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洋書とカートゥーン、あといろいろ。

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過去の日記

 

日記一覧 (2011年10月)

11件中 1件〜11件を表示

10月31日
00:36

Ramona and Her Father
authore Beverly Cleary 読了

Ranoma が2年生に進級した秋のある日、Quimby家にとっては不幸な知らせをお父さんが持って帰った。勤めていた会社が買収され、お父さんは人員削減のため失業してしまったのだ。新しい仕事が見つかるまでお母さんはパートからフルタイムの仕事を見つけて働き、家計を切り詰めるため家族それぞれ、猫のPicky-pickyも、我慢することに。学校から帰ると家にはお父さんがいるという生活がはじまる。そんなある日Beezus のひとことから、Ramnona はお父さんの身体を案じ禁煙させようとあれこれ頭をひねるのだが、なかなか上手くいかない。Ramona はお父さんにタバコを止めさせることができるだろうか。そして、お父さんは何時新しい仕事を見つけることができるだろうか。

いきなりの一家の大黒柱の失業というシビアな展開。他人事じゃありませんね(ちなみに Ramona のシリーズは1970年代の作品)。とはいえ、いままでは休みの日か夜でないと顔をあわさなかった父が何時でも家にいるとう不思議な状況に、いままでとはまたちがう親子の関係を感じる Ramona 。2年生になってこれまでよりずっと周りのことを考えるようになった Ramona 。これまでとは違う家族が大変な状況にあって、家族の絆をあらためて知ることになるが、その描写も、はたかた見ればほんの些細なことなのがとても上手い。ちいさな出来事でもそれぞれにとって大きな意味を持つ。それにしてもお父さんもいい人だ。タバコはやめたほうがいいと思うけどね。

10月26日
22:35

Ruby Rogers Who Are You Looking At?
author Sue Limb 読了

Ruby のクラスに来た転入生 Leo は、かっこいい男の子。Yasumin は、どうやら Leo が気になってしょうがないらしい。Yasumin の提案で Ruby も含めて仲良し仲間で秘密サークルを結成するものの、第一の目標を「 Leo の気を引くこと」に決められてしまう。「男女の仲」なんてまるで興味のない Ruby にとっては Yasumin にしてやられたようなもの。一方クラスでは、将来なりたいものを各自発表するが、Ruby にはなにも思いつかない。一体将来なりたい自分ってなんだろう。古城と植物園への遠足の日。13世紀に建てられた中世の城に感銘をうける Ruby だが、Leo のことばかり話す Yasumin たちにうんざり。グループ行動の規則をやぶって、一人で植物園の奥へと行ってしまう。

Ruby Rogers シリーズ最終巻。周りが自分の思っていることや、意識していなくてもそうだろうと考えていることとちょっとずつ違っていくことに対する苛立ちや、そんなことわかるはずもない「将来」に対する気持ちなど、ついに Ruby も、「大人になる」ということについて考えるときが来た。それでもまだ Ruby は Ruby 。いつものように真っ直ぐに思い込んでしまってそのぶん周りが見えていない。でも周りの人には Ruby に見えていないものが見えている。そんなことに気がつきながら、少しづつ大人になっていく Ruby 。最終回らしい、いいエンディング。これで Ruby ともお別れだけど、きっと彼女はまだまだ騒動にであうんだろうな。

10月23日
02:35

急に寒くなりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

例の電子レンジ調理器具ですが、「水と何かを入れてただ温めるだけ」なのだから、「あたためればいいだけのものだったらなんでもいいはずだ」の短絡的思考でもって湯豆腐、ただ温めるだけ食品の帝王ですね、に挑戦。これほど「挑戦」という言葉が似つかわしくないものもそうそうあるまい、と洗面器。

もちろん、水をいれて、だしの昆布なんか入れるのが面倒くさいので、ちょっとだしの素かなんかでごまかしつつ、豆腐一丁を適当にばらしたものを加え、とりあえず5分加熱。意外といいかも。やや足りない感じだったので、もう2分。あ、十分ですね。3分だったらもっといい。
もう、なんてことだろうか。これで一生湯豆腐にも困らないな。

そもそも野菜もラーメンと一緒に温められる、という器具なのだから、白菜やしらたきを一緒に入れても全然OKのはず。肉類はいっしょに入れっぱなしにして温めるとなると野菜と加減が違うのでちょっとあれかもしれないが、ソーセージなどの加工肉なら問題ないんじゃないかな。要するに超お手軽鍋も可能ではなかろうかということ。もっと寒くなったらやってみよう。あ、そうか。アルミ製の簡易鍋に入っているお手軽一人用鍋セットみたいなものをこれに移し換えて温めてみればいいんじゃないかな。どうだろうか。

一方、茶粥も試したんだけれど、これは鍋のほうがいい、という結論。
少々粘りが出てしまうのだがそれは問題ない、と思えば、出来ないことはない。けれどやっぱり予想通り、吹きこぼれが起こるので、その対策が面倒。レンジでチンという手軽さを求めているわけだから、ある意味失敗だといえるだろう。出来ないわけじゃないんですよ。

いつもの100円ショップには新しいレンジ器具はなかったけれど、西友によってみたら、「レンジでごはん1合炊き」というのが置いてあった。浸け置き-炊き-蒸らしであわせて40分弱らしいが、浸け置きを省略して、蒸らしを無視すれば20分もあれば出来上がり。すごいね。中間で手を打ったとしても30分弱でご飯がたけるのか。しかしまあ、ご飯は、電気釜でたくとして(わたしの友人には浸け置き省略して、お米をといだらすぐスイッチを入れる、という人もいる。飯ごうで炊くときもちょっと水を多めにすればすぐ火にかけても大丈夫だともいうし、まあそれはそれとして)、このレンジ釜なら、吹きこぼれ対策でもしてあって、茶粥も楽に炊けないか、と考えたのだが、なにしろ100円じゃなかったので買わずに帰りました。

10月23日
00:04

Ruby Rogers Get Me Out of Here!
author Sue Limb 読了

嵐のような風が吹き荒れた翌日。Ruby は、親友 Yasumin の誕生日に贈るプレゼントに頭を悩ませる。プレゼントを買うために貯めておくはずのおこづかいを使ってしまっていた Ruby が思いついたのは、Yasumin に手作りのバースデーカードを贈ること。出来上がったのは Yasumin を中心にした絵と写真のコラージュで、カードという以上の出来栄え。誕生日パーティーを無事に乗り切った Ruby 。その翌日、Yasumin がプレゼントにもらった「歩く入れ歯」のおもちゃがあまりにおもしろいので、家族に見せようと借りて帰った Ruby は、転んだ拍子に「歩く入れ歯」を取り落とし、さらにご丁寧にその上に倒れこんで壊してしまう。なんとか直らないものかと兄の Joe に頼んでみるが、Joe もお手上げの壊れ方。翌日、学校で Yasumin お気に入りの「歩く入れ歯」を早速壊してしまったことをどうしても Yasumin に言えない Ruby。さらにその日から Yasumin の態度が妙によそよそしく、とうとう喧嘩までしてしまう。もしかしたら、Yasumin は、「歩く入れ歯」を壊してしまったことを超能力で知っているのでは、それで怒っているにちがいない。このまま二人の関係はばらばらになってしまうのか。Ruby と Yasumin の運命は。

Ruby と親友 Yasumin の間がまたまたこじれてしまう。友達の大切なものを壊してしまうという、誰にでもありそうな危機を Ruby はどう乗り切るのか。何度こじれてもまた元通りになるのが親友の証ですね。もっとも Ruby はなんとかしようとあれこれ悩んだりどたばたあがくわけだけれども、これも毎度のこと。気は優しくてお人好し、ちょっと気弱だけれど半分はいつも前向きな Ruby の奮闘が楽しいわけです。兄の Joe と その恋人 Tiffany の間もこじれたままのようで、これはさすがに Ruby には荷の重い問題。Holly と仲良くなって欲しいと Ruby は思うものの、こればかりはどうにもならない。こちらの行方も気になるところ。

10月20日
21:22

The Hanging Hill
author Chris Grabentein 読了。

Zack は、継母 Judy の本「Curiosity Cat」が原作のミュージカルを上演することになった劇場 Hanging Hill Theater に Judy と共にやってきた。そこで Zack は出演者としてやってきた彼と同年代のハリウッドの映画スターの少女 Meghan と、TVドラマに出演していた少年 Derek に会う。しかし、劇場には歴史に埋もれていた忌まわしい秘密があったのだ。そして劇を演出する監督の Grimes は、自らの運命に従うべく、ある恐ろしい計画を持っていた。再び Zack に死の危険が降りかかる。

前作「Crossroad」で、辛くも悪霊を退けた Zack。幽霊を見ることの出来る彼は hanging hill への道すがら、またも冷酷無残な殺人者の霊に出会うところから始まる、ノンストップ・ホラー。死霊復活や邪悪な悪霊に、呪われた Hanging Hill にとらわれた幽霊たち。そして、Zack の抱える死んだ母への思い。今回も次々と切り替わる短いシーンの積み重ねで、次第に明らかになっていく邪悪な計画と Hanging Hill の謎が終末のクライマックスに一気に集約していく。そのため、前作のように途中に起きる盛り上がりのようなものはなく、ただひとつのクライマックスへ向けで次第に緊張が高まっていくというプロットなのだが、それで中盤だれることもない。ストーリーの内容的にはどちらかというと前作のほうが好みだけれど、今回も十分楽しませてもらいました。たぶんこの「hanging hill」は「crossroad」に比べて、より「児童向け」を意識して書かれたんじゃなかろうか。Meghan もいいけど、Hanging Hill の幽霊たちが、これがまたなかなかいいんじゃないですか。

10月17日
07:19

土曜日曜と、夏に戻ったかのような気候でありましたね。
曇っていても湿って蒸したような空気に、晴れれば30度近くまで気温が上昇。夏、しつこい。

その土日は、「フィニアスとファーブ」の長編オリジナル・ムービーの日本初放送と、それにあわせて日本での視聴者が選ぶエピソード・ベスト10の発表および放映の本放送と再放送で13時間、プラス、レギュラー放送はハロウィーン・エピソードということで、延々10時間以上「フィニアスとファーブ」漬け。土曜は日本語、日曜は英語で。ベスト10の方はすでに観たことのあるエピソード、どころか、「オスの魔法使い」や「バンド再結成」は、すでにもう10回くらい観てるのでここでまた見る必要もなかったのだけれど、ついついみてしまう。
おもしろいなあ「フィニアスとファーブ」。

長編「Across the 2nd dimension」も面白かった。これまで観ていた人にはご褒美のような展開。ショート・コメディが長編化すると、時間に余裕ができてしまうせいかカットやシーンが間延びして薄味になってしまうことがしばしばあるのだけれど、「AT2D」はそんなこともなく、初めの20分間もあれよあれよというまにストーリーが進んでいく。え、もうそこまでいっちゃうの、みたいな感じ。いつもどうり話早い。中盤の盛り上がり部分がややいつものペースがそのままつづいた感じで意外と平坦な印象だったが、その分クライマックスは一気の盛り上がり。ステイシーの使い方もうまい。問題の「歌」も、十分覚悟していたので、それほどダメージを受けなかったぞ。それというのも「タモリ倶楽部」の歌ヘタCD・レコード勝ち抜き戦で鍛えられたおかげだ。ストーリー的には特別目新しい内容ではなく、「フィニアスとファーブ」ならこんな風になりますよということなんだけど、それでも十分面白い。もっとあれもこれも観てみたかった、という風におわるってのもなかなかいいんじゃないですか。長いシリーズだけど、あれこれ詰め込むのではなく、今回のお話に必要な部分だけをちゃんと選んでいるということでもある。ストーリーのエンディングもいきなりそれか、じゃなくてちゃんとシリーズ・エピソードにでてきたネーターを使っているのがよろしゅうございますね。

じゃさっそくですが、第3シーズンの再開をおねがいしますよ、日本ディズニーチャンネル。

10月07日
09:58

イライザ・フレッチャー、その2。テレキャスターって、イギリスっぽくないですか。どうすでか。

「How To Be A Lady」 のロック・パートへのブリッジがまんま 「God Save The Queen (イギリス国歌じゃなくて Sex Pistols の方ね)」なのがさすが「フィニアスとファーブ」。

「How to be a lady」は「マイ・フェア・レディ」を踏まえたエピソードの歌なんですが、後半早口でまくし立てるレディの心得をどうやって日本語にするのか楽しみ。
と、いうのもですね。英語の動詞は日本語とちょっと考え方の違う動詞がたくさんあるわけです。それを連発するので、字余り確実。翻訳の方もさぞ頭を抱えているに違いない。

「動詞」とは、「主語」が行う肉体的・精神的動作や状態を表す単語。
歩く、走る、見る、食べる、など日本語でもたくさんの動詞がありますが、日本語は言葉と言葉をくっつけて動詞を表す方法を選択したのに対し、英語は動作・状況それぞれに単独の動詞を当てることを選択しています。
たとえば、歩く、ぶらりぶらりと歩く、さまよい歩く、あちこち歩く、はそれぞれ、walk wander roam stroll と別の動詞があるわけです。また、主語の持つ意識の違いを表すことも動詞表現にしています。「見る」は、日本の英語授業でならうのは、look(目を向けたら自然と見えてしまうという視覚の持つ能力としての見る) watch(対象の動作や状態に注意を向けて見る) see(しっかりと何を見ているのかを明らかにする目的で見る) ぐらいですが、さらにstare(じっと見つめる) glance(チラッとみる) gleam(垣間見る) gaze(驚きと敬いの気持ちで見る)などあったりするわけですよ。どうなってんの。

で、そういう単語が連発すると日本語に直す段階でどうしても字余りになってしまうわけですよね。
小説などではそれほどの長さの制約はないでしょうが、旋律に乗せる歌詞となると話がちがいます。決められた長さにきちんと収めなければならない。原語の持つニュアンスを表現しなければいけない。しかも日本人にもわかるように、日本語として通じないといけない。
ミュージカルの歌の日本語訳版にどうしても違和感を憶えてしまうという人もそこそこいらっしゃいますが、歌の翻訳にはこんな事情もあるんですね。
翻訳って大変だな。

10月06日
09:02

The Great Blue Yonder
author Alex Shearer 読了

Harry は、「向こう側の世界」にいた。姉の Eggy と口げんかをして家を出た後、オートバイの事故で死んでしまったのだ。「向こう側の世界」では、多くの死んだ人々が永遠の落日の向こう、 The Great Blue Yonder へ行く時を待っていた。死者はそれぞれ、その時がくれば The Great Blue Yonder へ行く。しかし Harry には、まだやり残したことがあった。やがて「向こう側の世界」で、100年も前に死んだ Arther と出会う。Harry は Arther に誘われてこちら側の世界へともどってくる。やり残したことをすませようとする Harry だったが・・・。

ある日突然、死んでしまう Harry 。幽霊として、彼の生きた世界へ戻ってくるものの、彼のいなくなった世界に生きる人々、彼の友人、家族を見て Harry が知る生きることの意味。ほとんど意識することなく生きている毎日が人にとってどれほどの価値をもっているものなのかを、死者の視点から語るというのが上手い。非常に丁寧に Harry の行動と心情を追っていくことで、人が生きている普通の日々のいいことも悪いことも多くの意味を考えさせる。そのことが本題なので、お話そのものはあってないようなもの。エンディングは流れを締めくくるためのおまけなので、余り気にしない。主人公と同じティーンエイジャーの毎日をふと見直してみるということで少年少女にこそお勧めかも。あと、人生こんなもの、と思っている大人にもいいかもしれない。

10月03日
09:23

Geronimo Stilton のスピン・アウト・ノベルの主人公。ゴシック・ホラーなCreepella。

イタリアで大人気(らしい) Geronimo Stilton(ジェロニモ・スティルトン) シリーズ。ネズミの島の新聞社で働く編集者、ジェロニモ・スティルトンの冒険を描く児童向けアドベンチャー・コメディ。読書メモで第一巻を紹介しましたが、現在、本編49巻。長編3巻。ジェロニモの妹、ティア・スティルトンと彼女の卒業した大学の後輩5人組(たぶん)、ティア・シスターズの冒険シリーズが8巻。そして、ジェロニモの友人(らしい)クリーペラ・フォン・カックルファーのシリーズが現在2巻。コミックも発行されていて、アニメーションはヨーロッパ各国で放映中と大変なことになってる。

第1巻は読書メモの通り、キャラクターと展開がステレオタイプで大人にはちょっと辛かったが、読書体験の少ない子供たちには安心して読める冒険物語であることは確か。で、この人気なので、2巻目以降はちゃんとおもしろくなっているんだろう。あちらのドラマなどでもよくあることだけれど、初めはキャラクターが設定をそのままトレースするような人物像になっていていまいちぱっとしないのだが、だんだんそのキャラクターの個性が固まってくるにしたがってどんどん面白くなっていくのだな。ジェロニモもそういう類なのかもしれない。

で、そのジェロニモ。イタリア原作なので、ヨーロッパでアニメ化され、上にも書きましたが現在ヨーロッパ各国で放送中。イタリア語はもちろん、フランス語、英語、ルーマニア語版などがある。
そうすると、各国語を聞き比べられるので意味はわからなくても言葉の音の違いがわかるわけですよ。そんななか、意外と面白いのがスペイン語。音の並びはイタリア語に似ているのだけれど、おそらくヨーロッパの言語の中で一番せわしない。とにかく音が多い。

FIA世界ラリー選手権(WRC)というのがありましてね。ヨーロッパではF1に負けないほどの人気のあるシリーズで、市販社ベースのラリー用車を主に一般公道を閉鎖して設定されたコースを走って速さを競うレースです。日本でもメーカーチームとして、トヨタやスバル、三菱、日産、スズキなどが参戦していたんですが、現在は撤退してしまいました。それはいいとして、ラリーは一台の車にドライバーとナビゲーター(コ・ドライバー)の二人が乗り組み、ドライバーが運転、ナビゲーターはペースノートという今走っているコースがどういう道なのか、カーブの曲がり具合や、直線の長さ、路面や路肩の具合などをことこまかに記したノートを読み上げ、ドライバーはその指示に従って車を走らせるという形でレースを競います。で、世界選手権。ドライバーもナビゲーターもヨーロッパ各国から集まります。ペースノートは当然ドライバーが理解できる言語で書かれ、読まれます。その様子は車載カメラで撮影された映像などで知ることが出来ます。フィンランド語(フィンランド出身のドライバーは多い)、英語、フランス語、イタリア語などのなかで、一番せわしなくしゃべるのがスペイン語。もうのべつまくなし早口でまくし立てるように喋り捲りです。あれでだいじょうぶなのか、ドライバーはちゃんとわかってるんだろうなあ、と思うくらい猛スピードでしゃべるわけですよ。英語やフランス語などはそれにくらべればのんびりしていると思えるほどに。

スペインは情熱の国といわれますが、あの早口でまくし立てるスペイン語を聞くと、それも納得。言葉と国民性(つまりは音と文化)は密接に関係しているというひとつの例ではなかろうか。

同じキャラクターでも、しゃべる言葉が違うとその音からだけでも微妙にキャラクター性が違って見える。同一の言語でも役者が違えば印象が違いますよね。言語そのものが違うと、さらにまた役者のキャラクターの役作りが違ってきて、いろいろ楽しめる、と、そういうこと。

10月02日
20:46

Swinka Peppa(シュウィンカ・ペッパ) は、ポーランド語で Peppa Pig ペッパ・ピッグのこと。ポーランド語ではswinka フランス語はcochon 英語はpig 日本語ではブタ・・ではなくピッグ、となるあたりが、日本語の特徴かもしれませんね。ポーランド語ではタイトルの語順が違うのも特徴ですね。でも、パパ、ママはパパ・シュウィンカ、ママ・シュウィンカ。これは固有名詞あるいは個人名か、一般名詞かで違うのかもしれない。
てか、ポーランド語をそれと知って初めて憶えたぞ。swinka は、ブタのこと。
パパ・シュウィンカが出かけるとき「ダゾバダーニア(と聞こえる)」といってるけど、「ダスビダーニア(ロシア語で、さようなら・また会いましょうの意、英語のsee you again、see you laterですね。)」と似てるから、きっと同じ意味。調べたくても日本語・英語用キーボードではあそこいらへんの文字が打てないので(何らかの方法で打てるのかもしれないが)お手上げ。

「ペッパ・ピッグ」。フランス語では、ペッパたちは「ひひひ」と笑うんですが、ポーランド語では「んはは」「んふふ」と、頭にちょっとだけン音がくっつく感じで笑う。大人は普通に笑ってますが。もちろんペッパたちも「あはは」とも笑うんですよ。「あはは」は本当に世界共通だな。人間の感情の発露である笑いは、人間が最も出しやすい音で出来ている、と考えてよさそうですね。だから大きな感情によって笑う「あはは」は世界共通、というか、ヒトが出しやすい音。同じ笑いでも、もう少し意識して笑う、笑いは「あはは」「うふふ」「えへへ」「いひひ」など他の母音も使っていろいろな笑いを笑うんでしょうね。で、ポーランド語では「んはは」と笑う。

エストニアにはオリジナルのTVアニメがありましたが、ポーランドでTVアニメを作っているのかどうかはわかりません。でも、意外とアニメ大好きな国のようですよ。youtubeで海外アニメ関係を探していると、わりとポーランド語版を目にします。で、「ペッパ・ピッグ」もポーランド語版があったとこういうわけ。「ペッパ・ピッグ」は本当に世界中で放映してるんだなあ。

しかし国としてのポーランドとなると世界地図で場所は知っていても、フランス以上に知らない国。首都はワルシャワ。ほぼ全土が平野であること。北が北海に面している。14~17世紀ごろには王国として大変栄えた。前世紀の前半にはドイツとソ連(現在はウクライナとベラルーシ。南はチェコ、スロバキア)に挟まれて色々大変な目にあった国。悪名高いアウシュビッツはポーランドにある、というくらいしか知らない、かな。エストニアよりは知ってるという程度ですね。そうだ、映画監督アンジェイ・ワイダの国か。F1ドライバーで、ロバート・クビサがいましたね。

10月02日
06:25

エストニアのTVアニメ、「発明村のロッテ」。
どこ、エストニアって、という向きはグーグルアースかなんかでお探しアレ。

世界のTVアニメ探訪、またまた発見今度はロシアのお隣さん、バルト三国のひとつ、エストニアで大人気のTVアニメーション「Leiutajatekula Lotte」(二つ目のuの上にはウムラウトみたいな点々記号付き)。
英語では Lotte from gadgetvill ということで、「発明村のロッテ」だそうですよ。leiutaja は発明者という意味らしいよ。おお、エストニア語をそれと知ってはじめて憶えたぞ。

ロッテは、海辺の村に両親と住む犬の女の子。毎回その村のちょっと変わった日常をロッテの語りで紹介するショート・アニメ・シリーズ。
でももう10年近くも再放送が繰り返されている今でも人気のシリーズだそうですよ。「Leiutajatekula Lotte(正確には二つ目のuの上に点々記号)」のタイトルで映画にもなり、現在youtubeにアップされている映画予告編によれば「Lotte and the moonstone secret(英語のタイトル、エストニア語ではどうだかわからない)」のタイトルで2本目の映画になった模様。あるいはこれが英語圏向けタイトルで映画は一本だけなのかもしれないけれど、そのへん詳しく調べてません。
追記。
「Lotte from gadgetville」は、ロッテのすむ村で発明コンテストがおこなわれることになり、村人たちがそれぞれに取り組む発明のあれやこれやとその日々を描くみたい。
「Lotte and The Moonstone Secret」は、クラウスとその友人たちが謎の寺院からもちだした3つのムーンストーンをめぐってのお話。ロッテたちはツキウサギを月に帰そうとするが、ムーンストーンにその力があるのを知って、クラウスとその友人たちをたずねるのだが、というおはなしらしい。ツキウサギが何者なのかはよくわかりませんが。
双方とも背景が3DCG、キャラクターが2Dの手書きで描かれるスタイル。

アニメーションとしての動きなどはまあ、並みなのだけれど、キャラクターデザインも含めて絵が美しい。いかにもヨーロッパ絵本のような不思議な絵柄と、ちょっとかわった村の日常が不思議な味わいのアニメ。村の、たぶんはずれの木の下で、トランク(旅行用カバンね)に寝泊りしている、クラウスというおじさんキャラクターがいい感じ。村の人々に、それと知られずちょっとした幸せを配って歩くいい人。ムーミンのスナフキンに雰囲気が似てる(設定は違うけどね)。映画も観てみたいですね。

台詞はエストニア語なので、完璧にさっぱりわからない。ロシア、ポーランドに近い音としか聞こえない。
エストニアで知ってることといえば Kerli がエストニア出身っていうくらい、といってもエストニアより Kerli を知らない人のほうが多いか。歌手です。輸入版なら日本でもCDが買えるよ。

紀伊国屋新宿南店の洋書コーナーの隣りには外国各国語テキストコーナーがあってですね、英語はもちろん、ドイツ、フランス、中国、韓国等のテキストが並んでいるのですが、その一角に、各国語、というコーナーがあって、いわばマイナーな言語のテキストがまとめておいてあるわけです。エストニア語の本も一冊だけありました。Kerli の歌には一曲、一部にエストニア語らしい歌詞をつかっているものがあって、それでちょっとテキストなどみてみようかと探したら見つけた次第。一冊だけ。エストニア語四週間。四週間でおぼえられたらだれも苦労はしないよ、という外国語テキストシリーズですね。

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