プロフィール

野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。

徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)

投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。

その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。

基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑

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2013-06-26 00:38

嫁取りVS婿取り2

まさか『婿取り』という言葉が出てくるまで、
俺はそんなケースが在り得るなどとは、全く考えてすらいなかった。
まったくの勉強不足である。
そのことをいま、目の前に突き付けられた。

「そいつは困ったねぇ~。
 ウチは嫁さんもらう側だし・・・。
 大体俺、婿なんか行く気ないしなぁ~。
 行くこと自体、大問題だゎ・・・一族中の・・・。」

いや婿に行くこと自体、大反対されることは目に見えていた。
するとK子が本心を話し始めた。

「私だって、婿取りなんて嫌よ。
 絶対、お嫁に行きたいもの・・・。
 そして子供たちに囲まれた、幸せな家庭を作るの。」

俺は、K子の以外と頑固な性格を垣間見た。
なるほど、これくらいの気概がないと、
ウチではやって行けないだろうと半ば安心した。

だが、子供たちに囲まれた・・・?
一体、何人産むつもりなのだろうか・・・?

「そうか・・・、どうしようかぁ~?」

「ねぇ、何か考えてよ・・・。
 じゃないと私、お嫁に行けないよ?」
K子は催促してくる。

「ちょっと待て、あまり急かせるなよ・・・。」

まず状況を整理する。
現在の薬屋を継続するには、薬剤師免許を持った者が必要である事。
それはつまり、薬剤師免許を持つ者がK子でなくとも良いという事。
ならば答えは簡単だ・・・。

「そうだ、こうしよう。」

「何か、良い方法でもあるの?」

「結局、薬剤師が居れば良いんだよな?」

「そうよ?」

「だれか薬剤師を雇おう!」

「良いわね、それっ!
 それなら気兼ねなく、お嫁に行けるわ!」

しかし親の心情からすれば、子に店を継いで貰いたいであろう。
そして家を出たからと言って、親を疎遠にする訳にもいかない。
嫁に出た後のフォローが、どうしても必要となる・・・。

「だからって、お母さんのところを素っ気無くするなよ?
 優しく、いたわってやらないと・・・。」

「は~い。」
すっきりした笑顔でK子は答えた。

が、本当に分かっているのかね?コイツ・・・。
結婚するってのは、ゴッコ(遊び)じゃないんだよ?
2013-06-24 00:58

嫁取りVS婿取り

次の休み時間、表の空気を吸いに行こうとすると
いきなりK子に袖を引っ張られた。

「あのね、さっきU子ちゃんがいたから言えなかったんだけど・・・。」

K子が困り顔で俺を見ている。

「どうしたの?」

「ウチね、お父さんが別に会社やってるのよ。」

なるほど、事業を2つも起こしているとなると、やっかみも出てくる。
ましてやサラリーマン家庭では、どんな反応を示すかわからない。
U子には、伏せておく方が無難であろう・・・。

「そうかぁ・・・。
 ともかく、それは良い判断をしたね?」

褒められて、K子は嬉しそうな笑顔を見せる。
しかし、なぜ今頃俺に話すのか・・・?

「で、なぜ俺にそのことを・・・?」

「あなたのこと信頼してるから・・・。
 私ね、お兄ちゃん二人いるのよ・・・。」

「三人兄妹かぁ。それで?」

「お父さんは、上のお兄ちゃんに自分の会社を継がせて、
 下のお兄ちゃんを医者にするつもりなのね・・・。」

おや?

「それじゃ、薬屋さんは?」

「薬屋さんはお母さんがやってるんだけど、
 いづれ私がやらなきゃならないと思うのよ・・・。」

ん?

「って事はなんだ・・・、お婿さんを取らなきゃならんと・・・?」

「そう・・・かもしれない・・・。」

おいっ!

「そうかぁ・・・。
 俺のところは嫁取りだ・・・。」

なんと、そう来たかぁ~。
さて、これはまいったな・・・。
どう判断すれば良い?

「困っちゃったねぇ~?
 どうしようかしら・・・。
 何か良い方法ない?」

K子も困ってるのかぁ~。
あれ?嫁に来るつもりでいたの?

これは真面目に考えないと・・・。
発端はK子であるにせよ、ふと俺は疑問に思った。
俺ばかりでは不公平だ・・・。

「なんかさぁ、俺んトコばっか話してないか?」

「それもそ~だねぇ~。」
幼馴染のU子が話す。

「それって不公平だと思わない?」

「いいのよ、それでっ!」
間髪入れずにK子が言い放つ。

「えっ?」
躊躇ないK子の答えに、俺は逆に戸惑った・・・。

「だって、色々知りたいもん。」

なんとまぁ、ストレートな女だろうか・・・。
本当いい度胸してる女だよ、お前は・・・。

「ところで、お前のところは何やってるの・・・?」
今度は、こちらから問いかける。

するとU子が話し始めた。
どうやらK子とU子は、互いに行き来しているようだ。

「K子のところも凄いんだよねぇ~?」
U子が話すところによると、K子の家は薬屋を営んでいるらしい。

「えへへ・・・。
 私は薬屋の娘だぞぉ~。 
 どうだぁ~、凄いだろ~。」

「へぇ~、そうなんだぁ~。」
あどけない表情と仕草に、思わず微笑んでしまう・・・。

「そうそう、俺ん家の近くの薬屋だよね?」
Yが話すところによれば、Yの家から見える距離なのだそうだ。

「そうなんだよね。
 そういえば、Yの家も大きいよね?」
と、K子がYに問いかける。

「うちは設計事務所やってるから・・・。」
Yは照れながら話す。

「そりゃ、すごいじゃないかぁ~!」
俺は自分の周りに自営してる家が結構有ることを知り、
同じ境遇の人間が意外といることに安心を覚えた。

「凄いなぁ、みんな・・・。
 ウチは普通の会社員だからなぁ~。」
そういえば、U子の家はサラリーマンだった。

「そんなことないよ。
 会社員だって立派な仕事だよ?」
すぐさま、K子はU子のフォローに回った。

なるほど、機転が早いな・・・。
2013-06-11 01:43

あなたって・・・

K子は先日の一件から、事あるごとに俺に相談を持ちかけてくるようになった。
家での出来事、兄妹間の問題、友人関係・・・エトセトラ、エトセトラ・・・。
俺はいつの間にか、K子専属の相談相手にされてしまったようだ。

いや、もしかすると単に不満のはけ口にされてるのかもしれない。
聞かされてる方の身にもなって欲しいものだが、それで本人の不満解決に繋がるなら良しとしようか・・・。
なんってたって、俺はフェミニストだからね。
冷静に判断することができるまで、付き合ってやるさ・・・。

いつものように、物事の考え方や対処方法を教えたりしていていると、突然K子が聞いてきた。

「ねぇ、あなたってどういう人なの?
 考え方や解決方法が大人なのよね・・・。」

「はい?」
何を唐突に言い出すんだろうね、この子は・・・?

「だから、あなたの家って何をやってるの?」

「まぁ一応、小さいながらも会社を経営してますが?」

「え~っ?
 そうなの~!?」
K子の顔は驚きの表情だった。

普通一般には、サラリーマン家庭が当たり前だ。
当然の反応といえば当然なのかもしれない。

「は・・・はい・・・、そうなんです。」
思わず、K子のオーバーリアクションにたじろいでしまった。

「それじゃ、御曹司なんじゃないの!」

「お・・・御曹司?」
言われてみればその通りだ・・・。
だが、何やらこそばゆい・・・。

「そうよ!」

「そんな大それた者では・・・、ないと思うぞ・・・?」

「そんな事ないってばぁ~!
 で、長くやってるの?お家のお仕事・・・。」

「長いといえば、長いかなぁ・・・?」
まぁ、いづれ分かってしまうことだろうから、K子に説明することにした。

元をただせば、うちは士族の家系である。
現在の仕事についてからは、俺で四代目かそこらだったと記憶している。
家系で言えば某藩主側近の家系で、十六代目か十七代目総本家当主が俺である筈だ。

「そんなに凄い旧家なんだぁ~。
 そこの総本家・・・で、当主・・・。」

「気にするなよ?
 昔の話なんだから。」

「ううん。やっぱり凄い!」
K子は何やら興奮状態のようだ。

そんなに凄い事なのだろうか?
俺は当たり前に過ごしてきたので、たいして気にもしなかったが・・・。

「K子!
 そしたらもしかして、あなた大奥様なんじゃないの?」
U子が脇から口をはさむ。

「はい~っ!?」
いつの間にか、周りにYとU子が居た。

「おほほほほ・・・。
 嫌ですわ奥様ったらぁ・・・。」
突然に、K子がU子相手に悪乗りする。

俺は思わず頭を抱えた。
人の家系で遊ぶなよなぁ・・・。

「旦那さんも、気苦労が絶えませんなぁ~。」
と、Yが俺の肩を叩く。

くそっ、Yまで悪乗りしやがって・・・。
2013-06-04 01:48

頭きちゃう!

「もう!!
 私、頭きちゃった!」

2限目後の休み時間、教室後方のドアからK子が入ってきた。
かなり憤慨しているようだ。

ズカズカと、真っ直ぐ俺に近寄って来る。
あれ?俺、何かしたっけ・・・?

「ねぇ、聞いてよっ!」

うわっ!
ちょっと待て、いきなり何だ?

「な・・・なにを・・・?」

「3組のN子ったら酷いのよ!」
真っ赤に紅潮した顔に、泣きそうな瞳だ。
こりゃマズイ。

「ま・・・待て、まず落ち着けって・・・。
 ほれ、深呼吸して・・・。」

K子は思いっきり深呼吸をする。

「ちっとは落ち着いたか?」

「うん。」

「それじゃ聞くから、落ち着いて話してみ?」

「あのね・・・。」
K子は話し始めた。

要約すると、K子は休み時間中、
友達のN子に会いに、3組まで出向いて行ったらしい。
おしゃべりをしていると、だんだんN子の自慢話が始まり、
それがエスカレートしてK子のカンにさわったのだそうだ・・・。

俺は思わず、
ご近所の主婦同士がいがみ合ってる風景を連想してしまった。

「それってさぁ~。
 ご近所の主婦同士が子供を自慢しあってるのと、
 ちっとも変わらなくないか?」

「あっ!
 そうかぁ・・・。」
途端にK子の顔から紅潮が引いた・・・。

「そんな些細な事でイチイチ隣ともめてたら、
 結婚してご近所づきあいなんて出来ないだろ?」

一瞬、K子の顔が輝いたのを俺は見逃さなかった。
今なにか、とってもマズイ事を俺は言ってしまった気がする・・・。
これは、墓穴を掘ってしまったかも知れない・・・。
単に例え話として話したつもりだったのだが・・・。
どうも、あらぬ方向へ展開してしまったようだ。

「そうよねぇ~。
 ご近所付き合いなんか、出来ないわよね~。」
ニコニコしながらK子は納得した。

え~い、この際しょうがない。
言ってしまったことは後で修正しよう。
ともかく俺の妻になるかもしれない女が、短気では困るのだ。

「まず自分にプライドとポリシー、誇りと信念を持ってごらん?
 そうすれば自慢されても憤慨することはなくなる筈だよ?
 そして冷静に判断すること。
 感情的になると、ロクなことが起きないからね?」

「わかった。
 私、努力してみるね。」

意外とすんなり、K子は受け入れた。
2013-06-02 00:00

二人の距離

谷川ケン、まさかコイツがK子のワダカマリの元凶だったとは・・・。
他人を蹴落とすことで、優越感に浸るタイプの人間だ。
個人的にも関わりたくない。
確かに秀才(?)肌だが、人が悪く周りからの評判も悪い。

いままで、そいつと俺をK子は同一視していたのだ。
個人的にも非常に心外な事ではあるのだが・・・。
まぁ、学年学力テスト上位者の俺を
奴と同じ性格の人間と思われていても、
仕方のないことなのだろうか・・・?

いや、だからってそれは酷いんじゃないか!?
成績優秀でも、人間らしく優しい奴だっているんだよ。
しかもココに!!

そこは強く強調したいよ!!
強調しなけりゃ、俺の立場がないでしょ。

でも、そのわだかまりが解けた瞬間(いま)、
K子の態度が一変したのは当然の成り行きだったのだろう・・・。

なぜかK子は、俺のそばにいる事が多くなった。
そしていつの間にか俺も、
K子がそばにいることが当たり前であるかのように思うようになっていた。

そうなれば当然、冷やかしの声が上がってくるのが世の常。
決まって出てくる言葉は・・・。

「旦那さん、今日はいないの?」とか
「奥さんも大変ねぇ~。」である・・・。

それに対するK子の対応といえば・・・。

「宅の主人、ちょっと出かけていますのよ。」と
「いいえ~、そんなことございませんわぁ~。」だ。

完全に遊んでる・・・。
大した女だよ、お前は・・・。

これだけ肝の据わった女性は、オフクロ以外見たことがない。
これなら妻として、当家に迎えられるかもしれない・・・。

いつの間にか俺の心の中で、K子への恋心が芽生え始めていた。
2013-05-30 02:05

私はね・・・

「でも私はね・・・、裏方でも凄いと思うの。
 だって、私たちの学校の基盤を作ってくれたんでしょ?
 やっぱり凄いじゃない・・・。
 もっと自信持ちなさいよ。」

そうか、K子ってキツイ性格の割に、意外と優しいんだな・・・。

「ありがとう。
 そう言ってくれて、とってもうれしいよ・・・。」

俺はもう、誰にも評価される事は無いと思っていた。
でも評価してくれる人間がここにいた・・・。
それだけで十分なのだと俺は思った。

「ねっ?
 もう役職には就くつもりはないの?」

確かに生徒会残留を望む声もあったが、毎年人員は入れ替わる。
新しい人間、新しい考え方・・・。
それらを阻むことはしたくなかったし、介入するべきではないと判断した。
それは初代生徒会会長の意志でもあり、我々初期執行部全員の意志でもあった。

「俺たち初期執行部の仕事は、もう終わったんだよ。
 これからは新しい生徒会が新たに作り上げていくだろう。
 邪魔はできないよ・・・。」

「そうなんだ・・・。」
K子は残念そうに俯いた。

「でも、ありがとう・・・。」
俺は初めて、K子に感謝の言葉を口にした。
K子はその言葉に、微笑みで答えた。

なぜだろうか?
K子がいると素直になれる自分がいる・・・。
いや、安心する・・・。
なんだろう?この安堵感は・・・。
2013-05-26 15:15

裏話

「ねっ、なんで谷川のこと知ってるのよ?
 あいつ私と同じM小学校出身だよ?
 あなた、U子ちゃんと同じO小学校でしょ?」

K子は疑問に思ったことは、なんでも俺に聞いてくる。

「あのね、あいつ去年学級委員だったろ?
 俺は去年、学年委員長で生徒会副会長だったんだよ?
 委員会ごとに顔合わせてるよ・・・。」

俺たちの通っているT中学校は新設校だ。
三つの学区にまたがっている。
俺たちは最初からT中学校だが、上級生たちは三つの学区それぞれの中学校から振り分けられてきた。

ただでさえ烏合の集団なのに、学校長命により一年以内に校則、その他もろもろのシステムを練り上げねばならなかった。

それからの毎日、既存中学校の生徒会に足を運び、問題点を修正し組織を組み立てる連続・・・。

そればかりか民報地方紙、他校の新聞部の取材の嵐。
授業中、休み時間、昼食時間、まったく時間を問わなかった。
そして無駄に時間は過ぎていく・・・。
当然勉強などの時間はなく、雑務と業務の区別がほとんどなかった。
・・・・・・ような気がする・・・いや、確実になっかた・・・。

「へ~っ、そうだったんだ・・・。」
K子はT中学校、生徒会発足当時の経緯を知らない。
今回、俺の口から初めて経緯を知った。

「谷川の奴、俺にやたらと絡んでくるんだよね・・・。
 目障りでしょうがなかったなぁ~。」

「あなたに・・・?なんでだろう?」

「生徒会上層部はO小学校出身者で、みんな俺の知り合いだったもの。」

「え~っ!?そうなの?」

「そうなの・・・。だから俺に対して妬みもあったんだろうね~。」

「あなた凄いじゃない!!」

今思い返してみると、凄いなんてちっとも思わなかった。
ただひたすら、毎日をガムシャラに過ごしてきただけだった。

「凄くないよ・・・。
 何も無い、この学校の基盤を作っただけのお話・・・。
 早い話が、ただの裏方さんだよ・・・。」
2013-05-26 00:15

誤解

翌日から、K子と俺を見る周りの目が一変した・・・。
まぁ、そうなるであろうことは予測していたし、覚悟はしていたが・・・。

俺は男だから気にしなければ済む問題だが、K子はどうだろうか?
残念ながら女の心情は、男の俺には理解できない。
とりあえず、何も気にする事なく席へ着いた・・・。

「おっはよっ!!元気?」
K子が肩を叩く。

「おぅ!元気だよ。」
手を挙げてそれに応える。

意外に鈍いのか?それとも肝が据わっているのか?いつものK子だ。

「わたしね・・・。
 あなたのこと誤解してたみたい・・・。」

「なにを?」

「頭のいい奴って、鼻持ちならないじゃない?」

ふと頭の中をある人物がよぎった・・・。
俺たちは互いを指さし、同時に声にした。

『一組の谷川ケンっ!!』

学年トップで、鼻持ちならない奴だ・・・。
その取り巻き連中も、鼻持ちならない連中ばかりだ。
よくぞ人の悪い奴が集まったものだと、ほとほと感心する。

同じことを考えていた二人は、大笑いした。
二人の笑い声はクラス中に響き、クラス中の注目を浴びた。

「な~んだ、そういう事か・・・。んで、俺はどうなの?」
K子の顔を覗くように見る。

「親切で優しいし・・・。ぜんぜん違ってた・・・。」
K子は俯いた。

「おいおい、あんなのと俺を一緒にするなよ~。」
K子の頭をなでながら話していると、突然Yが話に混ざってくる。

「なに夫婦で笑ってるの?」

U子も混ざってくる。

「急に二人で何よ?びっくりするなぁ~。」

谷川ケンの話を二人に話す。

「ああ、そうなんだぁ~。俺もあいつ嫌いだもん。」
とYは言う。

「よかったね、K子?この人はそんな人じゃないよ?」

そうだ、U子は俺のことよく知ってるんだった。
幼馴染だから・・・。

って、ちょっと待ってくださいU子さん・・・。

よかったね?
この人はそんな人じゃない?
それじゃすでに、K子が俺に思いを寄せていたみたいじゃないですか?
2013-05-25 01:34

あ~ん

「あ~っ!
 それ、卵焼き俺も食べたいよ~!」

ナイスだY!
君の胃袋を俺は当てにしてていいんだな?

この場を難なくやり過ごせると安心していた矢先、
俺をどん底に突き落とす一言・・・?
いや、二言が脇から発せられた。

「ダメだよ邪魔しちゃ。
 それ、K子が旦那さんに一生懸命作ってたんだからね?
 いい子だから、あんたはコッチの方を食べてなさい。」

小学校からの幼馴染であるU子が口をはさんだ。

おいおいU子さん?それはないだろ~?
U子は自分が焼き損じたらしい卵焼きをYに押し付けた。
ああっ、当てにしていたYの腹が・・・。

ん?
ちょっと待てっ!
邪魔ってなんだ?
旦那さんに一生懸命・・・?

えっ?
旦那って・・・、俺?
それって俺のためにってことなのか?
K子は確か俺のこと嫌いだと宣言していた。
シャクにさわるので、惚れさせてフルつもりではいたが・・・。

K子がクラスメイトになってから、予想外の展開に惑わされてばかりだ。
まったく女は、訳が分からん生き物だ・・・。
予測不可能な行動を平気でする。

でも、悪くない・・・。

面白いじゃないか!
興味が湧いてきた。
しばらくK子を研究観察してみるか・・・。

「これね・・・、私の自信作なんだよ?
 ねぇねぇ、食べてみて?」

K子がニコニコしながら俺のことを見ている。

わかったよ・・・、観念するよ・・・。
俺も男だ、強制的に約束させられたけどいいですよ・・・いただきますよ。

K子のヤツめ、急に女らしくなっちゃてもう・・・。
こっちの調子が狂っちゃうじゃないか・・・。
憎むに憎めなくなってしまう。

するとK子は包みの中からフォークを取り出した。

「食べさせてあげるね?
 はい、あ~ん。」

なんか可愛いぞ、こんにゃろ。

「あっ、おいしい・・・。
 へ~っ、いけるいける。」

これは意外だった。

「でしょ、でしょ~?
 もう、いろいろ苦労したんだから~。
 あとね・・・、デザートにクッキーも焼いちゃった・・・。」

満面の笑顔で話しかけてくる。
見事なまでに女の子しちゃってるよ・・・こいつ。
2013-05-23 02:13

たまごやき

技術科の授業が終わり、教室へ戻ってくると女子たちはいなかった。
まだ家庭科室から戻っていないようだ。
時間は12時、そろそろ昼でも食べようか。

「弁当食おうぜ~。」
一緒に戻ってきたYが弁当をひろげ始めた。

なにか忘れている・・・、なんだっけ?
腹の虫も鳴いている。
腹ごしらえすれば思い出すだろう・・・。

俺はYとメシを食い始めた。
さっさと食い終わってくつろごう、昼休みなどアッという間に終わってしまうのだ・・・。

ちょうど食い終わったころ、廊下が騒がしくなってきた。
家庭科室から戻ってくる女子たちだった。
教室内がいっきに騒がしくなる。

「あ~っ!?」
教室内をひときわ大きな声が鳴り響く、それはK子の声だった。

「たべちゃった~!?
 もう馬鹿~~っ!!
 あれだけ約束してたのに~ぃ!」
えっ?あっ!?そうだった~っ!!
なんか一方的だったけど、約束させられてた・・・。

周囲の女子がおしゃべりしていることを統合してみると、
どうやら調理実習が今日あったらしい。
そこから推測される結論は・・・。

「だ・・・だいじょうぶ!
 まだ食べられる・・・よ?」
それしか言えないだろ、この状況下では・・・。
女を泣かせるのは性に合わん。

「ほんと?」
K子が何やら持っている。
何が出てくるんだ?

「ほ・・・ほんと、ほんと・・・。
 大丈夫だから・・・たぶん・・・。」
くそ~この際、道連れがいるな・・・。

「な?Y君。
 俺たち、まだまだ大丈夫だよな?
 まだまだ食えるよな?」
ともかく腹を一つ確保する・・・。
悪いな・・・Y・・・。

「そう?
 これ、私が作ったんだよ。
 ぜ~んぶ、食べてね~?」
出されたのは『だし巻き卵』だ。
しかもタッパーに一杯・・・。
そういう事だったか~。
モルモットか俺は・・・。
2013-05-21 02:04

あのさ・・・

「ねぇねぇ、あのさ・・・。」

K子がいきなり後ろから近づいて、声をかけてきた。

「うわっ!」

心臓が止まるかと思った・・・。
突然声をかけられて、こっちはビックリするよ全く・・・。

まぁ今までも色々ビックリさせられてきたが、全くK子と一緒だと本当に退屈しない・・・。
・・・が、おかげでこっちはK子に振り回されっぱなしだ・・・。
俺の平穏は一体何処へ消えていったのだろうか・・・。

「んで?なに?」
と落ち着いて聞いてみる。

「お昼、お腹すかしておいてくれる?」

「はぁ?」

いきなり何事?
なんと答えれば良いんだ?
突然、頭の中が空白状態に陥った・・・。

いかん俺の知識がデリートされてしまったぁ~。
こいつ俺をかく乱して何をするつもりだ?
果たして何を企んでいる?

警戒警報が頭の中で鳴り響く!
そんなことはお構いなく、K子は俺の腕を掴み・・・。

「いいから!
 す・か・し・て・おいてよね~!
 約束だよ~!」

と告げるとK子は飛んで、いや走って行った。

おいおい、廊下を走って行くなよ・・・。
風紀委員が待ち構えていても知らないからな。

しかし意味合いが分からん。
起承転結のいきなり結ですか?主語は?述語は?
もっと日本語学んできなさいよ・・・頼むから・・・。

「お~い、そろそろ技術科室に行こうぜ~ぇ。」

クラスメイトのYとEが呼びに来る。

そう我々男子は、これから技術科の授業なのである。
でその同時間帯、女子は家庭科の授業となる。

あれ?家庭科と何か関係してるのかな?
2013-05-18 23:58

小説初挑戦

男目線から純愛小説書いてみたらどうなるか。
男の心理状態の揺れ動き・・・、一つの実験ですね。

普通どうなんでしょうか?
おそらく賛否両論あるでしょうね。
「そりゃ違うんじゃない?」とか。
「ありえないでしょ~。」とか。
そんな同じ男性からの批判?が・・・。

また女性からみて、納得出来ない部分とかでてくるんでしょうね。
甘んじて受けますよ、罵詈雑言・・・。

そういえば、まだ『俺』君の名前が出てきませんでしたね。
まだ検討中です。
キャラはマンガ描き始めの頃からの付き合い『ケイル』が担当します。

『K子』さんキャラは、持ちキャラの『キャサリン』です。
表情豊かなキャラクターですので起用してます。

あと4~5人ほど出すつもりですが・・・めんどいなぁ~。
が・・・、極力削ります。d(=.=)
「K子」と「俺」がメインですから。(笑
2013-05-18 02:47

なんで?

数学の解説をしている途中、突然K子が言い出す。

「悔しいなぁ・・・。
 もうっ!
 ・・・なんで?
 ねぇ、なんでそんなに出来るのよぉ・・・。」

案外コイツ、負けず嫌いな性格してるな・・・。
それに教えていて分かる、理解も早く頭も悪くない。
コツを掴めば出来るヤツだ・・・。

「最初から出来るヤツなんて居ないぞ?」

「そうかなぁ?」

「本当だよ、だから心配するなって。」

「そ~ぉ?」
希望を持ったのか、K子は顔を少し明るくする。

「この問題、もう少しだから頑張ろ?」

「うん!」

おや?意外と素直だ・・・。
しまった!コイツ可愛いとか思ってしまう・・・。
いかんいかん、平常心平常心!!

なるべく簡単、かつ簡潔に説明していく。
そして、説明が終わると同時に彼女は喜び叫ぶ・・・。

「凄い凄い!分かり易かった!」

「そりゃどうも・・・。
 しかし大袈裟だよ・・・その反応・・・。」

「そんな事無い、先生より教え方上手いもの!」

おいおい、褒め殺しですか?
俺、喜んじゃうじゃないですか・・・。
ついつい調子に乗っちゃいますよ・・・。

「数学の公式は、パズルで言えばピースみたいなもの。
 そのピースを組み合わせて一つの答えを導き出す。
 いうなれば、一枚の絵にするみたいな感じかなぁ?」

「ふ~ん。」
真顔でK子は聞いて頷いている。

「つまり・・・。
 数学は・・・・芸術です。」

「きっとそうね。」
真面目とも冗談ともつかぬ俺の言葉に、彼女は大笑いした。
2013-05-16 01:51

休み時間

だいたい宿題などと言うものは、休み時間にこなしてしまうに限る。
家にまで帰って机などに向かいたくない。
いや、帰ってまで勉強などしたくない!

論作文ならば構想の時間が必要なので、ある程度仕方が無いが・・・。
数学・英語の類であれば公式・文法に当てはめれば自然に出来る。
どの公式・文法を使うかは経験と知識になるが、
それがこなせれば簡単なものだ。

「なにしてるの?」
K子が横から覗き込んでくる。

「宿題片付けてる・・・。」

「うそっ!
 コレいま出された問題じゃない!?」

「そうだよ。」

K子には授業中、今まで何度か助け舟を出している。
出さないと、うるさくてたまらないからなのだが・・・。
それに気を良くしたのか、いつの間にか俺に絡むようになっていた。

大嫌いじゃなかったのか?俺のこと・・・。
まあ状況的に、嫌われたマイナスラインから惚れさせるスタート地点に着いたところであろうか。

「凄いなぁ~!」
感心してK子は言う。

そうかね~?
自宅でするのが面倒なだけなんですが・・・。

「ねぇ。
 勉強教えてくれない?」

「えっ?」

「だから、私に勉強を教えて。」
と、しつこくK子はせがんでくる。
あれ?好意を寄せて来てます?
んじゃ、もう一押しですかな・・・。

「いいよ。」
俺はフェミニストだからね~。
まぁ、自分の復習にも丁度良いか・・・。

だがしかし、なんか俺の平穏が崩されていく予感が・・・。
と言えば『赤』系統色でしょ~。
海中では黒くなるし・・・。
て事で、赤い人魚さんの出来上がり~。\(いい加減だけどね)/

ふむふむ・・・。
アレが人間・・・。

人間の方が餌だったりするかも・・・。(||_||)ぞ~っ
落としてやるとは思っていたものの、具体的にどうしたものか?
方法は色々ある・・・が、それ以前に・・・。
平穏に学生生活を過ごし、こいつら同学年連中とはオサラバしたい。

そんなことを考えながら、左隣のK子とは一言も会話せずに新学期が始まり、はや一週間が経過した。

数学7回目の授業中、妙な怪音?いや、奇声?
「ん?」とか「ん~」とかウルサイ。
なんだろう?と音のする方向を見ると・・・。
左隣のK子が固まってる?

問題が解けないのか?ノートを目前に全く動かない。
こいつ意外と真面目なんだぁ・・・。
しかし、このまま奇音を耳にしてるのも厄介だ。

ノートを横目にすると、数式の代入箇所が違う。
左人差し指で代入箇所を指してやる。

「コレを入れてみたら?」

すると突然に動き出した。

「あっ!!出来た!すごい!すごい!」
とK子は目を輝かせて喜んだ。

はいはい、良かった良かった・・・。
これで静かになってくれる、平穏平穏・・・。

と、思っていたのもつかの間。
その平穏が崩されるハメになろうとは・・・。
2013-05-10 02:18

べ~だ!

暖かで穏やかな日差し、季節は春・・・。
昨年、生徒会副会長の職を辞め、一学生としての平穏な学生生活の日々がやっとやって来た。
生徒会役員のあわただしさと比べると、雲泥の差である。
けして今後、役員などになるものではない事を身に染みて実感する。
これで学生生活を充実させられる!!

そんなある日、担任教師が席替えを学級委員に指示する。
春の新学期だからだそうな・・・。
しかも学期ごとに席替えを行なうと言う・・・。
ということは、年度内に3度も・・・?
面倒な・・・、出席簿順で問題ないではないか・・・。
なに?抽選箱から引いた番号に座れと・・・?

残念ながら、くじには自信がない。
いや、くじ運が無いのだ・・・。
というか、どこかに置き忘れて生まれてきたのだろう。

案の定、一番最後の席で黒板が見にくい・・・。
オマケに二列机をくっつけて、隣に女が座ってくるだと?
女はウザイ、面倒だ・・・、とりあえず無視しておこう。
そう心に決めた・・・。

・・・だが、周りがガヤガヤとうるさい・・・。

『ねぇねぇ、あの二人お似合いじゃない!』

視線がココに集中してる!?
無視しておいたほうが無難だな・・・。

『K子、隣でよかったね~!』

前の席に座る女が振り返る。
なに勝手な事を言っておるんだ?この女・・・?
その途端、隣の女が立ち上がった。

「冗談じゃないわよ!
 こんなヤツ、大嫌いなんだから!!」

大声に俺は驚いて、そのとき女の顔を始めて見た。

「あんたなんか大嫌い!」

言い終わると同時に、彼女は俺に舌を出した。
この女、非常にシャクに障る・・・。
とりあえず、こちらも何か言い放っておこう・・・。

「俺だって迷惑だ!」

しかし、インパクトに欠けるなぁ~。
くそ~っ、どうやって見返してやろうか・・・?
そうだ、とりあえず落としてやろう。
ホレさせて、俺の女にしてやる・・・。
そして思いっきり振ってやるのだ!!
憶えていろよK子!!

仕返しする事だけを考えていた俺は思いもしなかった・・・。
コレが二人の恋の始まりで、後々彼女への酷い仕打ちになる事を・・・。
(あ・・・、あのさ・・・。谷間・・・見えてるんですけど・・・。)

などとドギマギしてる間に、突然彼女が切り出す。

「あのさ・・・。私達って、長いよね・・・。」
(知ってるよ、んなこと・・・。誕生日プレゼントを身に着けてるのだって、重々承知してるよ。)

と、背後から女性客が彼女に声をかける・・・。
『あの・・・、胸元見えてますよ。』
(ちっ!余計なことを・・・。)

「あっ、どうもすみません。」と、彼女は慌てて胸元を隠す。
(うわ~ん!!)

「そろそろ、出る?」と彼女。
(「長いよね・・・。」の次は、一体なんだったんだ?)

てな展開はいかが?(笑







だまされた!





急いで帰宅してみると・・・・・・・・。
『腹へった~!』と父と弟の御出迎え・・・。(一。一;)えっ?

ぅおいっ!!

で当の母本人は・・・、寝てるしぃ~。((( ;=_ )/||壁
風邪で気分が悪いだけじゃん!\(>o<)/

「何か食べるものあんの?」
と冷蔵庫を漁りだす自分・・・。
『うどんとレトルトのおかゆ買ってあるよ。』と弟。
「んじゃ卵あるから、簡単にうどんにするかぁ。」
と、鍋でお湯を沸かす・・・。
「つゆ作るから、醤油と砂糖とみりんに鰹だし何処?」

『え~っ?作るのぉ~?』

作らんでどうするの!?

『めんつゆあるよ?それでいいじゃん。』

あほ~っ!


まぁ、適当に作って夕飯喰わせましたがね・・・。
『おっ?本式だなぁ~。』と父。
あのね、めんつゆじゃ伸ばしが効かないのよ・・・。d(=_=)
まったく、この無頓着親子は・・・。\(あ、オラも子供か・・・。)/

<反省点>
寝かしが出来なかったので、つゆにムラが出来た・・・。(>.<)/くそっ

当の母は気分が悪いとの事で、カイロを抱かせ寝かせてきました。
\(無理に食わせても辛いだけだしね)/
まぁ風邪の菌が中に入って、胃腸炎起こしてるんでしょうね。
暖かくしとけば、明日には元気になるでしょう。

しかし・・・・・・・・・・・・

もう、騙されんぞ!!

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