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過去の日記

 

日記一覧 (2011年5月19日)

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05月19日
10:30

ヨーロッパ圏のアニメを観ていて困ったのが言語。しゃべっている台詞の意味は当然わからないが前提なのでそれはしょうがないんですが、いざ、アニメについて調べようとしても、公式サイトや、Wiki が、その国の言葉でしかかかれてなかったりするわけですよ。有名作品ならたいてい英語版 wiki があったり、中には最初から公式サイトに英語版が用意されている場合もあったりするけれどそれがないとどうにもお手上げ、と、思っていたら、Google 翻訳。これだ。

Google 翻訳といえば、外国語のサイトを日本語に翻訳させてみて、要領を得ないけったいな日本語になり、こりゃだめだ、と思った経験のある方もおられよう。
一部に有名な事件では3年前に元中日ドラゴンズの福留選手がメジャーリーグのシカゴ・カブスに移籍した際、スタンドの複数のファンが「偶然だぞ」と日本語でかかれたプラカードを用意し、福留選手のバッティングの際にこれをかざして応援。「いったいどういうことなんでしょうね」と試合中継の解説者とアナウンサーとそれを観ていた日本人視聴者(オレのこと、他にも大勢いたようですよ)を困らせたことがありました。
これが Google 翻訳のしわざ。実は当時のシカゴ・カブスのファンの合言葉「It's gonna happen (何かが起こる)」を Google 翻訳にかけると 「偶然だぞ」という日本語がでてくるのだった。それを信じたファンがそのまま文字をプリントアウトしてプラカードを用意したらしいのだ。いまや福留選手のWikiにも記載されている珍事なのだった。

そんな、小学生より日本語のへたくそな Google 翻訳ですが、実はヨーロッパ各国語間ではかなり正確に翻訳するのであった。
ドイツ・アニメの情報を探しているとき、どうにも英語のサイトが見つからず、ちょっと前に知人からヨーロッパでは機械翻訳でもかなりいける、と聞いたのを思い出し、こうなったら Google だ、と一文(全部で50単語を越える3センテンスくらいあるもの)を 試しにGoogle 翻訳(ドイツ語から英語)にかけてみると、なんと、ちゃんと意味の通る英語に翻訳するではないか。フランス語でも同様の結果に。日本語のへたれな翻訳しか知らなかったのでこれにはびっくり。ごめんね Google の人。つまり、日本語はそれだけかけはなれた文法の特殊な言語だったというのをあらためて知ったのだった。同時に機械翻訳も捨てたもんじゃないなと、いつかは日本語も意味の通る翻訳ができるようになるにちがいない。でも、今は信じてないけどね。

そんなわけで、これからはヨーロッパ語圏のサイトは、文をコピーして Google 翻訳に貼り付け、英語に直せば大丈夫(日本語では英語と同様の結果になる可能性大なので)ということで一安心なのだった。
しかし、世の中そう甘くはない。なぜなら公式サイトはフラッシュ製が多く、フラッシュでは文をコピー&ペーストすることが出来ないから。
う~む。まだまだ、先は長いなあ。

05月19日
04:05

ヨーロッパ製アニメ・ヒロイン詰め合わせ、フランス・イタリア編

左からSeccotine(F)、 Seccotine(F)、 Zaoki(F)、 Elena Poteto(I・F)、 Lou(F)、 Zoe Davinci(I)、 Sally Bollywood(F)。Fはフランス、Iはイタリア、I・Fは共同製作。Seccotine が二人いるのはアニメ版と原作版。
ドイツ編に比べるとキャラクターデザインに幅があるのがわかりますね。

Seccotine と Zaoki は「Spirou et Fantasio」のヒロイン。前のエントリで名前を探していたのは Zaoki (ザオキ)。ね、あまり聞かない名前でしょう?どこの人かしらっていう感じですね。あのあとフランスの動画ストリーミング・サイトで、Zaoki が自己紹介する場面のあるエピソードを発見。ちゃんと「Je m'appelle Zaoki.(直訳するとわたしはザオキと呼ばれています。わたしの名前はザオキです、という挨拶のときの決まり文句)」といってるので間違いなし。でも正体は不明。いったいどういうキャラクターなのやら。
「Spilou et Fantasio」は、ベルギー(だからフランス語)で1938年からスタートし、いまだに続いている漫画「Spirou」のアニメ化作品。2006年版で少なくとも2度目のアニメ化らしい。もともとはフランスの「Tintin(タンタンの冒険、)」のベルギー版、とずっと思っていたんですが、タンタンもベルギーの漫画だったんですね。で、「Spirou」はホテルのドアボーイの少年Spirouの冒険談。原作漫画本は紀伊国屋のフランス洋書コーナーにもおいてあるくらいだから、相当有名な作品らしい。2006年アニメ版は、ちょうどキム・ポッシブルに近い世界観ですね。現代だけどオーバーテクノロジーメカもでてくるし、悪の組織に複数のレギュラー悪役もいる。
正体不明のレギュラーヒロイン Zaoki ですが、一方の Seccotine(セコティーヌ) は、漫画にも比較的早くから登場したシリーズ初のレギュラーヒロインで、事件記者。イラストの青いコートの方がその原作版。原作版といっても長いシリーズのため複数の作者によって描かれているわけだけれど、漫画で Seccotine といえばこの絵のキャラらしいよ。2006アニメ版は放送局の記者・レポーターで、意外とハスキーな声。

Elena Poteto はイタリアの漫画「Monster Allergy」が原作の同名のアニメのヒロイン。目には見えないけれど我々の隣りに実在するモンスターを見、モンスターを手なずける力を持ったモンスター・テイマーの少年 Zick のお隣さんで、Zick とともに冒険する元気少女。Elena Poteto の音はエレーナ・ポテト。ええ、ポテトですよ。その名前をクラスメイトに笑われるシーンがあるので、やっぱりそのポテトなのだ。
カートゥーンとアニメの中間のような雰囲気の作品で、日本でも十分通用すると思うんだけれどな。ディズニーXDとかでやってくれないかな。

Lou は、フランスのBD(バンド・デシネ、フランス漫画のこと)「Lou!」が原作の同名のアニメ化作品。SF作家で眼鏡で巨乳の母親と二人暮しの少女 Lou(ルゥ) の日常を赤裸々に描く問題作。というと誤解されそうですね。原作の美麗な絵をそのままにアニメ化しようとがんばってる作品。TVシリーズなので、さすがに満点というわけにもいかないけれど、かなり雰囲気は出ている。エンディングで踊るLouのアニメーションがめちゃくちゃかわいいのだ。イラストのLouにはバストが表現してありますが、これはアニメがこういうデザインだから。原作(現在5巻まで出ている)の2・3巻目あたりを基にしたデザインと思われる。原作も4・5巻までいくとLouも成長してちゃんとでるところの出た、しかも目が黒点じゃなくてちゃんと白目まで現れるデザインになっていくのであった。小学生でこの頭身のキャラクターだとアメリカ・カートゥーンでは絶対に垂直胸になるはずなので、このへんはフランスならではかも。

Zoe Davinci は、イタリアの最新オリジナル・アニメーション・シリーズ「The Davincibles」のヒロイン。本当は輪郭線(主線)のない絵で、アメリカン・カートゥーンのようなフラッシュ・アニメーション。Davinci家の一員である Zoe(ゾーイ・ダヴィンチ)は、叔父の経営する骨董品店のために世界中のレアな品物を兄・叔父とともに探して回る。しかし、彼らの前には歪んだ芸術で悪事をはたらく頭の悪い悪の芸術家たちがたちはだかるのだった。大丈夫なのか?こんなプロットで。じつはまだ公式サイトに予告編があるだけのこれから放送開始なアニメなのだった。しかし、その予告編は公式サイトでイタリア語ページを選んでも英語ページを選んでも英語版しか見られないのだけれど、それでいいのかイタリアの人。

Sally Bollywood は、フランスのオリジナル・アニメーション・シリーズ「Sally Bollywood」の主人公。リトル・ボンベイ(これが本当にフランスにあるのかどうかは知りませんが、イメージとしてはアメリカのリトル・チャイナのようなものなんじゃなかろうか)に探偵事務所をかまえる父のすぐ下の階にこれまた探偵事務所を構える少女探偵 Sally (サリー・ボリウッド)の活躍を描く探偵物。胸のガネーシャ・マークがこれでもかとインドをアピール。それにしても欧米ではわりと少女探偵はポピュラーな存在なのだな。これもフラッシュ・アニメですね。デザインも雰囲気も妙に「アトミック・ベティ」に似てるなあ。

ドイツ編で紹介した Bibi Blocksberg 観ました。さすがに長いシリーズらしく、初期と思われるエピソードはかなりアレなかんべんしてくれって雰囲気ですが、回を重ねたと思われるエピソードは、ちょっとDICっぽい雰囲気の90年代アメリカアニメテイストになってました。しかし魔女仲間の衣装デザインと Bibi のシンプルなデザインが違和感あるなあ。

Hexe Lilli はあれだ、「学園パトロール フィルモア」をDICが作ったらこんな感じ、みたいな雰囲気の絵なのだった。

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