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日記一覧 (2012年2月10日)

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02月10日
01:08

前にも書きましたが、日本映画専門チャンネルで日本初の映像化されたスーパーヒーロー「鋼鉄の巨人スーパージャイアンツ」全9話が放映されました。

改めてみると、後の「ウルトラマン」と「仮面ライダー」でやってることのほとんどがこの映画から始まっていることが伺えるというまさに日本特撮ヒーローの原点。もちろん、スーパーヒーローなんてどんな風に撮ればいいのか誰も知らないわけだから、それなりの映像表現ではあるのですが、とにかく当時の努力と試行錯誤が見られてとてもいい。

白黒画像も白黒が好きなのでとても好ましい。よけいなアラもめだたないしね。
むちゃな怪物とか宇宙人も白黒で見るとそれなりにかっこいい。
あ、脚本はけっこう適当ですから。それはまあ、しょうがないなとあきらめるしかありませんね。まだまだ世間ではSFだとか宇宙人だとかは一部の好事家(いまでいうオタクね)や、漫画や少年読み物を読んでいる子供たちの他にはほとんどおおっぴらに知れ渡ってはいない時代(まあ、現在でも大差ないといえばいえなくもないですね、世間の人の頭にあるUFOとかタイムトラベルとかもうあまりに適当でどうしたらいいのか、いったい日本のSF作家や出版社はなにをやっていたんだと、まそんなことはどうでもいいんですが)。よくぞやってくれましたというような感じ。なんにつけ「初めて」というのには意義があるものです。まあその、アメリカではTVでスーパーマンやってたんですけどね(のちに日本でもTVで放映され大人気、延々と再放送をやってたはずで私もみてましたよ)。
ディティールは無茶な脚本だけど、テーマははっきりしていてそこがいい。第7話ででてくる「勇気と力は正しいことのために使うんだよ」という少年の心に響くスーパージャイアンツの言葉がすべてを物語っているのだけれど、その場の映像がちょっとね~。今ではこれはないわ、という映像なのでなかなかむずかしいですね。でも将来どんな風に世の中のモラルが変わるかなんてわかりませんからね、しょうがないですね。いろいろ考えさせられるなあ。

あたくしとしましては「スーパージャイアンツ」の言葉使いが丁寧なのがとても好印象。我がことですが、拙作の「少年マフラー」という少年スーパーヒーロー漫画の主人公も言葉使いには気をつけて、ヒーローになったら他人に対しては(身内は別)なるべく丁寧な言葉を使うよう心がけていたので、これぞわが意を得たりとばかりにうれしいことではありました。やっぱヒーローは正義の人だから丁寧なものいいをしないとね。
つーか昔は映画ではみなよい日本語をつかっていたものだったのだなと思うわけです。

とにかく「スーパージャイアンツ」シリーズはわりとまともだったと、そんな感じ。

翻って1月のユニバーサル・チャンネルは「メガ」月間でしたね。「メガパイソン対ギガントゲイター」(おおきなヘビとワニがいっぱい出てきて登場人物をパクパク食べる映画)「メガシャーク対クロコザウルス」(ばかみたいにおおきなワニとサメがでてきてあちこちで適当に暴れまわる映画)「メガピラニア」(おおきなピラニアがいっぱいでてきて登場人物をぱくぱく食べる映画)とメガ三昧。脳みそがとろけそうな映画ばかりで、アメリカではSF映画の伝統がみゃくみゃくとうけつがれつづけているのだなとかんじぬきでひじょうこころづよいおもい。ついでに「バトル・フィールド・アビス」(おおきな鯨がでてきて・・もういいですか、そうですか)も加わってとにかくメガだらけのスーパーメガ月間でした。これに比べれば、「プラネット・テラー」とか「デスプルーフ」とかいくら三流を気取ってもしょせん面白い映画じゃん、みたいな。面白い映画撮っちゃダメじゃん、みたいな。才能のある監督はこれだから~、みたいな。
「メガシャーク対クロコザウルス」とかCMで「死んだと思われていたあのメガシャークが実は生きていた!」とかいわれても、つーかいつ死んだんだそのメガシャークってっ!みたいな。もちろんジャイアント・オクトパスと戦った時。あ~もうだめだ。すばらしすぎる。
というわけで、いま一番目の離せないCS系チャンネルは意外とユニバーサル・チャンネルだなというのが結論です。

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