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洋書とカートゥーン、あといろいろ。

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過去の日記

 

日記一覧 (2011年8月18日)

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08月18日
22:58

ということで、とうとう第2目標達成。

英語の習得にと洋書を読み始めて、第1目標は多読で言われている、100万語。次の目標は250万語と決めていたんですが、「The Book of Elsewhere」を読み終わって、今日250万語達成。126冊目(主にペーバーバック。アメコミや余りに語数の少ない絵本などは数に入れてません)。あまり正確に語数を数えているわけではないので、少々誤差があるでしょうが、おおむね250万語を読んだと考えていいだろうと、そういうこと。

一説には250万語を過ぎると基礎的文法と辞書なしでも理解可能な語彙が十分蓄えられ、わからない単語もよほど特殊なものでない限りわからないなりに理解(推理)可能になってくるそうなんですよ。つまり、日本語の本を読むのと大差ない状態になりつつある、ということですね。そのため、この先はさらに理解度が深くなるそうな。さてさてどうでしょう。個人差もありますしね。次は500万語かな。大人向けペーパーバックもそれなりに読めるようになるのが目標。普通の新聞を辞書なしで、つまり日本語の新聞を読むのと同じように読めるようになるのには1000万語くらいだそうだから、まだまだ道の始まりの所なんですけどね。次は何を読もうかなあ。

ちなみに「多読」とは本を読むことで外国語、私の場合は英語を英語のまま理解できるようになろう、という第二言語の習得法。

そのため、まずは理解可能な本から読みはじめることが重要で、辞書がなくても理解できるかどうか、がポイントになります。
本当に英語がわからない場合には幼児用の絵本からスタート。
でも多くの日本人は中学・高校と複数年数英語を習いますし、基本中の基本の文法、人称代名詞だとか、be動詞の変化だとか、動詞の現在・過去・現在分詞(ing形)・過去分詞への変化だとか、名詞には単数と複数があるだとか、そういことを学ぶので、絵本なら語彙に問題がなければ、ほとんどの人が理解可能でしょう。絵本で自信をつけたら、児童向けペーパーバックにチャレンジ。

多読の第2のポイントは、辞書を引かない。
わたしはたまに古本でも洋書を買ったりするんですが、私が主に買うペーパーバックは廉価版の本で、注意しないと厚い背表紙のものは読んでいるうちにべこべこに折れてしまうんです。また日本の文庫本のようにカバーもついていないので、とにかくよく痛む。古本はだからいつもかなり痛んでいるものが多いんですが、極たまに、まるで新刊書のように綺麗な本があるんです。で、そういう本を見ると、おそらく学生さんが英語の勉強にと買ったのでしょう、わからない単語に線を引いて小さな字でいちいち訳が書き込んである。そして、そういう書き込みはたいてい10ページも行かないうちになくなって、あとは綺麗なまま。そこまできてこれはだめだ、とあきらめたんでしょうね。
そもそも1ページに10も20もわからない単語がでてきて、逐一辞書を引いていたら、たとえ電子辞書でも、文章を楽しめるはずがない。文章を楽しめないのに本を読み続けられるはずがない。だから途中で投げ出してしまう。この手の挫折本はけっこう見ます。
つまり辞書をひかない、というのは、本を読むことを辞書を引くことで邪魔しないということで、また、引かなくてもわかるような本を読みましょう、ということでもあるんですね。
しかしものには限度というものがあって、どうしてもこれだけは辞書引かないと話がわからない、みたいな場合には引いてもいいんじゃないかな。
わたしは読み終わったら、いくつかわからなかった単語を辞書で引いてみるようにしています。もちろん辞書は英英辞典ね。

第3のポイントは読んでる本がつまらないと思ったら別の面白そうな本を読もうということ。英語の習得に苦行を課しているというわけじゃないんだし、楽しめないと進まない、というのはあらゆることに共通しますね。特に普通、本は楽しむために読むものなので、いくら英語のためとはいえ、つまらない本を我慢して読んでもこれまた長続きはしない、ということ。

しかし、理解できる程度の難易度の本で、しかも面白い、というのはなかなか自分ひとりで探し出すのはむずかしい。
そこで頼りになるのは他の多読をしている人たちによる本の情報。これを手がかりにして、あとはアマゾンや書店の洋書コーナーで探します。
書店の洋書コーナーは実際に本が読めるので、難易度を確かめることも可能。また、まだだれにも紹介されていない謎の本や、海外から来た最新のものを手に取ることができるという利点があります。

興味がおありの方は「多読」でググってみてください。
ちなみに本を読んで本当に英語が理解できるようになるのかといえば、なるのだ、ということですね。もういいおっさんになってから英語がわかるようになった実例がここにおりますからね。
おかげさまで pixiv で外人さんに英語でコメントされても問題なし、であります。テストじゃないので、正解もいらない。少々変な英語でも意思が通じれば問題なし。
なにより楽しく本が読めればそれで十分です。

いままでわけのわからない記号の羅列だった謎の図形列が、ある日突然意味のある文字と文章に見えてくる。きのうまでわからなかったことがわかるようになるというのはそれだけで快感ですからね。。

ちなみに英語が読めるようになると、完全ではないにしろ聞き取りもずっと楽にできるようになりますよ。

08月18日
21:39

The Book of Elsewhere book1 The Shadow
author Jacqueline West 読了

リンデン通りの古い石造りの家に住む身寄りのない老婆がなくなり、空き家となったその家に越してきたのは Dunwood 一家。両親は大学で数学を教える数学者。その一人娘は、しかし、勉強は苦手。普段は注意力も散漫で、何をしてもへまばかりしてしまう10歳の Olive 。いままでずっとアパート住まいだった Olive は、古くてこれまでの住まいより遥かに広い一軒家のその家になにか不思議なものを感じる。家の中を一人探検する Olive は古い眼鏡を見つける。ある日、家中に飾ってある多くの絵の中に奇妙なものを見つけた Olive は、もっとよく見ようと古い眼鏡で絵を見ると、その絵が現実のものであるかのように動き始めるのだった。それどころか、Olive は額縁を越えて、絵の中に踏み込むことさえできるのだった。そして彼女の前に現れた猫は彼女の身に迫ろうとしている危険を知らせるのだが、Olive は忠告をきかず家の古い秘密を探ろうとし、やがてとんでもない危険と戦う羽目になるのだった。

家族で越してきた新しい家とその秘密。それを知る猫。一人危険を冒して、闇と戦う女の子、という設定は Coraline に通じるものがありますね。しかしもちろん、Coraline とはまったく違うお話。勉強もダメ、人のいうことは聞かない、自分の部屋も掃除できない、注意力散漫で少々かんしゃくもち、自慢できるのは好奇心だけ、はっきりいって並み以下の主人公、Olive もそれでも魅力あるキャラクターになっているところがすごい。Olive と関わる3匹の猫もそれぞれの個性がいい。家中の絵の謎、家そのものにまつわる謎、中盤過ぎでのどんでん返しから一気にクライマックスの戦いと見せ場が続くノンストップホラー。面白かった。買ったときは、またbook1(第1巻で続き物)か~と、読もうかどうしようかと思ったんですが、今は第2巻の発売を楽しみに待っています。

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