で、映画「シュガー・ラッシュ( Wreck-It Ralph )」。
めっちゃ面白かったわけですが、CMの段階ではどうかなとか思っていた主人公ラルフ役の山寺宏一はじめ、声の出演者の皆さんの達者な演技を楽しめました。お笑い芸人さんの吹き替え部分もそれほど悪くはなく、さらりと流す演出でクリア。ヴァネロペ役の諸星すみれも良かったですよ。原語では、ベテランの女性コメディアン、サラ・シルバーマンが演じてるんですが、吹き替え版ではもっと普通の少女よりのキャラクターとして演出されていて(原語はもっと大人のハスキーな声なんですが、いやそれがまたいいんですよ、なにしろ上手いから。登場しょっぱなのクソナマイキなガキっぷりがたまらなく素敵)、なかなかおみごとでした。しかし、なんといってもすごかったのは多田野曜平でしょう。すばらしい。もうわたしのなかでは青野武レベルですよ。これで日本も安泰だ、といいたくなるくらいです。今後も活躍されんことを祈って、多田野曜平に栄えあれ。いや、もうあっちこっち出まくってるからすでに栄えているのか。
てことで、「Dude' That's My Ghost」の、謎のインド人。たったの1枚だけでは、このキャラクターの魅力を表現することなど出来ようはずもないので、さっそく2枚目をかいてみたところってちょっと前にも似たようなことを書いた気がする。
で、名前は、Shinella と判明。
ついでに女の子であることも確定。
登場2回目ではいきなりスカートの丈が短くなっていた(初回は膝下丈)のは、そこらへんあんまり気にしない風なカートゥーン(細かく指定する作品もありますけど)ならでは。で、この絵はその時の姿。とはいえ、どちらがキャラクター・シートにそったものなのかは不明。さらなる登場を期待するしかない。
ここまで全部の登場カットで座っているので、次はぜひ立ち姿をお願いします。てなわけで、オレはもう絶対次出るイベントでシィネラ(シネラでもいいけど、なんかカタカナ文字にすると怪獣の名前みたい)のコピー誌作るね。間違いないね。って、これも前に書いた気が・・・。
ところで、「Dude, That's My Ghost」のお話の方は、順調に放送スタートして、だんだんキャラもこなれ、ストーリーの流れにもリズムも出始めました。めっちゃいいわ、というにはあと一歩なんだけどね。そのへんはこれから。そう考えるとやはり、「Adventure Time of Finn and Jake」や「Gravity Falls」の出来栄えの素晴らしさを痛感。
たいていカートゥーンは第1話から、基本設定はOPで説明しといたからあとは見て行くうちにわかるでしょ、といういわゆるシチュエーション・コメディ・スタイルのものが多く「Dude That's My Ghost」もその口で、キャラクター相互の関係や、世界観など何回か見ないとつかめない。この手の作品はその分エピソードとキャラクターの面白さで引っ張ってかなきゃならない。
「Adventure Time」もその口だが、圧倒的なオリジナリティと高い完成度でわけのわからないうちに一気に作品世界に引っ張りこまれる。第1シーズンは前半の6回(12エピソード)ならどこから見ても大丈夫。後半になると再登場キャラクターが前のエピソードを引っ張ってる場合もあるので、前エピソードを見ていたほうがより楽しめるが、前エピソードを後から見ても十分だともいえる。
「Gravity Falls」は、カートゥーンにはめずらしく、第1話が「お話の始まり」になっていて、作画、演出、ストーリーとこれも完成度が高く、第1話としては非常によく出来ている。
さすがにこのレベルの作品は1年に1つくらい出てくれば十分なんじゃないかな。ここ数年は「Adventure time」「My little pony friend ship is magic」「Gravity falls」と確実に登場しているので、今年か来年にはこれらに匹敵する新作が現れる可能性は高い。それまでは、わけのわからない個性的、野心的、実験的、おもしろいのかおもしろくないのかよくわからなかったりするような変なもの、いまいち失敗じゃね?みたいなガッカリなものなどで楽しめるというわけですね。
「モーターシティ」と「トロン・アップライジング」が打ち切りになった後なので、視聴者の見る目もきびしいかもしれないが、これが成功すればヨーロッパ制作のアニメがディズニーXDつながりで再び日本でも放送されるようになるかもしれないので、いちおうがんばってもらいたい。それにしてもUSAディズニーでなく、南米ディズニーと東南アジアディズニー、というあたりが、ちょっと「my life me」を思い起こさせますね。各地域ごとにいろいろ作ってるんだなディズニー。日本ディズニーもXDでそろそろ「ロボディーズ」以外に何か作るってのはどうかしら。あと、はやいとこ、スペンサーの妹の名前が出てきますように。おねがいします。
ディズニーチャンネル・オリジナルの初期作品といえば、ペッパーアン(peppe ann)で主人公はペッパーアン・ピアソン(pepper an pearson)のPP。
「リセスぼくらの休み時間(ricess)」にはPといえば校長先生(principal)のプリックリー(peter prickly)だけかと思いきや、ヴィンス、グレッチェン、ガス、フィンスター先生のミドルネームがどれもPで、それぞれピエール(pierre)、プリシラ(pricilla)、パットン(patton)、(フィンスター先生は頭文字のみで名前は不明)。
続く「ウィークエンダー(the weekenders)には、ティッシュことペトラティッシュコヴナ・カッツフラキス(petratishkovna katsufrakis)でPK。
映画スピンオフの「ヘラクレス」と「バズ・ライトイヤー」にはめだったKPはなし。
その後しばらくの間オリジナルシリーズにも、「ブンブン・マギー(the buzz on maggie)」の主人公マギーの家族ぺスキー(pesky)家をのぞくと「バーバリアン・デイブ」「学園パトロール・フィルモア(fillmore!)」「ブランディ&Mr.ウィスカーズ(brandy & Mr. whiskers)」「アメリカン・ドラゴン(american dragon jake long)」とめだったKとPが現れないが、「ティーモ・シュプリーモ(teamo supremo)」では、主人公3人組をサポートするのが、我が州のケビン知事(governor kevin)とポールセン博士(Mr. paulsen)のKPコンビ。そして映画からのスピンオフシリーズ「ラマだった王様 学校へ行こう!(emperor's new school)」の主人公はクスコ(kuzco)とクロンク(kronk)で両方K。「ザ・リプレイス大人とりかえ作戦(the replacements)」にエージェントK(本名がkaren)、そして続く「フィニアスとファーブ(phineas and ferb)」には、カモノハシ・ペリーことエージェントP(agent p a.k.a. perry the platyputh)とふたつあわせてエージェントKP登場。ついでにフィニアスもP。
さらにディズニーXDで「キック・ザ・びっくりボーイ(kick buttowski suburban daredevil)」にはケンドール(ケンダル)・パーキンス(kendall perkins)がKPで、もちろん主人公キック(kick、でも本名はclarence)はK。ディズニーチャンネル最新作「怪奇ゾーン グラビティフォールズ(gravity falls)」では主人公がディッパーとメイベルのパインズ(pines)。
その名も「SheZow!(シーザウ)」。これは She's out のしゃれなのかどうかはわからないが、主人公の少年ガイはマッチョなヒーローを目指していたが、ある日ひょんなことから謎の指輪を発見。その指輪をはめてみたら、ガイの妹(と思われる、姉かもしれないけど)が大ファンのスーパーヒーロー(日本風に言えばスーパーヒロイン)、シーザウに変身してしまう。そう、シーザウは女の子のスーパーヒーローなのだ。といっても別に体が女に変わるわけじゃなく(多分)ようするに美女装(って今思いついた)ヒーローというわけ。
スーパーセンスで悪を感じることが出来、掌が巨大化する「巨大平手打ち」やなんでもぶっ壊す「破壊金切り声」になんでも切断「レーザーリップスティック」と、なんだか別の部分で問題になりそうな気もしないでもないスーパーパワーを駆使して悪と戦うらしい。一度変身すると、変身のきっかけとなった悪を倒しヒーローとしての責任を果たすまで元には戻れない(パイロット版での設定)らしい。その他のこまかい問題はディスクリプションとOP、パイロット版だけではいまいちわからないが、シーザウに一目ぼれしてしまう親友(当然男)とシーザウの大ファンで作戦担当の妹(多分)の3人がレギュラー。奇怪なはげた超能力おやじや、年増の女エージェント(多分)、などこれまたなんだかわからない悪人とたたかうようだけど、いったいどうなるのか。話がどうこう言うより、本当に子供向けカートゥーンとして放送されるのか?の方が興味が湧くところではありますね。
新着日記一覧 (タグ:カートゥーン)
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04:17
「シュガー・ラッシュ (原題 Wreck-It Ralph)」
と、いうことで「シュガー・ラッシュ」。
なんといっても、キャラクターの表情がすばらしい。
特筆すべきなのは主人公ラルフ。
カートゥーン特有のちょっとカリカチュアライズされたさまざまなキャラクターとしての表情が余すところなく、ほとんどのカットで表現されている。
特筆モノなのは、ジャンクヤードでゲーム・シュガー・ラッシュのドライバーたちに手作りのレーシング・カートを破壊されたヴェネロピーが、ラルフ相手にメダルのことでからかうシーン。さっきまで自分同様に悲しい目にあっていたヴェネロピーが一変しラルフ相手に喋り捲るが、この小憎らしいガキに対して即座に言い返せない時の一瞬一瞬の表情が実にみごとだ。
欧米では、キャラクターの表情を実際の俳優の演技を研究して、つまり、日本の様にキャラクターの表情を漫画として成立している記号化されたものとしてあつかうのではなく、実際に人間、特に俳優が演技として成立させているものを絵としてどう表現するかを研究するわけ。こういう表情研究は俳優自身、アクターズ・スクールなどで訓練を積むものでもあるが、こういう作業が見事に生きている。おっさんキャラクターのラルフは古いゲームのキャラクターということで目も小さくシンプルなデザインなのだが、このラルフの表情のつけ方、目、眉、ほほ、口の開きなどの細かく丁寧な表現が本当に上手い。本当に俳優が演じているものであるかのようだが、こうなると、声を担当している俳優ジョン・C・ライリーの演技をそのまま参考にしているのかもしれない。
乱暴物で短絡的だが、同時に悩みと弱さも抱え込んでいるその表情は見ていてまったく飽きない。
ヴェネロピーも同様で、ラルフの前では生意気で自信に溢れた表情を見せるが、実際にはゲーム・シュガー・ラッシュのなかでの自分の存在意義を確かなものに出来ていない不安に満ちた不安定なキャラクターとして、場面場面での表情がこの2面性を上手く描き出している。
場面による表情の差でキャラクターの2面性を描き出すのは、ラルフ、ヴェネロピーだけでなく、準主役のフェリックスやカルホーン軍曹でも行われてていて、言葉(台詞)では描けない感情表現を実現できている。
「トイ・ストーリー」(1996年)から17年で、始めはどっちが人間で人形だかわからなかった3DCGのキャラクター表現・演出は、いまや2Dのアニメーション・キャラクターに匹敵するどころか、すでにそれを超えようとしていることが「Wreck-It Ralph」を観ると実感できる。
もちろん3DCGキャラクターの表情演出はすでに2Dと同等であるといっていいわけだけれど、これまではまだ、2Dの表現を3Dに置き換えている雰囲気があったのだが、「Wreck-It Ralph」では、そこから、俳優の演技へむかって一歩踏み出した、かといって、リアルすぎない、あくまでカートゥーンのキャラクター表現としてどこまで演技できるのかへ向かって進んでいる風なのがとてもいい。
というわけで、ラルフやヴェネロピーの顔と演技を思い出すたびに「シュガー・ラッシュ Wreck-It Ralph」をまた観たくなってしまうわけです。
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01:09
Vanellope 2
Vanellope その2。ちょっと描いてみたかったので描いてみましたってことで。
で、映画「シュガー・ラッシュ( Wreck-It Ralph )」。
めっちゃ面白かったわけですが、CMの段階ではどうかなとか思っていた主人公ラルフ役の山寺宏一はじめ、声の出演者の皆さんの達者な演技を楽しめました。お笑い芸人さんの吹き替え部分もそれほど悪くはなく、さらりと流す演出でクリア。ヴァネロペ役の諸星すみれも良かったですよ。原語では、ベテランの女性コメディアン、サラ・シルバーマンが演じてるんですが、吹き替え版ではもっと普通の少女よりのキャラクターとして演出されていて(原語はもっと大人のハスキーな声なんですが、いやそれがまたいいんですよ、なにしろ上手いから。登場しょっぱなのクソナマイキなガキっぷりがたまらなく素敵)、なかなかおみごとでした。しかし、なんといってもすごかったのは多田野曜平でしょう。すばらしい。もうわたしのなかでは青野武レベルですよ。これで日本も安泰だ、といいたくなるくらいです。今後も活躍されんことを祈って、多田野曜平に栄えあれ。いや、もうあっちこっち出まくってるからすでに栄えているのか。
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04:18
Vanellope
シュガー・ラッシュ (原題 Wreck-it Ralph)のヴァネロペ。
バニラ味のペネロピーというわけだな、この名前は。
フルネームは Vanellope von Schweetz ( ヴァネロペ・フォン・シュヴィーツ )とドイツ風。でも英語の人はなんでも英語風に読むので原語ではヴェネロピー・ヴォン・シュウィーツ。予選出場のときフルネームをアナウンスしてました。
久しぶりにファンアートが描けた。
あまりにひさしぶりだったのではじめ線がふにゃふにゃになってしまって、おお、ついにまともな絵が描けなくなったのか、とちょっとアレでしたが、すぐ元通り、よかったよかった。やはり描かないといけませんね、絵は。
てなわけで「シュガー・ラッシュ Wreck-it Ralph」はめちゃめちゃ面白かったのだけど、絵を描くのに思いのほか時間がかかったので、映画についてはまた今度。
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01:33
怪しいポッド
今日もミステリーシャックの売り場カウンターでウェンディといちゃいちゃすごすディッパー。そんなディッパーをからかうメイベルだがしかし、今日のメイベルは何かが違う。そう、このオレゴンのド田舎グラビティー・フォールズの町に、巷で大人気(表現が古くてごめんよ)の5人組ボーイズ・ヴォーカル・グループ、「セヴラル・タイムズ」がやってくるのだ。例によってグレンダ、キャンディと気が狂ったようにはしゃぎまわるメイベル。夜のコンサートが待ちきれない!
そんなメイベルはおいといて、ウェンディといちゃいちゃ続けるディッパーの前に恋のライバル、ロビーが現れる。ウェンディのために書いた曲を聴いて欲しいと黒く光るCDを取り出し、ウェンディに聞かせると、あら不思議、ウェンディはロビーのいうがままにデートをOKしてしまうのだった。怪しい。絶対怪しいとディッパーはロビーがうっかり残していったCDを調べ始めるのだが・・・。
一方、コンサートの当日チケットをゲットするべくコンサート会場に行ったメイベルたち3人組だったが、なんとチケットは売り切れ。会場から締め出されてしまうのだった。コンサートが始まり会場からは歌声に熱狂するガールズの絶叫が響き渡る。その現場に入れないショックのあまりへたりこむグレンダとキャンディ。だが、メイベル様はそんなことではあきらめないのだ。ド田舎でセキュリティもいい加減なコンサート会場のバックドアから「セヴラル・タイムズ」の楽屋へ忍び込むメイベルたちだったが、そこで想像を絶する真実を目の当たりにするのであった。「セヴラル・タイムズ」の真実を知ったメイベルは愛する彼らのために暴走を開始するのだが・・・・。
なんて漫画だろうか。「セブラル・タイムズ」想像を絶しすぎ。なんだあれは。暴走メイベル面白すぎです。これはいけません。どうにかしてください。でもエンディングはちょっぴり・・・おおっとこれ以上は言えない言えない。ああもう、こんなんばっかりだ。
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20:04
怪しい静電気(実験78、自由電子がいっぱい)
ミステリー・シャックの屋根裏部屋ミニゴルフで楽しく遊ぶ(外でやれ)双子。だがしかし、今日も今日とて、キャンディとグレンダがお泊りにやってきた。
気が狂ったようにはしゃぎまくるメイベルたちに業を煮やしたディッパーはついにメイベルといっしょの屋根裏部屋生活に決別。さっそく静かに眠れる別の部屋をさがすのだが、ミステリー・シャックにそんなものはない。
「隠された秘密の部屋でもありゃあ別だが」とスタンは軽くあしらうがまさにその時「隠された秘密の部屋発見」とスース。
本棚の後ろに隠されていた扉の向こうには・・・、いたって普通の部屋が。ディッパーはこの部屋に移ろうとするが、メイベルも負けてはいない。どうしてディッパーが自分の部屋を?屋根裏部屋を出るべきではないというスースの忠告を無視して、双子は新しい部屋の所有権を争うことに。決定権を持つスタンはこれを利用して、双子を自分の思い通りに操る、つまりご機嫌取りの雑用をさせるのだった。
だがしかし、隠された秘密のこの部屋には秘密があったのだ。なにしろ秘密の部屋だからね。部屋の中央に敷かれた青いカーペットには「実験78」の札が。そしてそのカーペットの恐るべき秘密とは。双子を見舞う信じられない事態。スース、ワドル(日本名よったん、メイベルのペットの豚です)、キャンディ、グレンダとかたっぱしから見舞われるしっちゃかめっちゃかな大混乱、そして秘密の部屋は一体誰のものに?
と、これ以上は何をいってもネタバレしそうなのでここまで、ってまたか。
面白い。面白すぎる。面白~っ過ぎるッ!ひどい。こんなに面白くていいのだろうか。アニメの限界を超えそうだッ。いやッすでに越えているゥゥゥ~と思わずジョジョキャラ口調で叫びたくなるくらい面白かった。
いいんでしょうか。毎回こんなに面白くて。いや、実際怪奇現象のネタそのものはこれまでのエピソードでもそうだったように、他の作品でも何度も使われたものなのだけれど、とにかくその処理が面白い。キャラクターの配置、ネタの持ち出し方、怪奇現象はあくまで道具で双子の描写がメインであることなど、見事なお手並み。再開後の新エピソードは隔週ですが、待つ価値ありなグラビティー・フォールズ。第1シーズン(予定では20回)もいよいよ終盤に突入。果たして、グラビティー・フォールズとミステリー・シャックのさらなる秘密が暴かれるのか?次回はどうなる!?
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22:11
春だから新番組
と、言うのは日本の話。海外アニメは時差があるので、日本で放送スタートする時期は結構ずれてたりします。
とはいえ、この時期日本カートゥーンネットワークでも映画「ヒックとドラゴン」のTVシリーズ版「ヒックとドラゴン バーク島の冒険」が放送開始。原作もけっこう長い(巻数が多い)ので、TVシリーズ向けかも。3Dモデルが映画のままなので、TVシリーズとしてはかなり絵のクオリティーが高い。第1話は映画の後からのお話で、まあ、第1話としてはあんな感じかな。今後に期待。
DCヒーロー路線では「ヤング・ジャスティス」がスタート。スーパーマンの声は例によって花田光だったけど、バットマンは玄田哲章じゃなくて、「ザ・バットマン」の加瀬康之でしたね。ロビンはいつもの人。この路線としては順当な第1話。それにしてもロビンは生身なのにスーパーマン(や他のスーパーパワーのキャラクターたち)にぶん殴られても割りと平気なんだよな。頑丈だなあ。
どちらも集団主人公(「ヒック~」はヒックがメインですが、同じドラゴン・ライダー仲間も含めると)ですが、早い段階でキャラの書き分け(絵じゃなくて、性格設定ね)をさらりとやってしまうあたりは手馴れたかんじですよ。
ディズニーチャンネルは春休み特別編成が始まって、その枠内で新番組「ジグとシャーコ」がスタート。フランス製。ああ、これはもう「オギー・アンド・コックローチ」ですね。でも日常アニメじゃなくて、ドジなハイエナがすこしおつむの弱そうなカワイイ人魚の女の子を食べようと(食料としてしか認識していない)して、人魚の恋人(魚だけど)、筋肉もりもりなサメとどたばたをくりひろげるという台詞のないオールドスタイルなカートゥーン。頭を空にして見られるいい感じなカートゥーンです。
ディズニーXDでは、来月から「学園ニンジャ・ランディ(Randy Cunningham 9th grade ninjya)」がスタート。きましたね。主題歌もちゃんと日本語になってる。さすがディズニー。
しかし、もっとおそろしい新番組が用意されていたのだった。
その名も「LoliRock」。
lolipop のもじりなんだろうけど。
ちなみにlolipopとは棒の先に丸い(球か円盤状の)キャンディがついているお菓子のこと。形状が似ているから標識や棒付き値札などもそう呼ばれることがあります。お店で商品紹介などの札もポップと呼ばれますが、それの語源。Lolita(ロリータ)とは音が似ているだけで特に意味の類似性はない。とはいうものの、いまではLoli(ロリ)だけでロリータ・キャラの意味で使われたりするので、なかなか微妙なところ。
主人公3人組はいつもは人気アイドルポップスグループLoliRock。でもその秘密の姿は、世界の平和を守るスーパーヒーロー、スーパースリー・・・じゃなくて、魔法の宝石の力で変身する魔法の国のお姫様たち。
主人公の女の子アイリスの住む街でガールズポップグループ、LoliRockのオーディションが開かれて、それに参加したアイリスがマイクを握って歌い始めると・・・。実はアイリスは、はるかな魔法の国エフェディアの魔法のプリンセスだったのだ。同じ魔法石の力を持つプリンセスであるLoliRockのタリアとオーリアナは行方知れずだったプリンセスを探していたのだった。3人は魔法の宝石を集め、暴君グラモールの魔手から地球の平和を守るために戦うのだ。と言う次第らしよ。え~なにこれ。
フランス・ア二メです。日本でも放映された「トータリー・スパイズ」のマラソンです。「w.i.t.c.h.」や「winx」はセーラームーンですが、こっちはけっこう「プリキュア」です。つーかもう「プリキュア」だろ。いや、オレは「ウェディング・ピーチ」だとかそういうことはないと思うね。現在制作オンゴーイングで9月からフランス(多分)で放送開始の予定らしいよ。
キャラはアニメとカートゥーンの中間形態。真ん中が赤、左右に黄色と青。「レイアース」も入ってるかな。でもそれは変身後のイメージカラーで、普段は真ん中が金髪、左右に赤毛とブルネット(絵的には濃い茶)で、普段からピンクだの青だの髪の毛ではないみたいだよ。どうなるかなあ。
「トータリー・スパイズ」も第6シーズンが始まるそうで、根強いなあ。
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18:06
怪しく変化
ふと、気がついてみれば、スタンのフェズ帽のマークが変わってる~。
三日月に何かくっついたようなマークだったものが、しっぽのついたパックマン風に。
見返してみれば14話から変わっていた。なにがあったのやら。
それよりももっと問題なのは、エインディング・クレジットで Gray DeLisle の名前が Gray DeLisle-Griffin に変わってる~(14話です)。
ご結婚なさったんでしょうね。おめでとうございます。
と、日本語版(今日は11話)では、スタンの帽子のマークがない~。
なにがどうなっているのやら。
怪しい。怪しいぞグラビティー・フォールズ。
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19:27
怪しくても夏はプール
夏真っ盛りのグラビティー・フォールズ。ミステリー・シャックでもあまりの暑さにスタンもだらだら、ディッパーもメイベルもだらだら、スースもだらだらとすべてのものがだらだらしてしまう有様。
そんな折、実に都合よくグラビティー・フォールズのプールが営業開始。自然発火で森が燃えスタンが火達磨になろうともミステリー・シャックご一行様は、早速プールへ。
涼を求める人々でにぎやかなプール。しかしその中に一人長い髪も美しいアンニュイな風情の妙にふけた少年を発見したメイベルは、スースの後押しで少年に声をかけるべく突進する。
そしてなんと、ミステリー・シャックでは姿の見えなかったウェンディが、プールの監視員をしているではないか。水着で。ここんとこ重要。
ウェンディはプールに現れたミステリー・シャックご一行様を見つけると、早速日ごろの恨みを晴らさんものと(いや、ただのいやがらせだな)スタンに水風船爆弾をお見舞いする。水着でね。ここんとこ重要だからね。
ウェンディはプールの監視員助手を求めているとディッパーを誘う。ディッパーはもちろん水着のウェンディと並んで楽しくプールの監視を勤めようとどうみても変人の責任者のミスター・プールチェックに申し入れるのだったが、意外やあっさりとOK。ディッパーの楽しいプール監視員ライフが始まるのであった。
一方、謎の少年に話しかけるメイベルだったが、少年は誰にもいえない秘密を抱えているからとメイベルを避けてしまう。どうするメイベル。
ウェンディの水風船攻撃から逃れたスタンはプール一居心地のいいローン・チェア(背もたれと足乗せ部分が折りたたみ式の寝転がれる椅子ね)でくつろごうとするが、宿敵ギデオンに椅子をのっとられてしまう。どうするスタン。
水着の(いちおう言っておかないとね、重要だから)ウェンディといちゃいちゃイタズラをしてまわるディッパーだったが、ミスター・プールチェックからプールの設備と備品の管理をまかされてしまう。どうするディッパー。
しかし、事態はメイベルが謎の少年マルマンドに秘密をうちあけられたことからまさかの展開。プールを守るディッパー対マルマンドに力を貸そうとするメイベルの運命の戦いが始まるのだった。ついでにスタンも椅子を取り戻すべくギデオンとの熾烈な戦いを展開するのであった。
待ってましたプールネタ。夏にあっては、はずせない季節エピソード。謎の少年マルマンドのまさかの正体を知り、第1話以来すっかり忘れていたひと夏のアバンチュールを求めるメイベルは、ウェンディといつまでも水着でいちゃいちゃしたいディッパーとの避けられない対決に望むのであった。共に愛ゆえに争うことになる双子の運命やいかに。
ネタはいつもの通りむちゃくちゃなんだけど、ちゃんといい話になってしまっている今回のエピソード。とはいえ、一番重要なのはウェンディが水着だということで、これはもう誰がなんと言ってもそうなのだ。
つーかさ、ジーンズ姿ではスリムなチューブ脚なのに水着になると・・・。カートゥーン・マジック炸裂だ。ウェンディ~。どうでもいいけど、第13話もそうだったけど、第5話のコンビニのエピソードから、これっぱかしもまったく反省していないところがいいぞウェンディ。もっとやれ。
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10:33
怪しい穴
新エピソードで再開したグラビティー・フォールズその2回目エピソード14は、穴。
なんと、いままでお話には出てこなかったがミステリー・シャックのすぐそばには底の知れない大きくて深い穴があり、スタンは「底なし穴」と命名、看板をたてて観光客相手の見世物にしていたが、今ではいらないものを処分するために便利に使っていたのだった。おどろきだね。
スタンにつれられて穴までやってきたディッパー、メイベルとスース。それぞれにスタンにならって2度と見たくないものを穴に投げ捨て一安心、と思いきや、好事魔多し。一天にわかにかき曇り、やおら突風にあおられてみんなそろって穴に落っこちてしまうのだった。おどろきだよ。ここでいつものオープニング。
あまりといえばあんまりの展開であっけに取られている間にオープニングがあけると、ディッパーの声、スースのピンボール、スタンの嘘八百に、メイベルの苦悩なのだった。
これ以上は何を書いてもあらすじ紹介をこえてネタバレになりそうなのでここまで。底なしの穴にいらない物を捨てるというと、日本人なら誰でも星新一の名作中の名作「おーい でてこーい」を思い起こさずにはいられないところだが、合衆国オレゴン州グラビティー・フォールズではそういうわけにはいかないのであった。おどろくね。
今回も22分間みっちりつまったお話でとにかく面白い、面白すぎる、メイベルひどい、ウェンディもっとだせ、なのだった。
エピソード12からたっぷり間が開いたシーズン1だが、ますます調子の上がっていくグラビティー・フォールズ、それだけのことはあったのだった。
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01:05
怪しい経営哲学
4ヶ月のご無沙汰でした。「Gravity Falls」新エピソードで放送再開。
嘘八百のパラノーマルな見世物をならべて観光客から金を巻き上げ、身勝手で、従業員には厳しく、かわいい甥と姪をこき使い、しかも払い戻しは認めないスタンに対し、ミステリー・シャック従業員一同に成り代わり、メイベルが挑戦状をたたきつけた。
3日の間休暇をとるスタンの代わりにメイベルがミステリー・シャックを運営、その3日でスタンより多くの売り上げを稼いだら経営者交代。届かなければ、メイベルはひと夏「負け犬」Tシャツを着て過ごすのだ。
いまこそ、真の経営とはどういうものか、尊敬される経営者として守銭奴のじいさんに目に物見せてやるのだと張り切るメイベル、本物のパラノーマルな怪物を見世物にするべく真実をあばかんものと森へ飛び出すディッパー、スタンにすげなく却下されたはてなマークのクエスチョニーへ変身せんものとするスースに、ティーン仲間と一緒に店でやりたい放題のウェンディ。
一方、休みをとりながら金を稼ぐべく、TVの視聴者参加型お金もうけ番組で一攫千金を狙うスタン。
はたして、スタンとメイベルの金稼ぎ対決の行方やいかに。
やっと再開、待ちに待った再開、再開再開楽しいな。
と、いうわけで長いバケーションから戻ったミステリー・シャックご一行様の御乱行21分一本勝負はこれまた期待にたがわぬめっちゃくちゃなエピソード。だめだこの人たち。独裁者わがままスタンを見返すべく奮闘する従業員一同だが、ディッパーもダメ、ウェンディもダメ、スースもダメ、メイベルは言うに及ばず、みんなダメ。いや、またまた密度の濃い21分。タンノーいたしました。本当にダメな人を描かせたらアメリカ人の右に出る地球人はいないのだと、そんな感じ。でもエンディングはちゃんと終わるよ。そのへんがやりっぱなし型でない、お話を締めて終わりの「Gravity Falls」のいいところだ。
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16:18
Shinella 2
Shinella, that's her name.
てことで、「Dude' That's My Ghost」の、謎のインド人。たったの1枚だけでは、このキャラクターの魅力を表現することなど出来ようはずもないので、さっそく2枚目をかいてみたところってちょっと前にも似たようなことを書いた気がする。
で、名前は、Shinella と判明。
ついでに女の子であることも確定。
登場2回目ではいきなりスカートの丈が短くなっていた(初回は膝下丈)のは、そこらへんあんまり気にしない風なカートゥーン(細かく指定する作品もありますけど)ならでは。で、この絵はその時の姿。とはいえ、どちらがキャラクター・シートにそったものなのかは不明。さらなる登場を期待するしかない。
ここまで全部の登場カットで座っているので、次はぜひ立ち姿をお願いします。てなわけで、オレはもう絶対次出るイベントでシィネラ(シネラでもいいけど、なんかカタカナ文字にすると怪獣の名前みたい)のコピー誌作るね。間違いないね。って、これも前に書いた気が・・・。
ところで、「Dude, That's My Ghost」のお話の方は、順調に放送スタートして、だんだんキャラもこなれ、ストーリーの流れにもリズムも出始めました。めっちゃいいわ、というにはあと一歩なんだけどね。そのへんはこれから。そう考えるとやはり、「Adventure Time of Finn and Jake」や「Gravity Falls」の出来栄えの素晴らしさを痛感。
たいていカートゥーンは第1話から、基本設定はOPで説明しといたからあとは見て行くうちにわかるでしょ、といういわゆるシチュエーション・コメディ・スタイルのものが多く「Dude That's My Ghost」もその口で、キャラクター相互の関係や、世界観など何回か見ないとつかめない。この手の作品はその分エピソードとキャラクターの面白さで引っ張ってかなきゃならない。
「Adventure Time」もその口だが、圧倒的なオリジナリティと高い完成度でわけのわからないうちに一気に作品世界に引っ張りこまれる。第1シーズンは前半の6回(12エピソード)ならどこから見ても大丈夫。後半になると再登場キャラクターが前のエピソードを引っ張ってる場合もあるので、前エピソードを見ていたほうがより楽しめるが、前エピソードを後から見ても十分だともいえる。
「Gravity Falls」は、カートゥーンにはめずらしく、第1話が「お話の始まり」になっていて、作画、演出、ストーリーとこれも完成度が高く、第1話としては非常によく出来ている。
さすがにこのレベルの作品は1年に1つくらい出てくれば十分なんじゃないかな。ここ数年は「Adventure time」「My little pony friend ship is magic」「Gravity falls」と確実に登場しているので、今年か来年にはこれらに匹敵する新作が現れる可能性は高い。それまでは、わけのわからない個性的、野心的、実験的、おもしろいのかおもしろくないのかよくわからなかったりするような変なもの、いまいち失敗じゃね?みたいなガッカリなものなどで楽しめるというわけですね。
あえて書いてませんが、海外アニメでも日本のアニメーションにスタイルの近い作品で非常に人気の高いものもあるんですよ。でも、基本的にそれはわたしの守備範囲外なので、あしからず。マンガまんがしたカートゥーンが好きなのさ。ファン・アートも描きやすいしね。描きやすさ万歳。栄えあれ、描きやすさ。意味がわからないな。
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00:50
誰これ
「Dude, That's My Ghost」のキャラクター。
主人公スペンサーのクラスメイト。
オープニングにも出てくるくらいだから、主要キャラなんだろうけど、まだ名前がわからない。ジェシカもそうなんだけど、初登場の時は一回くらい名前を呼んでもらいたいと切に思うものであります。
オープニングでは男の子かと思ったけど、声が女の子で、主人公スペンサーに気があるみたいで、本編ではスカートをはいているように見える(手前に机のある椅子に腰掛けている場面ばかりなので100パーセントスカートかどうかはわからない)ので、なんと女の子だったのかと。
額のインド人マーク(すいません。前にも書いた事がありますが、ヒンドゥ教のしるしでビンディがその名称。前に描いたサリー・ボリウッドと同じですね)がカートゥーン的にはインド人であることを示していますね。だからきっとインド人。なぜ、男かと間違われたかといえば(間違えたのはわたしだけではないので)、このアニメにでてくる女の子キャラクターには「一般的なマンガの女の子マーク(睫毛)」が描かれているから。でもこのキャラには睫毛がないんですもの。実は男だったっていうのでもオレはぜんぜんかまわないけどね。
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23:37
Jessica Wright
Dude, That's My Ghost のキャラクター。主人公 Spencer の目つきの悪い妹。
てなことで、描いてみた。
乱暴なのはカラテを習っているからだと判明。いや、それはそれでどうかと思ってしまうが、だれかれかまわず暴力を振るうわけじゃないのも判明、我が家への不審な侵入者はとりあえずぶっとばしとこうか、みたいなキャラ。かなりのカラテマニアで、兄スペンサーの用意したカラテ映画DVDに大喜び。
「Dude,That's My Ghost」 は、キャラクター全般がこんな省略の効いたカートゥーン・デザインのわりに、鼻の穴をなるべく描くように(ないキャラクターもいる)デザインされているのがすごい、すごいのかな、すごいということにしておこう、というチャレンジングなデザインです。
アニメーション制作は Alphanim ですが、前のTVアニメーション作品「Gawayn」にでてくる魔法使いエルスペスもジェシカのように胴体が極端に小さくデザインされたキャラで、「デクスターズ・ラボ」のディディの影響下にあるものといえましょう。ジェシカではやや緩和されて、胴が小さいのは子供だから、という解釈が成り立つようになってます。
ジェシカでさらに特徴的なのは前歯が目立たない程度に出っ歯で、いつも口をとんがらせている、という表現になっているところ。なかなかいい線いったデザインです。
頭もこんな扁平楕円だけど、いわゆる「オデコキャラ」としてデザインされています。どこからどこまでがデコなんだ、といいたくなりますが、動いていると、その辺がちゃんと理解できるわけです。
やっぱりアニメは動いてなんぼだね。
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23:29
ディズニーXD+ゴーモン
てなわけで、なんとディズニーXDUK(イギリス)でフランスのゴーモン(Gaumont)のプロダクションのひとつアルファナン(Alphanim フランス語だからね アルファナンと読むんだと思うな)が制作するディズニーXDオリジナルアニメーション「Dude That's My Ghost」が放送開始(つーかまだ本放送でなく先行放送だけど)。
ディズニーとゴーモンという大手プロダクションが手を組んだわけだけど、作品はまったく力こぶのはいっていないキッズ・コメディ。
14歳のスペンサー・ライトが家族で引っ越してきたハリウッドの家は、ポップスター、故ビリー・ジョー・コブラの住んでいた奇天烈な家。おまけにビリー・ジョーの幽霊付き。家に残されていたビリー・ジョーの所有物を身に着けると、ビリー・ジョーの幽霊が見えるようになるのだ。悪ふざけ大好きでかなり頭の悪いビリー・ジョーの幽霊(一体なぜ死んだのやら)と映画マニアのスペンサーは意気投合。スペンサーの映画仲間も巻き込んで騒動がもちあがる、という絵に描いたような、絵に描かれているけど、コメディ。
上にも書いたけど、ディズニーはディズニーでも、本国アメリカのディズニーではなく、ディズニー・ラテンアメリカ(中南米地域)および東南アジア・ディズニーと、フランスのアルファナンalphanim(ゴーモンgaumontの制作プロダクション。ゴーモンはフランスの映画製作会社で多くの映画やTV用アニメーションをつくっているので、ゴーモンの映画を見た人もおいででしょう)の制作で、放送が始まったのはディズニーXDUK(イギリス)。アニメーション制作はアルファナンで、アニメスタイルはかなりこなれた(手描きのアニメーションの味にまた一歩近づいた)フラッシュアニメーション。キャラクターデザインは、ゴーモン制作のフランスのTVアニメーション「Gawayn」の方向性。スペンサーの妹(まだ名前が呼ばれないので名前は不明)は、「ガウェイン」のエルスペスのような、「ディディ」体型だが、あそこまで極端にはなってない。しかし、ポニーテールで目つきが悪く、金に目がない乱暴モノの小学生(主人公の妹だから、女の子ね、いちおうね)という理想的なキャラクターではあるまいか。
まだプレミア(先行放送)でのエピソードなので、キャラクターの悪ふざけでギャグをつくるというコメディスタイルで、つっこんだキャラクター表現や脚本の面白さというところには到達していないが、今後、どうなるかはわからない。
「モーターシティ」と「トロン・アップライジング」が打ち切りになった後なので、視聴者の見る目もきびしいかもしれないが、これが成功すればヨーロッパ制作のアニメがディズニーXDつながりで再び日本でも放送されるようになるかもしれないので、いちおうがんばってもらいたい。それにしてもUSAディズニーでなく、南米ディズニーと東南アジアディズニー、というあたりが、ちょっと「my life me」を思い起こさせますね。各地域ごとにいろいろ作ってるんだなディズニー。日本ディズニーもXDでそろそろ「ロボディーズ」以外に何か作るってのはどうかしら。あと、はやいとこ、スペンサーの妹の名前が出てきますように。おねがいします。
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16:31
Motorcityが~
打ち切り~。
まじかよ。
だんだんディズニーがニコロデオンに見えてきた。
まあ、今までも、「ブンブン・マギー」とか「バーバリアン・デイブ」とか「学園パトロール・フィルモア」とかばかすか打ち切っていたので、おどろきゃしませんけどね。
いまいちレーティングが悪かったらしいんですが。
第1シーズン21話(たまに26話)の壁ですね。すくなくとも現在本国では20話までは放映済みのはず。
記事によればディズニーが所有する権利が制作スタジオの Pipmouse に戻されればどこか別のチャンネルで再開する可能性がないでもないと。まあ、やっぱりないでしょうねえ。
脚本の george kristic が twitter で、「ニックのためにパイロット版の脚本を書いている、チームを連れ戻すつもりだ」と書いていて、この「チーム」がはたして Motorcity のことなのか、スタジオの Pipmouse のことなのかわからないが、ニックで何かしら作る予定であることは確かなようだけど。
残念だなあ、絵も動きもオリジナリティーのある佳作だったのに。
Pipmouseは「Randy Cunningham 9th grade ninjya」も作っているので、こっちのほうは大丈夫だろうか。
つーか、こっちのほうが先に打ち切られるんじゃないかと思わないでもなかったけど。
同じディズニーXDで「 Tron uprising (トロン・ライジング)」もやってるので、似たようなモバイルアクションSFは二つもいらないってことなのかなあ。トロンはディズニー・オリジナルだしね。
と、思ったらなんだよ、「Tron uprising」も打ち切りかよ。
日本じゃ始まったばっかりなのに、ひどいわ。
ますますニコロデオンに見えてきた。
つーかXDの視聴者層はもうちょっとわかりやすい作品の方がいいのかもしれないね。CNよりもまだ低い年齢層なのかもしれない。大きいお友達にはうれしい作品でも子供たちにはいまいちなのかな。
「Tron」の方はまだ日本ではこれからなので見てみないと内容はわかりませんけどね。
XDは半分マーベル・チャンネルにでもするつもりなのかな。
ヒーローはマーベルで、コメディはオリジナルで、みたいな。
単にレートが悪いからさっさとやめた、というだけかもしれませんけどね。
やっぱりアメリカのTV業界は厳しいなあ。
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00:19
KP
今ふとおもったのだけど、
ディズニーチャンネル・オリジナルシリーズはKとPが好き?
ディズニーでKPといえば「キム・ポッシブル(kim possible)」の主人公キム・ポッシブル。
ディズニーチャンネル・オリジナルの初期作品といえば、ペッパーアン(peppe ann)で主人公はペッパーアン・ピアソン(pepper an pearson)のPP。
「リセスぼくらの休み時間(ricess)」にはPといえば校長先生(principal)のプリックリー(peter prickly)だけかと思いきや、ヴィンス、グレッチェン、ガス、フィンスター先生のミドルネームがどれもPで、それぞれピエール(pierre)、プリシラ(pricilla)、パットン(patton)、(フィンスター先生は頭文字のみで名前は不明)。
続く「ウィークエンダー(the weekenders)には、ティッシュことペトラティッシュコヴナ・カッツフラキス(petratishkovna katsufrakis)でPK。
映画スピンオフの「ヘラクレス」と「バズ・ライトイヤー」にはめだったKPはなし。
その後しばらくの間オリジナルシリーズにも、「ブンブン・マギー(the buzz on maggie)」の主人公マギーの家族ぺスキー(pesky)家をのぞくと「バーバリアン・デイブ」「学園パトロール・フィルモア(fillmore!)」「ブランディ&Mr.ウィスカーズ(brandy & Mr. whiskers)」「アメリカン・ドラゴン(american dragon jake long)」とめだったKとPが現れないが、「ティーモ・シュプリーモ(teamo supremo)」では、主人公3人組をサポートするのが、我が州のケビン知事(governor kevin)とポールセン博士(Mr. paulsen)のKPコンビ。そして映画からのスピンオフシリーズ「ラマだった王様 学校へ行こう!(emperor's new school)」の主人公はクスコ(kuzco)とクロンク(kronk)で両方K。「ザ・リプレイス大人とりかえ作戦(the replacements)」にエージェントK(本名がkaren)、そして続く「フィニアスとファーブ(phineas and ferb)」には、カモノハシ・ペリーことエージェントP(agent p a.k.a. perry the platyputh)とふたつあわせてエージェントKP登場。ついでにフィニアスもP。
さらにディズニーXDで「キック・ザ・びっくりボーイ(kick buttowski suburban daredevil)」にはケンドール(ケンダル)・パーキンス(kendall perkins)がKPで、もちろん主人公キック(kick、でも本名はclarence)はK。ディズニーチャンネル最新作「怪奇ゾーン グラビティフォールズ(gravity falls)」では主人公がディッパーとメイベルのパインズ(pines)。
意外と主人公KP率高くないですか?どうかな。
他のチャンネル(カートゥーンネットワーク、ニコロデオン、hub)と比べてみるのがいいんだろうけど、面倒くさいのでやらない。
ま、ぱっと思いついただけなので、メモがわり見たいなものですね。
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21:35
Fiersidegirls troon46321...?
カートゥーンで女の子といえばガールスカウト、というくらい良く出てくるのがガールスカウト。スカウトは日本にもありますが、そこまで一般的なんだろうかと思うくらい良く出てきますね。
というわけで、「フィニアスとファーブ」のファイヤーサイド・ガールズ。
ガールスカウトはボーイスカウトに倣って設立された組織で、その前身はイギリスで、現在につながる組織はアメリカで出来たそうです。
ガールスカウトはボーイスカウト同様、日本にもありますよね。でもめったに見ない。普段なにしてるんだろうなあ。
ま、それはおいといて、得体の知れない(失礼、)ガールスカウトは、その本場はアメリカであるということですね。ボーイスカウトはイギリスね。
とうわけで、アメリカのドラマやアニメには、小学生の女の子(主に中学生までがガールスカウトの年齢)がでてくると、ガールスカウトもでてくるというくらい良く出てきますが、彼女たちがなにをしているかというと、大抵、マフィンやクッキーを戸別販売していたりする。クッキーを売って活動資金の足しにする、というやつです。どれくらい効果のあるものなのか、ドラマやアニメのようにそんなにしょっちゅうやっているものなのか、もくもくと煙を上げる煙突をもつ巨大なスカウトのクッキーやマフィン工場から、スカウト・クッキーが続々と生産されてくるものなのか(なわけねえ)。
日本のガールスカウトというとみな一様に(一様なのはボーイスカウト同様。とにかく日本は上から下までみんなお揃いが好きな国民なのだな)ガールスカウトの基本制服、ライトブルーのシャツとベレー帽、首にスカーフといういでたちですが、本国アメリカは、サッシュ(肩からななめにかけるたすき)か、ベストが、同じくらいであとは結構地域ごとにばらばらっぽいです。基本の制服をちゃんとそろえている場合もあれば、スカウトのトレードマークと同じ色のサッシュかベストがおそろいなだけだとか、さすが自由の国アメリカ、スカウトの基本理念さえ同じであれば、見かけにそれほどこだわったりしないのかもしれませんね。
というわけで、アニメに出てくるガール・スカウトはもう作品ごとに千差万別。日本のアニメでの学校の制服がありそうなものからそりゃないぜっていうものまでてんでんばらばらなのと同じといえるかもしれません。
というわけで、イラストの制服は2000年代の全部違うアニメのガールスカウトの制服。もちろんこのほかにもありますが、ファイヤーサイドガールズ46321が7人なのでね。7作品分です。
同じ絵をPixiv と deviantArt にも投稿しといたんですが、そちらでは、クイズもどきのコメントをいれておきました。誰がどのスカウトかわかるかな?というわけ。
それでは早速の答え合わせ。こんなところでしてもしょうがないんですが、しょうがないからこそここで答えを書いても大丈夫だともいえる。
左から、ファイヤーサイドガールズのキャラクター、スカウト名、登場作品。
日本語版が原語版とかけ離れたものであるとか、日本語版がないとかは原語版で表記か並列表記。
イザベラ、ピクシー・スカウト、「キム・ポッシブル」
グレッチェン、どんぐり・スカウト(squirrel scouts)、「キャンプ・ラズロ」
ケイティ、グリーニー・ガールズ、「キッド vs キャット」
ホリー、honey bee troop 828、「the Mighty B!」
ミリー、寄生虫クラブ(Junior Tapeworms)、「Hi Hi パフィ アミユミ」
アディソン、レッド・ロビン、「学園パトロール フィルモア」
ジンジャー、ホーネット・スカウト(ハッピー・ホーネッツ)、「ザ・リプレイス大人とりかえ作戦」
これらの呼び名から、隊のニックネームのみ、~スカウト(基本英語では複数形なので scouts スカウツが正しい、ガールスカウトも本当は girl scouts ガールスカウツ)、~ガールズ、~トループ(隊あるいは班という意味)といういろいろな呼び方があるのがわかりますね。
これが本当のスカウトでもそう呼んでいるのか、ドラマの創作なのかはわかりません。
気になるのは、「フィニアスとファーブ」のスカウト、ファイヤーサイドガールズは、ファイヤーサイド夫人によって創設されたというエピソードがあること。これはファイヤーサイドガールズそのものがガールスカウトのパロディで、「フィニアスとファーブ」の世界では、ガールスカウトとはファイヤーサイドガールズのことであるという意味のようで、ファイヤーサイドガールズはヨーロッパやアフリカなど世界中に展開しています。
これが、作品ごとにでてくるスカウトは、基本的にこの考え方(~ガールズはその作品世界のガールスカウトのこと)なのか、それとも地域ごとの名称なのか、(他の名前を持つライバルスカウトと争うエピソードを持つ作品もあるから)、そういう部分も作品ごとにまああんまり深く考えず適当にやっときましょうや、なのか、なかなかとらえどころがないのがカートゥーン・ガールスカウトの世界なのであった。
アメリカに住んでる人にはピンとくるものがあるんでしょうけれどね。
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11:05
オージー・アニメその後
ていうか、「SheZow!」の追加情報。
SheZow は Shazaam のパロディだったことが判明。
同じ作者のショートフイルムで「Shezam」という作品があり、こちらは大人向けアニメ。
ごっつい清掃員の Joe は、ある日ごみ収集の際にごみに埋もれた指輪を発見。冗談半分にはめてみたらなんとスーパーヒーロー(もちろん女の) Shezam に変身してしまう。ただしコスチュームとメイクが女物(ついでにスーパーパワーも)なだけで中身は男のまま。こんなことが仲間内でばれてしまったら大変だ。しかし、酒場でであった美女が突如現れたモンスターに襲われたとき、ジョーはShezamに変身。モンスターの魔の手から美女を救うため戦うのであった。というまあそんな感じ。
変身シークエンスが、カミナリマークに「She Zaam(シィ・ザ~ム a が2つあるところがみそ)」と明らかに Shazaam (シャザム)のパロディになっているので、間違いなし。ちなみにシャザムは少年が大人のスーパーヒーローに変身するアメコミ。
Shezam は、SheZow のパイロット版のパイロット版のようなものか。「レーザー口紅」や「破壊悲鳴」など使うパワーも基本的にいっしょ。ただし大人向けなので、ちょっと子供向きアニメでは使えない必殺武器ももっている。大人ってずるいね。
ショーティー・マクショート・ショーツ(長いので以下マクショートと略す)・パイロット版をもう一度ちゃんとみてみたら、ここでは主人公ガイと妹(多分)ケリーのおばさんアグネスが実は本物の SheZow で、その活躍が漫画になっていた(漫画の作者は不明)という関係。ケリーは漫画 SheZow の愛読者なので SheZow のことは知り尽くしているというわけ。
声の出演には、ケリー役にエミリー・オズメント、ガイ役にジェイソン・アールズという「ハンナ・モンタナ」コンビが担当。さすがディズニー。エミリー・オズメントは「キック・ザ・びっくりボーイ」のケンドール役の前にこんな役もやってたんですね。
マクショート・パイロット版では、ガイは15歳ということになっていて、シリーズ版では12歳に変更。15歳のままだったら一部キッズにはみせられない内容にならざるを得なかっただろうなあ。
こういうジェンターに対するパロディみたいな内容だと、のんきにおもしろいでしょ?とばかりもいってられないようなことを考える人たちもでてきそうで、そっちも心配。どうかな。キッズ向けアニメということで笑ってすませるくらいの余裕があればいいけどね。
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22:39
オージー・アニメ
これまで、北アメリカは、まあいいとして、ヨーロッパ、インド亜大陸(いまでもこういう呼び方するのかなあ)、アジア、南アメリカ大陸とまわってきました、世界の国からこんにちは、世界TVアニメ探訪ですが、先だってよくいくあっちの掲示板を見ていたら、変なアニメが紹介されていて、これがあなた、残りの大陸、オーストラリアのTVアニメ(放送は2013年からの予定、アニメーション制作はカナダのスタジオらしい)らしいんですが、問題は、その内容がちょっとXX(自主規制)なこと。
その名も「SheZow!(シーザウ)」。これは She's out のしゃれなのかどうかはわからないが、主人公の少年ガイはマッチョなヒーローを目指していたが、ある日ひょんなことから謎の指輪を発見。その指輪をはめてみたら、ガイの妹(と思われる、姉かもしれないけど)が大ファンのスーパーヒーロー(日本風に言えばスーパーヒロイン)、シーザウに変身してしまう。そう、シーザウは女の子のスーパーヒーローなのだ。といっても別に体が女に変わるわけじゃなく(多分)ようするに美女装(って今思いついた)ヒーローというわけ。
スーパーセンスで悪を感じることが出来、掌が巨大化する「巨大平手打ち」やなんでもぶっ壊す「破壊金切り声」になんでも切断「レーザーリップスティック」と、なんだか別の部分で問題になりそうな気もしないでもないスーパーパワーを駆使して悪と戦うらしい。一度変身すると、変身のきっかけとなった悪を倒しヒーローとしての責任を果たすまで元には戻れない(パイロット版での設定)らしい。その他のこまかい問題はディスクリプションとOP、パイロット版だけではいまいちわからないが、シーザウに一目ぼれしてしまう親友(当然男)とシーザウの大ファンで作戦担当の妹(多分)の3人がレギュラー。奇怪なはげた超能力おやじや、年増の女エージェント(多分)、などこれまたなんだかわからない悪人とたたかうようだけど、いったいどうなるのか。話がどうこう言うより、本当に子供向けカートゥーンとして放送されるのか?の方が興味が湧くところではありますね。
それにしてもパイロット版がディズニーのパイロット版ショートフィルム番組の「ショーティー・マクショート・ショーツ」で放映されていたというのがさらにびっくり。「ショーティー・マクショート・ショーツ」は日本ディズニーも開局当初に映画を放映した後に次の番組までの間を埋めるショートフィルムとして流していたこともある、パイロット版番組。カートゥーンネットワークの「カートゥーン・カートゥーンズ」や、ニコロデオンの「オーイェー!カートゥーンズ」と同じ若手の作品を取り上げるもので、ニックの「ジェニーはティーンロボット」「Oops!フェアリー・ペアレンツ」やカートゥーンネットワークの「メガスXLR(日本未放映)」「レギュラーショウ(日本未放映)」「アドベンチャータイム(パイロット版はニコロデオンのオーイェー!カートゥーンで放映)」などもこういうショートフィルム・パイロット版からレギュラーに昇格した番組。日本で放映されていたショーティ・マクショート・ショーツでは「ファビュライザース」とかけっこうキャラクターデザインがいいかんじでしたよ。
肝心の「SheZow!」は、パイロット版は主線なしの面デザインのフラッシュ系アニメ・キャラクター(日本では現在こういう絵柄のアニメはない)だけど、放送版は主線のあるはっきりしたキャラクターで、キッズにはこっちのほうがわかりやすそうなデザインに変更されてます。顔が四角くてちょっと「エル・ティグレ(日本未放送、こんなんばっかりですいません)」っぽい感じ。美女装ヒーローにその妹だからといって見た目むやみに美少女に描かないところがカートゥーン・デザインのいいところ。
つーか、この作品があがっていたスレッドにあった性倒錯用語解説もよござんした
トランスヴェスタイト
反性(こういう日本語はないが男なら女、女なら男のことです、異性でもいいけど英語だとoppositなので反性だな)がすると社会通念上思われる装いと行動をとること、および人。
トランスセクシュアル
反性に対する強い欲求・羨望から外科的手術で肉体を反性に変えてしまうこと、および人。
トランスジェンダー
思考・感情・表現の面で、自らが反性であることを認識していること、および人。
クロスドレッサー
社会通念上反性がすると思われる装いをすること、および人。
日本語でも、ホモ、ゲイ、オカマ、おねえなど、意外と定義が曖昧ではないかと思われる言葉がありますよね。難しい問題だなあ。
話はずれましたが、これを機会にオーストラリアのTVアニメはと探してみたら、やっぱり多くは欧米と日本、特に元イギリス連邦の一員であったためか、イギリスのアニメが多く放送されているようで、ちょっとうらやましい。とはいえ、やはりありました、オーストラリア・オリジナルTVアニメ。
「Pixel Pinkie(ピクセル・ピンキー)」2009年の作品。
主人公の Nina は12歳の誕生日に初めての携帯電話をもらうのだがその携帯電話にはデジタル妖精 Pinkie が住んでいた。なんでも願い事を聞いてくれる妖精だが、考えなしに願い事をするととんでもないことになってしまう、という、「the fairly oddparents」の女の子版みたいなお話の様子。残念ながらトレーラーだけで、本編を視聴できないので、くわしいことはわからない。アニメーションスタイルはフラッシュ。キャラクターデザインは、「Word Girl (日本未放送)」や「Princess Natasha(ご同様)」っぽいけど、もうちょっといいかげん(失礼、)な感じ。
主人公やライバルの人気者より、その取り巻きの2人のデザインがいいという珍しい例。
「Flea Bitten」2011年作品
飼い主と離ればなれになってしまった犬のフリー・バッグは、野良犬収容所で犬と会話できる利口な蚤のイッチーとであう。フリー・バッグは収容所から脱出、彼に住み付いたイッチーと町へ出て行方不明の飼い主(いや行方不明なのは犬のほうだけど)を探しながら、さまざまな冒険、SFあり、ロマンスあり、を繰り広げるという、動物バディものロード・ムービー。
これもトレーラーしか見られないので詳しいことはわからないのが残念。
アニメーションスタイルはやっぱりフラッシュで、こちらはどことはなしに「フォスターズ・ホーム」を思わせるようなカートゥーン・ライクなデザイン。
そしてなによりびっくりだったのが
「Dogstar」2006年作品
滅び行く地球をすてて他の星へ移住することになった地球人。しかし全世界の犬を乗せた犬専用宇宙船ドッグスター号が行方不明になってしまう。クラーク一家の子供たちとおばあちゃん、異星人のジェンマはドッグスター号を探して宇宙を旅するのだが、犬がいなくなったのをいいことに、ペット産業で一儲けを企むサンティーノがドッグスター号発見を妨害しようとするのであった。果たしてドッグスター号は無事見つかり、犬と人間たちは再会できるのか?
というこのアニメ、実は今年、日本のキッズステーションで放送していたんですよう。バンドデシネっぽい背景デザインなどからてっきりフランスあたりのアニメだと思っていたのに、オーストラリアのアニメだったとは~。
なぜか日本語版は関西弁のひとたちが声の出演者(最近は声優というと、「声優」という肩書きの専門職の人をさすことになってしまうので、声の出演者という言葉を使うように心がけようかなと思っていたりして)だったので、どういう意図なのかとおもっていたのだけれど、もしかしてオーストラリアなまりの英語を表現したということだったのかもしれない。キッズステーションでは原語音声を流してくれないので、原語が何語なのかわからなかったんですよ。
もうひとつ、まえに紹介した「サリー・ボリウッド」もフランス・オーストラリア共同制作なので、オーストラリアTVアニメといえなくもないこともない。
まだまだ意外といっぱいあるオーストラリアTVアニメ。意外とTVアニメーションを積極的に作っていたのだな。知らないだけだったのだった。世の中、まだまだ広いということですね。
めっちゃおなかがすいたのでこの辺で。
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08:19
キャンディはキャンディスか?
ハロウィンといえば、「trick or treat」の言葉をかけて集めて回るお菓子。
英語で candy というと、日本語でいう飴だけでなく、ああいう小分けされたお菓子全般をキャンディという、というところまでが、前のエントリ。
欧米のアルファベット圏言語ではよく人の名前をより呼びやすい愛称で呼ぶ習慣があります。本来の名前とは無関係の人となりからつけたあだ名で呼ぶ場合や、頭文字で呼ぶなど他のパターンももちろんありますが、多くが正式な名前を音節で区切って呼びやすくしたもので呼ぶということで、愛称というか略称といったほうがより近い感じですね。
これがどれだけよくあることかというと、短い名前の人はそれが本名でも、ひとから、「君の名前は何の略なのか?」と聞かれることがあるくらい、短い名前は本名を略した愛称だ、というのが常識になっているわけです。
日本でも「助三郎」を「助さん」、「格之進」を「格さん」、「幸子」を「さっちゃん」というのと同じ。この「~ちゃん」にあたる音もちゃんとあります。
で、candy。人の名前は頭文字が大文字になるので、ただのお菓子か人の名前かはそれで判別。Candy、になったら人の名前。
その Candy は、普通 Candace の愛称。
Candaceは文字列だけ見るとキャンデイスあるいはキャンダスと読みたくなってしまうような人はなんでもローマ字読みタイプ。英語での発音はキャンディス。
実際には cand キャンド(末尾が子音のdだけなのでドには母音のオはつかない)+aceエイス(日本語ではエースですね。あのエース)で、d に a (エイ)のエの母音がくっついてデイの音になるけど強調される母音が頭のキャン(エと発音するつもりで口を開いてアという母音)の方にあるので、2番目のこの母音エイは小さく発音され、d+エの音に吸収されてエイの音の変化ががほとんど聞こえなくなって母音の単音としてはイが残り、結果キャンディスになるという仕組み。この辺全部の母音がほぼ同価値で発音される日本語とはちょっと仕組みが違います。特にエイのような二重母音は日本語にはありませんからね。二重母音(日本語の場合は二つの母音が連続するということ)になると日本語では普通エーのよう前の母音を伸ばして発音を楽にするという仕組みが働きます。
この cand + ace のように、母音を1つか多くても2つ含む音の一塊を音節、といい、キャンディスの場合は2音節の単語ということになります。要するに音で区切りやすいパーツということ。
欧州語のなかでも、長い歴史の間に、ケルト系、アングロ・サクソン(ゲルマン)系、ラテン系、ノルマン系、フランス・ノルマン系などが混ざりあって出来上がった英語の特徴は単語を見ただけでは発音がはっきりわからないというおかしな言語であること。ほとんどの大陸系欧州語は文字列と音がほぼ一致していて、読み方を覚えればはじめて見る単語でもほぼ正確に音がわかります。もちろんたまに例外もありなのは世界共通。
とはいえ、まったく不明では文字に書き表す意味がないので、それなりに予測は立てられます。それが良く見る文字列や音節ごとに区切って一般的な単語でどう発音しているかを当てはめて類推する方法。上の cand+ace もそういう考え方で音を推理できますでしょ。これ実は日本語の漢字の読みの類推方法と同様であるのが面白いですね。英語単語は日本の漢字のように表音というより表意に近いものだということがいえそうですね。
英語の場合、名前(本名)と略称型の愛称の関係はおおむね次のパターン
1:本名そのまま型
2:本名の純粋な省略型
3:省略 + y または ie (音は同じ)型
4:純粋に省略したら発音しづらいので呼びやすいように音が変化した型
5:音が変化したのもの + y または ie 型
6:現在音からだけでは類推不可能だが習慣的にそう呼び慣わされている型
5型に関しては -y -ie をつけたらいいにくくなったので音が変化した、という場合もある。
ちなみにこのパターンを網羅しているのが、あの愛称の女王エリザベスElizabeth。(文字列ではなく音の変化がポイントですよ)
1は、そのままエリザベスElizabeth
2は、エリEli、 リズLiz、ベスBeth
3は、エリーEllie Elly、リジーLizzy、
4は、イライザEliza、リサLisa、
5は、ベティBetty、ベッシーBessy、ベッツィーBezzy、
6は、ベラBella、ベルBelle、バッフィBuffie シシーSissy
これ以外にも多数。
さすが世界でもっとも有名な女王の中の一人の名前ですね。
ついでにイザベラIsabella も元はエリザベスで、そのスペイン語形。
そのイザベラも略称で、イジーIzzy、ベラBellaなどがあり、エリザベスの愛称としてのベラは、一度スペイン語化したイザベラの愛称が逆輸入されてエリザベスの愛称にもなったというふうに考えれば納得。エリザベスとまったく音がかぶらない(エリザベスのスはthだから)シシーは、19世紀のオーストリア・ハンガリー帝国の悲劇の皇女エリザベート(こちらはエリザベスのドイツ・オーストリア語化)の個人的愛称で、後の人たちがそれをそのまま用いたもの。現在オーストリアではエリザベートの愛称として普通に使われているらしいよ。しかしもともとなぜシシーとよばれるようになったのかは諸説あるみたいで略称であるLisiの表記を誤読したのがはじまりというのが有力なのかな。
本名がもともと短い場合、そのまま -y -ie をつけてしまう場合もありだけど、これは省略ではないので上のパターンからははずしました。
さて、そこでキャンディス。
英語では語尾に-y または -ie(発音は同じイー)をつけると、ちょっと子供言葉というか、やさしいイメージになって親しみやすい音になるという仕組みがあって、呼びかけの言葉にはよく語尾が-y -ieのものが使われます。
Candace で言えば、後ろを省略して最初の音 Cand + y でキャンディ、と発音。
だからキャンディスの愛称であるキャンディはお菓子のキャンディとは関係なしで、たまたま同じ音になっただけ。
本当に?
キャンディスはラテン語由来の名前で、「美しい白」という意味。
一方、お菓子のキャンディは、古代ギリシアの時代からあった甘味菓子が大元。当時サッカリンで甘味をつけていたこの菓子を、今から1000年くらい前イスラム帝国が北アフリカ地中海沿岸地域を制覇していたころに、アラブ人がクレタ島で、サッカリンの代わりに砂糖を用いて作り、その産地クレタ (Crete) がなまって クァンディ ( quandi ) となり、それがさらになまってキャンディと呼ばれるようになったんだそうな。その quandi は「結晶化した砂糖」という意味。
となると、一見無関係だけど、もしこのキャンディス「美しい白」が砂糖の白さも意味しているとなると実は関係あるのかも。元のラテン語がいつごろ、どの白をイメージして作られた言葉なのかがわかれば、キャンディとキャンディスがその意味自体も関係しているかどうかがわかるかも知れません。
どうかな、ラテン語だから1000年より前からありそうだし、地中海沿岸の白い砂や岩をイメージして出来た言葉なんじゃないかな。
ところで、好意をもった相手に対しての名前以外の呼びかけの言葉となると、キャンディのように甘い意味を持つ単語を使うのが英語流。
その代表格はなんといっても「ハニー(蜂蜜)honey」 で、語尾がちゃんと -y になってるし。
他にも sweet や、sweet に -y をつけた sweety 。 suger や、muffin など、聞いてるだけで甘ったるくなってしまいますが、恋人同士の呼びかけだけでなく、sweety は親から子へのよびかけでも良く使われます。
やっぱり甘いものはみんな大好き、ってことだな。
日本語では「彼女に甘い言葉をかけてやれよ」といわれて「砂糖」というとただのギャグですが、英語ではアリな表現なんですね。
キャンディで思い出したことあれこれでした。
おまけ、省略型愛称のパターン例。
1:ジョンjohn、アンanne(またはann)
2:トムtom(トーマス thomas)、キムkim(キンバリーkimberley)
ウィルwill(ウィリアムwilliam)
3:トミーtommy(tom+y) キミーkimmy(kim+y)
ウイリーwilly(will+y)
4:ビルbill(ウィリアムwilliam)、ボブbob(ロバートrobert)
5:ビリーbilly(bill+y)ボビーbobby(bob+y)
6:トリクシーtrixie(ベアトリスbeatrice、 もとはベアトリクスbeatrixの愛称で、ベアトリクスの変形であるベアトリスの愛称としてそのまま用いられている。ベアトリクスの愛称としてはパターン3trix+ie)
本名+y ジョニーjohnny( john+y ジョンはヨハネJohaneの英語化名で、伝統的にこれだけで本名の人も多いが、ジョナサンJohnathan など、この音を含む名前の省略形の場合もある)、アニーanny(ann+y アンはこれで本名の人も多いが、アナスタシア、アナベル、など、この音を含む名前の略称の場合もある)
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