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日記一覧 (2011年4月27日)

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04月27日
01:21

おおっと。
大変な映画を忘れていたので急遽追加。

「世にも怪奇な物語」エドガー・アラン・ポーの短編小説を3人の映画監督が競作した3話のオムニバス映画。第1話は、「バーバレラ」のロジェ・バディムが監督。主演はこれまた「バーバレラ」のジェーン・フォンダ。わりと普通のゴシック怪談。第2話は「死刑台のエレベーター」のルイ・マル。主演はアラン・ドロン。これは有名な「ウィリアム・ウィルソン」の映像化で、いわゆるドッペルゲンガーものの代表作。第3話は「道」のフェデリコ・フェリーニ。この第3話が、大好きなのだった。わたしがわけのわからない映画が大好きになった原点のうちのひとつ。イギリスからイタリアにやってきた落ち目の映画俳優。彼の病んだ神経は次第に不安におののき、とうとう全てを投げ出し闇の中をフェラーリで死ヘ向かって疾走する。冒頭の空港到着のシーンからしてすでに異様な雰囲気で、主人公を囲む騒々しい周囲と、一人不安に駆られる主人公のギャップが怖い。主人公の見る死神、白いドレスの少女がまたいいんだ。後半夜の道を走る映像もいい。フェリーニ、さすがだ。この不気味さはあきらかにダリオ・アルジェントに引き継がれている。

わけのわからない不安な映像、かわいいはずの少女が怖い、余計なことを言う暇があったらさっさと次のカットとシーンを重ねていく、主体の視点によって映像の意味を変える、というスタイルは今でも大好きだ。「サスペリア」「ファンタズム」「シャイニング」あたりが好きな理由の原点なのだった。

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