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野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。
徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)
投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。
その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。
基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑
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(2013年5月)日記一覧
13件中 1件〜13件を表示
2013-05-30 02:05
私はね・・・
「でも私はね・・・、裏方でも凄いと思うの。
だって、私たちの学校の基盤を作ってくれたんでしょ?
やっぱり凄いじゃない・・・。
もっと自信持ちなさいよ。」
そうか、K子ってキツイ性格の割に、意外と優しいんだな・・・。
「ありがとう。
そう言ってくれて、とってもうれしいよ・・・。」
俺はもう、誰にも評価される事は無いと思っていた。
でも評価してくれる人間がここにいた・・・。
それだけで十分なのだと俺は思った。
「ねっ?
もう役職には就くつもりはないの?」
確かに生徒会残留を望む声もあったが、毎年人員は入れ替わる。
新しい人間、新しい考え方・・・。
それらを阻むことはしたくなかったし、介入するべきではないと判断した。
それは初代生徒会会長の意志でもあり、我々初期執行部全員の意志でもあった。
「俺たち初期執行部の仕事は、もう終わったんだよ。
これからは新しい生徒会が新たに作り上げていくだろう。
邪魔はできないよ・・・。」
「そうなんだ・・・。」
K子は残念そうに俯いた。
「でも、ありがとう・・・。」
俺は初めて、K子に感謝の言葉を口にした。
K子はその言葉に、微笑みで答えた。
なぜだろうか?
K子がいると素直になれる自分がいる・・・。
いや、安心する・・・。
なんだろう?この安堵感は・・・。
2013-05-26 15:15
裏話
「ねっ、なんで谷川のこと知ってるのよ?
あいつ私と同じM小学校出身だよ?
あなた、U子ちゃんと同じO小学校でしょ?」
K子は疑問に思ったことは、なんでも俺に聞いてくる。
「あのね、あいつ去年学級委員だったろ?
俺は去年、学年委員長で生徒会副会長だったんだよ?
委員会ごとに顔合わせてるよ・・・。」
俺たちの通っているT中学校は新設校だ。
三つの学区にまたがっている。
俺たちは最初からT中学校だが、上級生たちは三つの学区それぞれの中学校から振り分けられてきた。
ただでさえ烏合の集団なのに、学校長命により一年以内に校則、その他もろもろのシステムを練り上げねばならなかった。
それからの毎日、既存中学校の生徒会に足を運び、問題点を修正し組織を組み立てる連続・・・。
そればかりか民報地方紙、他校の新聞部の取材の嵐。
授業中、休み時間、昼食時間、まったく時間を問わなかった。
そして無駄に時間は過ぎていく・・・。
当然勉強などの時間はなく、雑務と業務の区別がほとんどなかった。
・・・・・・ような気がする・・・いや、確実になっかた・・・。
「へ~っ、そうだったんだ・・・。」
K子はT中学校、生徒会発足当時の経緯を知らない。
今回、俺の口から初めて経緯を知った。
「谷川の奴、俺にやたらと絡んでくるんだよね・・・。
目障りでしょうがなかったなぁ~。」
「あなたに・・・?なんでだろう?」
「生徒会上層部はO小学校出身者で、みんな俺の知り合いだったもの。」
「え~っ!?そうなの?」
「そうなの・・・。だから俺に対して妬みもあったんだろうね~。」
「あなた凄いじゃない!!」
今思い返してみると、凄いなんてちっとも思わなかった。
ただひたすら、毎日をガムシャラに過ごしてきただけだった。
「凄くないよ・・・。
何も無い、この学校の基盤を作っただけのお話・・・。
早い話が、ただの裏方さんだよ・・・。」
2013-05-26 00:15
誤解
翌日から、K子と俺を見る周りの目が一変した・・・。
まぁ、そうなるであろうことは予測していたし、覚悟はしていたが・・・。
俺は男だから気にしなければ済む問題だが、K子はどうだろうか?
残念ながら女の心情は、男の俺には理解できない。
とりあえず、何も気にする事なく席へ着いた・・・。
「おっはよっ!!元気?」
K子が肩を叩く。
「おぅ!元気だよ。」
手を挙げてそれに応える。
意外に鈍いのか?それとも肝が据わっているのか?いつものK子だ。
「わたしね・・・。
あなたのこと誤解してたみたい・・・。」
「なにを?」
「頭のいい奴って、鼻持ちならないじゃない?」
ふと頭の中をある人物がよぎった・・・。
俺たちは互いを指さし、同時に声にした。
『一組の谷川ケンっ!!』
学年トップで、鼻持ちならない奴だ・・・。
その取り巻き連中も、鼻持ちならない連中ばかりだ。
よくぞ人の悪い奴が集まったものだと、ほとほと感心する。
同じことを考えていた二人は、大笑いした。
二人の笑い声はクラス中に響き、クラス中の注目を浴びた。
「な~んだ、そういう事か・・・。んで、俺はどうなの?」
K子の顔を覗くように見る。
「親切で優しいし・・・。ぜんぜん違ってた・・・。」
K子は俯いた。
「おいおい、あんなのと俺を一緒にするなよ~。」
K子の頭をなでながら話していると、突然Yが話に混ざってくる。
「なに夫婦で笑ってるの?」
U子も混ざってくる。
「急に二人で何よ?びっくりするなぁ~。」
谷川ケンの話を二人に話す。
「ああ、そうなんだぁ~。俺もあいつ嫌いだもん。」
とYは言う。
「よかったね、K子?この人はそんな人じゃないよ?」
そうだ、U子は俺のことよく知ってるんだった。
幼馴染だから・・・。
って、ちょっと待ってくださいU子さん・・・。
よかったね?
この人はそんな人じゃない?
それじゃすでに、K子が俺に思いを寄せていたみたいじゃないですか?
2013-05-25 01:34
あ~ん
「あ~っ!
それ、卵焼き俺も食べたいよ~!」
ナイスだY!
君の胃袋を俺は当てにしてていいんだな?
この場を難なくやり過ごせると安心していた矢先、
俺をどん底に突き落とす一言・・・?
いや、二言が脇から発せられた。
「ダメだよ邪魔しちゃ。
それ、K子が旦那さんに一生懸命作ってたんだからね?
いい子だから、あんたはコッチの方を食べてなさい。」
小学校からの幼馴染であるU子が口をはさんだ。
おいおいU子さん?それはないだろ~?
U子は自分が焼き損じたらしい卵焼きをYに押し付けた。
ああっ、当てにしていたYの腹が・・・。
ん?
ちょっと待てっ!
邪魔ってなんだ?
旦那さんに一生懸命・・・?
えっ?
旦那って・・・、俺?
それって俺のためにってことなのか?
K子は確か俺のこと嫌いだと宣言していた。
シャクにさわるので、惚れさせてフルつもりではいたが・・・。
K子がクラスメイトになってから、予想外の展開に惑わされてばかりだ。
まったく女は、訳が分からん生き物だ・・・。
予測不可能な行動を平気でする。
でも、悪くない・・・。
面白いじゃないか!
興味が湧いてきた。
しばらくK子を研究観察してみるか・・・。
「これね・・・、私の自信作なんだよ?
ねぇねぇ、食べてみて?」
K子がニコニコしながら俺のことを見ている。
わかったよ・・・、観念するよ・・・。
俺も男だ、強制的に約束させられたけどいいですよ・・・いただきますよ。
K子のヤツめ、急に女らしくなっちゃてもう・・・。
こっちの調子が狂っちゃうじゃないか・・・。
憎むに憎めなくなってしまう。
するとK子は包みの中からフォークを取り出した。
「食べさせてあげるね?
はい、あ~ん。」
なんか可愛いぞ、こんにゃろ。
「あっ、おいしい・・・。
へ~っ、いけるいける。」
これは意外だった。
「でしょ、でしょ~?
もう、いろいろ苦労したんだから~。
あとね・・・、デザートにクッキーも焼いちゃった・・・。」
満面の笑顔で話しかけてくる。
見事なまでに女の子しちゃってるよ・・・こいつ。
2013-05-23 02:13
たまごやき
技術科の授業が終わり、教室へ戻ってくると女子たちはいなかった。
まだ家庭科室から戻っていないようだ。
時間は12時、そろそろ昼でも食べようか。
「弁当食おうぜ~。」
一緒に戻ってきたYが弁当をひろげ始めた。
なにか忘れている・・・、なんだっけ?
腹の虫も鳴いている。
腹ごしらえすれば思い出すだろう・・・。
俺はYとメシを食い始めた。
さっさと食い終わってくつろごう、昼休みなどアッという間に終わってしまうのだ・・・。
ちょうど食い終わったころ、廊下が騒がしくなってきた。
家庭科室から戻ってくる女子たちだった。
教室内がいっきに騒がしくなる。
「あ~っ!?」
教室内をひときわ大きな声が鳴り響く、それはK子の声だった。
「たべちゃった~!?
もう馬鹿~~っ!!
あれだけ約束してたのに~ぃ!」
えっ?あっ!?そうだった~っ!!
なんか一方的だったけど、約束させられてた・・・。
周囲の女子がおしゃべりしていることを統合してみると、
どうやら調理実習が今日あったらしい。
そこから推測される結論は・・・。
「だ・・・だいじょうぶ!
まだ食べられる・・・よ?」
それしか言えないだろ、この状況下では・・・。
女を泣かせるのは性に合わん。
「ほんと?」
K子が何やら持っている。
何が出てくるんだ?
「ほ・・・ほんと、ほんと・・・。
大丈夫だから・・・たぶん・・・。」
くそ~この際、道連れがいるな・・・。
「な?Y君。
俺たち、まだまだ大丈夫だよな?
まだまだ食えるよな?」
ともかく腹を一つ確保する・・・。
悪いな・・・Y・・・。
「そう?
これ、私が作ったんだよ。
ぜ~んぶ、食べてね~?」
出されたのは『だし巻き卵』だ。
しかもタッパーに一杯・・・。
そういう事だったか~。
モルモットか俺は・・・。
2013-05-21 02:04
あのさ・・・
「ねぇねぇ、あのさ・・・。」
K子がいきなり後ろから近づいて、声をかけてきた。
「うわっ!」
心臓が止まるかと思った・・・。
突然声をかけられて、こっちはビックリするよ全く・・・。
まぁ今までも色々ビックリさせられてきたが、全くK子と一緒だと本当に退屈しない・・・。
・・・が、おかげでこっちはK子に振り回されっぱなしだ・・・。
俺の平穏は一体何処へ消えていったのだろうか・・・。
「んで?なに?」
と落ち着いて聞いてみる。
「お昼、お腹すかしておいてくれる?」
「はぁ?」
いきなり何事?
なんと答えれば良いんだ?
突然、頭の中が空白状態に陥った・・・。
いかん俺の知識がデリートされてしまったぁ~。
こいつ俺をかく乱して何をするつもりだ?
果たして何を企んでいる?
警戒警報が頭の中で鳴り響く!
そんなことはお構いなく、K子は俺の腕を掴み・・・。
「いいから!
す・か・し・て・おいてよね~!
約束だよ~!」
と告げるとK子は飛んで、いや走って行った。
おいおい、廊下を走って行くなよ・・・。
風紀委員が待ち構えていても知らないからな。
しかし意味合いが分からん。
起承転結のいきなり結ですか?主語は?述語は?
もっと日本語学んできなさいよ・・・頼むから・・・。
「お~い、そろそろ技術科室に行こうぜ~ぇ。」
クラスメイトのYとEが呼びに来る。
そう我々男子は、これから技術科の授業なのである。
でその同時間帯、女子は家庭科の授業となる。
あれ?家庭科と何か関係してるのかな?
2013-05-18 23:58
小説初挑戦
男目線から純愛小説書いてみたらどうなるか。
男の心理状態の揺れ動き・・・、一つの実験ですね。
普通どうなんでしょうか?
おそらく賛否両論あるでしょうね。
「そりゃ違うんじゃない?」とか。
「ありえないでしょ~。」とか。
そんな同じ男性からの批判?が・・・。
また女性からみて、納得出来ない部分とかでてくるんでしょうね。
甘んじて受けますよ、罵詈雑言・・・。
そういえば、まだ『俺』君の名前が出てきませんでしたね。
まだ検討中です。
キャラはマンガ描き始めの頃からの付き合い『ケイル』が担当します。
『K子』さんキャラは、持ちキャラの『キャサリン』です。
表情豊かなキャラクターですので起用してます。
あと4~5人ほど出すつもりですが・・・めんどいなぁ~。
が・・・、極力削ります。d(=.=)
「K子」と「俺」がメインですから。(笑
2013-05-18 02:47
なんで?
数学の解説をしている途中、突然K子が言い出す。
「悔しいなぁ・・・。
もうっ!
・・・なんで?
ねぇ、なんでそんなに出来るのよぉ・・・。」
案外コイツ、負けず嫌いな性格してるな・・・。
それに教えていて分かる、理解も早く頭も悪くない。
コツを掴めば出来るヤツだ・・・。
「最初から出来るヤツなんて居ないぞ?」
「そうかなぁ?」
「本当だよ、だから心配するなって。」
「そ~ぉ?」
希望を持ったのか、K子は顔を少し明るくする。
「この問題、もう少しだから頑張ろ?」
「うん!」
おや?意外と素直だ・・・。
しまった!コイツ可愛いとか思ってしまう・・・。
いかんいかん、平常心平常心!!
なるべく簡単、かつ簡潔に説明していく。
そして、説明が終わると同時に彼女は喜び叫ぶ・・・。
「凄い凄い!分かり易かった!」
「そりゃどうも・・・。
しかし大袈裟だよ・・・その反応・・・。」
「そんな事無い、先生より教え方上手いもの!」
おいおい、褒め殺しですか?
俺、喜んじゃうじゃないですか・・・。
ついつい調子に乗っちゃいますよ・・・。
「数学の公式は、パズルで言えばピースみたいなもの。
そのピースを組み合わせて一つの答えを導き出す。
いうなれば、一枚の絵にするみたいな感じかなぁ?」
「ふ~ん。」
真顔でK子は聞いて頷いている。
「つまり・・・。
数学は・・・・芸術です。」
「きっとそうね。」
真面目とも冗談ともつかぬ俺の言葉に、彼女は大笑いした。
2013-05-16 01:51
休み時間
だいたい宿題などと言うものは、休み時間にこなしてしまうに限る。
家にまで帰って机などに向かいたくない。
いや、帰ってまで勉強などしたくない!
論作文ならば構想の時間が必要なので、ある程度仕方が無いが・・・。
数学・英語の類であれば公式・文法に当てはめれば自然に出来る。
どの公式・文法を使うかは経験と知識になるが、
それがこなせれば簡単なものだ。
「なにしてるの?」
K子が横から覗き込んでくる。
「宿題片付けてる・・・。」
「うそっ!
コレいま出された問題じゃない!?」
「そうだよ。」
K子には授業中、今まで何度か助け舟を出している。
出さないと、うるさくてたまらないからなのだが・・・。
それに気を良くしたのか、いつの間にか俺に絡むようになっていた。
大嫌いじゃなかったのか?俺のこと・・・。
まあ状況的に、嫌われたマイナスラインから惚れさせるスタート地点に着いたところであろうか。
「凄いなぁ~!」
感心してK子は言う。
そうかね~?
自宅でするのが面倒なだけなんですが・・・。
「ねぇ。
勉強教えてくれない?」
「えっ?」
「だから、私に勉強を教えて。」
と、しつこくK子はせがんでくる。
あれ?好意を寄せて来てます?
んじゃ、もう一押しですかな・・・。
「いいよ。」
俺はフェミニストだからね~。
まぁ、自分の復習にも丁度良いか・・・。
だがしかし、なんか俺の平穏が崩されていく予感が・・・。
2013-05-14 01:01
海中で目立たない色
と言えば『赤』系統色でしょ~。
海中では黒くなるし・・・。
て事で、赤い人魚さんの出来上がり~。\(いい加減だけどね)/
ふむふむ・・・。
アレが人間・・・。
人間の方が餌だったりするかも・・・。(||_||)ぞ~っ
2013-05-12 16:23
・・・固まってる?
落としてやるとは思っていたものの、具体的にどうしたものか?
方法は色々ある・・・が、それ以前に・・・。
平穏に学生生活を過ごし、こいつら同学年連中とはオサラバしたい。
そんなことを考えながら、左隣のK子とは一言も会話せずに新学期が始まり、はや一週間が経過した。
数学7回目の授業中、妙な怪音?いや、奇声?
「ん?」とか「ん~」とかウルサイ。
なんだろう?と音のする方向を見ると・・・。
左隣のK子が固まってる?
問題が解けないのか?ノートを目前に全く動かない。
こいつ意外と真面目なんだぁ・・・。
しかし、このまま奇音を耳にしてるのも厄介だ。
ノートを横目にすると、数式の代入箇所が違う。
左人差し指で代入箇所を指してやる。
「コレを入れてみたら?」
すると突然に動き出した。
「あっ!!出来た!すごい!すごい!」
とK子は目を輝かせて喜んだ。
はいはい、良かった良かった・・・。
これで静かになってくれる、平穏平穏・・・。
と、思っていたのもつかの間。
その平穏が崩されるハメになろうとは・・・。
2013-05-10 02:18
べ~だ!
暖かで穏やかな日差し、季節は春・・・。
昨年、生徒会副会長の職を辞め、一学生としての平穏な学生生活の日々がやっとやって来た。
生徒会役員のあわただしさと比べると、雲泥の差である。
けして今後、役員などになるものではない事を身に染みて実感する。
これで学生生活を充実させられる!!
そんなある日、担任教師が席替えを学級委員に指示する。
春の新学期だからだそうな・・・。
しかも学期ごとに席替えを行なうと言う・・・。
ということは、年度内に3度も・・・?
面倒な・・・、出席簿順で問題ないではないか・・・。
なに?抽選箱から引いた番号に座れと・・・?
残念ながら、くじには自信がない。
いや、くじ運が無いのだ・・・。
というか、どこかに置き忘れて生まれてきたのだろう。
案の定、一番最後の席で黒板が見にくい・・・。
オマケに二列机をくっつけて、隣に女が座ってくるだと?
女はウザイ、面倒だ・・・、とりあえず無視しておこう。
そう心に決めた・・・。
・・・だが、周りがガヤガヤとうるさい・・・。
『ねぇねぇ、あの二人お似合いじゃない!』
視線がココに集中してる!?
無視しておいたほうが無難だな・・・。
『K子、隣でよかったね~!』
前の席に座る女が振り返る。
なに勝手な事を言っておるんだ?この女・・・?
その途端、隣の女が立ち上がった。
「冗談じゃないわよ!
こんなヤツ、大嫌いなんだから!!」
大声に俺は驚いて、そのとき女の顔を始めて見た。
「あんたなんか大嫌い!」
言い終わると同時に、彼女は俺に舌を出した。
この女、非常にシャクに障る・・・。
とりあえず、こちらも何か言い放っておこう・・・。
「俺だって迷惑だ!」
しかし、インパクトに欠けるなぁ~。
くそ~っ、どうやって見返してやろうか・・・?
そうだ、とりあえず落としてやろう。
ホレさせて、俺の女にしてやる・・・。
そして思いっきり振ってやるのだ!!
憶えていろよK子!!
仕返しする事だけを考えていた俺は思いもしなかった・・・。
コレが二人の恋の始まりで、後々彼女への酷い仕打ちになる事を・・・。
2013-05-06 01:50
なんか、誘ってます?
(あ・・・、あのさ・・・。谷間・・・見えてるんですけど・・・。)
などとドギマギしてる間に、突然彼女が切り出す。
「あのさ・・・。私達って、長いよね・・・。」
(知ってるよ、んなこと・・・。誕生日プレゼントを身に着けてるのだって、重々承知してるよ。)
と、背後から女性客が彼女に声をかける・・・。
『あの・・・、胸元見えてますよ。』
(ちっ!余計なことを・・・。)
「あっ、どうもすみません。」と、彼女は慌てて胸元を隠す。
(うわ~ん!!)
「そろそろ、出る?」と彼女。
(「長いよね・・・。」の次は、一体なんだったんだ?)
てな展開はいかが?(笑
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私はね・・・
だって、私たちの学校の基盤を作ってくれたんでしょ?
やっぱり凄いじゃない・・・。
もっと自信持ちなさいよ。」
そうか、K子ってキツイ性格の割に、意外と優しいんだな・・・。
「ありがとう。
そう言ってくれて、とってもうれしいよ・・・。」
俺はもう、誰にも評価される事は無いと思っていた。
でも評価してくれる人間がここにいた・・・。
それだけで十分なのだと俺は思った。
「ねっ?
もう役職には就くつもりはないの?」
確かに生徒会残留を望む声もあったが、毎年人員は入れ替わる。
新しい人間、新しい考え方・・・。
それらを阻むことはしたくなかったし、介入するべきではないと判断した。
それは初代生徒会会長の意志でもあり、我々初期執行部全員の意志でもあった。
「俺たち初期執行部の仕事は、もう終わったんだよ。
これからは新しい生徒会が新たに作り上げていくだろう。
邪魔はできないよ・・・。」
「そうなんだ・・・。」
K子は残念そうに俯いた。
「でも、ありがとう・・・。」
俺は初めて、K子に感謝の言葉を口にした。
K子はその言葉に、微笑みで答えた。
なぜだろうか?
K子がいると素直になれる自分がいる・・・。
いや、安心する・・・。
なんだろう?この安堵感は・・・。
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裏話
あいつ私と同じM小学校出身だよ?
あなた、U子ちゃんと同じO小学校でしょ?」
K子は疑問に思ったことは、なんでも俺に聞いてくる。
「あのね、あいつ去年学級委員だったろ?
俺は去年、学年委員長で生徒会副会長だったんだよ?
委員会ごとに顔合わせてるよ・・・。」
俺たちの通っているT中学校は新設校だ。
三つの学区にまたがっている。
俺たちは最初からT中学校だが、上級生たちは三つの学区それぞれの中学校から振り分けられてきた。
ただでさえ烏合の集団なのに、学校長命により一年以内に校則、その他もろもろのシステムを練り上げねばならなかった。
それからの毎日、既存中学校の生徒会に足を運び、問題点を修正し組織を組み立てる連続・・・。
そればかりか民報地方紙、他校の新聞部の取材の嵐。
授業中、休み時間、昼食時間、まったく時間を問わなかった。
そして無駄に時間は過ぎていく・・・。
当然勉強などの時間はなく、雑務と業務の区別がほとんどなかった。
・・・・・・ような気がする・・・いや、確実になっかた・・・。
「へ~っ、そうだったんだ・・・。」
K子はT中学校、生徒会発足当時の経緯を知らない。
今回、俺の口から初めて経緯を知った。
「谷川の奴、俺にやたらと絡んでくるんだよね・・・。
目障りでしょうがなかったなぁ~。」
「あなたに・・・?なんでだろう?」
「生徒会上層部はO小学校出身者で、みんな俺の知り合いだったもの。」
「え~っ!?そうなの?」
「そうなの・・・。だから俺に対して妬みもあったんだろうね~。」
「あなた凄いじゃない!!」
今思い返してみると、凄いなんてちっとも思わなかった。
ただひたすら、毎日をガムシャラに過ごしてきただけだった。
「凄くないよ・・・。
何も無い、この学校の基盤を作っただけのお話・・・。
早い話が、ただの裏方さんだよ・・・。」
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誤解
まぁ、そうなるであろうことは予測していたし、覚悟はしていたが・・・。
俺は男だから気にしなければ済む問題だが、K子はどうだろうか?
残念ながら女の心情は、男の俺には理解できない。
とりあえず、何も気にする事なく席へ着いた・・・。
「おっはよっ!!元気?」
K子が肩を叩く。
「おぅ!元気だよ。」
手を挙げてそれに応える。
意外に鈍いのか?それとも肝が据わっているのか?いつものK子だ。
「わたしね・・・。
あなたのこと誤解してたみたい・・・。」
「なにを?」
「頭のいい奴って、鼻持ちならないじゃない?」
ふと頭の中をある人物がよぎった・・・。
俺たちは互いを指さし、同時に声にした。
『一組の谷川ケンっ!!』
学年トップで、鼻持ちならない奴だ・・・。
その取り巻き連中も、鼻持ちならない連中ばかりだ。
よくぞ人の悪い奴が集まったものだと、ほとほと感心する。
同じことを考えていた二人は、大笑いした。
二人の笑い声はクラス中に響き、クラス中の注目を浴びた。
「な~んだ、そういう事か・・・。んで、俺はどうなの?」
K子の顔を覗くように見る。
「親切で優しいし・・・。ぜんぜん違ってた・・・。」
K子は俯いた。
「おいおい、あんなのと俺を一緒にするなよ~。」
K子の頭をなでながら話していると、突然Yが話に混ざってくる。
「なに夫婦で笑ってるの?」
U子も混ざってくる。
「急に二人で何よ?びっくりするなぁ~。」
谷川ケンの話を二人に話す。
「ああ、そうなんだぁ~。俺もあいつ嫌いだもん。」
とYは言う。
「よかったね、K子?この人はそんな人じゃないよ?」
そうだ、U子は俺のことよく知ってるんだった。
幼馴染だから・・・。
って、ちょっと待ってくださいU子さん・・・。
よかったね?
この人はそんな人じゃない?
それじゃすでに、K子が俺に思いを寄せていたみたいじゃないですか?
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あ~ん
それ、卵焼き俺も食べたいよ~!」
ナイスだY!
君の胃袋を俺は当てにしてていいんだな?
この場を難なくやり過ごせると安心していた矢先、
俺をどん底に突き落とす一言・・・?
いや、二言が脇から発せられた。
「ダメだよ邪魔しちゃ。
それ、K子が旦那さんに一生懸命作ってたんだからね?
いい子だから、あんたはコッチの方を食べてなさい。」
小学校からの幼馴染であるU子が口をはさんだ。
おいおいU子さん?それはないだろ~?
U子は自分が焼き損じたらしい卵焼きをYに押し付けた。
ああっ、当てにしていたYの腹が・・・。
ん?
ちょっと待てっ!
邪魔ってなんだ?
旦那さんに一生懸命・・・?
えっ?
旦那って・・・、俺?
それって俺のためにってことなのか?
K子は確か俺のこと嫌いだと宣言していた。
シャクにさわるので、惚れさせてフルつもりではいたが・・・。
K子がクラスメイトになってから、予想外の展開に惑わされてばかりだ。
まったく女は、訳が分からん生き物だ・・・。
予測不可能な行動を平気でする。
でも、悪くない・・・。
面白いじゃないか!
興味が湧いてきた。
しばらくK子を研究観察してみるか・・・。
「これね・・・、私の自信作なんだよ?
ねぇねぇ、食べてみて?」
K子がニコニコしながら俺のことを見ている。
わかったよ・・・、観念するよ・・・。
俺も男だ、強制的に約束させられたけどいいですよ・・・いただきますよ。
K子のヤツめ、急に女らしくなっちゃてもう・・・。
こっちの調子が狂っちゃうじゃないか・・・。
憎むに憎めなくなってしまう。
するとK子は包みの中からフォークを取り出した。
「食べさせてあげるね?
はい、あ~ん。」
なんか可愛いぞ、こんにゃろ。
「あっ、おいしい・・・。
へ~っ、いけるいける。」
これは意外だった。
「でしょ、でしょ~?
もう、いろいろ苦労したんだから~。
あとね・・・、デザートにクッキーも焼いちゃった・・・。」
満面の笑顔で話しかけてくる。
見事なまでに女の子しちゃってるよ・・・こいつ。
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たまごやき
まだ家庭科室から戻っていないようだ。
時間は12時、そろそろ昼でも食べようか。
「弁当食おうぜ~。」
一緒に戻ってきたYが弁当をひろげ始めた。
なにか忘れている・・・、なんだっけ?
腹の虫も鳴いている。
腹ごしらえすれば思い出すだろう・・・。
俺はYとメシを食い始めた。
さっさと食い終わってくつろごう、昼休みなどアッという間に終わってしまうのだ・・・。
ちょうど食い終わったころ、廊下が騒がしくなってきた。
家庭科室から戻ってくる女子たちだった。
教室内がいっきに騒がしくなる。
「あ~っ!?」
教室内をひときわ大きな声が鳴り響く、それはK子の声だった。
「たべちゃった~!?
もう馬鹿~~っ!!
あれだけ約束してたのに~ぃ!」
えっ?あっ!?そうだった~っ!!
なんか一方的だったけど、約束させられてた・・・。
周囲の女子がおしゃべりしていることを統合してみると、
どうやら調理実習が今日あったらしい。
そこから推測される結論は・・・。
「だ・・・だいじょうぶ!
まだ食べられる・・・よ?」
それしか言えないだろ、この状況下では・・・。
女を泣かせるのは性に合わん。
「ほんと?」
K子が何やら持っている。
何が出てくるんだ?
「ほ・・・ほんと、ほんと・・・。
大丈夫だから・・・たぶん・・・。」
くそ~この際、道連れがいるな・・・。
「な?Y君。
俺たち、まだまだ大丈夫だよな?
まだまだ食えるよな?」
ともかく腹を一つ確保する・・・。
悪いな・・・Y・・・。
「そう?
これ、私が作ったんだよ。
ぜ~んぶ、食べてね~?」
出されたのは『だし巻き卵』だ。
しかもタッパーに一杯・・・。
そういう事だったか~。
モルモットか俺は・・・。
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あのさ・・・
K子がいきなり後ろから近づいて、声をかけてきた。
「うわっ!」
心臓が止まるかと思った・・・。
突然声をかけられて、こっちはビックリするよ全く・・・。
まぁ今までも色々ビックリさせられてきたが、全くK子と一緒だと本当に退屈しない・・・。
・・・が、おかげでこっちはK子に振り回されっぱなしだ・・・。
俺の平穏は一体何処へ消えていったのだろうか・・・。
「んで?なに?」
と落ち着いて聞いてみる。
「お昼、お腹すかしておいてくれる?」
「はぁ?」
いきなり何事?
なんと答えれば良いんだ?
突然、頭の中が空白状態に陥った・・・。
いかん俺の知識がデリートされてしまったぁ~。
こいつ俺をかく乱して何をするつもりだ?
果たして何を企んでいる?
警戒警報が頭の中で鳴り響く!
そんなことはお構いなく、K子は俺の腕を掴み・・・。
「いいから!
す・か・し・て・おいてよね~!
約束だよ~!」
と告げるとK子は飛んで、いや走って行った。
おいおい、廊下を走って行くなよ・・・。
風紀委員が待ち構えていても知らないからな。
しかし意味合いが分からん。
起承転結のいきなり結ですか?主語は?述語は?
もっと日本語学んできなさいよ・・・頼むから・・・。
「お~い、そろそろ技術科室に行こうぜ~ぇ。」
クラスメイトのYとEが呼びに来る。
そう我々男子は、これから技術科の授業なのである。
でその同時間帯、女子は家庭科の授業となる。
あれ?家庭科と何か関係してるのかな?
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小説初挑戦
男の心理状態の揺れ動き・・・、一つの実験ですね。
普通どうなんでしょうか?
おそらく賛否両論あるでしょうね。
「そりゃ違うんじゃない?」とか。
「ありえないでしょ~。」とか。
そんな同じ男性からの批判?が・・・。
また女性からみて、納得出来ない部分とかでてくるんでしょうね。
甘んじて受けますよ、罵詈雑言・・・。
そういえば、まだ『俺』君の名前が出てきませんでしたね。
まだ検討中です。
キャラはマンガ描き始めの頃からの付き合い『ケイル』が担当します。
『K子』さんキャラは、持ちキャラの『キャサリン』です。
表情豊かなキャラクターですので起用してます。
あと4~5人ほど出すつもりですが・・・めんどいなぁ~。
が・・・、極力削ります。d(=.=)
「K子」と「俺」がメインですから。(笑
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なんで?
「悔しいなぁ・・・。
もうっ!
・・・なんで?
ねぇ、なんでそんなに出来るのよぉ・・・。」
案外コイツ、負けず嫌いな性格してるな・・・。
それに教えていて分かる、理解も早く頭も悪くない。
コツを掴めば出来るヤツだ・・・。
「最初から出来るヤツなんて居ないぞ?」
「そうかなぁ?」
「本当だよ、だから心配するなって。」
「そ~ぉ?」
希望を持ったのか、K子は顔を少し明るくする。
「この問題、もう少しだから頑張ろ?」
「うん!」
おや?意外と素直だ・・・。
しまった!コイツ可愛いとか思ってしまう・・・。
いかんいかん、平常心平常心!!
なるべく簡単、かつ簡潔に説明していく。
そして、説明が終わると同時に彼女は喜び叫ぶ・・・。
「凄い凄い!分かり易かった!」
「そりゃどうも・・・。
しかし大袈裟だよ・・・その反応・・・。」
「そんな事無い、先生より教え方上手いもの!」
おいおい、褒め殺しですか?
俺、喜んじゃうじゃないですか・・・。
ついつい調子に乗っちゃいますよ・・・。
「数学の公式は、パズルで言えばピースみたいなもの。
そのピースを組み合わせて一つの答えを導き出す。
いうなれば、一枚の絵にするみたいな感じかなぁ?」
「ふ~ん。」
真顔でK子は聞いて頷いている。
「つまり・・・。
数学は・・・・芸術です。」
「きっとそうね。」
真面目とも冗談ともつかぬ俺の言葉に、彼女は大笑いした。
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休み時間
家にまで帰って机などに向かいたくない。
いや、帰ってまで勉強などしたくない!
論作文ならば構想の時間が必要なので、ある程度仕方が無いが・・・。
数学・英語の類であれば公式・文法に当てはめれば自然に出来る。
どの公式・文法を使うかは経験と知識になるが、
それがこなせれば簡単なものだ。
「なにしてるの?」
K子が横から覗き込んでくる。
「宿題片付けてる・・・。」
「うそっ!
コレいま出された問題じゃない!?」
「そうだよ。」
K子には授業中、今まで何度か助け舟を出している。
出さないと、うるさくてたまらないからなのだが・・・。
それに気を良くしたのか、いつの間にか俺に絡むようになっていた。
大嫌いじゃなかったのか?俺のこと・・・。
まあ状況的に、嫌われたマイナスラインから惚れさせるスタート地点に着いたところであろうか。
「凄いなぁ~!」
感心してK子は言う。
そうかね~?
自宅でするのが面倒なだけなんですが・・・。
「ねぇ。
勉強教えてくれない?」
「えっ?」
「だから、私に勉強を教えて。」
と、しつこくK子はせがんでくる。
あれ?好意を寄せて来てます?
んじゃ、もう一押しですかな・・・。
「いいよ。」
俺はフェミニストだからね~。
まぁ、自分の復習にも丁度良いか・・・。
だがしかし、なんか俺の平穏が崩されていく予感が・・・。
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海中で目立たない色
海中では黒くなるし・・・。
て事で、赤い人魚さんの出来上がり~。\(いい加減だけどね)/
ふむふむ・・・。
アレが人間・・・。
人間の方が餌だったりするかも・・・。(||_||)ぞ~っ
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・・・固まってる?
方法は色々ある・・・が、それ以前に・・・。
平穏に学生生活を過ごし、こいつら同学年連中とはオサラバしたい。
そんなことを考えながら、左隣のK子とは一言も会話せずに新学期が始まり、はや一週間が経過した。
数学7回目の授業中、妙な怪音?いや、奇声?
「ん?」とか「ん~」とかウルサイ。
なんだろう?と音のする方向を見ると・・・。
左隣のK子が固まってる?
問題が解けないのか?ノートを目前に全く動かない。
こいつ意外と真面目なんだぁ・・・。
しかし、このまま奇音を耳にしてるのも厄介だ。
ノートを横目にすると、数式の代入箇所が違う。
左人差し指で代入箇所を指してやる。
「コレを入れてみたら?」
すると突然に動き出した。
「あっ!!出来た!すごい!すごい!」
とK子は目を輝かせて喜んだ。
はいはい、良かった良かった・・・。
これで静かになってくれる、平穏平穏・・・。
と、思っていたのもつかの間。
その平穏が崩されるハメになろうとは・・・。
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べ~だ!
昨年、生徒会副会長の職を辞め、一学生としての平穏な学生生活の日々がやっとやって来た。
生徒会役員のあわただしさと比べると、雲泥の差である。
けして今後、役員などになるものではない事を身に染みて実感する。
これで学生生活を充実させられる!!
そんなある日、担任教師が席替えを学級委員に指示する。
春の新学期だからだそうな・・・。
しかも学期ごとに席替えを行なうと言う・・・。
ということは、年度内に3度も・・・?
面倒な・・・、出席簿順で問題ないではないか・・・。
なに?抽選箱から引いた番号に座れと・・・?
残念ながら、くじには自信がない。
いや、くじ運が無いのだ・・・。
というか、どこかに置き忘れて生まれてきたのだろう。
案の定、一番最後の席で黒板が見にくい・・・。
オマケに二列机をくっつけて、隣に女が座ってくるだと?
女はウザイ、面倒だ・・・、とりあえず無視しておこう。
そう心に決めた・・・。
・・・だが、周りがガヤガヤとうるさい・・・。
『ねぇねぇ、あの二人お似合いじゃない!』
視線がココに集中してる!?
無視しておいたほうが無難だな・・・。
『K子、隣でよかったね~!』
前の席に座る女が振り返る。
なに勝手な事を言っておるんだ?この女・・・?
その途端、隣の女が立ち上がった。
「冗談じゃないわよ!
こんなヤツ、大嫌いなんだから!!」
大声に俺は驚いて、そのとき女の顔を始めて見た。
「あんたなんか大嫌い!」
言い終わると同時に、彼女は俺に舌を出した。
この女、非常にシャクに障る・・・。
とりあえず、こちらも何か言い放っておこう・・・。
「俺だって迷惑だ!」
しかし、インパクトに欠けるなぁ~。
くそ~っ、どうやって見返してやろうか・・・?
そうだ、とりあえず落としてやろう。
ホレさせて、俺の女にしてやる・・・。
そして思いっきり振ってやるのだ!!
憶えていろよK子!!
仕返しする事だけを考えていた俺は思いもしなかった・・・。
コレが二人の恋の始まりで、後々彼女への酷い仕打ちになる事を・・・。
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なんか、誘ってます?
などとドギマギしてる間に、突然彼女が切り出す。
「あのさ・・・。私達って、長いよね・・・。」
(知ってるよ、んなこと・・・。誕生日プレゼントを身に着けてるのだって、重々承知してるよ。)
と、背後から女性客が彼女に声をかける・・・。
『あの・・・、胸元見えてますよ。』
(ちっ!余計なことを・・・。)
「あっ、どうもすみません。」と、彼女は慌てて胸元を隠す。
(うわ~ん!!)
「そろそろ、出る?」と彼女。
(「長いよね・・・。」の次は、一体なんだったんだ?)
てな展開はいかが?(笑
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