していたWTCC第5・6戦を放送。ばんざい、いやっほう。というわけで昼間は、第7・8戦とあわせてWTCC中継二本立てのツーリングカー・レース三昧。
第7・8戦は、なんと初のスロヴァキア開催。国の名を冠したスロヴァキアリンクでのレースでした。
スロヴァキアって知ってますよね。
お隣(前はチェコ・スロヴァキアという一つの国だった。1993年にそれぞれ分離独立)チェコのブルノ・サーキットはMotoGPも開催される素晴らしいサーキットですが、新設のスロヴァキアリンクもなかなかどうして、丘陵地を利用して作られた全長6Kmのサーキットは、比較的平坦でありながら途中3つの丘を登り降るというユニークなレイアウト。道幅も広くエスケープゾーン(グラベル)も広い。このへんは近代型。高速で突入する3つの丘はけっこうピーキーで、WTCCのマシンでも頂点で車が浮くくらい。F1あたりだと飛んでしまいそうで(80年代には道が上下するレイアウトのサーキットでF2で空中舞い上がり事故があった)かなり危ないんじゃなかろうか。でもツーリングカーなら大丈夫。FIAGT1も開催予定なのでこちらも楽しみ。
時計回りのサーキットは全体がおにぎりのようなレイアウト。メインストレートから中速の第1コーナーを回ったあと直線・高速コーナー直線をつないでいく。それぞれの短いストレートにある2つの丘をこえると、右へぐるりと回り込みイン・フィールドの連続中・低速コーナー区間へ入って、さらに丘。再びぐねぐねと曲がりくねったあとに短い直線からぐるりと回り込み最終コーナーからメインストレートへ戻るというレイアウト。なんだかブラジルのインテルラゴスを裏表ひっくり返したような雰囲気でもある。
第7戦は、セアトのガブリエル・タルキーニ(おや、なつかしいと思う人もおいででしょう。F1でも走ってましたあのタルキーニです)が、第8戦はシボレーのロブ・ハフがそれぞれ今季初優勝。毎度WTCCならではのスタンディングで殴り合いのようなガッツンガッツンいわす(実際接触当たり前なので音がする)バトルが展開されました。
WTCCには日本開催(鈴鹿)のレースからホンダがシビックで参戦予定。久しぶりのワールド・チャンピオンシップ・レース、頑張ってもらいたいですね。
インディでは先日のレースで佐藤琢磨選手がとうとう3位表彰台獲得。次は優勝ですね。今月末にはインディ500。楽しみです。そうだ、ジャン・アレジもインディ500に出るつもりらしいよ。奥さんよく許したなあ。
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03:07
Cleo de Nile
Cleo based on Monster High Fright Song PV
日刊モンスター・ハイ。
5日目の今日は、クレオ・デ・ナイル。
ミイラ男(女の子だけど。この怪物の「なんとか男」とか「なんとか女」っていう名称は本当に困るなあ)ですね。
クレオは学園のクイーン。ゴーゴン(メドゥーサはその三姉妹の末妹の名前。ちなみに現存するギリシア神話では上の2人の姉には名前がなく、作品ごとに適当な名前で呼ばれる傾向にあります)のデュース(だからデュースは男の子ですよ)と公私が認めるベストカップル。
エジプトの高貴な血がそうさせるのか、普段は自分が世界の中心で一見お高くとまった女王さまですが、じつは意外と忍耐強く面倒見がいいという割といい人。人の上に立つからにはかくあって欲しいものですね。
モンスターの出生の古さから言えばミイラが一番でしょうか。エジプト4千年の歴史が相手ではせいぜい1、2千年かそこいらの吸血鬼、人狼、魚人間(半魚人ね)は比べ物になりませんね。ましてや、わずか200年のフランケンシュタインの怪物をや。
とはいえ、やはりメディアの力は偉大だ。吸血鬼、フランケン(いまではすっかり「シュタインの怪物」はとれてしまっていますね)、狼男が怪物御三家。新参者としてゾンビをふくめて四天王でしょうか。
現在アメリカでは、1994年の映画「インタビュー・ウイズ・バンパイア」のヒットから、新吸血鬼モノとでもいうような、ゴシックロマン風メロドラマ・ヴァンパイアが大流行。21世紀になってからも吸血鬼小説や吸血鬼ドラマがいっぱいです。その2年前にはフランシス・フォード・コッポラ監督作の「ドラキュラ」が公開されてますね。ゲイリー・オールドマンがドラキュラだよ。ゲイリー・オールドマンはいいよね。わたしは極悪非道の小心者役者No1だと思っています。「レオン」とか、「フィフス・エレメント」とかね。でも出演作では「蜘蛛女」が一番好きだな。おっと話がそれましたね。
現代ゴシック・ホラーな吸血鬼映画としてヨーロッパでも最近「僕のエリ」がヒットしましたね。
ミイラもちょっと前の映画「ハムナプトラ」(1999年)シリーズで復活しました。
フランケンシュタインの怪物もあの世界一の役者馬鹿ロバート・デ・ニーロが演じた原作にそった映画「フランケンシュタイン」(1994年)で復活。
狼男は、ちょっと古いけど「狼男アメリカン」(1981年)が近代狼男映画では最高なんじゃないかなあ。一般的にはマイケル・ジャクソンの「スリラー」ですかしらね。あ、ジャック・ニコルソンも「ウルフ」で狼男やってましたね。これも1994年なんだ。1994年は怪物復活の年だったんですねえ。
そうなると、半魚人の復活がないのがちょっと寂しいな。だれか半魚人映画撮ってくれないかしら。
いつのまにやら映画の話になってしまいましたが、ま、そんなところで。
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01:58
Lagoona Blue
Lagoona based on Monster High Fright Song PV
日刊モンスター・ハイ。
4日目の今日は、ラグーナ・ブルー。
そうです。半魚人です。
「大アマゾンの半魚人 the creature from the black lagoon」のタイトルでおなじみの怪物。一般にはタイトルの「大」がとれてアマゾンの半魚人で通りますね。ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物につづくユニバーサル映画のつくりだしたモンスターですが、人狼のような民間伝承モンスターではなく、フランケンシュタインの怪物やドラキュラ(は小説の主人公)のような原作つきのモンスター。半分人間で半分魚だけど人魚じゃなくて半魚人。住処がアマゾンなので淡水魚人だし。人魚はいまや、伝説の生き物とはいえモンスターではありませんからね。ユニコーンがモンスターでないのといっしょ。
ただ、アメリカの人は、魚は水の中で泳いでいればみんなひっくるめて魚だと思っているようで(ま、そりゃそうだけど)、淡水魚か海水魚かあんまり気にしていないフシがありますね。アニメでは金魚が平気で海で泳いだりしますからね(そういやユニバーサル映画の「メガピラニア」も海でぴちぴち泳いでいたし)。でもまあ、マンガだからね。
ラグーナはモンスター・ハイの水泳部のキャプテン(反則じゃないのか?)。ペットのピラニアと仲良く泳いでいます(プールで放し飼い。反則だな)。困った人(怪物だけど)を放っておけない人情家。
アニメ版では怪物だとバレバレ(ラグーナは手足にヒレついてるし)ですが、小説版ではみんないちおう怪物だとわからないような格好をしています。ラグーナも一見人間の女の子。いったいどういうわけで半魚人が人間に見えるのか、今後の展開が気になるなあ。やっぱり半魚人じゃなくて人魚って設定なんだろうか。それじゃつまんない~。
話は変わりますが、半魚人という名詞を考え出した人は天才だな。
「どうしますこの怪物の名前。ラグーン・クリーチャーとかアマゾン・モンスターじゃなんのことかわかりませんよ」
「半分魚の人間なんだから人魚なんじゃない」
「いや、この顔は人魚じゃないでしょう」
「じゃ、魚人」
「ひっくり返しただけじゃないですか。土人(死語)みたいでどうかなあ」
「じゃあ、半分魚で半分人なんだから半分魚人」
「じゃあ半魚人ですね」
「いいよ、もうなんでもいい」
という企画会議だったことは十中八九間違いあるまいと洗面器。
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09:47
Clawdeen Wolf
Clawdeen based on Monster High Fright Song PV
日刊モンスター・ハイ。
3日目の今日は、クラウディーン・ウルフ。
Wolf に e が付いてないのがはっきりしていてよろしい(実際に Wolfe という人名があります。前のエントリでも書きましたが、これらの末尾のeは固有名詞・呼称だよ、というしるしで発音はしません)。
わかりやすいですね。狼人間。ワーウルフ(英語・人狼)、ヴェアヴォルフ(ドイツ語・人狼)、ルー・ガルー(フランス語・人狼)あるいは、ライカントロープ(狼男-ギリシア語の狼+男性の意)です。
吸血鬼と同様にモンスターの名門。
最近の映画ではおおむね吸血鬼の敵役になってますね。
これで、フランケンシュタインの怪物、吸血鬼、人狼(普通は狼男と書きたいところですが、キャラが女の子だからねえ。ワーウルフには男女の別なし。ルー・ガルーは男性名詞だけど、女狼人間もルー・ガルーなわけだからややこしいな。)と怪物御三家がそろったでがんす。
それはそれとして、クラウディーン。アニメではドラキュローラの親友(らしい)で、鏡に映らないドラキュローラ(吸血鬼だからね)のお化粧直しの時なにくれとなく面倒を見ている様子ですよ。ワイルドなクラウディーンとお嬢様なドラキュローラのコンビというわけですね。
今までの中では一番シンプルで描きやすいし、現実味のある装いですよね。頭の上に出ている耳は別として。それにいざ描いてみるとけっこうかっこいいデザインだなと思ったりして。
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04:03
Draculaura
Draculaura based on Monster High Fright Song PV
Monster High の、ドラキュローラ。やっぱりPV版。
名前でお分かりのように、吸血鬼。ただし、血を見ると卒倒してしまう完全菜食主義者。大丈夫なのか。
しかし、最大の問題は、彼女の個人名がドラキュローラだということ。つまり、ファミリー・ネームはなんなのか?ということ。
アニメ・シリーズでは、クラウディーンと、小説ではラグーナと仲がいい、育ちの良いお嬢様。吸血鬼はモンスターの名門ですからね。
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11:44
Frankie Stein
Frankie based on Monster High PV version
てなわけで、Monster High のフランキー・スタイン。
これは Monster High の主題歌 Monster High Fright Song のPVに出てくるアニメーション版のフランキー。
基本デザインは、マテルの公式デザインがほぼそのまま動くフラッシュ・アニメーションのウェブ・アニメ・シリーズと同じだけれど、PV版は、トラディショナルな手描き動画の2DCGアニメーション。そのため、デザイン画がそのまま動くフラッシュのようなわけにはいかず、あちこちデザインが改められています。それでもこの服のパターンがそのまま2D手描き動画にのって動くのだからCGの技術も日々すすんでますね。TVアニメなどによくあるような「切抜きに貼り付けた」風ではなく、体の動きにあわせてパターンが動くわけです。
しかし一番の違いは肌の色。マテル・ドール、フラッシュ・アニメ版は青白い肌ですが、PV版は、小説版に描写されているような緑色の肌。小説を読んだあとでは緑の肌も意外といけてる感じですよ。
PVのアニメーション・パートを製作したのは PepperFilms というアニメーション・スタジオで、どうやら、CMなどのアニメーションを主に手がけているようです。そのため非常に凝ったつくりのアニメーションを得意にしているアニメ職人スタジオみたいですね。それにしても、PVのアニメーションはちょっと出来が良すぎますね。日本のTVアニメーションでキャラクターが踊ってるのとはやっぱり一味違うなあ。
単にキャラが良く動くというだけでなく、ライティングが思い切っている。ライティングといってもアニメだから実際にはカラーリングなんですけどね。
また背景の動かし方も含めてカメラワークもいいすよ。
それにしても、このデザイン。はじめはめんどくさそうだなと思ったけど、いざ描いて見るとあっさり終了。あれ?ってくらいシンプルで、良く出来たデザインだなと改めて思いましたんですのよ旦那さん。
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