ちーずブログ
新田真子
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散歩
今日はやや曇りで肌寒く感じますが、昨日はいい天気でしたね。だもんで、昼食を食べに出たついでに久しぶりに神田川沿いをぶらぶらっと散歩しました。そういうことは昨日のうちに書くのが日記というものだとは思うんだけれどね。 まそれはそれとして、昔は新宿まで歩いていったり暗くなるまで上流に向かって延々と歩いたこともあったりとどうかしてましたが、今は適当なところでやめるくらいの分別をもちあわせているのだ。 稀に大雨が降れば溢れてしまう神田川も、普段は川底に数十センチ程度の水が流れ、鯉が泳いでいたり鳥が休んでいたりするおとなしい川なのだが、初めてこの川沿いの遊歩道を歩いたときはこれがあの有名な「神田川」の神田川だとはまったく気が付かなかった。綺麗な遊歩道にコンクリートでしっかりと固められた岸。川というか住宅地の中を流れる巨大な溝といった風情なのだな(いまやどこの街でもコンクリートの川が当たり前だが昔は田舎の人間にはそう見えた)。これがさらに流れて御茶ノ水の切り通しを通り、秋葉原の側を流れて東京湾に注いでいようとは想像だにしなかった。つーか川の見える四畳半のアパートとか寒空の銭湯とかいうイメージとは程遠いので、昔はどうだったのかは知らないが小さな石鹸カタカタなるとはとても思えないのだった。だいたい東京からは銭湯が次々と姿を消しているし、いや、きっと日本中から姿を消しているのに違いないが、たまに銭湯に行って広い湯船に浸かるというのもこれはこれでちょっとした贅沢、あれ、なんの話だったっけ。 神田川沿いの散歩ですよ。よく晴れた午後。最近は都会でもランニングブームだそうだが、この遊歩道でも数分に一度はランニングする人とすれちがったり追い抜かれたり。しばらくてくてくと新宿方向に歩いたところで、護岸工事の現場に遭遇。工事中の遊歩道から川の側の公園に道をそらしてあったので、そこで南方向に曲がってややのぼりの道のどこともしれぬ住宅地を歩く。神田川はこのあたりでは最も低いところを流れているので川から離れれば登り道となるわけ。すると小さな商店街がみえたのだった。長さにして約50メートル弱。店の数にしても通りの左右にあわせて20軒くらいだろうか、妙に風情のある中華料理店のはいった集合住宅があったり、いくつかはシャッターが下りたままで、中心には、はじめてみる名前のレジが2つばかり(店員さんがいたのが2つだったのだがレジそのものはおそらく3つあるとおもわれる)の小さなスーパーマーケット。連休中の真昼間ということもあるのだろうが、一度に視界にはいる人の数は前を見ても後ろを見てもスーパーを見ても10人いないのだった。どこの田舎の商店街かと思ってしまった。商店街を抜けるとまた住宅なのだ。ええ、まじ?大きな通りにも鉄道にも面していないこんな小規模な商店街がまだ東京に、しかも甲州街道と神田川の間で環状七号線にも程近いこんな区域にあったなんてっっ。東京ではたいてい住宅地の商店街は歩いていくとどこかの幹線道路にぶつかったり鉄道の駅まで続いていたりするものだが、ここはセンターラインもない住宅地の普通の道のまま商店街に入りそのままおわっているのだった。まだまだ東京は未知の領域があるのだなあ、とおもったらとてもいいコーヒーの香り。あたりをみても喫茶店などはないので、どこかの家でコーヒーを挽いていたんでしょうね。商店街の端っこには奇妙奇天烈な外観の、しいていうとインドかバリかというような曼荼羅ライクなカラーと不思議な装飾が外壁一面にある集合住宅があったのだ。一階はコンビニだったけど。ついでにはいってみればよかったなあ。 さらに少し歩くと高層ビルが見える。甲州街道の騒音も聞こえ始める。真っ直ぐ歩いてすぐ甲州街道にぶつかるのがイヤなのでまた曲がってみると、またもや商店街が。どうやらそこは沖縄村らしいのだった。10軒くらいのお店のほとんどが沖縄関係らしく、沖縄産の商品を扱っているようなのだった。大久保の韓国街のように沖縄街、というほどの規模でもないのでやっぱり沖縄村かな、その沖縄があったなんて。もしかしてこの商店街にいる人たちはみんなウミンチュ(海人、でしたっけ沖縄の人、あ、ウチナンチュですか、それはどうも)なのか?店の前ののんきそうにしている猫も沖縄の猫なのか、オレはいつのまにか沖縄にまよいこんでしまったのか、考えすぎ、などとうれしくなってしまうのだった。え~まじかよ。こんな都心に程近いところに、田舎の商店街はおろか沖縄まであったなんてっ。東京恐るべし。 環状七号線すぐそばの甲州街道を渡るとすぐ京王線があるのだが、電車で帰るのもあれだな、と思ってやっぱりぶらぶら歩いて帰ることにしたのだった。 京王線沿いに和田堀給水場というのがあるのだけれど、どうやら例年はこの時期「つつじ祭り」があるらしい。だが、大震災の影響で中止になってしまったようで、ひろい給水場の周回路をあるくと柵の間から綺麗に咲いたつつじが見えるのだった。せっかく綺麗なのに残念なことだなあと思いながら歩いていると、前から歩いてきたおあばさんも同じ方を見ながら同じ事を考えていたらしく、思わず目と目で会話を交わしてしまったのだった。いやまったく残念ですがまた来年ですね。 近くの商店街まで戻ったら喫茶店で一休みして本を読んでスーパーでおかずを買って帰宅。お疲れ様でした。
日記一覧 (2011年5月5日)
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散歩
今日はやや曇りで肌寒く感じますが、昨日はいい天気でしたね。だもんで、昼食を食べに出たついでに久しぶりに神田川沿いをぶらぶらっと散歩しました。そういうことは昨日のうちに書くのが日記というものだとは思うんだけれどね。
まそれはそれとして、昔は新宿まで歩いていったり暗くなるまで上流に向かって延々と歩いたこともあったりとどうかしてましたが、今は適当なところでやめるくらいの分別をもちあわせているのだ。
稀に大雨が降れば溢れてしまう神田川も、普段は川底に数十センチ程度の水が流れ、鯉が泳いでいたり鳥が休んでいたりするおとなしい川なのだが、初めてこの川沿いの遊歩道を歩いたときはこれがあの有名な「神田川」の神田川だとはまったく気が付かなかった。綺麗な遊歩道にコンクリートでしっかりと固められた岸。川というか住宅地の中を流れる巨大な溝といった風情なのだな(いまやどこの街でもコンクリートの川が当たり前だが昔は田舎の人間にはそう見えた)。これがさらに流れて御茶ノ水の切り通しを通り、秋葉原の側を流れて東京湾に注いでいようとは想像だにしなかった。つーか川の見える四畳半のアパートとか寒空の銭湯とかいうイメージとは程遠いので、昔はどうだったのかは知らないが小さな石鹸カタカタなるとはとても思えないのだった。だいたい東京からは銭湯が次々と姿を消しているし、いや、きっと日本中から姿を消しているのに違いないが、たまに銭湯に行って広い湯船に浸かるというのもこれはこれでちょっとした贅沢、あれ、なんの話だったっけ。
神田川沿いの散歩ですよ。よく晴れた午後。最近は都会でもランニングブームだそうだが、この遊歩道でも数分に一度はランニングする人とすれちがったり追い抜かれたり。しばらくてくてくと新宿方向に歩いたところで、護岸工事の現場に遭遇。工事中の遊歩道から川の側の公園に道をそらしてあったので、そこで南方向に曲がってややのぼりの道のどこともしれぬ住宅地を歩く。神田川はこのあたりでは最も低いところを流れているので川から離れれば登り道となるわけ。すると小さな商店街がみえたのだった。長さにして約50メートル弱。店の数にしても通りの左右にあわせて20軒くらいだろうか、妙に風情のある中華料理店のはいった集合住宅があったり、いくつかはシャッターが下りたままで、中心には、はじめてみる名前のレジが2つばかり(店員さんがいたのが2つだったのだがレジそのものはおそらく3つあるとおもわれる)の小さなスーパーマーケット。連休中の真昼間ということもあるのだろうが、一度に視界にはいる人の数は前を見ても後ろを見てもスーパーを見ても10人いないのだった。どこの田舎の商店街かと思ってしまった。商店街を抜けるとまた住宅なのだ。ええ、まじ?大きな通りにも鉄道にも面していないこんな小規模な商店街がまだ東京に、しかも甲州街道と神田川の間で環状七号線にも程近いこんな区域にあったなんてっっ。東京ではたいてい住宅地の商店街は歩いていくとどこかの幹線道路にぶつかったり鉄道の駅まで続いていたりするものだが、ここはセンターラインもない住宅地の普通の道のまま商店街に入りそのままおわっているのだった。まだまだ東京は未知の領域があるのだなあ、とおもったらとてもいいコーヒーの香り。あたりをみても喫茶店などはないので、どこかの家でコーヒーを挽いていたんでしょうね。商店街の端っこには奇妙奇天烈な外観の、しいていうとインドかバリかというような曼荼羅ライクなカラーと不思議な装飾が外壁一面にある集合住宅があったのだ。一階はコンビニだったけど。ついでにはいってみればよかったなあ。
さらに少し歩くと高層ビルが見える。甲州街道の騒音も聞こえ始める。真っ直ぐ歩いてすぐ甲州街道にぶつかるのがイヤなのでまた曲がってみると、またもや商店街が。どうやらそこは沖縄村らしいのだった。10軒くらいのお店のほとんどが沖縄関係らしく、沖縄産の商品を扱っているようなのだった。大久保の韓国街のように沖縄街、というほどの規模でもないのでやっぱり沖縄村かな、その沖縄があったなんて。もしかしてこの商店街にいる人たちはみんなウミンチュ(海人、でしたっけ沖縄の人、あ、ウチナンチュですか、それはどうも)なのか?店の前ののんきそうにしている猫も沖縄の猫なのか、オレはいつのまにか沖縄にまよいこんでしまったのか、考えすぎ、などとうれしくなってしまうのだった。え~まじかよ。こんな都心に程近いところに、田舎の商店街はおろか沖縄まであったなんてっ。東京恐るべし。
環状七号線すぐそばの甲州街道を渡るとすぐ京王線があるのだが、電車で帰るのもあれだな、と思ってやっぱりぶらぶら歩いて帰ることにしたのだった。
京王線沿いに和田堀給水場というのがあるのだけれど、どうやら例年はこの時期「つつじ祭り」があるらしい。だが、大震災の影響で中止になってしまったようで、ひろい給水場の周回路をあるくと柵の間から綺麗に咲いたつつじが見えるのだった。せっかく綺麗なのに残念なことだなあと思いながら歩いていると、前から歩いてきたおあばさんも同じ方を見ながら同じ事を考えていたらしく、思わず目と目で会話を交わしてしまったのだった。いやまったく残念ですがまた来年ですね。
近くの商店街まで戻ったら喫茶店で一休みして本を読んでスーパーでおかずを買って帰宅。お疲れ様でした。
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