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日記一覧 (2010年9月7日)

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09月07日
00:20

Masterpiece
author Elise Broach 読了

順番が入れ子になってしまいましたが、「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」よりこっちの方を先に読み終わっていました。

Marvin は Pompaday 一家の家の台所の流しの奥の壁の中に住む甲虫一家の息子。Pompaday 家の長男 James は離婚した母と、母の再婚した義父、そしてその2人の間に出来たまだ赤ちゃんの弟と暮らすおとなしいが実はとても利発でやさしい少年。しかし、家庭のなかでの自分の存在のあいまいさを感じている。そんな James の悩みを感じ取っていた Marvin は、表向きはにぎやかに見えても結局一人で誕生日を迎える James に贈り物をしようと考え、拾っていたコインをプレゼントすることに。夜中、コインを James の部屋に届けた Marvin は、机の上に James の離れて暮らす画家の実父からプレゼントされたドローイングの道具が紙とともに置いてあるに気が付く。Marvin は好奇心に駆られて窓から覗く街角の風景をインクと前足で描くが、その様子を目を覚ました James に見つかってしまう。
Marvin の描いたのは写実的で実に微細(何しろ小さな虫だから)な素描画。Marvin はこのことで絵に対する自分の情熱を知り、James は Marvin がくれたこの絵から不思議な友情を感じていく。
ところが、その素描画が James の母の目にとまり、それをきっかけに Marvin と James は画家、アルブレヒト・デューラーの盗まれた素描画をとりもどすための計画に参加していくことになるのだが・・・。

小さな虫(beetleとだけ書かれていて種類は特定されてない)と友達のいない少年の友情物語、なのだが、そこに絵画盗難事件がからみ、ミステリーの要素も加わわって、なかなか一筋縄でいかない物語になっていく。人間の言葉は理解するものの、言葉が一切話せず、絵は描けても文字が理解できない marvin と James がどうやって意思を伝え合うのか、お互いを理解しあうのか、どうやって様々な危機を乗り越えるのか。
キャラクターとしての Marvin がとても魅力的。marvin のいとこの Elaine もいいな。イラストも、特に marvin たち虫の絵がいい。

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