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日記一覧 (2013年2月4日)

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02月04日
15:07

2012年シーズンNFLの最後を飾るスーパーボウルXLVIIは、みごと、まあ、当然のことなんですけど、我がボルチモア・レイブンズがサンフランシスコ・49ナーズの追い上げを振り切り、34対31で勝利した。レイ・ルイスは言葉通り、レイブンズの仲間たちにビンス・ロンバルディ・トロフィーを送り、レイブンズはレイ・ルイスの引退を勝利で飾ることができたのだった。

おめでとうボルチモア・レイブンス。
ありがとうレイ・ルイス。

とにかくやった。とうとうやった。
サンフランシスコも怒涛の追い上げで、ボルチモアをぎりぎりまで追い込んだ。
戦略、個人技、気迫、モメンタム、予想外のアクシデント、アメリカン・フットボールのエッセンスが凝縮された濃厚な時間だった。

試合はコイントスに勝ったボルチモアがキックを選択。サンフランシスコの攻撃で始まった。
第1Q、先制したのはボルチモア。WRボールディンへのTDパスがヒット。
サンフランシスコは、ボルチモアのエンドゾーン手前8ヤードまで迫るが、ボルチモア・ディフェンスの対ピストル・オプションが的中。FGに押さえ7対3。
サンフランシスコは自陣深い位置から敵陣に進入するまではキャパニックのランを使わず、RBゴアのランとキャパニックのポケットからのパスと対アトランタ戦と同じ戦略で前進。レッドゾーンに入るとピストルからのエンドアラウンドフェイク、RBゴアのラン、QBキャパニックのロールアウトからのパスと多様な攻めを見せるが、ボルチモア・ディフェンスはキャパニックのリードオプションをさらにリードする形でラン、パス共に防ぎきった。
第2Qに入ると、ボルチモアTEピッタへのTDパスがヒットし14対3と点差をひらく。返すサンフランシスコの攻撃でSエド・リードがついに本領発揮、オーバースローになったキャパニックのロングパスをインターセプト。ボルチモアはレッドゾーンまで前進すると、4thダウンのFGフェイクでKタッカーのランという奇襲にでるがこれは失敗。しかしその後得た攻撃ではリターナーも勤めるWRジョーンズに55ヤードのロングパスがヒット。ジョーンズはサンフランシスコDB陣のタックルをかわしてエンドゾーンに走りこみTD。これで21対3とさらに点差をひらく。
サンフランシスコはまたもやボルチモアのレッドゾーンに進入するが、ボルチモア・ディフェンスはピストル隊形のキャパニックへブリッツをかけオプションする時間を与えずQBサック。サンフランシスコの攻撃はふたたびFGとなり21対6で前半を終える。キャパニックのブリッツが決まったのもRBゴアの正面へのランをストップできているため。前半では、ボルチモアはオフェンス、ディフェンスともにやはり基本のライン戦で上回る戦いを展開した結果といえるだろう。結果、前半はボルチモアがサンフランシスコを圧倒する形で終えた。しかし、第47回スーパーボウルはここから波乱の展開を迎えるのだった。
後半第3Q。サンフランシスコのキックオフをレシーブしたボルチモアのリターナー、ジャコビー・ジョーンズがそのままリターンタッチダウン。スーパーボウル・ゲームで1試合にレシーブによるTD、キックオフリターンTDの両方を決めた初めての選手となった。これでさらに点差は開き、28対6と22点差。流れはボルチモアのままかと思われた。
ところが、ここで予期せぬハプニングが。サンフランシスコの攻撃の途中で、原因は不明だがスーパードームの照明が落ち、スタジアムが暗闇に包まれてしまったのだ。36分間の試合中断。途切れてしまった試合の流れはここから大きく変わっていく。
サンフランシスコの攻撃はWRクラブツリーへのパスがヒット。ボルチモアのタックルミスもあってTDとなる。これで28対13。
返すボルチモアの攻撃は3アンドアウト。自陣エンドゾーン内からのパントはミスキックでサンフランシスコはハーフウェイ手前からボルチモア陣15ヤードまでリターンする。ここでRBゴアのTDランが決まり28対20。
さらにボルチモアの攻撃は自陣でRBレイ・ライスがファンブル。サンフランシスコにリカバーされターンオーバー。しかしここはボルチモア・ディフェンスがしのぎきりサンフランシスコはFGを狙う。しかし、今日2本のFGを決めているとはいえ今期絶不調のKデビッド・エイカーズのキックはなんと失敗。しかし、ボルチモアのランニング・イントゥ・ザ・キッカーを取られて5ヤード罰退からFGの蹴りなおし。今度は成功しこれで28対23。サンフランシスコが逆転目指してひたひたと迫ってくる。
第4Qに入るとボルチモアはFGを返して31対23。
しかしサンフランシスコはまたもボルチモアのレッドゾーンに侵入すると今度はキャパニックのランでTD。31対29。
ここでサンフランシスコは同点をねらって2ポイント・コンバージョンを選択。しかしボルチモア・ディフェンスがこれを許さない。
2点差のままボルチモアの攻撃は時間を消費しながら前進。再びFGとなり、これで34対29の5点差。サンフランシスコはTDを取らなければ逆転できない。残り時間は4分19秒。逆転を目指してのサンフランシスコの攻撃はWRクラブツリーへのロングパスでボルチモア陣に入ると、QBのまわりにラン要員を3人配置するピストル隊形からRBゴアのランが決まり、一気にボルチモアのエンドゾーン手前8ヤードに到達。しかし、エンドゾーンを背中にすると底力を発揮する今期のボルチモア・ディフェンスが、サンフランシスコの4度の攻撃をことごとく防ぎきり、最後はちょっとディフェンス・ホールディング気味だったけど、エンドゾーンへ投げ込んだ4thダウンのTDパスも不成功。サンフランシスコから攻撃権を奪い返した。サンフランシスコはタイムアウトを使い、ボルチモアは残り20秒で4thダウン。ここで、パントを蹴らず、エンドゾーン内でボールを保持、時間を使えるだけ使ってセイフティで2点を与え、安全な位置からのキックオフを選択。34対31となって残り4秒。ボルチモアのキックオフをサンフランシスコがリターンするがちょうどハーフウェイ上でダウン。ついにボルチモアの勝利が決定した。

ボルチモアの対ピストルディフェンスは、エンドゾーン手前までくるとバックス陣ががっちりとレシーバーをマークし、TDプレーでそもそもオプションでのパスの選択権を与えないという戦術になった。RBの正面へのランとキャパニックをとめることが出来れば成功。
さらにブリッツを入れてキャパニックを走らせない戦術でキャパニックをしとめる場面もあったが、これは逆にキャパニックにむかったLBがボールキャリヤーのRBとすれ違いになる場面もあった。
サンフランシスコに流れが移ったあとは、タックルミスがかさなって次々とTDを奪われる場面もあったが、ラインとLBのプレッシャーはもちろん、最後にはディフェンス・バック陣の集中力がキャパニックのオプションを断ち切ることに成功した。最後のパスはちょっとディフェンス・ホールディングの反則気味だった(しっかり掴んでましたけど)けどね。

オフェンスもQBフラッコが落ち着いたプレーを続けて正確なパスを投げ続け、インターセプトなどターンオーバーを許さなかった。ファンブルによるターンオーバーもあるにはあったが、ラン・パス織り交ぜて着実に前進、時に一気にロングパスを狙うといういつも通りの攻撃を展開した。流れがサンフランシスコに移ってからもこつこつと得点機会にFGで得点を重ね、ただでは逆転を許さない状況を維持できた。結果、サンフランシスコに常にTDでなければ逆転できないというプレッシャーを与えることが出来たのだ。ディフェンスも一時集中を欠いた場面もあったが最後にはサンフランシスコ自慢のピストル・リード・オプションを退けた。

もう一度、おめでとうボルチモア・レイブンズ。
ありがとう、レイ・ルイス。

と、いうわけで「オードリー春日の呪い」など、所詮、弱者の世迷いごとにしかすぎないことが証明されたのだった。科学的事実?だれそんなこと言ったの。笑っちゃうね。へへんだ。

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