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洋書とカートゥーン、あといろいろ。

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日記一覧 (2012年10月)

17件中 1件〜17件を表示

10月30日
21:35

カートゥーンで女の子といえばガールスカウト、というくらい良く出てくるのがガールスカウト。スカウトは日本にもありますが、そこまで一般的なんだろうかと思うくらい良く出てきますね。

というわけで、「フィニアスとファーブ」のファイヤーサイド・ガールズ。

ガールスカウトはボーイスカウトに倣って設立された組織で、その前身はイギリスで、現在につながる組織はアメリカで出来たそうです。
ガールスカウトはボーイスカウト同様、日本にもありますよね。でもめったに見ない。普段なにしてるんだろうなあ。
ま、それはおいといて、得体の知れない(失礼、)ガールスカウトは、その本場はアメリカであるということですね。ボーイスカウトはイギリスね。

とうわけで、アメリカのドラマやアニメには、小学生の女の子(主に中学生までがガールスカウトの年齢)がでてくると、ガールスカウトもでてくるというくらい良く出てきますが、彼女たちがなにをしているかというと、大抵、マフィンやクッキーを戸別販売していたりする。クッキーを売って活動資金の足しにする、というやつです。どれくらい効果のあるものなのか、ドラマやアニメのようにそんなにしょっちゅうやっているものなのか、もくもくと煙を上げる煙突をもつ巨大なスカウトのクッキーやマフィン工場から、スカウト・クッキーが続々と生産されてくるものなのか(なわけねえ)。

日本のガールスカウトというとみな一様に(一様なのはボーイスカウト同様。とにかく日本は上から下までみんなお揃いが好きな国民なのだな)ガールスカウトの基本制服、ライトブルーのシャツとベレー帽、首にスカーフといういでたちですが、本国アメリカは、サッシュ(肩からななめにかけるたすき)か、ベストが、同じくらいであとは結構地域ごとにばらばらっぽいです。基本の制服をちゃんとそろえている場合もあれば、スカウトのトレードマークと同じ色のサッシュかベストがおそろいなだけだとか、さすが自由の国アメリカ、スカウトの基本理念さえ同じであれば、見かけにそれほどこだわったりしないのかもしれませんね。
というわけで、アニメに出てくるガール・スカウトはもう作品ごとに千差万別。日本のアニメでの学校の制服がありそうなものからそりゃないぜっていうものまでてんでんばらばらなのと同じといえるかもしれません。

というわけで、イラストの制服は2000年代の全部違うアニメのガールスカウトの制服。もちろんこのほかにもありますが、ファイヤーサイドガールズ46321が7人なのでね。7作品分です。
同じ絵をPixiv と deviantArt にも投稿しといたんですが、そちらでは、クイズもどきのコメントをいれておきました。誰がどのスカウトかわかるかな?というわけ。

それでは早速の答え合わせ。こんなところでしてもしょうがないんですが、しょうがないからこそここで答えを書いても大丈夫だともいえる。
左から、ファイヤーサイドガールズのキャラクター、スカウト名、登場作品。
日本語版が原語版とかけ離れたものであるとか、日本語版がないとかは原語版で表記か並列表記。
イザベラ、ピクシー・スカウト、「キム・ポッシブル」
グレッチェン、どんぐり・スカウト(squirrel scouts)、「キャンプ・ラズロ」
ケイティ、グリーニー・ガールズ、「キッド vs キャット」
ホリー、honey bee troop 828、「the Mighty B!」
ミリー、寄生虫クラブ(Junior Tapeworms)、「Hi Hi パフィ アミユミ」
アディソン、レッド・ロビン、「学園パトロール フィルモア」
ジンジャー、ホーネット・スカウト(ハッピー・ホーネッツ)、「ザ・リプレイス大人とりかえ作戦」

これらの呼び名から、隊のニックネームのみ、~スカウト(基本英語では複数形なので scouts スカウツが正しい、ガールスカウトも本当は girl scouts ガールスカウツ)、~ガールズ、~トループ(隊あるいは班という意味)といういろいろな呼び方があるのがわかりますね。
これが本当のスカウトでもそう呼んでいるのか、ドラマの創作なのかはわかりません。

気になるのは、「フィニアスとファーブ」のスカウト、ファイヤーサイドガールズは、ファイヤーサイド夫人によって創設されたというエピソードがあること。これはファイヤーサイドガールズそのものがガールスカウトのパロディで、「フィニアスとファーブ」の世界では、ガールスカウトとはファイヤーサイドガールズのことであるという意味のようで、ファイヤーサイドガールズはヨーロッパやアフリカなど世界中に展開しています。
これが、作品ごとにでてくるスカウトは、基本的にこの考え方(~ガールズはその作品世界のガールスカウトのこと)なのか、それとも地域ごとの名称なのか、(他の名前を持つライバルスカウトと争うエピソードを持つ作品もあるから)、そういう部分も作品ごとにまああんまり深く考えず適当にやっときましょうや、なのか、なかなかとらえどころがないのがカートゥーン・ガールスカウトの世界なのであった。
アメリカに住んでる人にはピンとくるものがあるんでしょうけれどね。

10月28日
13:28

ほとんど毎日、動画や資料画像や小説やたまに漫画を見たり読んだりするのに使っている超便利な中華パッド(最近は音楽プレーヤーを使うのも面倒になってきて家ではタブレットで聞いてしまうことも。だってスイッチ押すよりちょいとタプるのが簡単なんですもの奥様)ですが、使い始めて半年のonda 610vxの液晶が最近おかしくなってきた。比較的圧縮度の高い画像・映像で滑らかな階調表示ができなくなってきている。ただし、画面をある方向の斜めから見るときれいに見える。液晶の偏光シャッターがずれてきているとかそういうことなのか?

最初はファイルの破損かと思って、ainol novo7 aurola で同じファイルをみてみたらこちらではまったく問題なし。つまりハードの問題なんだな。
こういう時、比較対照機があるのは便利だ。

見かけ上ほとんど問題ない(色の具合で目立たないだけなんだけど)ものもありカートゥーンの動画や、絵ではさほど気にならないんだけど、写真は結構ダメ。まあ、なんていうか8千円だったのでいいんですけどね。カートゥーン系の絵まで見られないほどひどくなったら考えちゃうけどね。

バッテリーはタブレット2台持ちになって充電機会が半分になったせいもあるのか、今のところ全然問題なし。データはmicroSDの入れ替えで同じものが見られるから。こういうときはwebストレージだけでなく、外部ストレージも接続できるって便利じゃない?webストレージだとwifiでバッテリー余計に消費するしね。もっと長持ちバッテリーならいいんでしょうけど。とにかく、購入当初と同様に一日使えます。

今年の中華パッドはほとんどIPS液晶になっているので、液晶問題も起きにくくなってるんじゃないかな。どうかな。買った機械が単にはずれだったという可能性もあるけど。

IPS液晶どころか、とうとうRetina液晶搭載機まであらわれましたね中華パッド。CPUもクアッド・コアに。ついでに値段もそれなりに。
ここんとこ急激に安かろう悪かろうから、安いけど意外といいじゃん、そして、結構いい性能で割りと安い、に変化してきた中華パッド。恐るべし中華パワー。

日本版キンドルもようやく発売決定、グーグルのネクサス7、ipad ミニもでて7インチクラスタブレットが大変なことになってますが、もっと大変になりやがれッ。そして、もっと性能が良くて電池が長持ち、ストレージも巨大で軽くて液晶が綺麗でネットにもさくさくつながりまくりやがりますようにッ。
とかいいながら、キンドル・ペーパーは欲しい。

10月28日
11:05

ていうか、「SheZow!」の追加情報。

SheZow は Shazaam のパロディだったことが判明。
同じ作者のショートフイルムで「Shezam」という作品があり、こちらは大人向けアニメ。
ごっつい清掃員の Joe は、ある日ごみ収集の際にごみに埋もれた指輪を発見。冗談半分にはめてみたらなんとスーパーヒーロー(もちろん女の) Shezam に変身してしまう。ただしコスチュームとメイクが女物(ついでにスーパーパワーも)なだけで中身は男のまま。こんなことが仲間内でばれてしまったら大変だ。しかし、酒場でであった美女が突如現れたモンスターに襲われたとき、ジョーはShezamに変身。モンスターの魔の手から美女を救うため戦うのであった。というまあそんな感じ。
変身シークエンスが、カミナリマークに「She Zaam(シィ・ザ~ム a が2つあるところがみそ)」と明らかに Shazaam (シャザム)のパロディになっているので、間違いなし。ちなみにシャザムは少年が大人のスーパーヒーローに変身するアメコミ。
Shezam は、SheZow のパイロット版のパイロット版のようなものか。「レーザー口紅」や「破壊悲鳴」など使うパワーも基本的にいっしょ。ただし大人向けなので、ちょっと子供向きアニメでは使えない必殺武器ももっている。大人ってずるいね。

ショーティー・マクショート・ショーツ(長いので以下マクショートと略す)・パイロット版をもう一度ちゃんとみてみたら、ここでは主人公ガイと妹(多分)ケリーのおばさんアグネスが実は本物の SheZow で、その活躍が漫画になっていた(漫画の作者は不明)という関係。ケリーは漫画 SheZow の愛読者なので SheZow のことは知り尽くしているというわけ。
声の出演には、ケリー役にエミリー・オズメント、ガイ役にジェイソン・アールズという「ハンナ・モンタナ」コンビが担当。さすがディズニー。エミリー・オズメントは「キック・ザ・びっくりボーイ」のケンドール役の前にこんな役もやってたんですね。

マクショート・パイロット版では、ガイは15歳ということになっていて、シリーズ版では12歳に変更。15歳のままだったら一部キッズにはみせられない内容にならざるを得なかっただろうなあ。
こういうジェンターに対するパロディみたいな内容だと、のんきにおもしろいでしょ?とばかりもいってられないようなことを考える人たちもでてきそうで、そっちも心配。どうかな。キッズ向けアニメということで笑ってすませるくらいの余裕があればいいけどね。

10月27日
22:39

これまで、北アメリカは、まあいいとして、ヨーロッパ、インド亜大陸(いまでもこういう呼び方するのかなあ)、アジア、南アメリカ大陸とまわってきました、世界の国からこんにちは、世界TVアニメ探訪ですが、先だってよくいくあっちの掲示板を見ていたら、変なアニメが紹介されていて、これがあなた、残りの大陸、オーストラリアのTVアニメ(放送は2013年からの予定、アニメーション制作はカナダのスタジオらしい)らしいんですが、問題は、その内容がちょっとXX(自主規制)なこと。

その名も「SheZow!(シーザウ)」。これは She's out のしゃれなのかどうかはわからないが、主人公の少年ガイはマッチョなヒーローを目指していたが、ある日ひょんなことから謎の指輪を発見。その指輪をはめてみたら、ガイの妹(と思われる、姉かもしれないけど)が大ファンのスーパーヒーロー(日本風に言えばスーパーヒロイン)、シーザウに変身してしまう。そう、シーザウは女の子のスーパーヒーローなのだ。といっても別に体が女に変わるわけじゃなく(多分)ようするに美女装(って今思いついた)ヒーローというわけ。
スーパーセンスで悪を感じることが出来、掌が巨大化する「巨大平手打ち」やなんでもぶっ壊す「破壊金切り声」になんでも切断「レーザーリップスティック」と、なんだか別の部分で問題になりそうな気もしないでもないスーパーパワーを駆使して悪と戦うらしい。一度変身すると、変身のきっかけとなった悪を倒しヒーローとしての責任を果たすまで元には戻れない(パイロット版での設定)らしい。その他のこまかい問題はディスクリプションとOP、パイロット版だけではいまいちわからないが、シーザウに一目ぼれしてしまう親友(当然男)とシーザウの大ファンで作戦担当の妹(多分)の3人がレギュラー。奇怪なはげた超能力おやじや、年増の女エージェント(多分)、などこれまたなんだかわからない悪人とたたかうようだけど、いったいどうなるのか。話がどうこう言うより、本当に子供向けカートゥーンとして放送されるのか?の方が興味が湧くところではありますね。

それにしてもパイロット版がディズニーのパイロット版ショートフィルム番組の「ショーティー・マクショート・ショーツ」で放映されていたというのがさらにびっくり。「ショーティー・マクショート・ショーツ」は日本ディズニーも開局当初に映画を放映した後に次の番組までの間を埋めるショートフィルムとして流していたこともある、パイロット版番組。カートゥーンネットワークの「カートゥーン・カートゥーンズ」や、ニコロデオンの「オーイェー!カートゥーンズ」と同じ若手の作品を取り上げるもので、ニックの「ジェニーはティーンロボット」「Oops!フェアリー・ペアレンツ」やカートゥーンネットワークの「メガスXLR(日本未放映)」「レギュラーショウ(日本未放映)」「アドベンチャータイム(パイロット版はニコロデオンのオーイェー!カートゥーンで放映)」などもこういうショートフィルム・パイロット版からレギュラーに昇格した番組。日本で放映されていたショーティ・マクショート・ショーツでは「ファビュライザース」とかけっこうキャラクターデザインがいいかんじでしたよ。
肝心の「SheZow!」は、パイロット版は主線なしの面デザインのフラッシュ系アニメ・キャラクター(日本では現在こういう絵柄のアニメはない)だけど、放送版は主線のあるはっきりしたキャラクターで、キッズにはこっちのほうがわかりやすそうなデザインに変更されてます。顔が四角くてちょっと「エル・ティグレ(日本未放送、こんなんばっかりですいません)」っぽい感じ。美女装ヒーローにその妹だからといって見た目むやみに美少女に描かないところがカートゥーン・デザインのいいところ。

つーか、この作品があがっていたスレッドにあった性倒錯用語解説もよござんした
トランスヴェスタイト
反性(こういう日本語はないが男なら女、女なら男のことです、異性でもいいけど英語だとoppositなので反性だな)がすると社会通念上思われる装いと行動をとること、および人。
トランスセクシュアル
反性に対する強い欲求・羨望から外科的手術で肉体を反性に変えてしまうこと、および人。
トランスジェンダー
思考・感情・表現の面で、自らが反性であることを認識していること、および人。
クロスドレッサー
社会通念上反性がすると思われる装いをすること、および人。

日本語でも、ホモ、ゲイ、オカマ、おねえなど、意外と定義が曖昧ではないかと思われる言葉がありますよね。難しい問題だなあ。

話はずれましたが、これを機会にオーストラリアのTVアニメはと探してみたら、やっぱり多くは欧米と日本、特に元イギリス連邦の一員であったためか、イギリスのアニメが多く放送されているようで、ちょっとうらやましい。とはいえ、やはりありました、オーストラリア・オリジナルTVアニメ。

「Pixel Pinkie(ピクセル・ピンキー)」2009年の作品。
主人公の Nina は12歳の誕生日に初めての携帯電話をもらうのだがその携帯電話にはデジタル妖精 Pinkie が住んでいた。なんでも願い事を聞いてくれる妖精だが、考えなしに願い事をするととんでもないことになってしまう、という、「the fairly oddparents」の女の子版みたいなお話の様子。残念ながらトレーラーだけで、本編を視聴できないので、くわしいことはわからない。アニメーションスタイルはフラッシュ。キャラクターデザインは、「Word Girl (日本未放送)」や「Princess Natasha(ご同様)」っぽいけど、もうちょっといいかげん(失礼、)な感じ。
主人公やライバルの人気者より、その取り巻きの2人のデザインがいいという珍しい例。

「Flea Bitten」2011年作品
飼い主と離ればなれになってしまった犬のフリー・バッグは、野良犬収容所で犬と会話できる利口な蚤のイッチーとであう。フリー・バッグは収容所から脱出、彼に住み付いたイッチーと町へ出て行方不明の飼い主(いや行方不明なのは犬のほうだけど)を探しながら、さまざまな冒険、SFあり、ロマンスあり、を繰り広げるという、動物バディものロード・ムービー。
これもトレーラーしか見られないので詳しいことはわからないのが残念。
アニメーションスタイルはやっぱりフラッシュで、こちらはどことはなしに「フォスターズ・ホーム」を思わせるようなカートゥーン・ライクなデザイン。

そしてなによりびっくりだったのが
「Dogstar」2006年作品
滅び行く地球をすてて他の星へ移住することになった地球人。しかし全世界の犬を乗せた犬専用宇宙船ドッグスター号が行方不明になってしまう。クラーク一家の子供たちとおばあちゃん、異星人のジェンマはドッグスター号を探して宇宙を旅するのだが、犬がいなくなったのをいいことに、ペット産業で一儲けを企むサンティーノがドッグスター号発見を妨害しようとするのであった。果たしてドッグスター号は無事見つかり、犬と人間たちは再会できるのか?
というこのアニメ、実は今年、日本のキッズステーションで放送していたんですよう。バンドデシネっぽい背景デザインなどからてっきりフランスあたりのアニメだと思っていたのに、オーストラリアのアニメだったとは~。
なぜか日本語版は関西弁のひとたちが声の出演者(最近は声優というと、「声優」という肩書きの専門職の人をさすことになってしまうので、声の出演者という言葉を使うように心がけようかなと思っていたりして)だったので、どういう意図なのかとおもっていたのだけれど、もしかしてオーストラリアなまりの英語を表現したということだったのかもしれない。キッズステーションでは原語音声を流してくれないので、原語が何語なのかわからなかったんですよ。

もうひとつ、まえに紹介した「サリー・ボリウッド」もフランス・オーストラリア共同制作なので、オーストラリアTVアニメといえなくもないこともない。

まだまだ意外といっぱいあるオーストラリアTVアニメ。意外とTVアニメーションを積極的に作っていたのだな。知らないだけだったのだった。世の中、まだまだ広いということですね。
めっちゃおなかがすいたのでこの辺で。

10月24日
18:41

ここのところ、秋晴れのさわやかな日々が続いて実によいですね。
暑くもなく、寒くもなく、太陽は暖かく、風は涼やか。

というわけで、よりにもよって全国的に天気の崩れた火曜日、久しぶりに会う友人と一緒に、そばを食べてきました。
場所は、深大寺。天台宗のお寺ですが、そばで有名。由来によれば何でも、唐渡りのそばがここの地味に合い、江戸時代から参内する人々に食されてきたのだとか。お寺の周りはさながらそば通り、というくらい蕎麦屋だらけ。

京王線の調布駅が地下化され、友人はどちらかといえばこっちのほうが気になっていたようで、実は調布駅。東西に伸びる京王線が、調布駅前を南北に二分しており、これをわたるには、踏み切りを使わなければならないという不便さ。調布駅は新宿-八王子(京王多摩センター)の本線から、橋本駅への支線が別れている駅で、駅そばの踏切がけっこう閉まるという南北通行に不便な駅。そのためなのか、それとも市政の問題なのかはわからないが、甲州街道沿いに発展した駅北にくらべて駅南は、いったいどこの田舎の駅前なんですか?というくらい寂れてしまった時期があったのだった。しかし時は21世紀。これまで、調布の駅前を南北に分断していた駅舎と線路が消え、広々とした空間に行き交う人々の楽しげな風情が見られるにちがいないと。そして、南北融和の喜びをかみ締めながら行き交う人々が歌うのだ。自由だ。と、どこかのミュージカルシーンのようにはいかないのが世の中。駅は地下になったのものの、地上駅舎と線路はいまだ撤去の真っ最中。それでも南北のロータリーをつなぐ通路が殺風景ながら用意されていて、もう超便利~と思っているひとびとがわんさかいるのはこれはもう疑いようがないのであった。

朝から雨がざっと降ってはやみ、雲の隙間に晴天が見えたかと思えばまた閉ざされるという空模様。
昼ごはんにそばをたべましょうということで、11時に調布駅に集合し、深大寺へ、駅北ロータリーからバスで向かう。バスに乗るのは何年ぶりだろうか。4年ぶりなのだ。久しぶりのバス旅行。さあ、みんな旅のしおりをひらいて歌を歌いましょう。と、思うまもなく10分ほどで深大寺入り口停留所に到着。歩いてもおそらく30分ほどの距離だと思われる。晴ればれした天気なら歩いても良かったのだが、やはりバスの誘惑には勝てなかった。停留所から5分ほど歩いて深大寺の参道へ。行く道すがらすでに数々のそばやが客を招きいれんものとてぐすね引いて待ち構えているのであった。しかし、まずはお寺さんへいかないとね。
深大寺の由来は良くはしらない。わりとこじんまりしたお寺ではあるが、周りはマッシブな木々に囲まれ、いきなりカタカナ言葉を使うのはよくないが、まあいいか、森というほどではないが林というには深みがある緑を背景にして、小高い山というにはちょいと低いが丘と言うには、も、いいですか、とにかく山の斜面に南面して作られているのであった。境内にはそれぞれ仏様を祭った小さなお堂も数箇所作られていて、結構みるところが多い。盆栽展も開かれていた。本堂横の池は水をポンプでくみ出して清掃の真っ最中。ポンプを動かすエンジンの音が静かな境内に響き渡る。池には鯉。名物らしいシダレカヅラの木。ときおりそぼ降る雨。かあかあとうるさい烏たち、正午になり鐘楼で鐘をつくお坊さん、等必要にして十分な風情なのだった。なんだ結構うるさいなあ。
七五三の時期ということで、お子さん連れの家族が何組か。あとはわれわれのような物好きな観光客が三々五々。なにしろ平日なので、そんなに人は多くないのであった。観光客には若いカップルや普通の家族づれもいないではないが、やはり暇そうな熟年の奥様がたが多いのであった。

調布といえばNHKでドラマになったことで全国的に知られるようになったゲゲゲの町。深大寺にも鬼太郎茶屋というお休み処があり、お店の前では鬼太郎とねずみ男が迎えてくれる。一反木綿もぶら下がってるよ。鬼太郎妖怪グッズもいくばくか取り扱っていて、一反木綿マグカップがちょっと欲しくなったのだが、買いはしなかった。そのかわりソフトクリーム(どのかわりなんだか)を食す。観光地に行ったらソフトクリームだろう。何の変哲もないバニラのソフトクリーム。おりしもハロウィーンということで、スペシャル・フレーバーのカボチャクリームもあったのだが、しかし、ソフトクリームはバニラかバニラ・チョコのミックスでないとなあ。トッピングに目玉親父の目玉団子もあったよ。うへ。

ベンチでソフトクリームを食しながら一休み。そして、いよいよメインイベントのそば。事前にネットでおいしいと評判の店を見つけておいたので、そこへと向かう。店横の駐車場は車でいっぱい。1階のテーブル席もすでに満席。やっぱりネットで評判のお店はお昼時には混むのであった。とはいえ、なにしろ平日なので店の前で並ぶなんてことはなく、2階の座敷へ。2階の広い座敷席には、観光客だけでなく、サラリーマンやら、家族連れやら、普通の蕎麦屋のように雑多な人たち。ネクタイにワイシャツ姿のサラリーマンは、そばをまつあいだずっとスマートフォンとにらめっこしていたのだが、いざそばを食べ終わって席を立つときそのスマホを置き忘れ店員さんに呼び止められる。ああして行方不明の携帯電話が日本中にあふれてしまうのだなあ。10人連れの写真愛好家と思われる熟年集団もいる。ハイカーのようないでたちに、それぞれバックパックに三脚をくくりつけているので、なかには一眼レフのカメラでも入っているに違いない。ご苦労さんなことだなあ。
この店は手打ちの九割そばが評判なのだが、いや、まだそこまでは、と二八のおろしそばを注文。おいしいなあ。やはりそこいらの立ち食いそばとはわけが違うのであった。あたりまえか。同じだったらテーブルひっくり返すところだ。蕎麦湯もおしとやかで大変結構でした。
なにしろお昼ご飯なのでさっさと食べ終わる。そのあとは、参道前の停車場にもどってそこからまたバス旅行。さあ歌いましょうというまもなく、10分ほどで調布の駅前にもどってくる。バスの窓から眺むれば、そこかと思えばまたあちら、あちこちに鬼太郎がいるよ。妖怪だからなあ。

駅前の商店街で珈琲チェーン店に入って一休み。食べたら珈琲。ルールといってもいい。だらだらと無駄話をして、駅前パルコの本屋によって、いつのまにやらまた小腹がすいてきたので、駅南口へわたってカレーを食べて解散。
家に帰ったら録画予約に失敗していて「必殺仕置人」が見られなかった。残念。
しかし、日曜日から背中と首が凝りまくって頭痛がひどかったのだが、外で歩いてきたおかげか、仏様のご利益か、帰ってきたときには頭痛はすっかりなくなっていたのだった。霊験あらたかなり。ありがたやありがたや。

10月24日
10:58

ちょっとさぼったらもう第7週になってしまいましたが、第6週。

我がボルチモア・レイブンズは地元にダラス・カウボーイズを向かえての第6戦。試合は、第1Qにダラスにリードを許すも、ジョーンズの108ヤードのキック・オフ・リターン・タッチダウンというスペシャルチームのビッグプレーも出て、追い上げを受けながらも前半築いたリードをなんとか保って、2点差の逃げ切り勝ち。5勝目をマークしてAFC北単独首位の座を守った。んがしかし、勝ったのはいいものの、CBウェブ、LBルイスは負傷退場、DEナタも出場は果たしているものの脚の負傷で、ディフェンス・チームは最悪の状態。
むかえる第7週は苦手のアウェイで今期好調のヒューストン・テキサンズ戦。危惧されたとおり、LBサッグスが復帰したもののディフェンスはヒューストンの攻撃を止められず、オフェンスもセイフティやインターセプト・リターン・TDを奪われるなどいいとこなしで前半はFGの3点のみ3対29と圧倒され、結局13対43の大敗を喫してしまった。さらに試合終盤、負傷者続出の前戦に続いてセイフティのエド・リードも負傷し、サイドラインに下がってしまう。
強力ディフェンスで試合を組み立てていくチームだけに、キーとなる選手に怪我人続出と非常に厳しい状況。どうなるんだボルチモア・レイブンズ。しかしここでラッキーなことに第8週はバイ・ウィーク。かなり厳しいことには変わりないが、今ある戦力でどうディフェンスを立て直していくか、第9週は同地区対決で@クリーブランド・ブラウンズとなる。これには負けられない。がんばれ、レイブンズ。

というわけで、もう他の試合がどうとか言ってる場合じゃないのであった。
どうとか言ってる場合じゃないんだけど、デトロイト・ライオンズは、第6週フィラデルフィア・イーグルスを破ってNFC東をさらに混戦にした後の第7週、同地区NFC北のシカゴ・ベアーズと対戦。負けました。でも7対13で、またまた1ポゼッション差の惜敗。ここまで全試合1ポゼッション差(49ナーズには8点差)で、大敗はしていない。しかも好調シカゴにもTDで逆転できるのにという負け方で、調子悪いのかいいのか良くわからない。とはいえ、やっぱり試合は勝たないといけませんね。後一歩の奮起を期待したい。同地区ミネソタ・バイキングスは第6週ワシントン・レッドスキンズに負けたものの、第7週はアリゾナ・カージナルスを破って5勝目。シカゴとNFC北首位を争う状態が続いています。一方のアリゾナは開幕4連勝のあと3連敗。雲行きが怪しくなってきましたよ。
AFCで唯一開幕5連勝ヒューストン・テキサンズは第6週グリーンベイ・パッカーズと対戦。やっと調子を上げつつあるグリーンベイに負け、ついに連勝ストップ。でも第7週にはボルチモアに勝利。好調を維持していますね。グリーンベイは、第7週にセントルイス・ラムズを破りこれで4勝目。同地区シカゴ、ミネソタに1勝差で追いつけ追い越せになってきましたよ。
もうひとつの全勝チームNFCのアトランタ・ファルコンズはオークランド・レイダーズに勝利。NFL今期唯一の全勝チームに。第7週はお休み。
第6週にはAFC東地区が全チーム3勝3敗になってしまうなど、ますます混戦の度合いが増している今期のNFL。次の週はどうなってしまうのか、もう誰にも予測不能な状況ですな。

10月18日
10:32

Schooling Around Treasure Fever!
author Andy Griffith

Northwest Southeast Central 小学校にやってきた5年生の代理代理教師、Mr,Brainfright 。教科通りの勉強はそっちのけのおかしな授業にクラスのみんなは大騒ぎ。同じ日、あらぬ疑いをかけられ校長室に呼び出された Henry は、 Greenbeard 校長から、Northeast Southwest Central 小学校に宝物が埋まっていることを知らされる。校長先生がこの学校の生徒だったとき仲間と埋めた海賊(ごっこ)の宝物。しかしある日宝は何者かによって盗まれ忽然と消えたのであった。そして遺されたのは盗んだ者の残した謎のメッセージ。そのメッセージをもとに、Henry は仲間たちと埋もれた宝を探すことにしたのだが、仲間だけの秘密の誓いもどこへやら、あっという間に宝のことが知れ渡り、学校中で宝探しの大騒ぎになってしまう。相変わらず変な授業を続ける Mr.Brainfright や、隣のクラスの Mrs.Cross も巻き込んで、はたして Henry は失われた宝物を見つけることができるのか?

何十年も前に消えた当時の子供たちの宝物、ということで、いい大人であるわたしなどにはすぐにストーリの流れやオチがばれてしまうようなお話ではあるんですが、いやしかし、十分面白かった。物語とは単にストーリーやプロットだけでなく、語り方であり、キャラクターであり、どんな視点から見ることができるのか、というものであることを知ることが出来る作品のひとつ。
Mr.Brainfright の出した問題のどうでもいいことにいちいち疑問をあびせる子供たちと Mr,Brainfright の台詞の応酬も楽しい。キャラクターの行動や、そのキャラクターのいいところがそのまま悪いところにひっくり返ったりと、ある意味ステレオタイプなキャラクターをそろえてあるんですが、それでもそれぞれのキャラクター描写が的を射ていて面白い。ストーリーのオチだけでなく、どんな風に終わりを締めくくるのか、という部分も良く出来ている。そのままカートゥーンにして放送されてもいいくらい。読んでいる間、ずっと「ランディ・カニングハム」のキャラのイメージ(ランディは高校生という設定で、キャラクターの性格設定なども違います)が浮かんでしょうがなかった。
日本では漫画が果たしている役割を、欧米ではこういう児童文学が果たしているというのが良くわかる、よくできたコメディ作品でした。

ついでに、洋書は表紙買いもすることにしているというのを前に書きましたが、この作品も Amazon をうろうろしていて見つけたまったく知らない作家の本なのに、表紙のサムネイルで主人公 Henry の横にいる Jenny (という作品に登場するキャラクターとおもわれる) の絵で買うことに決めたという、わりといい加減な買いかたをしたんですが、中身には十分満足しましたよ。

10月15日
02:15

我がボルチモア・レイブンズは敵地でカンサス・シティ・チーフスと対戦。
結果は9対6。
なんですか、どこの高校野球の試合結果ですかこれは。
双方ディフェンスががんばりまくりで(あるいはオフェンスがしょぼすぎて)、TDなし。FGだけで試合が決まるという、ああ、観たかったなあ。
とにかく、敵地で勝利したのは去年のアウェイでコロり病を考えればまた一歩進歩したといえる好結果。とにかく勝てばいいんだから。
次週は、調子がいいのか悪いのかわからないダラス・カウボーイズを地元に迎えてこてんぱんにしてやりましょう。今年はNFC東と対戦なんだな、今気がついた。

デトロイト・ライオンズはお休み。ゆっくり養生してください。
ニューイングランド・ペイトリオッツは、デンバー・ブロンコスを地元に迎えて、トム・ブレイディ対ペイトン・マニングのライバルQB対決。ファーストシリーズ、ノーハドルで快調に進むデンバーは、エンドゾーン直前でニューイングランドのファンブル・フォーズからターンオーバーを奪われてしまう。ここから試合はニューイングランドの流れ、終始リードを維持し、第3Qに突き放して逃げ切り勝ち。
連敗街道ひた走るクリーブランド・ブラウンズはNYジャイアンツと対戦。第1Qに2連続TDを上げオフェンス絶好調。ディフェンスもNYを押さえ込んで、すわ、クリーブランド初勝利か、と思いきや第2Qにファンブル・リカバーとインターセプトで2連続ターンオーバーを奪われると、雲行きが怪しくなり、後半に一気に逆転され、あれよあれよと引き離されてやっぱり負けました。あれま。
同じAFC北のピッツバーグ・スティーラーズは、フィラデルフィア・イーグルスを地元に向かえ、先制しながらも第4Qには逆転され、2点をリードされて迎えた最後のドライブ、FGで逆転サヨナラ勝利、これで2勝2敗。
さらに一足早く第6週サーズデーナイトでテネシー・タイタンズと対決。まだ1勝のテネシーはそろそろ負けられなくなってきた。ピッツバーグもボルチモアの独走を許すわけには行かない。で、同点で迎えた第4Q最後のFGでテネシーの勝利。第4Q最後の決勝FGが多いですね。テネシーは一安心だが、早くも3敗目のピッツバーグはちょっと厳しくなったか。
AFC北シンシナティ・ベンガルズはマイアミでマイアミ・ドルフィンズと対戦。相手ファンブルから先制したシンシナティは、その後第3Qで逆転を許し、インターセプトやFG失敗など、オフェンスがいまいち機能せず追い上げに失敗して敗戦。これで3勝どまり。
というわけで、AFC北はボルチモアが、4勝1敗で単独1位。この調子でいきましょうよ。

開幕連勝を続ける2チームはアトランタがワシントンと、ヒューストンはジェッツと対戦。それぞれ勝利して5連勝。強い。
一方、クリーブランドと共に連敗中のニューオーリンズ・セインツは好調サンディエゴ・チャージャーズを迎えての戦いで、ドリュー・ブリーズが48試合連続TDパス成功という記録を樹立。試合も第4Qに逆転勝利。これで連敗ストップ。
混戦模様のNFC北は、グリーンベイ・パッカーズがインディアナポリス・コルツと対戦。18点差をはねかえし、なんとインディアナポリスが逆転勝利。これでグリーンベイまさかの3敗目。
ミネソタ・バイキングスはテネシー・タイタンズと地元で対戦。第3Qまでに23点差をつけ、第4Qにはおまけで1TDをとられた程度の快勝。あれま。
シカゴ・ベアーズもジャクソンビル・ジャガーズをFGの3点だけに押さえ込んでこてんぱんにして勝利。これで、ミネソタとシカゴのマッチレースの様相になってましたよ。
それよりもっと混戦なのがNFC西で、第5週を終わったところで全チームが勝ち越しというえらいことになってますよ。そんな中NFC南だけが、連勝中のアトランタ以外のこりの3チームが1勝のみと、かなり厳しい状況。しかしまだシーズンは第2Qがはじまったばかり。次週はどうなっていくのか、こりゃもうまだまだわけわからなくていいっすよ。

10月15日
01:15

Enchanted Glass
author Diana Wynne Jones 読了

祖父である魔法使い Jocelyne Brandon が亡くなって、その館と彼の field-of-care を受け継いだ Andrew Brandon Hope は、勤めていた大学を辞め、これを機会に暖めていた本の執筆をはじめようと、まだ幼いころの一時期祖父と暮らしていた Melstone House にやってくる。しかし、彼が受け継いだのはただの土地と館だけではなかった。
一方、両親はすでになく、祖母と暮らしていた少年 Aidan は、祖母が亡くなった後、何者かに追われていることに気がつき、祖母のつてを頼って Melstone House へやってくる。Andrew は、Aidan を保護することに。
Andrew と Aidan は、firld-of-care の境界線を見極めようと探索して回るが、森のなかで Mr. Brown なる人物が勝手に鉄条網を張り field-of-care の一部を占有していた。怒った Andrew は Mr.Brown の館に乗り込むと、逆に Mr.Brown は Melstone の土地の所有と、メルストーン村の村人の立ち退きを要求してくる。
そして Aidan を命を狙う追っ手が、Melstone にやってくる。なぜ彼は狙われるのか。Mr.Brown の目的と正体は。魔法と謎が絡み合って事態はとんでもない方向へと進んでいく。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説は、洋書多読をはじめるまえから翻訳で結構読んでいたので、本屋とアマゾンで売っている未読のものになかなか行き当たらなかったんですが、前のEarwig and the Witch 以来やっと発見。今度は幼年むけではなく、クレストマンシー・シリーズのような児童向け。
家具の配置にうるさく、Andrew が勝手に動かした家具をすぐまたもとの位置にもどしてしまう、食事というと同じものしか作らない通いのまかない兼家政婦のMrs.Stock に、館の菜園で、大量多種の野菜を作りまくる通いの農夫 Mr.Stock。メルストーンの村は大半の人が Stock 姓。Mr.Stock が館に運び込む大量の野菜を一晩のうちに平らげてしまう、謎の存在。Mr.Stock の兄弟で元ジョッキーの Tarquin の、有能で美しい娘 Stashe は Andrew の秘書として館にやってくる。Mr.Stock の姉妹 Trixie の息子、Shaun は、働き口をもとめて Melstone House にやってくるが、大きな体で一見知恵遅れのように見えてなんでも修理する天才。いつものダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品同様、一筋縄でいかないキャラクターがぞろぞろ。魔法の働き方も面白い。イギリスの妖精譚の世界観を下敷きに、ちりばれられた笑いに一見不可解なシリアスな状況、あちこちに張られた伏線と謎がクライマックスへと一気になだれ込む、DW・ジョーンズ節はいつもの様に絶好調。現代イギリスにも十分魔法が生きていると感じます。面白かった。

10月12日
01:09

Judy Moody and theNot Bummer Summer
author Megan McDonald 読了

今日で学校は終わり。待ってましたの夏休み。学校のみんなはもちろん Judy もそれぞれの楽しい夏休みを思い描いていた。クラス担任の Mr.Todd からの宿題は、休みの間に Mr.Todd を見つけること。
つまらない夏よさようなら。Judy は、Toad Pee Club の仲間に、いけてる体験競争を提案。驚くような経験をしたら得点をくわえ、誰が一番すごい夏休みを過ごせたかを決めようというもの。しかし、Rocky はサーカスの体験キャンプへ、Amy はボルネオ島で夏をすごす予定。しかしたとえ離れていても、それぞれに連絡をとりあい、体験競争を開始。
ところが、両親が西海岸の親戚の家に用事ででかけることになり、しばらくの間 Judy と Stink の面倒を見るために、世界中を回って思いついた場所にアート作品を飾って回るフリー・アーティストの Opal 叔母さんがやってきた。一方、弟の Stink は、町内のビッグ・フット・クラブに入って、幻の生物ビッグ・フットを見つけようとやる気満々。これはもう普通の夏休みでは終わりそうにない。

第10巻もいっしょに見つけたので、第9巻とあわせて読みました。
親友たちとみんなで一緒に楽しもうと思っていたらみんなばらばらに。人生思ったようには行かないもの。しかし山アリ谷アリ(やや谷の方が多いか?その分、山が高くなってる感じ)の夏休みは、ローラーコースターのようにめまぐるしく過ぎてゆく。Judy の一年もこれで一区切り。もしかしたらこれが最終巻なのかもしれないけど、どうかな。まだ続くかな。

10月11日
05:01

Judy Moody Girl Detective
author Megan McDonald

「少女探偵ナンシー・ドリュー」の面白さにはまってしまった Judy。すっかりその気で、自ら探偵となって事件を解決したくてしょうがない。とはいえ、普通の町の普通の女の子のもとに、物語のように事件がやってこようはずもない。事件を求めるあまり学校でさっそく失敗をやらかしてしまう Judy。
そんなおり、学校に警察犬がやってきた。Frank 巡査とその相棒、K9のMr.Chips 。学校のみんなの前で自慢の鼻を披露。すっかり人気者になるのだが、なんとある日、Frank 巡査の家から、その Mr.Chips が、行方不明に。
これは一大事、おそらくは何らかの秘密組織(犬を誘拐して悪いことを企む組織)が関与しているに違いないと Mr.Chips 探索に一役買って出る Judy とその仲間たちだが、彼らの前でつぎつぎと不可思議な盗難事件(チップ入りクッキーやサンドイッチの)が発生するのであった。はたして、Mr.Chips はどこに?謎の(チップ入りクッキーやサンドイッチ)泥棒の正体は?犯人を突き止めようと決死の覚悟で罠をはる Judy たち。その結末やいかに。

いつの間にか新刊がでていた Judy Moody 。その第9巻。
ひさしぶりに読みましたが、相変わらずのおさわがせっぷりで一安心。でも今回はミステリーですよ。でも大騒ぎしているのはジュディたちだけ?ミスター・チップスの担当のフランク巡査は相棒の失踪にもわりと冷静。
それにしても、「ナンシー・ドリュー」は人気があるんだなあ。ジュディがはまっているのはオリジナルシリーズ。現代版は1冊だけ読んだことがあるけど、オリジナル版にも興味でてきた。そのうち読んでみたいですね。

10月10日
09:19

This Book Is Not Good For You
author Pseudonymous bosch 読了

錬金術の秘法によって世界支配を企む謎の秘密結社ミッドナイト・サンから、人造人間ホムンクルス製造の秘術を守ったカサンドラ(仮名)とマックス・アーネスト(仮名)。しかし、ミッドナイト・サンの次なる企みが進行中だった。招待されたレストランで母メルを誘拐されたキャス(カサンドラ)は、母と引き換えに、古代アステカ文明の遺した奇跡の道具チューニング・フォークを要求される。あらゆる「味」を創造できるチューニング・フォークはどこにあるのか。ミッドナイト・サンはそれを使って何をしようとしているのか。キャスの母は無事なのか。テレス・ソサエティの仲間、ヨー・ヨージを加えて、キャスはミッドナイト・サンの秘密工場から母の奪還を試みるのだが・・・。

シークレット・シリーズの第3巻。今度のテーマはチョコレート。チョコレートは美味しいよね。でもそれが世界征服を狙うミッドナイト・サン産のチョコだったらどうする?自分の出生が謎に包まれていることを知ったキャスと母メルの間がこじれたり、あやしさ満点の盲目のシェフが登場したり、世界を股にかけた大規模な活動をしているミッドナイト・サンの活動の一端があきらかになったり、キャスの学校の校長先生が変な人だったり、ヨー・ヨージが変な日本語をしゃべったりと盛りだくさんのエピソードでした。でも第4巻に続くので、キャスの冒険はまだまだ終わらないのだった。

10月10日
00:59

レイブンズ、来た見た勝った。終わり。

新しいノートン先生が鬼の様に調子悪くて困ります。この一週間でもう2度も再インストールだよ。いい加減にして。

ま、それはさておいて、地元にクリーブランド・ブラウンズを迎えての今期第4戦。雨模様の試合はそれでも予定通り快勝。前半わりとがんばったクリーブランドでしたが、攻守どちらでも得点できるボルチモアに後半突き放されて敗戦。これで4連敗と連敗街道驀進中。ボルチモアは3勝1敗で、今週バイ(お休み)だったピッツバーグはさておいてAFC北1位。今年どういうわけか調子がいいシンシナティが3勝で2位(地区内の対決の成績でボルチモアが上位)。直接対決が楽しみですね。そしてボルチモアとしては次のアウェイでのカンサス・シティ戦に絶対勝つ、ということで望んでいただきたい。がんばれレイブンズ。
TV放送は残念ながらボルチモア戦は次週お休み。

全勝3チームは第4週すべて勝利し、開幕連勝を伸ばしましたが、第5週、サースデーナイトでアリゾナが同地区セント・ルイスにFG3点しかとれず惨敗。一方のセント・ルイスは3勝目。NFC西はこれで混戦にますます拍車がかかったといえそう。一昨年は最弱地区だったのにね。残る開幕連勝は2チーム。意外とがんばったカロライナを下して絶好調のアトランタと、テネシーを一蹴してチーム初の開幕4連勝ヒューストン。先に負けるのはどっちだ。
一方、第4週にはミネソタ・バイキングスが同地区のデトロイト・ライオンズに勝利し、3勝目でNFC北首位。ええ~?そんなばかな~、とおそらく全世界NFLファンのうち20億人位は驚いているはず。次週にも首位は守れるか。つーかライオンズはこれで3敗目。去年の活躍もどこへやらすっかりもとのダメチームにもどってしまったのか。とはいえ、いずれの敗戦も惨敗などではなく、後一歩でとどかないパターン。やはりスタフォードのパス一辺倒ではきびしいか。ディフェンスも今一歩。しかし、まだあきらめるのは早い。NFC北はグリーンベイも調子いまいちで、これから回復していけば後半混戦になることまちがいなし。チャンスはある、かもしれない。
2連敗して負け越し!のニューイングランド・ペイトリオッツは同地区バッファロー・ビルズと対決。前半14対7とリードされ、第2Qには無得点に押さえ込まれたニューイングランドは、21対7に引き離された後半、第3Qに同点に追いつくと、第4Qに31点取って52対28で逆転勝利。なんじゃそりゃ。
NYジェッツはサンフランシスコ・49ナーズ相手に無得点で敗北。ひどいわ。NYジャイアンツは第3週の勝利から一転同地区対決でフィラデルフィア・イーグルスに敗北。同地区のダラス・カウボーイズ、ワシントン・レッドスキンズとなかよく2勝2敗で横並び。フィラデルフィアは3勝目でいちおう地区首位。NYジャイアンツ、今年はなかなか厳しいですね。でもNFC東、AFC東、共に混戦模様でまったく先が読めない。

これで、NFL2012シーズンも第1Q終了。正規審判ももどってきて、ここからどんな展開がまっているのか。意外なチームが勝ったり負けたりと今年もまた混戦模様、予測不能の面白いシーズンになってますね。

10月07日
08:19

ハロウィンといえば、「trick or treat」の言葉をかけて集めて回るお菓子。
英語で candy というと、日本語でいう飴だけでなく、ああいう小分けされたお菓子全般をキャンディという、というところまでが、前のエントリ。

欧米のアルファベット圏言語ではよく人の名前をより呼びやすい愛称で呼ぶ習慣があります。本来の名前とは無関係の人となりからつけたあだ名で呼ぶ場合や、頭文字で呼ぶなど他のパターンももちろんありますが、多くが正式な名前を音節で区切って呼びやすくしたもので呼ぶということで、愛称というか略称といったほうがより近い感じですね。
これがどれだけよくあることかというと、短い名前の人はそれが本名でも、ひとから、「君の名前は何の略なのか?」と聞かれることがあるくらい、短い名前は本名を略した愛称だ、というのが常識になっているわけです。
日本でも「助三郎」を「助さん」、「格之進」を「格さん」、「幸子」を「さっちゃん」というのと同じ。この「~ちゃん」にあたる音もちゃんとあります。

で、candy。人の名前は頭文字が大文字になるので、ただのお菓子か人の名前かはそれで判別。Candy、になったら人の名前。
その Candy は、普通 Candace の愛称。
Candaceは文字列だけ見るとキャンデイスあるいはキャンダスと読みたくなってしまうような人はなんでもローマ字読みタイプ。英語での発音はキャンディス。
実際には cand キャンド(末尾が子音のdだけなのでドには母音のオはつかない)+aceエイス(日本語ではエースですね。あのエース)で、d に a (エイ)のエの母音がくっついてデイの音になるけど強調される母音が頭のキャン(エと発音するつもりで口を開いてアという母音)の方にあるので、2番目のこの母音エイは小さく発音され、d+エの音に吸収されてエイの音の変化ががほとんど聞こえなくなって母音の単音としてはイが残り、結果キャンディスになるという仕組み。この辺全部の母音がほぼ同価値で発音される日本語とはちょっと仕組みが違います。特にエイのような二重母音は日本語にはありませんからね。二重母音(日本語の場合は二つの母音が連続するということ)になると日本語では普通エーのよう前の母音を伸ばして発音を楽にするという仕組みが働きます。
この cand + ace のように、母音を1つか多くても2つ含む音の一塊を音節、といい、キャンディスの場合は2音節の単語ということになります。要するに音で区切りやすいパーツということ。

欧州語のなかでも、長い歴史の間に、ケルト系、アングロ・サクソン(ゲルマン)系、ラテン系、ノルマン系、フランス・ノルマン系などが混ざりあって出来上がった英語の特徴は単語を見ただけでは発音がはっきりわからないというおかしな言語であること。ほとんどの大陸系欧州語は文字列と音がほぼ一致していて、読み方を覚えればはじめて見る単語でもほぼ正確に音がわかります。もちろんたまに例外もありなのは世界共通。
とはいえ、まったく不明では文字に書き表す意味がないので、それなりに予測は立てられます。それが良く見る文字列や音節ごとに区切って一般的な単語でどう発音しているかを当てはめて類推する方法。上の cand+ace もそういう考え方で音を推理できますでしょ。これ実は日本語の漢字の読みの類推方法と同様であるのが面白いですね。英語単語は日本の漢字のように表音というより表意に近いものだということがいえそうですね。

英語の場合、名前(本名)と略称型の愛称の関係はおおむね次のパターン
1:本名そのまま型
2:本名の純粋な省略型
3:省略 + y または ie (音は同じ)型
4:純粋に省略したら発音しづらいので呼びやすいように音が変化した型
5:音が変化したのもの + y または ie 型
6:現在音からだけでは類推不可能だが習慣的にそう呼び慣わされている型
5型に関しては -y -ie をつけたらいいにくくなったので音が変化した、という場合もある。

ちなみにこのパターンを網羅しているのが、あの愛称の女王エリザベスElizabeth。(文字列ではなく音の変化がポイントですよ)
1は、そのままエリザベスElizabeth
2は、エリEli、 リズLiz、ベスBeth
3は、エリーEllie Elly、リジーLizzy、
4は、イライザEliza、リサLisa、
5は、ベティBetty、ベッシーBessy、ベッツィーBezzy、
6は、ベラBella、ベルBelle、バッフィBuffie シシーSissy
これ以外にも多数。
さすが世界でもっとも有名な女王の中の一人の名前ですね。

ついでにイザベラIsabella も元はエリザベスで、そのスペイン語形。
そのイザベラも略称で、イジーIzzy、ベラBellaなどがあり、エリザベスの愛称としてのベラは、一度スペイン語化したイザベラの愛称が逆輸入されてエリザベスの愛称にもなったというふうに考えれば納得。エリザベスとまったく音がかぶらない(エリザベスのスはthだから)シシーは、19世紀のオーストリア・ハンガリー帝国の悲劇の皇女エリザベート(こちらはエリザベスのドイツ・オーストリア語化)の個人的愛称で、後の人たちがそれをそのまま用いたもの。現在オーストリアではエリザベートの愛称として普通に使われているらしいよ。しかしもともとなぜシシーとよばれるようになったのかは諸説あるみたいで略称であるLisiの表記を誤読したのがはじまりというのが有力なのかな。

本名がもともと短い場合、そのまま -y -ie をつけてしまう場合もありだけど、これは省略ではないので上のパターンからははずしました。

さて、そこでキャンディス。
英語では語尾に-y または -ie(発音は同じイー)をつけると、ちょっと子供言葉というか、やさしいイメージになって親しみやすい音になるという仕組みがあって、呼びかけの言葉にはよく語尾が-y -ieのものが使われます。
Candace で言えば、後ろを省略して最初の音 Cand + y でキャンディ、と発音。

だからキャンディスの愛称であるキャンディはお菓子のキャンディとは関係なしで、たまたま同じ音になっただけ。

本当に?

キャンディスはラテン語由来の名前で、「美しい白」という意味。

一方、お菓子のキャンディは、古代ギリシアの時代からあった甘味菓子が大元。当時サッカリンで甘味をつけていたこの菓子を、今から1000年くらい前イスラム帝国が北アフリカ地中海沿岸地域を制覇していたころに、アラブ人がクレタ島で、サッカリンの代わりに砂糖を用いて作り、その産地クレタ (Crete) がなまって クァンディ ( quandi ) となり、それがさらになまってキャンディと呼ばれるようになったんだそうな。その quandi は「結晶化した砂糖」という意味。

となると、一見無関係だけど、もしこのキャンディス「美しい白」が砂糖の白さも意味しているとなると実は関係あるのかも。元のラテン語がいつごろ、どの白をイメージして作られた言葉なのかがわかれば、キャンディとキャンディスがその意味自体も関係しているかどうかがわかるかも知れません。
どうかな、ラテン語だから1000年より前からありそうだし、地中海沿岸の白い砂や岩をイメージして出来た言葉なんじゃないかな。

ところで、好意をもった相手に対しての名前以外の呼びかけの言葉となると、キャンディのように甘い意味を持つ単語を使うのが英語流。
その代表格はなんといっても「ハニー(蜂蜜)honey」 で、語尾がちゃんと -y になってるし。
他にも sweet や、sweet に -y をつけた sweety 。 suger や、muffin など、聞いてるだけで甘ったるくなってしまいますが、恋人同士の呼びかけだけでなく、sweety は親から子へのよびかけでも良く使われます。
やっぱり甘いものはみんな大好き、ってことだな。

日本語では「彼女に甘い言葉をかけてやれよ」といわれて「砂糖」というとただのギャグですが、英語ではアリな表現なんですね。

キャンディで思い出したことあれこれでした。




おまけ、省略型愛称のパターン例。

1:ジョンjohn、アンanne(またはann)
2:トムtom(トーマス thomas)、キムkim(キンバリーkimberley)
  ウィルwill(ウィリアムwilliam)
3:トミーtommy(tom+y) キミーkimmy(kim+y)
  ウイリーwilly(will+y)
4:ビルbill(ウィリアムwilliam)、ボブbob(ロバートrobert)
5:ビリーbilly(bill+y)ボビーbobby(bob+y)
6:トリクシーtrixie(ベアトリスbeatrice、 もとはベアトリクスbeatrixの愛称で、ベアトリクスの変形であるベアトリスの愛称としてそのまま用いられている。ベアトリクスの愛称としてはパターン3trix+ie)
本名+y ジョニーjohnny( john+y ジョンはヨハネJohaneの英語化名で、伝統的にこれだけで本名の人も多いが、ジョナサンJohnathan など、この音を含む名前の省略形の場合もある)、アニーanny(ann+y アンはこれで本名の人も多いが、アナスタシア、アナベル、など、この音を含む名前の略称の場合もある)

10月07日
04:09

10月といえばハロウィーン。
今では日本の商店街でもすっかり定着気味。
各家庭にお菓子をもらって歩く習慣はいまいちですが、その代わりに村人(街人でも可、というより村ではハロウィンはまだまだだろうなあ)というか町内会こぞりて仮装パレード祭りなコトになってますね。

てなわけで、カートゥーンの10月といえばハロウィーン・ネタ。アメリカではTVドラマもハロウィーン・ネタを用意していて、普段真面目なストーリーのドラマでもちょっとばかりホラーでコメディ要素をふりかけたエピソードを放送するのがもはや慣わし。

第12話はハロウィン。もともと「グラビティー・フォールズ」自体のネタがスーパーナチュラル・ホラーなので、このお話だけ特別ホラーというわけでもない。
グラビティー・フォールズの町のハロウィンは、「サマーウィン」。
町中ハロウィンが好きすぎて年に2回やるのだ、とはスタンの弁。
スタンの「いつも持ち歩いている」カレンダーによると、このエピソードの時点で6月下旬であることが判明。
何しろ夏休みの間のおはなしですからね。
登場人物からして、夏なのにハロウィンとはこれいかにと疑問を呈するありさま。
とはいえ、グラビティー・フォールズの町に伝わる(とスースが言っているだけかもしれないが)、サマーウィンの怪物に500個のキャンディと引き換えに命を狙われるディッパーとメイベル。たまたまいあわせたキャンディとグレンダ、事情を察して加勢することになったスースと共に、町にともされたサマーウィンのスイカ(夏だから、かぼちゃじゃない)ランタンの最後の灯が消えるまでに500個のキャンディを集め、サマーウィンの怪物の魔の手から逃れられるのか。

ネタはむちゃくちゃだけどわりとまとも?なホラー話になっていて素敵。
キャンディのキャンディ(飴)の仮装とか、グレンダの魔女(オズの魔法使いの北の魔女の名前がグレンダ。仮装は西の魔女っぽいけど)の仮装とか、小ネタもいっぱい。それにしてもキャンディの仮装が可愛すぎだ。白いニョロゾ(ポケモンの)みたい。

ところで、英語で candy というと日本でいう「飴」だけでなく、ああいう小分けされたお菓子、飴やチョコレートなど全般をさしての意味。

で、思い出したことが。お話の内容がが全然違うので、エントリを変えて書こうっと。

10月07日
02:34

無事はじまりました「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」
日本語版もなかなかいいかんじですね。
ディッパーとメイベルの声はオリジナル版でも、子供な見かけに大人な声で、はじめはこれでいいんだろうかと思わせておいて、第1話を見終わるころにはもうこの声でないとダメ状態になってしまうあたりに、この作品の質の高さ、演出の面白さ、演技の確かさを感じました。特にメイベルはすごい。あちらのコメディアン(女性なのでコメディエンヌか)の演技力は本当にすごい。メイベルというキャラクターを声でつくりあげてしまったようなもの。

ディッパーの声はかなり原語版っぽくていい。
メイベルは原語版の声はもっとハスキー。日本語はつやのある声ですが、微妙に差のあるおばかっぷりはいい勝負。次第にキャラクターに慣れていくとますますよくなっていくことでありましょう。第2話のばか台詞連発の演技がいまから楽しみ。
現時点での難点があるとすれば、両者共にまだ演技に「思いきり」が足りませんね。その辺は慣れてくればきっと大丈夫。演技が確かなものになっていくのを見るのも楽しみの一つですからね。

スタンじいさんの声は時々本当にそっくりなのでびっくり。
スースはもうちょっとまじめな感じでもいいかな。
実はこの2人、原語では同じ人(この作品のクリエイター)が演技している。「フィニアスとファーブ」のドゥーフェンシュマーツといい「レギュラー・ショウ」のモーディカイといい、みんな芸達者だなあ。ってゆーか、クリエイターが自分でこの役をやりたくてキャラクターを描いているとしか思えない。
ウェンディも原語版の雰囲気そのままで、ちゃんと台詞のあるエピソードが楽しみ。

スタン爺さんの店、ミステリー・シャックは、ミステリー・ハウスになってしまいましたね。やはりシャックという言葉が一般的でないからかな。屋根には巨大な看板がかかっているので、シャックでもいいと思うんだけどな。ちなみに「シャック」とは「掘っ立て小屋」のこと。いまでは掘っ立て小屋という日本語もあんまり一般的じゃないですかね。

という例もあり、翻訳はやはりどのあたりにあわせて言葉を選ぶかというのがポイントですね。特にメイベルのおばか台詞などはそのままにしたい(というかそのまま、つまり直訳でもいいんじゃね?と思うんだ)けどやっぱりアレンジしてしまうみたいな感じで、悩ましい。

でも「仲直りのハグ」の「ありがとう」は名訳かも。
原語は
「apuired sibling hug?」(いつもの兄妹・姉弟のハグする?みたいな感じ)
「aquired sibling hug」
「pat, pat」
なので、雰囲気は「よし、よし」なり、「いいこ、いいこ」といった感じだけど、この訳はとてもいいな。

英語的には aquired (獲得した、という意味がある)から、2人の間でしょちゅう喧嘩というか意見の合わないコトがおおくて、それでもそのたびにハグで仲直りしているということが読み取れる。「ありがとう(原語では上記の通りpat pat)」といって背中を叩き合っている場面でも、表情が微妙に不自然なのも、しょっちゅうやっててまたこれやってるとか、どうせまたやる、とか、多少こっ恥ずかしいとか、そんな雰囲気が漂っててなかなかいい感じ。こういうこまかい演出がこの作品の面白さのひとつだな。

今月末の2話連続放送からレギュラー放送スタート。でもアメリカでも新エピソードはほぼ隔週で現在11話までしか放送されていないので、毎週やってたらすぐ追いつきそう。途中までやって、新作がたまるまでリピートとか変則スケジュールになるかもしれませんね。

10月02日
05:14

知ってるよね。

でもここではスペインのTVアニメのおはなし、といいたいところだけれど、
まずは「Detective de cuentos Sandra」「Lucky Fred」「Lola & Virginia」の絵があまりにも似過ぎているので、おそらく同じスタジオの作品なんだろうな、とおもったら、「Sandra」でサンドラのおもちゃ箱にローラの人形が入っていたってこと。

いずれも、スペインのミリアム・バレステロスの作品で、Imia entertainment の製作。
ニコロデオン、ディズニーチャンネル、ディズニーXD等であちこちで放映されている。もちろん日本で未放送なのはいうまでもないですな。
「Lola & Virginia」が2006年
「Detective de cuentos Sandra」が2009年
「Lucky Fred」が2011年なので、
まあそういうこと。

ローラの英語版の声がタラ・ストロングなので、是非に観てみたいなと、そういう感じであります。
「ローラとバージニア」は高校が舞台の学園コメディ。
最初見たときはフランスのアニメかと思った。
「おとぎ話探偵サンドラ」は、おじいさんから探偵をひきついだサンドラとお供のサイドキック妖精のフォが、おとぎ話の登場人物たちが住む「昔々の国」で事件を解決するおはなし。
「ラッキー・フレッド」はお気楽高校生フレッドが拾ったロボット、フライデイと宇宙からやってきたスーパーエージェントのブレインズ(女の子、の姿、すくなくとも見かけは)と共に悪人とたたかうアクションコメディ。

いずれもアニメーション・スタイルはフラッシュ系で、他のアニメーションとはまたかなり違う雰囲気の不思議な絵柄。
ちゃんとみたら、ちゃんと報告できるんですが、まだちゃんとみてないので、このへんで。

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