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日記一覧 (2012年2月27日)

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02月27日
19:23

今朝、見るともなく「リセス ぼくらの休み時間」を見ていたら(実際は音を聞いていたら、だけど)今日のエピソードは#15「ママと言わないで」「アシュリーズ、分裂の危機!?」。
「アシュリーズ」はAshley という同じ名前のお嬢様4人組の私設クラブ。
実はこの時期、1990年代後半から2000年代初めごろ、目だってアシュリーが多い。「リセス」のアシュリーズ、その「リセス」に出てくるグレッチェンというキャラクターの声の人がアシュリー。やや遅れて始まったカートゥーンネットワークの「KNDハチャメチャ大作戦」にもアシュレイ(スペルはAshleyで日本語表記が違うだけ)が出てくるし、「Xiaolin Showdown」のキャラクター、キャットナペも本名アシュリー。歌手にはアシュリー・シンプソンで、ディズニーの「スイート・ライフ」に出演していた(現在はフィニアスとファーブのキャンディス役)アシュリー・ティズデイル、とやたらアシュリーが多かった。現在の作品を見回すとアシュリーというキャラクターがほとんどいないことから見てもこの時期どういうわけかアシュリーが一般的だったと思われる。ということは名前は親が子供につけるのだから、80年代後半から90年代ごろにアシュリーという名前をつける人が比較的多かった、それを反映して、キャラクターの名前になったり、成長した子供が歌手や役者になっている、ということですね。
アシュリーそのものはそう新しい名前でもないのになぜこの時期アシュリーが多かったのかはわからない。

時々名前のねた本に使っている英英辞典The Random House College Dictionaryのよくある名前一覧にはAshleyが載っていない。1975(初版)-88年アメリカでの出版らしいのでこのころにはまだAshleyはそれほど一般的な名前ではなかったと言うことなんだろうな。ちなみに頭文字Aの女性名は約70例載っている。

で、ふと思い立ってアシュリーの語源を見てみたら、元はイギリスの地名Ashあたりからだそうだから、大陸系ではなく島のケルト文化圏の名前。語尾に-y -ey -ieがついて呼称化するのは英語の特徴なので、アッシュが人の名前になってアシュリー。要するにアッシュに住んでいた人ということですね。住んでいた土地名が名前化するのは世界中同じですね。
はじめはファミリーネーム(を「姓」というのが日本では一般的ですが、英語にもsurnname「姓」という単語があります)だったアシュリーはやがて主にファーストネーム(個人名)で使用されるようになり、もともとは男性に使われていたけれど、そのうち女性の名前にもなって、現在イギリスでは男女双方、アメリカでは20世紀後半あたりから主に女性につけられる名前になったそうですね。この流れで、おそらくアメリカではちょっと目新しい音ということでアシュリーが多かった時期があるということになるんじゃないかな。実際の理由はわからないけれど。

一方まったく違う意味だけど同様の音をもつAishling(アシュリン、意味はvision)は、こちらも島のケルト圏のアイリッシュ・ゲール語の女性の名前で、現在はAshlyn/Ashlynnの表記でも使われるそうな。

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