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10月07日
04:09

10月といえばハロウィーン。
今では日本の商店街でもすっかり定着気味。
各家庭にお菓子をもらって歩く習慣はいまいちですが、その代わりに村人(街人でも可、というより村ではハロウィンはまだまだだろうなあ)というか町内会こぞりて仮装パレード祭りなコトになってますね。

てなわけで、カートゥーンの10月といえばハロウィーン・ネタ。アメリカではTVドラマもハロウィーン・ネタを用意していて、普段真面目なストーリーのドラマでもちょっとばかりホラーでコメディ要素をふりかけたエピソードを放送するのがもはや慣わし。

第12話はハロウィン。もともと「グラビティー・フォールズ」自体のネタがスーパーナチュラル・ホラーなので、このお話だけ特別ホラーというわけでもない。
グラビティー・フォールズの町のハロウィンは、「サマーウィン」。
町中ハロウィンが好きすぎて年に2回やるのだ、とはスタンの弁。
スタンの「いつも持ち歩いている」カレンダーによると、このエピソードの時点で6月下旬であることが判明。
何しろ夏休みの間のおはなしですからね。
登場人物からして、夏なのにハロウィンとはこれいかにと疑問を呈するありさま。
とはいえ、グラビティー・フォールズの町に伝わる(とスースが言っているだけかもしれないが)、サマーウィンの怪物に500個のキャンディと引き換えに命を狙われるディッパーとメイベル。たまたまいあわせたキャンディとグレンダ、事情を察して加勢することになったスースと共に、町にともされたサマーウィンのスイカ(夏だから、かぼちゃじゃない)ランタンの最後の灯が消えるまでに500個のキャンディを集め、サマーウィンの怪物の魔の手から逃れられるのか。

ネタはむちゃくちゃだけどわりとまとも?なホラー話になっていて素敵。
キャンディのキャンディ(飴)の仮装とか、グレンダの魔女(オズの魔法使いの北の魔女の名前がグレンダ。仮装は西の魔女っぽいけど)の仮装とか、小ネタもいっぱい。それにしてもキャンディの仮装が可愛すぎだ。白いニョロゾ(ポケモンの)みたい。

ところで、英語で candy というと日本でいう「飴」だけでなく、ああいう小分けされたお菓子、飴やチョコレートなど全般をさしての意味。

で、思い出したことが。お話の内容がが全然違うので、エントリを変えて書こうっと。

10月07日
02:34

無事はじまりました「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」
日本語版もなかなかいいかんじですね。
ディッパーとメイベルの声はオリジナル版でも、子供な見かけに大人な声で、はじめはこれでいいんだろうかと思わせておいて、第1話を見終わるころにはもうこの声でないとダメ状態になってしまうあたりに、この作品の質の高さ、演出の面白さ、演技の確かさを感じました。特にメイベルはすごい。あちらのコメディアン(女性なのでコメディエンヌか)の演技力は本当にすごい。メイベルというキャラクターを声でつくりあげてしまったようなもの。

ディッパーの声はかなり原語版っぽくていい。
メイベルは原語版の声はもっとハスキー。日本語はつやのある声ですが、微妙に差のあるおばかっぷりはいい勝負。次第にキャラクターに慣れていくとますますよくなっていくことでありましょう。第2話のばか台詞連発の演技がいまから楽しみ。
現時点での難点があるとすれば、両者共にまだ演技に「思いきり」が足りませんね。その辺は慣れてくればきっと大丈夫。演技が確かなものになっていくのを見るのも楽しみの一つですからね。

スタンじいさんの声は時々本当にそっくりなのでびっくり。
スースはもうちょっとまじめな感じでもいいかな。
実はこの2人、原語では同じ人(この作品のクリエイター)が演技している。「フィニアスとファーブ」のドゥーフェンシュマーツといい「レギュラー・ショウ」のモーディカイといい、みんな芸達者だなあ。ってゆーか、クリエイターが自分でこの役をやりたくてキャラクターを描いているとしか思えない。
ウェンディも原語版の雰囲気そのままで、ちゃんと台詞のあるエピソードが楽しみ。

スタン爺さんの店、ミステリー・シャックは、ミステリー・ハウスになってしまいましたね。やはりシャックという言葉が一般的でないからかな。屋根には巨大な看板がかかっているので、シャックでもいいと思うんだけどな。ちなみに「シャック」とは「掘っ立て小屋」のこと。いまでは掘っ立て小屋という日本語もあんまり一般的じゃないですかね。

という例もあり、翻訳はやはりどのあたりにあわせて言葉を選ぶかというのがポイントですね。特にメイベルのおばか台詞などはそのままにしたい(というかそのまま、つまり直訳でもいいんじゃね?と思うんだ)けどやっぱりアレンジしてしまうみたいな感じで、悩ましい。

でも「仲直りのハグ」の「ありがとう」は名訳かも。
原語は
「apuired sibling hug?」(いつもの兄妹・姉弟のハグする?みたいな感じ)
「aquired sibling hug」
「pat, pat」
なので、雰囲気は「よし、よし」なり、「いいこ、いいこ」といった感じだけど、この訳はとてもいいな。

英語的には aquired (獲得した、という意味がある)から、2人の間でしょちゅう喧嘩というか意見の合わないコトがおおくて、それでもそのたびにハグで仲直りしているということが読み取れる。「ありがとう(原語では上記の通りpat pat)」といって背中を叩き合っている場面でも、表情が微妙に不自然なのも、しょっちゅうやっててまたこれやってるとか、どうせまたやる、とか、多少こっ恥ずかしいとか、そんな雰囲気が漂っててなかなかいい感じ。こういうこまかい演出がこの作品の面白さのひとつだな。

今月末の2話連続放送からレギュラー放送スタート。でもアメリカでも新エピソードはほぼ隔週で現在11話までしか放送されていないので、毎週やってたらすぐ追いつきそう。途中までやって、新作がたまるまでリピートとか変則スケジュールになるかもしれませんね。

10月02日
05:14

知ってるよね。

でもここではスペインのTVアニメのおはなし、といいたいところだけれど、
まずは「Detective de cuentos Sandra」「Lucky Fred」「Lola & Virginia」の絵があまりにも似過ぎているので、おそらく同じスタジオの作品なんだろうな、とおもったら、「Sandra」でサンドラのおもちゃ箱にローラの人形が入っていたってこと。

いずれも、スペインのミリアム・バレステロスの作品で、Imia entertainment の製作。
ニコロデオン、ディズニーチャンネル、ディズニーXD等であちこちで放映されている。もちろん日本で未放送なのはいうまでもないですな。
「Lola & Virginia」が2006年
「Detective de cuentos Sandra」が2009年
「Lucky Fred」が2011年なので、
まあそういうこと。

ローラの英語版の声がタラ・ストロングなので、是非に観てみたいなと、そういう感じであります。
「ローラとバージニア」は高校が舞台の学園コメディ。
最初見たときはフランスのアニメかと思った。
「おとぎ話探偵サンドラ」は、おじいさんから探偵をひきついだサンドラとお供のサイドキック妖精のフォが、おとぎ話の登場人物たちが住む「昔々の国」で事件を解決するおはなし。
「ラッキー・フレッド」はお気楽高校生フレッドが拾ったロボット、フライデイと宇宙からやってきたスーパーエージェントのブレインズ(女の子、の姿、すくなくとも見かけは)と共に悪人とたたかうアクションコメディ。

いずれもアニメーション・スタイルはフラッシュ系で、他のアニメーションとはまたかなり違う雰囲気の不思議な絵柄。
ちゃんとみたら、ちゃんと報告できるんですが、まだちゃんとみてないので、このへんで。

09月29日
00:59

日本ディズニーチャンネルでも10月末からレギュラー放送が始まる「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」。みんな観よう。ぜひ観よう。

そんなわけで、第11話。
メイベルとの恋に破れ、ミステリー・シャックご一行様(主にスタンとディッパー)に復讐を果たそうとする、ギデオンだが、スタンをだまそうとしてあっさり見破られる有様。しかし、あきらめる気配なし。
ディッパーとメイベルは双子だが、頭の出来はディッパーが一枚上手。ところが、なんとびっくり、身長はメイベルのほうが1mmも高いのであった。
メイベルやグラン大叔父にちびだちびだと馬鹿にされたディッパーは、グラビティー・フォールズの怪しさに頼ることに。グラビティー・フォールズ文書第3巻を調べると、森の中になにかしら怪しいものがあるらしい。
さっそく行って確かめようとしたディッパー。本に夢中で足元がおろそかになりうっかり転んで転がりついたその先はうっそうと茂った森の中のくぼ地。そこにいたのは、ミニチュア版に縮んだ掌大の動物たち。くぼ地に散らばる水晶。頭上から漏れてくる太陽の光がその水晶で分光され、赤と紫のその光を浴びると、なんと生き物が伸びたり縮んだり。
これだ。小さな水晶を拾って帰ったディッパーはさっそく懐中電灯に水晶をセット。これで伸び縮み自由自在。さっそく光を浴びたディッパーはメイベルよりちょっとだけ背が高くなって自慢たらたら。いくら馬鹿でもほんの半日で背が伸びるはずがないと気がついたメイベルは、ディッパー成長のいんちきを暴こうとするのだった、が。
一方復讐を狙うギデオン。ディッパーとメイベルの喧嘩の最中に、伸び縮み懐中電灯を手に入れ、ディッパーとメイベルを縮ませてしまうのであった。そのままギデオンにさらわれてしまうディッパーとメイベル。そして、この際スタンも縮めてしまえとばかりに、ミステリー・シャックに乗り込むギデオン。スタン危うし。シリーズ最大の危機を迎えたミステリー・シャックご一行様の運命やいかに。

まいどめちゃくちゃですね。でも今回もさまざまに伏線を張りめぐらせて(おおむね)隙のない(大体において)緻密なストーリー展開。唯一の問題はウェンディがでてこないことくらいだということにしておこう、そうしようそうしよう。

ところで、英語と日本語ではいろいろ言葉に違いがありますが、日本の兄弟姉妹、という言葉は英語にはありません。英語にあるのは「同じ親から生まれた男の子供」である brother と、「同じ親から生まれた女の子供」sister 。そして、brother sister の間柄であることを意味する、siblng。
つまりbrother sister sibling には、生まれの早い遅いという意味がありません。しかし、兄弟姉妹にはすべてに生まれの早い遅いという意味が含まれるため、誰が年長で誰が年少かが絶対に明確になってしまうということになり、双子であっても、兄弟姉妹の出生順がついて回らざるを得なくなります。
逆に、brother sister だけではどちらが年長年少かわからないため、英語では年長者には big または older 、年少者には little あるいは younger をつけて言い表します。つまり日本語の「弟」は英語では「little brother」=「小さいbrother」。メイベルが自分より1mm小さいディッパーを「little brother」といってからかうのには、頭の回転が速いため双子にもかかわらず常にリーダー風(兄貴風)を吹かせているディッパーに対して「弟」という意味と、「小さい=1mm背が低い」 という意味のしゃれになっているというわけ。
「フィニアスとファーブ」でも巨大化薬を飲んで巨大化してしまったキャンディスをさして、フィニアスが「彼女は姉(big sister)」と言い、自分の言った「big sister」のしゃれに気がついてくすくす笑う、というギャグがありました。日本語版では「姉」のあとそのまま「ビッグ・シスター」といって笑うのですが、こういうしゃれの部分は日本語になるとなかなか上手いこと表現できないもので、それはもう外国語の翻訳というものの宿命ですね。

そろそろ10月で、ハロウィン・スペシャルの季節が近づいてまいりましたが、「グラビティー・フォールズ」(こう書く時は、「アメリカ版」ということにしよう、そうしよう)も、設定は夏休みなのに無理やりハロウィン・エピソードをやるみたいだよ。なんでもありだから全然平気だね。

09月28日
03:44

てなわけで、Heidi に目がくらんで、「Randy Cunningham 9th Grade Ninja」をもうちょっと観てみたよ。今度は第1話もちゃんと見た。

どこかの州のノリスビル高校は、800年の間4年ごとに選ばれるNinjaによって、悪の手から守られていたのだ。(注、高校が800年前からあったわけじゃないぞ、Ninja が800年前からいたということだからね、紛らわしい文章だが、間違ってはいない。)そして、今年、新入生のお調子モノ、ランディが選ばれ、秘密の Ninja として学校を守ることになるのだ。

面白いわ。ちゃんと観たら、結構面白かった。10分エピソード(放送時間は15分)x2の30分番組なので、面白い、普通、面白い、普通の組み合わせ。というわけで、全体としては結構面白いよ。

カートゥーンによくある、とにかく選ばれてしまっているのでもうしょうがないのだ、といういきなり本編エピソード型かと思ったら、エピソード1、2で新米 Ninja として張り切ったり危機に陥ったりと、ちゃんとシリーズものとして「起」の部分を描いている。

さて、おそらく先代の Ninja の仕業であろうが、ある夏休みの日(だから高校進学前の夏休みだね)ランディの部屋に謎の箱が置かれていたのが始まりだ。あけてびっくり中に入っていたのは謎の本「ニンジャノミコン」。そして Ninja の覆面。そう、彼は選ばれたのだ。あの Ninja に。早速親友のハワードに教えてやろうとしたら、箱の中のメッセージに気がついた。「誰にも言ってははいけない」。
そう、ノリスビル高校のものなら誰もが知っているヒーローの Ninja だが、その正体は誰一人知らない謎なのだ。当然、ランディも掟には従わなくてはいけない。
とはいえ、お調子者のランディは、学校で早速 Ninja に変身。Ninja の覆面をかぶれば、黒い布が彼を取り巻き、 Ninja 装束が現れるのだ。そして、信じられないほどのパワーと、身の軽さ、戦闘能力が得られるのだ。便利だ。学校のカフェテリアで、新しい Ninja として学校の守護者であることを宣言する(実際にはNinjaが4年ごとに入れ替わっていることも秘密だから、自分が新しく選ばれたということは言わない)のだが、そこへ謎の怪物登場。ランディは Ninja として、早速この怪物と戦う羽目になるのだ。

一体この怪物は?そして、代々の Ninja が戦ってきた学校を襲う悪者とは?

ノリスビル高校のある街のど真ん中に、巨大企業マクフィストがある。ハイテクを駆使したあらゆる製品を世に送り出し、その人気と信頼は絶大。ところが、その社長ハンニバル・マクフィストその人が、悪の魔法使いと結託し、Ninja の秘密を暴こうと暗躍しているのであった。

そうとは知らないランディは、マクフィストが送り込んだ怪物と戦うも、授業が始まるので一時撤退。しかし「ニンジャノミコン」で Ninja としての知識を得ると、学校の外で Ninja をもとめて暴れる怪物と再び対決するのであった。

「ニンジャノミコン」はランディにニンジャの知恵を送り込む力を持っているが、それは象徴的な言葉とイメージで、それが何を意味するのかはランディ自身が解釈しなければならないのだ。

怪物を撃退した Ninja の活躍をランディに教えてやろうとしたハワードだが、Ninja 登場の時にはランディがいない。Ninja が姿を消すと、ランディが帰ってくるという、よくあるヒーローモノのパターンに気がつき、即座にランディが Ninja だと見破ってしまうのだ。お調子者の馬鹿なのにこういうことには知恵が回る恐ろしい男なのだった。
ばれたものは仕方がない。ランディは親友ハワードと秘密を共有し、ハワードはランディのサポートとして共に学校の平和を守らなければならないときがきたらいちおう努力することになるのであった。

このおばかコンビがなかなか面白い。「ニンジャノミコン」(なんだこのネーミングは)の情報伝達脳みそ直撃システムも面白いなあ。エピソードが進むと、ランディは「ノミコン」とだけ呼ぶようになる。長い名前は何でも音節で切って省略するのが英語流。

Ninja の秘密を暴こうとするマクフィストの次の作戦にまんまとはまるランディだが、想像を超えた Ninja のパワーでマクフィストの罠を撃破。そしてマクフィストの邪悪な正体に気がつくランディだが、たとえ公表しても誰も信じない位にマクフィストの力は絶大なのだ。
マクフィストは悪いやつだが、商品はかっこいいのでやっぱり買うことを心に思うランディであった。
ランディの孤独でお気楽な戦いは、始まったばかりなのだ。

前のエントリでも書きましたが、お話そのものはやっぱり目新しいものではないのだが、ランディとハワードのお調子者コンビを主人公に置いたところがポイント。平気で馬鹿をやるおばかコンビだが、その分しょうもないことには知恵が回るという、馬鹿だけど利口という2面性の描写が上手い。
学校の先生も生徒も Ninja をみんな知ってるヒーローとして賛美しているというのもいい。そのヒーローになったのに、掟にしたがって正体を隠さなければならないのだが、さっそくハワードが裏切って人気者になりたいばっかりに正体をばらそうとするなどランディとハワードの友情の行方も気になるところ。そのハワードとランディは他の生徒からは怪しい仲だといやな顔されたりもする。「ニンジャノミコン」の脳みそ直撃情報伝達の最中はよだれたらして気を失っていたり、Ninja として怪物と戦って教室をめちゃくちゃにした後さっさと逃げてしまったりとこまかいギャグが意外とおもしろい。

なんだ、わりといいじゃないか。ランディ・カニングハム。
もう日本のアニメからはこういう謎の少年ヒーローはすっかりいなくなってしまったものなあ。キャラクターをどのように動かせば効果的かを十分理解していないと、こういうストーリーはただのレトロスペクティブな懐かしい話で終わってしまいかねないだけに、無理に基本からはみ出さないストーリーをしっかり作っておいて、キャラクターとディティールのアイディアの面白さで勝負という意外と手間のかかる作品ではあるまいか。

ハワードがランディをずっと「カニングハム」と苗字で呼び続けるのは意外と珍しいパターンかも。
本編ではハイジとハワード姉弟の苗字 Weinerman はウィーナーマン(とウイーナマンとの中間くらいかな。キャラクターによってちょっと違う)と発音してますね。
グレイ・デライルも番組レギュラーで参加。最初のキャラは学校のマーチング・バンド所属の9年生、フルート・ガール。名前が決まってないのかと思ったら、後のエピソードで先生からもフルート・ガールと呼ばれてる。名前くらい決めてやれよ~。いや、本当にこれが本名なのか?他にもエピソードごとに適当にゲストキャラの声を担当するっぽい。さすが七色の声ですな。Ninja の敵、ハンニバル・マクフィストはジョン・ディマジオ。おっさんといえばジョン・ディマジオですな。日本でやるときはやっぱり声は斉藤志郎だろうか。ハイジ・ウィーナーマンは女優のキャシー・セルボ。日本のFoxでもやってる「翔べ!ロック・ガールズ make it or break it」のローレン・ターナー役の女の子だよ。あれまあそうだったのか。

09月26日
03:03

「Randy Cunningham 9th Grade ninja」のエントリで、9年生( 9th Grade)という言葉を使いましたが、アメリカの学校は日本とかなり違います。
というわけで、以下、アメリカの学校制度についてちょっと調べた結果報告であります。アメリカン・カートゥーンや、TVドラマ、映画を観るときの基礎知識として鑑賞のお供にどうぞ。

日本は小中高全国一律に6-3-3で、高校は義務教育ではありませんね。アメリカは日本の幼稚園にあたるキンダーガーデンと、小中高の12年間(実際には「飛び級」が可能であるためにもっと短い期間で高校を卒業出来る)が義務教育ですが、それぞれの就学年数は州や地域によっていろいろ違うわけです。
おそらくもっとも一般的なのが6-2-4で、他に5-3-4、6-3-3、4-4-4など、いろいろその地域の都合によって決まっているようで、どのようにするかは地域学校によってかなり自由度が高いそうです。
こういうことが出来るのも、日本のように学年学級によって一律に学習内容を区切るのではなく、学習内容主体の方式によって誰がどこまで学ぶかを決められるためでしょうね。飛び級があるのも、個人の学習度を重要視しているからですね。ただし小学校では、担任教師のいる学級で一年間づつ学ぶ、という日本と同じような方式で(でも飛び級はあり)、カリキュラム選択式で、科目ごとにその教室に行くようになるのは中学からのようです。だから基本的に中学校からは「同窓生」はいても日本のような「同級生」はいない、ということになりますね。「xx中学のx組で一緒だった」ではなく、「XX先生の数学教室で一緒だったよね」という言い方になるわけです。
ちなみに小学校はエレメンタリー、中学がミドル(ジュニア・ハイともいう)、高校がハイ。
小説などによると、小学校(エレメンタリー)では1組、2組のような数字ではなく、担任教師の名前を取って「誰だれ学級」、担任がMr.SmithならMr.Smith’s Class(スミス先生学級、あるいはスミス先生教室)、それを省略して、5年スミス先生クラスなら、「class 5S(担任教師の頭文字)」という呼び方をするようです。中・高校ではこのような生徒が所属する区分としての学級・教室が存在しないので、「だれだれ先生の教室」とはすなわち「学科の教室」のことになります。学級がないので、生徒は学校に行くと個人のロッカーに荷物を入れて、あるいはすでに置いてある荷物を取り出して、そこから学科ごとの各教室へ分かれていくことになるわけです。日本のドラマなどで生徒が授業の合間に教室内でしゃべっているのと違って、アメリカのTVドラマや映画では、生徒たちが廊下に沿って並んでいるロッカーの前で話しているシーンが多いのはこのためです。
さらにちなみに、日本では小学生は「児童」、中高生が「生徒」、大学生以上が「学生」。アメリカ英語では小中学生が、「pupil(ピューピル)」高校以上(大学生も)が「student(スチューデント)」で、大学生は「undergraduate(アンダーグラデュエイト)」ともいいます。ただ日常では、日本でも小学校にかよう子供を「生徒」といったり高校生を「学生」といったりするように、就学している子供全般を「 student 」ということもあります。

でだ、前置きが長かったですが、高校が4年制の場合があることがポイントです。
アメリカでは学校での義務教育が12年あることから、就学中の12年を通し数字で呼ぶことになるわけで、つまり9年生とは、日本では中学3年生ですが、アメリカでは高校1年生の場合があるということになります。
9年生が高校の場合、フレッシュマン(新人・新入生の意)と呼ばれ、主人公のランディ・カニンガムは高校に入りたての1年生ということになります。秘密のニンジャが4年ごとに選ばれるのも、4年ごとに新入生の中から選ばれ卒業までの4年間ニンジャとして務めを果たすのだ、ということでありましょう。もっとも、落第したらどうなるのかは知りませんけどね。

ちなみに、11年生はジュニア、12年生がシニアで、「キム・ポッシブル」では主人公キムはおそらくスタート時に11年生で(すでにチア・リーディング・チームのキャプテンだったから9、10年生とは考えにくい)、終了時には12年生(最終シーズンで、シニア、日本語訳では「上級生」、意味的には「最上級生」だけど台詞としては長いという判断だったのでしょう、に進級したと言っているので)であったのだろうと思われます。

アメリカと日本でこれだけ違うのだから(他にもいろいろ違いがありますね。アメリカでは教科書はレンタルだとか、学習道具は学校のロッカーにおきっぱなしだ(宿題に必要な場合にはしょうがないから持って帰る。場合によっては家と学校の両方においてあるらしいよ。教科書がレンタルだから学校が用意する数に余裕があれば可能なわけですね。いいなあ。)とか、新学期は9月からとかね。ついでにいうと夏休みは6、7、8月の3ヶ月間。うらやましい~。)、学校制度は他の国もそれぞれ違うんでしょうね。

09月25日
04:50

Randy Cunningham 9th Grade Ninja の Heide。

考えてみれば、「Randy Cunningham 9th Grade Ninja」は、第3シーズンがキャンセルされた「キック・ザ・びっくりボーイ」の次の作品ということなんだな。それで、ああいうフラッシュ系アニメーションではっきりした絵のヒーローものなわけか。でも、主人公はキッズじゃなくてティーンだけどね。
と、いうことは、「キック」がエピソード小出しにしてまだ終わる気配のない日本ではしばらく出番なしってことになるのかなあ。「モーターシティ」も始まったばかりだし。
それはそうと、ティーンだけど、ハイジ(・ワイナーマン)はわりと胸大きいと思うんだよね。カートゥーンでは珍しいことではなかろうか。
それはそれとして「ランディ・カニンガム」は、やっぱりなんだかJetixっぽいと思うんですよ。

ついでにいうとハイジは、無銘さんあたり好きそうだなあと勝手なことを思ったり思わなかったり・・・。

09月24日
03:41

「モーターシティー」やるんなら「グラビティー・フォールズ」もやれや~と、前のエントリで書きましたが、日本ディズニーチャンネルでも放送決定!
日本版タイトルは「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」。なんじゃそりゃ。
ちらっと聞いた感じでは声優さんもちゃんと似た声の人を用意できたみたいで、オリジナル版の雰囲気をそこなうことはなさそうですよ。えらいぞディズニー。

いや、めでたい。とりあえず10月の「フィニアスとファーブ」のハロウィン・エピソードと第3シーズン最終エピソードに挟まれて、第1話先行放送ですよ。みんな見れ。つーかディズニーチャンネルが観られる人はぜひ見ましょう。面白いよ~。
本放送は12月かな?年明けかな?まあいいや。とにかく楽しみに待ちましょう。

09月24日
00:25

「モーターシティ」と同じくディズニーXDで、今年の夏からスタートした新作(アメリカ・ディズニーXDはがんばるなあ)ディズニーXD・オリジナル「Randy Cunningham 9th Grade Ninjya ランディ・カニングハム(日本ではほぼカニンガムと表記されるけど、実際の発音はカニングハムの場合が多い)・ナインス・グレード・ニンジャ」

半分だけ(1回2エピソード形式だから)観る機会があったのでちょいと観て見たよ。

主人公のお調子者、ランディ・カニングハムは9年生(アメリカは地域でいろいろ就学方法と年数表記に差がありますが、これは日本で言えば中学3年生ということ)。何しろ半分エピソードなので理由はわからないが、ランディは、4年ごとに選らばれ800年にわたって学校を守ってきた戦士、秘密のニンジャに任命され、日々襲い来る悪の手、魔法使いだったりおばか科学者だったり、から学校の平和を守るのであった、という、なんていうかまあそんな感じ。基本的には、かつて悪の魔術師と戦った侍戦士は、その魔法使いの強大なちからのためにこれを倒すことができず、やむなく地下深くに封印したのであったが、現在ではその真上に主人公の学校が建っていて、人間の闇の心を糧とするその魔法使いは今でも復活を果たそうと狙っており、ニンジャはそれを阻止しなければならないのだ、という具合。他の悪役がどう絡んでくるのかは、そのエピソードを見てみないことにはわからない。キャラクターは他に主人公の親友で、お調子者負け組みコンビのハワードと、ハワードの姉、学校で自身のブロードキャスト・チャンネルを運営している(早い話、放送部の人気キャスター。ただし、カメラとビデオはタブレットPC、このへん21世紀だね、で、撮影からなにからなにまで一人でやってるみたい、なので「部」という日本語はちょっとあてはまらないかも。)ハイジが、レギュラー・セミレギュラーの主人公3人組という感じ。ただし、ランディがニンジャなのはたとえ親友にでも秘密なのだった、と、思ったら、トレーラーを観てみると、ハワードはランディがニンジャだと知ってるみたい。ハイジとハワードの人気者の姉に負け組み弟という組み合わせは珍しいかも。

おはなしそのものは特別目新しさがないんですが、キャラクターデザインが「インベーダー・ジム」やコミック「Johnny the Homicidal Manicac」のジョーネン・バスケス。でありながら、なんと、普通に可愛い女の子キャラがけっこういっぱいいるのが驚きだ。「インベーダー・ジム」のキャラように癖のあるかわいさではなく、ジョーネン・バスケス・キャラでありながら普通に可愛い。
そしてもっとびっくりなのが、バトルの時の雰囲気が「スーパーロボット・モンキーチーム・ハイパーフォース・ゴー」にとっても良く似ていること。
「モーターシティ」より低年齢層を狙った作品なので、よく整理されたシンプルな線に、色設定もきれいなキャラクターの雰囲気、無駄にマフラーをなびかせる主人公が「スーパーロボット~」っぽいのであったよ。お話の内容は違うけど雰囲気は意外と近い感じですよ。

アニメーション・スタイルは、はっきりとした2Dフラッシュ系アニメ。OPは3DCGの背景とあわせて動くのだけれど、本編は全体がいわゆるフラッシュアニメで、これまたよく動くよ。つーか、フラッシュ使って動かないようなアニメはアメリカにはほぼない、ということですかね。

お話は、観たエピソードでは普通な感じ。特別面白いわけではないけれど、つまらなくもない。及第点の標準的優等生。ちゃんと作ってあります風の脚本だったりして、悪くはないが、もうひとつ吹っ切れた感があればいいなあ。キャラクターが煮詰まってくると一皮むけて面白くなる可能性は十分にある。
つーか、ハイジが可愛いから、まあ、いいんじゃね?みたいな。

09月23日
01:51

観たぞ、「モーターシティ」。

アメリカ・ディズニーXDで今年、ディズニーチャンネルの「グラビティー・フォールズ」にやや先んじてスタートした最新アニメーション・シリーズ。
みようかなあ、どうしようかなあと思っているうちに日本のXDでも放送されるとわかったのでいままでほったらかしにしていました。てなわけで日本でも無事ディズニーXDで放送開始ということで、(んじゃあ「グラビティー・フォールズ」もやれや、ゴォラアアァ)観てみたよ。

2XXX年、デトロイト。アメリカと言わないところがポイントかな?映画「ロボ・コップ」もデトロイト。車産業の街というだけでなく、どうも「そういう」印象の町なんだろうなデトロイト。
で、やたらやる気満々な禿親父が金と権力とテクノロジーに任せてデトロイト全土をおおう巨大な街を作り上げ、デトロイト・デラックスと恥ずかしい名前をつけた上に地上の理想郷として金と権力とテクノロジーに任せてデトロイトを支配下においてしまうのだ。まったく連邦政府はなにをしているんだか。それはおいといて、今では無理やり地下世界になってしまった旧市街地には禿親父のいうことなんかちゃんちゃらおかしくってやってらんねえぜ、っていう連中がけっこういっぱいいて、もともと禿親父の側の人間だった主人公チルトンは金と権力とテクノロジーでなんでも思い通りな禿親父を見限り、旧デトロイトを禿親父の金と権力とテクノロジーに任せた攻撃から守るために戦っているのであった。守るっていっても禿親父の目的は旧市街地の破壊で、人殺しじゃないよ。チルトンはその破壊から街を守るのだ。とにかく、仲間と愛車をぶっとばして、禿親父(あ、名前はエイドリアン・ケイン。原語ではマーク・ハミルが声を担当。ありゃりゃ。すっかり悪親父声優になってしまったですわな)の悪巧みをこてんぱんにしちゃおうぜっていうアニメ。

最近のアメリカ・アニメの方向性にもれず、2D手描きの絵っぽいキャラクターと3DレンダリングCGを多用した背景とオブジェクトを高いレベルで融合させたやたらよく動きまくるアクションアニメ。一部背景とメカがモロ3DCGなのがちょっとどうかと思うけど、やろうと思えばもっと手描きのイラストっぽく出来る(そういう部分もある)だけに、まあそういう方向性でいきましょうということなんでしょうね。ただキャラも時々3DCGに手描きの顔を載せたものに見えるときがあるんだけどな。これはもしかしたら、アニメーターの腕が良すぎるだけなのかもしれないけど、やっぱり3DCGも利用しているのかもしれない。微妙なところ。
キャラクターデザインはいいっすね。ゴリラズのPVみたいな雰囲気のポップイラストがそのまま動きまくる、70年代のポップカルチャーのリバイバル風デザイン。70年代はハリウッドでもカー映画ブームがあったころなので、その辺も意識しているのかもしれない。

第1話なので状況説明しなきゃいけないという制約があるためかとにかく忙しい展開。キャラクターもやたら喋り捲りで、そこいらへんはもうちょっと後回しにしてもいいんじゃないかなというような部分もあるんじゃないかなとおもわずにはいられない。ある意味パイロット版を昇格してそのまま第1話にしました風。
このへんは「Syn-Bionic Titan」の第1話のほうが面白かったなあ。
が、キャラ配置は面白いので今後の展開に期待。
主人公は地下世界を守るために強化武装された愛車で戦うというのも、空のない地下世界だからアリだな、と思ったんですが、第1話からいきなり地上へでていってしまうので、主役メカが「車」であることの意味がいまいちあやふやな感じになってしまったのが惜しい。が、この辺も今後に期待。禿親父の攻撃メカも全体のデザインはどうであれ「脚」じゃなくて「車輪」付きにすればいいのになあ。あと車から降りて戦うのはルール違反じゃねえの?とか思った。多少無理やりでも乗ったまま戦えや、みたいな。まあいいか。
設定はいろいろ考えてあるんだよ風なのもそれがいい方に出ればいいんですけどね。設定倒れってよくあるからなあ。

とにかく、まだどっちのほうに転んでいくかわからない荒削りな感じが期待が持てるとも、多少不安だともいえる作品でありました。

09月21日
23:52

ブラジルのTVアニメ、「Turma da Monica」

TVアニメ世界の国からこんにちわ。南米ブラジルからもうひとつ、「Turma da Monica」。
左の赤いワンピースの女の子が主人公のモニカ。

こちらは同名のマンガが原作。1963年から始まった人気漫画。アニメーションは80年代からTVや劇場用などいろいろ作られているようで、現在もカートゥーンネットワークで放映中の様子。
「Turma da Monica (ツゥルマ・ダ・モニーカ)」のタイトルのせいかどうか、日本の「つるぴかはげ丸(知ってる?)」にも似た雰囲気のガキンちょアニメ。こういう雰囲気は世界共通ですね。

んが、しかし、モニカにはびっくりの展開が。
原作のキッズたちが成長した、漫画「Turma da Monica Jovem」シリーズが現在も発行されているのであった。その Monica が成長した姿が右の女の子。
左のガキンチョがティーンになると右のような女の子になってしまうとは恐るべしブラジル。これも、サンバとカーニバルのなせる業なのか(なわけねえ)。トレードマークの出っ歯とショートカットがそのまま踏襲されている微妙なデザインといえば言えないこともない。このJovem(youngの意)シリーズ。はじめはどこかの学習漫画っぽい絵柄だったのが、すぐに一昔前の月刊少年マガジンかなんかに(たとえが微妙ですまぬ)のってそうな雰囲気に様変わり。表紙では、カードゲームでバトルしたり、SFチックな未来ファッションだったり、いまどきの流行りモノ風スタイルで登場するのだが、中の漫画までそうなのかどうかはわからない。そのかっこうは表紙だけ、なんてのは普通にあったりするのであまり当てにならないのだ。カラーの表紙はそんな風で、日本の漫画と遜色ない出来なのだが、中身の白黒漫画のページになると、やはり今ひとつ、日本の漫画に比べて作画の出来が劣るのであった。そういう意味では日本の漫画の技術はまだまだ世界最先端と言えるかもしれない。カラーになるとまた話は別ですが。
このjovemシリーズは表紙に「manga」と明記されていて、ブラジルでもマンガという単語は認知されているということのようですよ。やはり日系移民の方々も多いので、日本語も受け入れられやすいのかもしれませんね。

南米といえばブラジルと同じサッカー大国アルゼンチンも結構漫画の国だったりするらしいので、いずれその辺も覗いてみたくあります。

09月21日
21:40

ブラジルのTVアニメ、「Sitio do Picapau Amarelo」のEmilia と Narizinho。

TVアニメ世界の国からこんにちわ。イギリスから大西洋を越えて、念願の南米大陸へ。
2012年、今年放映中の最新作ですよ。タイトルの「Sitio do picapau amarelo(シチョ・ド・ピカポ・アマレーロ)」は「黄色いキツツキのいる処」という意味。とはいえ、そう呼ばれる場所が舞台ということで、キツツキのお話じゃありません。
原作はなんと1920年に出版された同名の児童小説。以後20年以上にわたってシリーズが書き続けられ、これを原作に主にTVドラマとして何度も放映された人気作。今年、最新のフラッシュ系アニメーションとしてリニューアルされて現在放映中だよ。

左の黄色いのがラグ・ドール(布製抱き人形)のエミリア。右の女の子がエミリアの所有者、ナリジーニョ。本名はLuciaらしいが、物語の中ではナリジーニョ(ちいさな鼻の意)と呼ばれている。
2012年アニメ版では、ナリ(長いから省略)と男の子ペドリーニョ(~ニョというのはちいさな~という意味のポルトガル語。サッカー選手にも~ニョっていっぱいいますよね。ブラジルだからね、ポルトガル語ですよ)といっしょに「黄色いキツツキのいる処」に住んでいるおばあさんの家で暮らしているよ。その「Sitio」は魔法のある場所で、ナリの抱き人形のエミリアや、物知りのパペット、ヴィスコンデたちと毎日ちょっと不思議でおかしな日々を送っているという児童向けファンタジー。
黄色と赤の髪と服、緑のストッキング(ドラマでは主にソックス)のエミリアは人気のキャラクターのようで、見るからにやんちゃなトラブルメイカーといった雰囲気の名デザイン。基本的にドラマでも昔からこのデザインだったようで、なかなかいいじゃありませんか。フラッシュアニメらしく、派手さはないけど良く動くよ。お話は言語がポルトガル語なのでさっぱりわかりません。
このアニメ、ディズニーチャンネルか、hubで放映しててもまったく違和感なし。つーかさ、日本カートゥーンネットワークさん(日本ディズニーは最近いまいち煮え切らないから)ぜひに日本で放映してみませんか。お昼の低年齢層向け時間帯で、ひとつお願いしますよ。マジで。

09月21日
21:03

イギリスのTVアニメ、「フランケンシュタインズ・キャット」

てなわけで、久しぶりに世界の国からこんにちわ。世界TVアニメ探訪であります。

これだけグローバルな社会であっても、日本に入ってくる外国の情報は主にアメリカのものであることはご存知の通り。日常目にするヨーロッパといえば、今ではサッカーぐらいのものじゃありませんか奥さん。ましてや、TV番組をや。イギリスのTVドラマ「シャーロック」はめちゃめちゃ面白いですけどね。21世紀版シャーロック・ホームズ。そのシャーロック・ホームズはアメリカでもこの秋から、舞台を現代のニューヨークに設定した「エレメンタリー」というTVドラマとなって放送開始。こっちはどうかな。

TVアニメから話がずれましたが、イラストは2007年にイギリスで放映されていた(5年も前じゃん。全然知らなかったよう)TVアニメーション「フランケンシュタインズ・キャット」。観たままですね。
原作は同名の絵本。
イギリスの片田舎の城に住むフランケンシュタイン博士が作り出したつぎはぎ猫「ナイン」(いかにも猫の名前ですな。体のパーツも9匹の猫からできているらしい)と、仲良くなったその城下の小さな村に住むギークな女の子「ロッティ」のちょっとホラーな日常コメディ。
今年の冬にはティム・バートンの「フランケンウィニー(こちらは犬)」の長編版が劇場公開されますが、ついでに「フランケンシュタインズ・キャット」も日本でやってくれないかなあ。
ちなみに、「ナイン」はしゃべるよ。マンガだからしゃべるのか、実は脳が人間のものなのかどうかはわからない。
「ロッティ」は村唯一人の女の子で、それを理由に村のガキどもからのけ者にされているらしい。不細工だから、かもしれないね。しかしメガネに出っ歯というのも見事なデザインだとしか言いようがない。
フラッシュ系アニメーションで、キャラクターの色は影を面でいれるのではなく、薄くグラデーションを入れることで表現している。この辺もデジタル・アニメならではのものですね。

ヨーロッパのTVアニメはまだまだいろいろありそうなんだけどなあ。

09月09日
22:25

つーことで「グラビティー・フォールズ」第10話。

スースのお気に入りの場所、町のゲーセンに行ったミステリー・シャックご一行様。おばかな町にふさわしいおばかゲームにはまる人々。そんななかディッパーはウェンディーと格ゲー「ファイト・ファイターズ」をお楽しみ。そこへウェンディーの恋人を気取るローディーが現れた。ウェンディーとのひと時を横取りされたディッパーは、憤懣やるかたなし。ついにローディーと決着をつけることになるのだが、ミノタウロスたちと身に着けたはずの男らしさもどこへやら、いざ喧嘩となるとからっきし意気地がない。もっとも、年上のティーンに勝てようはずもない。そんな折、逃げ込んだゲーセンで、ひょんなことから格ゲー「ファイト・ファイターズ」のキャラクターが現実の世界に現れる。2Dドットキャラのくせに現実世界でもその破壊力はゲームそのまま。ディッパーはこれ幸いとボディーガードにして、自分の代わりにローディーと戦わせようとひどいことを考えるのだった、が。
いっぽう、なんだかんだあってスタン大叔父が高所恐怖症だと気がついたメイベルはまたも余計な世話焼きで、なんとかその恐怖症を克服させようとするのだった、が。

もうあいかわらずなんでもありの「グラビティー・フォールズ」、つーか今回は某カプコンの大ヒットゲーム「某ストII」そっくりの「ファイト・ファイターズ」で決まり。
やりすぎ。「しょ~りゅ~なんとか」や「たつまきせんぷ~なんとか」「はど~なんとか」とかそっくりすぎ。つーかもう動きがなにからなにまでそのまんま。なにしろ「ストII」なので、キャラのドットが粗い。粗いまま。しかも2D(どういうことかは観てのお楽しみ)。さらに、「某ファイナル・ファイト」もまじってる。今回はBGMまでそれ風アレンジ。ネタとして思いついても、そこから、ここまでちゃんとやるってのはすごいつーか、なんてゆーか。おもしろいからいいか。もうなんでもやってちょうだい、って感じっすよ親方。

08月26日
11:58

毎度怪しいおはなしで飛ばしまくりまくる「Gravity Falls」。
アメリカでも子供向け「Xファイル」だ「スーパーナチュラル」だのと評判です。考えることはみんな一緒だ。

で、第7話。
一見参加無料に見えるパーティーで一儲けをたくらんだスタン爺さん(退出するのに15ドル取る。ひどい。)。ディッパーにとっては憧れのウェンディに愛を告白するスーパー大チャーンス。メイベルは、パーティーにやってきた町のガキンチョとティーン・エイジャーたちの中にトカゲ好きの巨体の女の子グレンダとその親友、東洋系のメガネの変人キャンディという「仲間」を見つけ親しくなる。ウェンディとダンスを踊りたいが客への応対で手の離せないディッパーは一計を案じる。ミステリー・シャック(スタン爺さんの店の名前)の事務室においてある半壊状態の古いコピー機は人間を複製することの出来る、クローン製造機だったのだ。これを使って・・・。一方パーティーに現れた町一番の「人気者」パシフィカ・ノースウエストとのパーティー・クイーンの冠をかけた戦いに名乗りを上げたメイベルは、歌にダンスに大ハッスル(死語)するのだが・・・・。

第8話
19世紀の中ごろにやってきた開拓者によって築かれた Gravity Falls の町。その祝いの祭りの当日にたまたま町に居合わせたスタン叔父とディッパーたち。19世紀当時の扮装に車の代わりに馬車と21世紀からタイムスリップしたかのようなありさまの町。実はメイベルの宿敵、パシフィカのノースウエスト家がグラビティー・フォールズの創始者だったのだ。ところがどっこい。ディッパーの手に入れたグラビティー・フォールズに関する文書第3巻には、ノースウエスト家には秘密があり、実際にグラビティー・フォールズを開いた人物は別にいると書いてある。そして添付された謎の暗号が書き込まれた紙切れ。これを手がかりに二人はノースウエスト家とグラビティー・フォールズ始まりの謎に迫るのだが、しかし、そんな2人の後をつけまわす影が。そして二人は思いもよらぬアメリカ合衆国の歴史の闇にかかわる重大な事実にたどりつくのだったという観ている方も予想だにしなかった一大スケールで展開する歴史ロマン巨編なのだった。

第9話
今度は安物のアトラクション遊具を大量に手に入れ、町外れの空き地にアミューズメント・パークを開いて一儲けをたくらんだスタン爺さん。
ディッパーはウェンディにいいとこ見せて愛を告白しようと企むが、逆にウェンディにボールをぶつけ、他の男といいムードになるきっかけを作ってしまうという大失敗。一方メイベルは、体重当てゲームで大好きな子豚を手に入れ大満足。そんな二人の前にけったいな丸坊主のタイムトラベラーが現れるのだった。失敗をやりなおしたいディッパーはタイムトラベラーからタイムマシンを失敬すると時空連続体に挑戦状をたたきつけ、運命との戦いを開始するのだったが・・・。

すごいなあ。やりたい放題だ。相変わらず脚本の密度が濃い。少々いい加減でも思いっきりふりまわす法螺話の楽しさにどっぷり浸かれますよ。それこそマンガの持つ楽しさの原点ですね。流石に第1話2話のようなアクション・シーンはないけれど、動きの演出は高いレベルで安定。新キャラも登場の第7話に、伏線収拾したかとみせかけてまた張りなおす第9話とまだまだこれからどんな展開がまっているのか予想つかないですね。
なんでも第1シーズンは20話の予定らしいよ。ディズニーチャンネルは他のTV局とちょっとエピソード数が違っていて、1シーズン13話で作られることが少なく、シーズンごとにエピソード数が違ってたりしますが、Gravity Falls はどこまでいくかな。今のところ通常の局でいう第4シーズン52話を越えたのは「キム・ポッシブル(全4シーズン87回)」、「フィニアスとファーブ(本国では第3シーズン終了ですが、その第3シーズンまでで90回以上。日本では現在87回まで放映済みで、第4シーズンも製作決定と最多エピソード数。てゆーかさ、夏休みは104日しかないんじゃないの?)」、「リセス 僕らの休み時間(最長全6シーズン65回)」、「ペッパー・アン(全5シーズン65回)」。ネタがネタだけにあまり長いシリーズにはならないんじゃないかな。でも「Xファイル」は9シーズン200話以上あるんだった。どうなるかなあ。

07月14日
13:44

毎度、怪しいお話でとばしている「Gravity Falls」。
第6話はいかがならん。

とにかくおなかがすいたディッパーとメイベル。優柔不断な客をほったらかしにして、スタン叔父とダイナーで食事。スタンの態度からそのダイナーのウェイトレス、レイジー・スーザンに惹かれているらしと気がついたメイベルは、二人の仲を取り持とうといらぬ世話焼きで、スタン叔父をモテる男に改造しようとする。一方、ダイナーにおいてある「男らしさネーター(勝手に名前をつけた)」で最高得点を出せばパンケーキがただになるゲームをみつけたディッパー。メイベルとスタンに笑われながらもダイナーの客の環視の中で挑戦。しかし奮闘空しく最低レベルの「可愛いらしいお子ちゃま」と判定されてしまう。たくましい男らしさを身につけるべく森へ入って特訓しようとするディッパーの前に、突然巨大な筋肉のかたまり、野生と男らしさムンムンのミノタウロスがあらわれるのだったが・・・。

今回は謎もホラーもぶっ飛ばしの「ディッパー、漢(と書いて『おとこ』と読む)への道」と、「スタン、愛の彷徨」の2本立て。頭は空っぽだが人(?)のいいミノタウロス(英語ではミナトァーと発音)の元で男作りに励むディッパーは、スタンとメイベルを見返すことが出来るのか。そして全身無駄毛の塊、むさい爺さんスタンの愛の行方は?ストーリーはあらぬ方向へと突進していくのであった。

いきなりえらくトーンのちがうエピソードがきてちょっとびっくり。まあ、マンガですからね。こういうフリーダムなところもカートゥーンの面白さ。というより、いわゆる「カートゥーンらしさ」が発揮されたエピソードだと言えるかな。いままでがちょっと変だったのだ。ダイナーを出た後は、2つのストーリーが無関係に並行するつくりなのだが時間経過がちゃんとしているところが無茶。
第5話でのディッパーの過去をひっぱっておいてのエピソード。ディッパー編はあまりに無茶な展開なので、「アドベンチャー・タイム」かと思った。ミノタウロスたちが「ブーン・ブーン・マウンテン」の乱暴者の村の住人みたい。てゆーかさ、どうしてミノタウロスなんだ、どうなってるんだ、誰か説明しないのか、誰も説明しないのだ。そこがまたばかばかしくていい。
なるほど、こういう手で来ることもあるのか、と油断の出来ない「グラビティー・フォールズ」なのだった。

07月10日
11:58

Gravity Falls。 こういう場面はありません。いまのところ。

左がディッパー。右がメイベル。
後ろがウェンディとスース。
真ん中の変なものはなにか、わたしも知りません。

07月08日
16:34

これまで毎回怪しさ大爆発の「gravity falls」でしたが今回はどうか。

第5話はおまちかね、ウェンディのエピソードだよ。
でもお話は普通によくできた普通のお話だった。いままであまりにも出来のいいめっちゃ怪しいエピソードばっかりだったので、普通にいい出来の普通のお話があってほっとしたよ、っていうのもすごな。
とはいえスーパーナチュラルな「グラビディー・フォールズ」ですから、今度は「幽霊屋敷」ネタ。グラビティー・フォールズで幽霊にとりつかれていたのはいまや世界中どこにでもあるあのたぐいのお店でしたけどね。

しかし、ウェンディ。見た目はどこにでもいる年上の赤毛なんだけど、キャラとしてはなんだか、「アドベンチャー・タイム」のマーセリーンに近いなあ。仕事をサボりまくりでダチどもと悪さしまくりのいまどきのダルいティーン・エイジャーだけど、ディッパーのことをちゃんとわかってくれるとてもいい人。ますますいいぞウェンディ。
スタン:「おまえたち2人、(店の)便所を掃除しとけよ」
スース:「了解であります」
ウェンディ:「絶対ごめんです」
いいよウェンディ。

ああ、しかし、今回も謎の「ゴーグル男」はみつからなかった。ていうか、お話に集中してしまってそっちまで気が回らないよ。

ところで、「グラビティー・フォールズ」のスーパーバイジング・プロデューサーにロブ・レンゼッティの名前が。マリ・リトル・ポニーの第1シーズンの後はここで仕事をしていたのか。

07月06日
22:39

第1話、2話があまりにすごい出来だったので、どうなることかと思った「gravity falls」。
第3話、4話はすこし落ち着いた内容で一安心。本当に、毎回あんなドタバタアクションが続いていたらアニメーターが死ぬんじゃないかと思った。

とはいえ内容は怪しさ大爆発だよ。
第3話はワックス・ミュージアム(蝋人形館のことね。艶出し磨き液博物館じゃないよ)ネタ。第4話は怪しい劇場型サイキック(日本では最近あまりみかけなくなりつつありますが、アメリカでは、人を集めて霊界とのチャンネルを開いたりしてひともうけしている霊能力者=サイキックがいっぱいいる)ネタだよ。すごいなあ。特に第4話はとても子供向けとは思えない。
第2話は、アクションメインだったので、それほどでもなかったけど、第3,4話はストーリーメインで、とても22分でやってるとは思えない内容。これも基本的にはライブ・ドラマでは45分でやるような内容を22分でやろうとしていると思っていい。

ディズニーチャンネル・オリジナルアニメーションでは以前に「学園パトロール・フィルモア」で、45分の刑事ドラマの内容を22分でやるという荒業をかましてくれましたが、「グラビディー・フォールズ」も同様。とにかく展開が早く、ストーリーラインはシンプルだけど、プロットが結構複雑で情報量が多い。そのうえ、キャラクターの変さ加減を十分に表現しているので、観ている方も大変。ただ、これは現在では通常たった一回しか放映しない日本のTVアニメーションと違って、何度も繰り返し放映し、その複数回鑑賞に十分堪えなければいけない、あるいは、一回では見きれなかった部分も2回3回と観ていくと理解したり見落としていたものを発見できたりするようにということでもあるのかもしれない。だとすれば、その目的は十二分に達成できていると思いますよ。
すでに「アドベンチャー・タイム」の毎回必ずどこかに写っている「カタツムリ」のように、毎回どこかにいる謎の「ゴーグル男」が評判です。わたしは第4話では見逃してしまいました。やつはどこだ。

それにしてもメイベルは面白い。すごいキャラクターだ。
ウェンディもやっと普通にしゃべるシーンで登場。いかにも田舎のお姉ちゃんなムードと現代のティーン・エイジャーな感じが合わさってめっちゃいいわ。いいよウェンディ。
絵の美しさ、色設計やレイアウトは本当に劇場映画なみ。時間経過や、場所によって次々と変わる色設計がいちいち本当にすばらしい。画面密度(ここで言う画面密度は単位面積あたりに分割できる面要素がどのくらいあるか、たとえば画面を10等分して各部分のなかにどれくらいのモノが描きこんであるか、という意味だと思ってください)だけがTVサイズ。とはいえアスペクト比16:9のHD大画面用に作られているので、けっこうすごいですけどね。
キャラクターの演技もいまさらいうことでもないかもしれませんが、とにかくすごい。ほとんどライブ・ドラマを観ているようだ。このへん、画面に写ってから最低30秒は口以外登場キャラクターが動いてはいけないというルールがあるらしい日本のTVアニメとは大きく違う(昔は目もOKだったと思うよ)ので、アニメーターは大変だと思うなあ。一応言っておきますがここんとこは皮肉です。もっとも、動けば面白い、とまってればつまらないとかそういうのは問題じゃないという部分もあるにはあるとおもいますけれど。2重の皮肉です。つい、よけいなこと書いちゃったな。

07月02日
10:26

主人公のガキンちょがあこがれる(一人例外あり)年上の人。

てなわけで、前のエントリで書いた3人。
とり急ぎためしに並べてみました。
左から、
ヴィッキー(「Oops!フェアリー・ペアレンツ」ニコロデオン)
フランキー(「フォスターズ・ホーム」カートゥーンネットワーク)
ウェンディ(「グラビティー・フォールズ」ディズニーチャンネル)
デザインされた順番に並んでいます。そのつもりはなかったけど、出来あがってみたら結果そうなってました。
改めて並べてみると、キャラ的配置は同じでも作品の方向性によってまったく違うキャラに仕上がってるのがわかりますね。
ちなみにヴィッキーは2001年(1998年にオリジナルのデザインでパイロット版シリーズに登場。このデザインは2001年の正式シリーズ用にリファインされたもの)、フランキーは2004年、ウェンディは2012年のデザイン。
ヴィッキーとフランキーの声優は同じ人(日本語版は別の人)。

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