ちーずブログ
apricot_jam
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心の毒41
私もサキも努力が足りなかった・・その考えからキルケ様の話に頷く事促す事もできない。 「・・反省は大事、けどソレで萎縮し前に進めないのは、駄目・・少なくとも君らは『賢者』に成る『知識』の一部を得たんだ、此処に居る者達は『先』を目指す者か否か?!」 「『目指す者です!』」二人重なる声・・「なら、興味を持ち・私の話に耳を傾けろ!」 『はい!』 「『賢者』への方法残り二つは、『先天』と『吸収』だよ」 ・・『先天』は、そのまま・最初から『賢者』? 「最初から賢者?」と、サキ。 「ん、『賢者』の中ではわりと多い、『属性決定』した瞬間『賢者』への『扉』を自身の『魔力』の高さのみで、開けちゃうんだ」 「ソレって・」・と、私 「ん、努力して成った者からすれば『ズルイ』よね・・でも現実」 「もう一つは『吸収』・大変稀だけど、巨大な・同じ『属性』の『魔法生物』の魔力を盗む・・吸収する方法」 「そんな事出来るのか?!!」ってサキ。 「ええ?!!」って私・・ 「一件報告事例がある・レンと同じ『水属性』の魔女だよ」 「!!」 「その娘は、『規格外のブラモア』に呑み込まれ、そいつの『魔力』を『吸収』して成った」
心の毒40
『魔力』には意志があって、『属性』は『私達の希望を受け入れる?!』・まるで人間の感情みたい・ 「『魔力』は『属性決定後』に、その『属性』に『特化』した『確率操作』を行う様になる、君らは今『魔力属性』について知った、ソレは君らの『魔力』を、理解する事の一歩・・『魔力』は『意志』があるって、言ったよね」と、キルケ様 『はい』重なる声。 「ん♪」笑い二人を見渡すキルケ様「『魔力の意志』は、当然・使用者が『魔力属性』を『理解』しているもの・・と考えて、様々な『確率』・『魔法』を用意するが、実際は、一つ・・多くても四つ程度の『術』の『意味』しか、理解出来てない、これでは『魔力』(意志或るもの)が、『呆れてしまう』・・コレが『魔女』の実体」 「したら、『魔女』は、『魔力属性決定』した時点で『賢者』の『道』はあった?・けど『理解や知識』が、足りなかったから『魔女』に?」サキが言う。 苦笑いし言うキルケ様「そう、『魔力』は全ての『方法』を用意している、けど使用者に『理解』が足りない、だから『魔女』・・ソレを『理解』することで、『魔力』は増大し『賢者』に至る、コレは私の方法・けどもう二つ方法がある」
活発化注意報
昨晩遅くから本日午前中にかけて、描きたかったストレスが弾けて無駄にアップしている模様・・・ 付近の住民は、凶暴化したapricot_jamに十分注意して下さい・・
心の毒39
物事の確率を変えて従わせる現象・・あれ? 「キルケ様」 「ん?」 「『魔力』の本質が『確率を意志に従わせる』って『属性』の位置付けは何です?・ただ『確率』を操作するだけなら、全ての現象・魔力を同じ様に扱える・『属性』の分け隔てが無い・・と、思うのですが?」 キノコと木の実のサラダを一口・・「君らは、属性決定の苦しさで忘れていると思うけど、『魔力顕現』当初は全ての魔力を自在に行使してたんだよ」 「あ!」私は、思い出したけど、サキは分からないみたい・「サキ様、状況は人それぞれですし、『顕現』から『決定』の時間が短い人は認識しない事もあります」 「ん」と、サキ。 「・で、『属性決定』した瞬間、『他属性魔力』を、使え無くなる・」はい・と私、ん・とサキ。 「『魔力』には、『意志』があるんだ・」 「ええ?!」二人重なる声。 「『属性決定』の時、自身の意志とか『これ、やりたい』って、強く思うだろ、それを『魔力』が『受け入れる』んだ・『本来の魔力・全てを司る魔力』は、身体に負担が大き過ぎるから、『属性』って型で妥協する」 思い当たる・・私の魔力は、『水』選んだ時、『分かった♪』みたいな感覚があった。
心の毒38
「レン、触媒と『魔力』って似てると思わない?」 突然の名指し!・似ているところ・・「『本来の反応に必要なエネルギーを低く・若しくは無い状態で行う』ところ?」・・と私、だろうと、サキ。 クスリと笑うキルケ様「二人とも正解・『魔力』は『物理法則』を無視する『現象』じゃなく、確率を、その『魔力』に従わせる事なんだよ・・」 「スミマセン理解不能です」横でサキもブンブンと首を縦に振っている。 「レンが『水の魔力』使う時、回りに『水』がなかったらどうする?」 「・『水寄せ』します」 「それが『確率の悪魔』の仕業なの、『水』が無い・なら『水』を『引き寄せれば良い』・・では、その『水』に『意志』はある?無いよね、『もしかしたらこうなるかも知れない』って動きを連続して、『水寄せ』は完成する・・」一口スープを飲み続ける「もちろん、近くに『水』がなければ完成しない・・では、『魔力』は『水』の本質を変えたか、それは無い・ただ分子・本質の小さな粒の行動先を『意志』に従わせただけ・それが『水の魔力』の『確率の悪魔』」 ただ頷くしかなかった・それはサキも同じ・ 呼吸をする様に魔力を行使して来た私達・本質を知った・・
心の毒37
大きな銅鍋に水を張る・同時に野草を大きめの器に盛り、キノコと木の実を炒め野草の上に乗せ葡萄のお酢と塩。 鍋に『香草』と強火で表面を焼いた豚肉を入れ・『水の魔力』展開『豚肉』と『香草』から『鮮味』を抽出して『魔力』収縮・鍋に火を灯す。 「出来ました!」 盛り付けた皿を並べ、席に着く。 「ありがと、レン・・サキ様どうぞ」 それぞれ『頂きます』と言い、私は『はい』と、答える。 「さっきの」・・スープを口に運ぶ直前でキルケ様が言う「二酸化マンガンは『無機触媒』だよ」 えと、『触媒』は『反応』を助ける物・・だよね。 「つまり、『反応』の効果を助ける為の物か」 「その通りですサキ様」 無機って事は『有機』もある?!「キルケ様、『有機物』にも、同じ様に『触媒』する物あるんか?」 私の疑問を質問するサキ。 「ありますよ♪ 『無機触媒』と違って無限大に・」 ええ?!「ところで『触媒』って何?」 それ私も聞きたかった。 キルケ様は、私を見て答える「『触媒』は、それ事態は変化しないけど『反応』を促進する物です」 なるほど!「おお!そうなのか!」 とりあえず、サキのおかげで『触媒』の、意味は分かった。
心の毒36
水汲み・朝御飯の用意・お昼までキルケ様の研究の助手・お昼ご飯食べてからも夕飯まで同じ事の繰り返し・・そして、卵は・一向に孵化する気配無し・・ ただ違うのは、あの日・・サキと対戦した時から3日に一度くらいの割合で・・ 「レン!キルケ様が、今の調合で入れた黒い粉は何だ?」 「二酸化マンガンよ」 「ほう!・・何で入れた?」 「う、それは・」 「何だ、ぬし知らないの?」 (ぐうぅ・・) ・・何故か、あの日より『爆炎の魔女』は、この家に来て、キルケ様の研究を見学している・・ 彼女曰く『あの褒賞金は、ぬしに弟子入りする分も含まれてたのよ♪言ってなかったっけ?』聞いて無い!って言うか、言って無い!『ま、キルケ様程ではないが、ぬしは私に勝ったんだしな♪』・やっぱ、根に持ってる・・私だけ呼び捨てだし・・ 「レンお昼にしよう、サキ様も粗末な物でよろしければ、ご一緒にどうでしょう?」 「ん頂こう!」 ちょっとは遠慮して欲しい・とはいえ、サキが来る時って、従者が見たこともない高級な食材を差し入れてくれるんだよね、一応感謝・・ 「ところでレン、ぬし魔女より料理人のが向いてるんじゃない?」 コイツ嫌い!
那須夏さん3000ヒットおめでとうです♪
とおってもいまさら感ですが、樹齢3000年の精霊さんです。 最近アクセスしても、絵を描く前に気が付くと朝・・・な、私ですがこれからもよろしくです。
心の毒35
親を亡くし、一人寂しい思いをする・・ ふと思い出す『機織りの魔女』が残した『卵』・・ そうするうちに家に到着 「今日は疲れただろ、夕飯は私一人で作るからお前は休んでて良いよ」 「いえ、手伝います」 「・・なら、竹を採ってきて・今晩は鶏肉と小麦の蒸し焼きにするから」 「はい♪」 玄関で荷物を置き鉈を持って外に出る・キルケ様は、台所へ。 歩き竹藪へ、手頃な竹を数本切り帰り道『卵』の場所へ・・ 台所で竹を置く「洗っておきました」 下ごしらえ中なのか背中で答えるキルケ様「ありがと、出来たら呼ぶよ」 「はい」 二階に上がり懐から『卵』を出す、微かにカタと震える『卵』・・まだ生きてた・・ キルケ様に気付かれない程度に、魔力を与える。 少しだけ暖かくなる『卵』・・ ほって置けずに持ってきちゃったけど、たぶん大丈夫だよね・・ 気配は小動物の子供だし・・ 危険な兆しがあっても、まだ私の魔力で対応出来る。 このまま消えちゃうのは、やっぱ可哀想だもん。 「レン!出来たぞ!」 「はい!今行きます」 ん、自力で生きていける様になるまで・・ 「したら、またね」 カタり・と、『卵』笑みがこぼれる。
とびねこさんへ♪
キリ番4000おめでとうございます!! 今更感がありますが、ようやく描き方思いだしたので、仕上げました。 これからもよろしくです。
魔力の属性決定と属性の種類(書籍の一部)・・2
変質には二種ある。 一つ目は、同系統の上位への物・・『火』『火炎』『爆炎』と、触媒となる物の変化・・当然、作用範囲や対象物・効果の拡大・などに加えて、詠唱無しの『術』が増えたり、威力が増したりする。 また、賢者への移行もこのパターンが多い。 二つ目は、別系統への移行・・確認されている数も少なく、デメリット・『以前の属性』の魔力の術は詠唱無しで使用出来ないとか、使用した魔力属性の積み重ねが活かされない・・ってのがあります。 基本は同系統のバージョンアップ・稀に他属性の変換ってのが、属性変質の実態です。 その本を閉じキルケ様に言う「・・コレに書いてある事って、魔力持つ者なら、普通に知っている事ばかりですね」 苦笑いして答えるキルケ様「その内容は、属性決定以前の者・若しくはその親・後は魔力に関わり無い者に書いた」 ?!キルケ様の著?・確かに著名 「・だから!サキみたいに普通の親の元に生まれた娘の為なの!」 彼女の様な娘もこの先生まれる可能性がある、彼女は裕福だったから最悪の実態にならなかったけど、医者に掛かれない家庭なら? 後日その売上が全て、寄付されていた事を知る。
魔力の属性決定と属性の種類(書籍の一部)
魔力を持つ全ての人が(稀に例外はある)経験します。 人によって症状は様々・呼吸困難だったり・全身の激痛だったり・吐き気や目眩だったり・・ ソレは魔力発現から次第に悪化して属性決定まで続き、約十歳までに『魔力属性』が決定しないと、死に至ります。 稀に、属性決定しないまま、その年齢に達しても生存する場合がありますが、そのときは『魔力消滅』します。 しかし、十七歳迄属性決定しなかった例もあり(特殊で強力な賢者となった)妥当性の高い参考説・・と、言うのが現在の見方です。 因みに、高い魔力を持つ者は、総じて皆魔力の属性決定は遅い傾向にある様です。 高い代償の結果? 参考資料:属性の種類 属性の種類は、ほぼ無限大です。 属性決定時の意志・知識・憧れ、が決定に関与します。 通常は、自然界の現象・四大属性と呼ばれる・地・水・火・風・等、身近な物が多いですが、キルケ様の『毒』や、木の葉舞う『風舞』、音を触媒とする『響音』みたいに、様々な魔力属性があります。 新しい『属性』が発見される度『登録』され、現在738種類(未登録除き)あるそうです。 因みに、属性は変質する事もあるそうです。
心の毒34
更に続けるキルケ様・・ 「でね・・私が現れた・・魔力を持つ賢者が、彼女は当然興味を示し先程の様に戦闘・私は麻痺毒を使い相手が詠唱する前に決着・それで先代に目を付けられた・・」 「その後の下りはキルケ様のお話しの通りですね」 「ん」 彼女・サキが、キルケ様に懐いてた理由は分かる、けど「何故キルケ様は、彼女に教えを施さなかったのですか?」 溜息「理由は3つ、一つ目は、私が『毒の賢者』だから」 「?」 「領主の娘が『毒の賢者』に教えを受けてたら、あらぬ噂が立つだろ?只でさえ野心の塊みたいな領主だぞ?」 「あ!」 「二つ目、次期領主として『魔女』の能力若しくはそれ以上必要無い」 「微妙ですが、はい」 「3つ目、面倒臭い」 ・・キルケ様らしいですって思ったけど言わない「あはは」 咳払いするキルケ様「沈んだ彼女には、無理やりヤル気を起こさせる何かが必要だった」 「それが、さっきの戦闘だったんですね」 「そう、ただ暗殺部隊の狙いが私からレンに変わる可能性があるかもしれないけど」 「ええ?!」 「ま彼女なら、暗殺自体無いか・」 笑うキルケ様・本当に無いの?だいぶ、根に持ってるみたいだったけど・・
心の毒33
帰り道 「疑問なんですが」と、私 「ん?」と、キルケ様 「えと領主サキ・様は、私への悪意も含め、暗殺を考える人ではない・・と、思うのですが?」 確か、キルケ様の『毒』盗んで、暗殺に成功・・その事実知るキルケ様を暗殺しようとしてるって、話しだったはず。 少し沈んだ表情で答えるキルケ様「私を暗殺しようとしていた領主は、先代なんだ・・彼女はソレを引き継いだ・・」 先代?引き継ぐ?「じゃ・」私の言葉奪いキルケ様が言う「彼は先日暗殺された元々野心の為に何でもする人間だったから、『因果応報』と、言えなくもないかな・・だからお前を連れて行った」 私を連れて謁見する理由って・・ 「どんなに悪名高くとも唯一人の肉親・父親を失ったんだ、気落ちしない訳が無い」 やっぱり、励ます為 強気で好戦的な態度は、感情を押し隠す為? 「彼女は、鬼子だったんだよ・魔力は遺伝する、でもサキは領主一族の中唯一人の魔女だった・属性決定までの苦しさを、その意味も状況も分からない人間の中で奇跡的に属性決定し育った・けれど普通の親や親族と違う超常の力を持つ者・・親を含め取り巻く人間から距離を置かれ、寂しい思いしたと思う・・」
何故、『場』は『地の相』から『水の相』に移行したか?
爆炎の魔女サキが放つ爆発と連爆は、空気が材料です。 空気は大部分が窒素・その中に、ちょっとの酸素と僅かな水素があります・・具体的な成分比は、現実の比率と違ってしまうので割愛しますが、この世界では水素は高い成分比で存在してます。 なので、『爆炎』の魔女はストレスを感じない程度に爆発の術を使用できるくらいの大気比率だと思って下さい。 ・・で、『地の相』から『水の相』に変わってしまった原因は、派手に行った爆発の術です。 術の正体は、『酸素』×1と『水素』×2の比率で集めて『着火』そして『爆発』です。 結果・炎と爆風・衝撃が発生します。 そして、反応後に出来るのは『水蒸気』・・コレが『場の相』を『地の相』から『水の相』へと変えた原因 更に爆炎の魔女は優秀だった為、より反応を強力にする比率・2対1を追求しました。 ・・威力を増せば増す程、水の魔女が有利になってしまう訳です。 キルケ様は、領主サキの性格・属性の相性とレンの性格から、無事に(無血で終わる)結果を予想していたようです。 しかし、褒美に高級キシュと高額褒賞金・・そして手書きの『馬鹿』は、予想外だったみたいです・ね♪
心の毒32
笑いを止め、領主サキに向き言う「領主様、レンの思考は無駄が多くまだまだ初心者ですが『魔女』としての資質は私の『教え』を、受ける程度の素養は、ある・と、思われるのですが・・」 キルケ様の言葉に「おぅ、奴は馬鹿だが、状況判断と想像・工夫・が、ある・・面白い馬鹿だな」 私を見・またキルケ様に向き「ん・此処は馬鹿に道を譲ろう」寂しそうに言う。 ・・えと、馬鹿馬鹿言われてます。 「御理解ありがとうございます」 帰り道 「キルケ様」と、私 「ん?」って、キルケ様 「私馬鹿なんですか?」 「・・馬鹿は不服か?」 「不服と言うか・・」 くすり、と笑う「彼女なりの、賛辞だよ」 かなり馬鹿馬鹿言われてたんですが? 納得出来ない私「それに新しいキシュと、特別褒賞金貰っただろ?」 ・・確かに貰った・私の着てたキシュ(魔女の着る白いワンピース)は綿の安物だったけど、貰ったそれは、絹製のしかも術的刺繍(水系増幅効果)付きの物・・本来なら賢者が着用出来る高価な品物・・ 有難いけど・・「けど、悪意感じます」 褒賞金の袋を見せる、其処には手書きで『褒賞金(馬鹿へ♪)』の文字・・ キルケ様は、笑った。
心の毒31
サキの放つ爆発・その兆し!空気溜まりを読み走る。 爆発の瞬間に併せ水弾二発発射! 来るべき衝撃に備え転がる・・?「あれ?」 爆発の衝撃波は来なかった・・ 唖然としたのも束の間、新たな空気溜まりの兆し?! 走る! 水弾二発発射!走り同様に転がる!・・?さっきと同じ?! ・・場所を移動しながら『場の相』の『見立て』詠唱する「・・『水の相』に、傾いてる?!」 先程迄は『地』だった『相』が『水』へ傾きつつある!・・理由は不明、しかし『因』はサキの術、『果』は『加する水の相』・・ 残り、サキが発射する連爆一程度の距離で、こちらの残弾五・・空気溜まりの兆し!その場で二発発射!・・無効化!!・確信する。 「詰みました!」言うと同時に立つ。 サキは笑い、詠唱を中断「・・で、どうするの?詠唱は直ぐ継続出来るわ」 「・現在の場はほぼ『水相』です、私に残された『纏い』の斬弾は3・・近づき『水の魔力』で『呼吸と詠唱』止めるのに1、近づく為の水弾に2」 サキは、苦笑いし「もし私が、ぬしと刺し違えるつもりだったら?」 「火傷と窒息死・残るのは私です!」 キルケ様が盛大に笑う。 唖然と見る私達・・
心の毒30
水弾で、爆発の抑制出来るのは分かったけど、詰みの一手はどうしよう。 考えてる間にも新たな空気溜まり!走り避ける。 ?!4つの爆発は球状に広がらず不自然に私に集中する円錐形・・爆炎は、『火の魔力』の上位・『火の魔力』と同じ様に炎を制御する・・ なら、接近しても私にだけダメージ与えるのが可能?! とりあえず詠唱・それを遮らなければいけない・・ 詠唱?・・私と同じ魔女の彼女は、詠唱無しで発動出来る術は限られている!・・実際高速詠唱から4発同時の連爆になった・・ つまり、詠唱を遮れば・・ その間にも、高速詠唱の連爆が私を襲う。 問題は、遮蔽物の無い場・・残り9発の水弾・・距離と連爆の発動は三回分・・ 私に残された纏いの水弾残量は9・・けど、最後の一手を考えたら8発・・ 12個の爆発を制御しつつ安全に本丸を攻撃するには、5発足りない。 キルケ様の様に麻痺毒を生成出来れば良かったけど、今の私には無理・・ なら、機動力を駆使してダメージ覚悟で、接近・防御と抑制・彼女への攻撃・・しかない。 なら、後はダメージの少ないタイミングで、前に出るだけ! 思った瞬間連爆の兆し、今だ前へ!
心の毒29
遮蔽する柱から出てゆっくり領主へと歩く。 「覚悟きめたの?」 「勝利を確信しました」 一応強がったけど、半信半疑・術発動直前に水弾を空気の集まる場所に打ち込み、無効化出来るかの実験「・・じゃ本気で行くね」 え?って思った瞬間今までの倍以上の早さで詠唱・空気の集まる気配が四ヶ所・・聞いてない!一番被害少なそうな場所へ走る。 連爆!爆風を受け転がりダメージを減らす。 「・・へえ、勝利確信したのに、無様だな♪」 「ちょっとだけ、相手に期待持たせて勝つのがスマートなんです」 「分かった、これからは、こっちも全力で対応するね♪」 ごめ、侮ってたままでお願いします。 言ったそばから高速詠唱・ 空気の集まる場所から全力で逃避! 爆発!ごろごろ転がる。 「団子蟲みたい♪」 言い方は可愛いけど、やってる事はえげつない。 連続で来る爆発の空気・その一つに水弾発射、と同時に逃げる。 発射して直ぐ繋がりを切った水弾は、形を保てず飛散・ しかし、それが良かったのか爆発は3発・・ 水弾は、爆発を抑制出来る! 問題は、斬弾数と発射速度・プラス術者までの距離・・ 纏いの水量から、水弾発射出来る数は9発・
心の毒28
爆炎の魔力は、気体が材料!つまり何処に居ても『爆炎』を発動出来る! けど私は、水のあるこの場所・噴水からしか『魔力』の触媒『水』を、補給出来ない・・考えろ!打開策はある! 二回目の詠唱が完了直前・真上に空気の集まる気配! 水中に飛び込み、水を盛り上げ、すぐに魔力を引っ込める。 ・・爆炎は、『風』の魔力の様に質量の高い物への影響は少ないはず・・ 爆発と衝撃・・一瞬気を失いかける。 まずい!水中は衝撃波の伝わりが高い! 魔力展開し『纏い』発動、噴水から出て近くの柱に隠れる。 「逃げてばかり?まさか私の魔力切れが狙い?」 言葉に嘲笑を感じる「今詰みの一手考えてんの!」 「楽しみだぞ♪」 う、どうしよ・!空気が集まる気配!走りその場を後にする、直後爆発 詠唱・発動が早い! 唯一の救いは発動の直前・空気の集まる気配・・? 火の魔力と同じで、術発動の為には材料が必要・・そして『爆発』を行うには、『爆発の空気』を集め着火する必要がある。 再び、空気が集まる気配・逃げる、爆発・・ 動作を確信する。 空気が集まる気配が術発動の目安・・後は私の魔力『水』が、対抗手段となるか?となる。
新着日記一覧
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17:46
心の毒41
私もサキも努力が足りなかった・・その考えからキルケ様の話に頷く事促す事もできない。
「・・反省は大事、けどソレで萎縮し前に進めないのは、駄目・・少なくとも君らは『賢者』に成る『知識』の一部を得たんだ、此処に居る者達は『先』を目指す者か否か?!」
「『目指す者です!』」二人重なる声・・「なら、興味を持ち・私の話に耳を傾けろ!」
『はい!』
「『賢者』への方法残り二つは、『先天』と『吸収』だよ」
・・『先天』は、そのまま・最初から『賢者』?
「最初から賢者?」と、サキ。
「ん、『賢者』の中ではわりと多い、『属性決定』した瞬間『賢者』への『扉』を自身の『魔力』の高さのみで、開けちゃうんだ」
「ソレって・」・と、私
「ん、努力して成った者からすれば『ズルイ』よね・・でも現実」
「もう一つは『吸収』・大変稀だけど、巨大な・同じ『属性』の『魔法生物』の魔力を盗む・・吸収する方法」
「そんな事出来るのか?!!」ってサキ。
「ええ?!!」って私・・
「一件報告事例がある・レンと同じ『水属性』の魔女だよ」
「!!」
「その娘は、『規格外のブラモア』に呑み込まれ、そいつの『魔力』を『吸収』して成った」
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14:16
心の毒40
『魔力』には意志があって、『属性』は『私達の希望を受け入れる?!』・まるで人間の感情みたい・
「『魔力』は『属性決定後』に、その『属性』に『特化』した『確率操作』を行う様になる、君らは今『魔力属性』について知った、ソレは君らの『魔力』を、理解する事の一歩・・『魔力』は『意志』があるって、言ったよね」と、キルケ様
『はい』重なる声。
「ん♪」笑い二人を見渡すキルケ様「『魔力の意志』は、当然・使用者が『魔力属性』を『理解』しているもの・・と考えて、様々な『確率』・『魔法』を用意するが、実際は、一つ・・多くても四つ程度の『術』の『意味』しか、理解出来てない、これでは『魔力』(意志或るもの)が、『呆れてしまう』・・コレが『魔女』の実体」
「したら、『魔女』は、『魔力属性決定』した時点で『賢者』の『道』はあった?・けど『理解や知識』が、足りなかったから『魔女』に?」サキが言う。
苦笑いし言うキルケ様「そう、『魔力』は全ての『方法』を用意している、けど使用者に『理解』が足りない、だから『魔女』・・ソレを『理解』することで、『魔力』は増大し『賢者』に至る、コレは私の方法・けどもう二つ方法がある」
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09:32
活発化注意報
昨晩遅くから本日午前中にかけて、描きたかったストレスが弾けて無駄にアップしている模様・・・
付近の住民は、凶暴化したapricot_jamに十分注意して下さい・・
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20:40
心の毒39
物事の確率を変えて従わせる現象・・あれ?
「キルケ様」
「ん?」
「『魔力』の本質が『確率を意志に従わせる』って『属性』の位置付けは何です?・ただ『確率』を操作するだけなら、全ての現象・魔力を同じ様に扱える・『属性』の分け隔てが無い・・と、思うのですが?」
キノコと木の実のサラダを一口・・「君らは、属性決定の苦しさで忘れていると思うけど、『魔力顕現』当初は全ての魔力を自在に行使してたんだよ」
「あ!」私は、思い出したけど、サキは分からないみたい・「サキ様、状況は人それぞれですし、『顕現』から『決定』の時間が短い人は認識しない事もあります」
「ん」と、サキ。
「・で、『属性決定』した瞬間、『他属性魔力』を、使え無くなる・」はい・と私、ん・とサキ。
「『魔力』には、『意志』があるんだ・」
「ええ?!」二人重なる声。
「『属性決定』の時、自身の意志とか『これ、やりたい』って、強く思うだろ、それを『魔力』が『受け入れる』んだ・『本来の魔力・全てを司る魔力』は、身体に負担が大き過ぎるから、『属性』って型で妥協する」
思い当たる・・私の魔力は、『水』選んだ時、『分かった♪』みたいな感覚があった。
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08:38
心の毒38
「レン、触媒と『魔力』って似てると思わない?」
突然の名指し!・似ているところ・・「『本来の反応に必要なエネルギーを低く・若しくは無い状態で行う』ところ?」・・と私、だろうと、サキ。
クスリと笑うキルケ様「二人とも正解・『魔力』は『物理法則』を無視する『現象』じゃなく、確率を、その『魔力』に従わせる事なんだよ・・」
「スミマセン理解不能です」横でサキもブンブンと首を縦に振っている。
「レンが『水の魔力』使う時、回りに『水』がなかったらどうする?」
「・『水寄せ』します」
「それが『確率の悪魔』の仕業なの、『水』が無い・なら『水』を『引き寄せれば良い』・・では、その『水』に『意志』はある?無いよね、『もしかしたらこうなるかも知れない』って動きを連続して、『水寄せ』は完成する・・」一口スープを飲み続ける「もちろん、近くに『水』がなければ完成しない・・では、『魔力』は『水』の本質を変えたか、それは無い・ただ分子・本質の小さな粒の行動先を『意志』に従わせただけ・それが『水の魔力』の『確率の悪魔』」
ただ頷くしかなかった・それはサキも同じ・
呼吸をする様に魔力を行使して来た私達・本質を知った・・
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21:07
心の毒37
大きな銅鍋に水を張る・同時に野草を大きめの器に盛り、キノコと木の実を炒め野草の上に乗せ葡萄のお酢と塩。
鍋に『香草』と強火で表面を焼いた豚肉を入れ・『水の魔力』展開『豚肉』と『香草』から『鮮味』を抽出して『魔力』収縮・鍋に火を灯す。
「出来ました!」
盛り付けた皿を並べ、席に着く。
「ありがと、レン・・サキ様どうぞ」
それぞれ『頂きます』と言い、私は『はい』と、答える。
「さっきの」・・スープを口に運ぶ直前でキルケ様が言う「二酸化マンガンは『無機触媒』だよ」
えと、『触媒』は『反応』を助ける物・・だよね。
「つまり、『反応』の効果を助ける為の物か」
「その通りですサキ様」
無機って事は『有機』もある?!「キルケ様、『有機物』にも、同じ様に『触媒』する物あるんか?」
私の疑問を質問するサキ。
「ありますよ♪ 『無機触媒』と違って無限大に・」
ええ?!「ところで『触媒』って何?」
それ私も聞きたかった。
キルケ様は、私を見て答える「『触媒』は、それ事態は変化しないけど『反応』を促進する物です」
なるほど!「おお!そうなのか!」
とりあえず、サキのおかげで『触媒』の、意味は分かった。
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07:41
心の毒36
水汲み・朝御飯の用意・お昼までキルケ様の研究の助手・お昼ご飯食べてからも夕飯まで同じ事の繰り返し・・そして、卵は・一向に孵化する気配無し・・
ただ違うのは、あの日・・サキと対戦した時から3日に一度くらいの割合で・・
「レン!キルケ様が、今の調合で入れた黒い粉は何だ?」
「二酸化マンガンよ」
「ほう!・・何で入れた?」
「う、それは・」
「何だ、ぬし知らないの?」
(ぐうぅ・・)
・・何故か、あの日より『爆炎の魔女』は、この家に来て、キルケ様の研究を見学している・・
彼女曰く『あの褒賞金は、ぬしに弟子入りする分も含まれてたのよ♪言ってなかったっけ?』聞いて無い!って言うか、言って無い!『ま、キルケ様程ではないが、ぬしは私に勝ったんだしな♪』・やっぱ、根に持ってる・・私だけ呼び捨てだし・・
「レンお昼にしよう、サキ様も粗末な物でよろしければ、ご一緒にどうでしょう?」
「ん頂こう!」
ちょっとは遠慮して欲しい・とはいえ、サキが来る時って、従者が見たこともない高級な食材を差し入れてくれるんだよね、一応感謝・・
「ところでレン、ぬし魔女より料理人のが向いてるんじゃない?」
コイツ嫌い!
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12:08
那須夏さん3000ヒットおめでとうです♪
とおってもいまさら感ですが、樹齢3000年の精霊さんです。
最近アクセスしても、絵を描く前に気が付くと朝・・・な、私ですがこれからもよろしくです。
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20:48
心の毒35
親を亡くし、一人寂しい思いをする・・
ふと思い出す『機織りの魔女』が残した『卵』・・
そうするうちに家に到着
「今日は疲れただろ、夕飯は私一人で作るからお前は休んでて良いよ」
「いえ、手伝います」
「・・なら、竹を採ってきて・今晩は鶏肉と小麦の蒸し焼きにするから」
「はい♪」
玄関で荷物を置き鉈を持って外に出る・キルケ様は、台所へ。
歩き竹藪へ、手頃な竹を数本切り帰り道『卵』の場所へ・・
台所で竹を置く「洗っておきました」
下ごしらえ中なのか背中で答えるキルケ様「ありがと、出来たら呼ぶよ」
「はい」
二階に上がり懐から『卵』を出す、微かにカタと震える『卵』・・まだ生きてた・・
キルケ様に気付かれない程度に、魔力を与える。
少しだけ暖かくなる『卵』・・
ほって置けずに持ってきちゃったけど、たぶん大丈夫だよね・・
気配は小動物の子供だし・・
危険な兆しがあっても、まだ私の魔力で対応出来る。
このまま消えちゃうのは、やっぱ可哀想だもん。
「レン!出来たぞ!」
「はい!今行きます」
ん、自力で生きていける様になるまで・・
「したら、またね」
カタり・と、『卵』笑みがこぼれる。
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23:53
とびねこさんへ♪
キリ番4000おめでとうございます!!
今更感がありますが、ようやく描き方思いだしたので、仕上げました。
これからもよろしくです。
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14:29
魔力の属性決定と属性の種類(書籍の一部)・・2
変質には二種ある。
一つ目は、同系統の上位への物・・『火』『火炎』『爆炎』と、触媒となる物の変化・・当然、作用範囲や対象物・効果の拡大・などに加えて、詠唱無しの『術』が増えたり、威力が増したりする。
また、賢者への移行もこのパターンが多い。
二つ目は、別系統への移行・・確認されている数も少なく、デメリット・『以前の属性』の魔力の術は詠唱無しで使用出来ないとか、使用した魔力属性の積み重ねが活かされない・・ってのがあります。
基本は同系統のバージョンアップ・稀に他属性の変換ってのが、属性変質の実態です。
その本を閉じキルケ様に言う「・・コレに書いてある事って、魔力持つ者なら、普通に知っている事ばかりですね」
苦笑いして答えるキルケ様「その内容は、属性決定以前の者・若しくはその親・後は魔力に関わり無い者に書いた」
?!キルケ様の著?・確かに著名
「・だから!サキみたいに普通の親の元に生まれた娘の為なの!」
彼女の様な娘もこの先生まれる可能性がある、彼女は裕福だったから最悪の実態にならなかったけど、医者に掛かれない家庭なら?
後日その売上が全て、寄付されていた事を知る。
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14:27
魔力の属性決定と属性の種類(書籍の一部)
魔力を持つ全ての人が(稀に例外はある)経験します。
人によって症状は様々・呼吸困難だったり・全身の激痛だったり・吐き気や目眩だったり・・
ソレは魔力発現から次第に悪化して属性決定まで続き、約十歳までに『魔力属性』が決定しないと、死に至ります。
稀に、属性決定しないまま、その年齢に達しても生存する場合がありますが、そのときは『魔力消滅』します。
しかし、十七歳迄属性決定しなかった例もあり(特殊で強力な賢者となった)妥当性の高い参考説・・と、言うのが現在の見方です。
因みに、高い魔力を持つ者は、総じて皆魔力の属性決定は遅い傾向にある様です。
高い代償の結果?
参考資料:属性の種類
属性の種類は、ほぼ無限大です。
属性決定時の意志・知識・憧れ、が決定に関与します。
通常は、自然界の現象・四大属性と呼ばれる・地・水・火・風・等、身近な物が多いですが、キルケ様の『毒』や、木の葉舞う『風舞』、音を触媒とする『響音』みたいに、様々な魔力属性があります。
新しい『属性』が発見される度『登録』され、現在738種類(未登録除き)あるそうです。
因みに、属性は変質する事もあるそうです。
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14:24
心の毒34
更に続けるキルケ様・・
「でね・・私が現れた・・魔力を持つ賢者が、彼女は当然興味を示し先程の様に戦闘・私は麻痺毒を使い相手が詠唱する前に決着・それで先代に目を付けられた・・」
「その後の下りはキルケ様のお話しの通りですね」
「ん」
彼女・サキが、キルケ様に懐いてた理由は分かる、けど「何故キルケ様は、彼女に教えを施さなかったのですか?」
溜息「理由は3つ、一つ目は、私が『毒の賢者』だから」
「?」
「領主の娘が『毒の賢者』に教えを受けてたら、あらぬ噂が立つだろ?只でさえ野心の塊みたいな領主だぞ?」
「あ!」
「二つ目、次期領主として『魔女』の能力若しくはそれ以上必要無い」
「微妙ですが、はい」
「3つ目、面倒臭い」
・・キルケ様らしいですって思ったけど言わない「あはは」
咳払いするキルケ様「沈んだ彼女には、無理やりヤル気を起こさせる何かが必要だった」
「それが、さっきの戦闘だったんですね」
「そう、ただ暗殺部隊の狙いが私からレンに変わる可能性があるかもしれないけど」
「ええ?!」
「ま彼女なら、暗殺自体無いか・」
笑うキルケ様・本当に無いの?だいぶ、根に持ってるみたいだったけど・・
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14:21
心の毒33
帰り道
「疑問なんですが」と、私
「ん?」と、キルケ様
「えと領主サキ・様は、私への悪意も含め、暗殺を考える人ではない・・と、思うのですが?」
確か、キルケ様の『毒』盗んで、暗殺に成功・・その事実知るキルケ様を暗殺しようとしてるって、話しだったはず。
少し沈んだ表情で答えるキルケ様「私を暗殺しようとしていた領主は、先代なんだ・・彼女はソレを引き継いだ・・」
先代?引き継ぐ?「じゃ・」私の言葉奪いキルケ様が言う「彼は先日暗殺された元々野心の為に何でもする人間だったから、『因果応報』と、言えなくもないかな・・だからお前を連れて行った」
私を連れて謁見する理由って・・
「どんなに悪名高くとも唯一人の肉親・父親を失ったんだ、気落ちしない訳が無い」
やっぱり、励ます為
強気で好戦的な態度は、感情を押し隠す為?
「彼女は、鬼子だったんだよ・魔力は遺伝する、でもサキは領主一族の中唯一人の魔女だった・属性決定までの苦しさを、その意味も状況も分からない人間の中で奇跡的に属性決定し育った・けれど普通の親や親族と違う超常の力を持つ者・・親を含め取り巻く人間から距離を置かれ、寂しい思いしたと思う・・」
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21:35
何故、『場』は『地の相』から『水の相』に移行したか?
爆炎の魔女サキが放つ爆発と連爆は、空気が材料です。
空気は大部分が窒素・その中に、ちょっとの酸素と僅かな水素があります・・具体的な成分比は、現実の比率と違ってしまうので割愛しますが、この世界では水素は高い成分比で存在してます。
なので、『爆炎』の魔女はストレスを感じない程度に爆発の術を使用できるくらいの大気比率だと思って下さい。
・・で、『地の相』から『水の相』に変わってしまった原因は、派手に行った爆発の術です。
術の正体は、『酸素』×1と『水素』×2の比率で集めて『着火』そして『爆発』です。
結果・炎と爆風・衝撃が発生します。
そして、反応後に出来るのは『水蒸気』・・コレが『場の相』を『地の相』から『水の相』へと変えた原因
更に爆炎の魔女は優秀だった為、より反応を強力にする比率・2対1を追求しました。
・・威力を増せば増す程、水の魔女が有利になってしまう訳です。
キルケ様は、領主サキの性格・属性の相性とレンの性格から、無事に(無血で終わる)結果を予想していたようです。
しかし、褒美に高級キシュと高額褒賞金・・そして手書きの『馬鹿』は、予想外だったみたいです・ね♪
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20:22
心の毒32
笑いを止め、領主サキに向き言う「領主様、レンの思考は無駄が多くまだまだ初心者ですが『魔女』としての資質は私の『教え』を、受ける程度の素養は、ある・と、思われるのですが・・」
キルケ様の言葉に「おぅ、奴は馬鹿だが、状況判断と想像・工夫・が、ある・・面白い馬鹿だな」
私を見・またキルケ様に向き「ん・此処は馬鹿に道を譲ろう」寂しそうに言う。
・・えと、馬鹿馬鹿言われてます。
「御理解ありがとうございます」
帰り道
「キルケ様」と、私
「ん?」って、キルケ様
「私馬鹿なんですか?」
「・・馬鹿は不服か?」
「不服と言うか・・」
くすり、と笑う「彼女なりの、賛辞だよ」
かなり馬鹿馬鹿言われてたんですが?
納得出来ない私「それに新しいキシュと、特別褒賞金貰っただろ?」
・・確かに貰った・私の着てたキシュ(魔女の着る白いワンピース)は綿の安物だったけど、貰ったそれは、絹製のしかも術的刺繍(水系増幅効果)付きの物・・本来なら賢者が着用出来る高価な品物・・
有難いけど・・「けど、悪意感じます」
褒賞金の袋を見せる、其処には手書きで『褒賞金(馬鹿へ♪)』の文字・・
キルケ様は、笑った。
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20:20
心の毒31
サキの放つ爆発・その兆し!空気溜まりを読み走る。
爆発の瞬間に併せ水弾二発発射!
来るべき衝撃に備え転がる・・?「あれ?」
爆発の衝撃波は来なかった・・
唖然としたのも束の間、新たな空気溜まりの兆し?!
走る!
水弾二発発射!走り同様に転がる!・・?さっきと同じ?!
・・場所を移動しながら『場の相』の『見立て』詠唱する「・・『水の相』に、傾いてる?!」
先程迄は『地』だった『相』が『水』へ傾きつつある!・・理由は不明、しかし『因』はサキの術、『果』は『加する水の相』・・
残り、サキが発射する連爆一程度の距離で、こちらの残弾五・・空気溜まりの兆し!その場で二発発射!・・無効化!!・確信する。
「詰みました!」言うと同時に立つ。
サキは笑い、詠唱を中断「・・で、どうするの?詠唱は直ぐ継続出来るわ」
「・現在の場はほぼ『水相』です、私に残された『纏い』の斬弾は3・・近づき『水の魔力』で『呼吸と詠唱』止めるのに1、近づく為の水弾に2」
サキは、苦笑いし「もし私が、ぬしと刺し違えるつもりだったら?」
「火傷と窒息死・残るのは私です!」
キルケ様が盛大に笑う。
唖然と見る私達・・
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21:02
心の毒30
水弾で、爆発の抑制出来るのは分かったけど、詰みの一手はどうしよう。
考えてる間にも新たな空気溜まり!走り避ける。
?!4つの爆発は球状に広がらず不自然に私に集中する円錐形・・爆炎は、『火の魔力』の上位・『火の魔力』と同じ様に炎を制御する・・
なら、接近しても私にだけダメージ与えるのが可能?!
とりあえず詠唱・それを遮らなければいけない・・
詠唱?・・私と同じ魔女の彼女は、詠唱無しで発動出来る術は限られている!・・実際高速詠唱から4発同時の連爆になった・・
つまり、詠唱を遮れば・・
その間にも、高速詠唱の連爆が私を襲う。
問題は、遮蔽物の無い場・・残り9発の水弾・・距離と連爆の発動は三回分・・
私に残された纏いの水弾残量は9・・けど、最後の一手を考えたら8発・・
12個の爆発を制御しつつ安全に本丸を攻撃するには、5発足りない。
キルケ様の様に麻痺毒を生成出来れば良かったけど、今の私には無理・・
なら、機動力を駆使してダメージ覚悟で、接近・防御と抑制・彼女への攻撃・・しかない。
なら、後はダメージの少ないタイミングで、前に出るだけ!
思った瞬間連爆の兆し、今だ前へ!
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19:55
心の毒29
遮蔽する柱から出てゆっくり領主へと歩く。
「覚悟きめたの?」
「勝利を確信しました」
一応強がったけど、半信半疑・術発動直前に水弾を空気の集まる場所に打ち込み、無効化出来るかの実験「・・じゃ本気で行くね」
え?って思った瞬間今までの倍以上の早さで詠唱・空気の集まる気配が四ヶ所・・聞いてない!一番被害少なそうな場所へ走る。
連爆!爆風を受け転がりダメージを減らす。
「・・へえ、勝利確信したのに、無様だな♪」
「ちょっとだけ、相手に期待持たせて勝つのがスマートなんです」
「分かった、これからは、こっちも全力で対応するね♪」
ごめ、侮ってたままでお願いします。
言ったそばから高速詠唱・
空気の集まる場所から全力で逃避!
爆発!ごろごろ転がる。
「団子蟲みたい♪」
言い方は可愛いけど、やってる事はえげつない。
連続で来る爆発の空気・その一つに水弾発射、と同時に逃げる。
発射して直ぐ繋がりを切った水弾は、形を保てず飛散・
しかし、それが良かったのか爆発は3発・・
水弾は、爆発を抑制出来る!
問題は、斬弾数と発射速度・プラス術者までの距離・・
纏いの水量から、水弾発射出来る数は9発・
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19:53
心の毒28
爆炎の魔力は、気体が材料!つまり何処に居ても『爆炎』を発動出来る!
けど私は、水のあるこの場所・噴水からしか『魔力』の触媒『水』を、補給出来ない・・考えろ!打開策はある!
二回目の詠唱が完了直前・真上に空気の集まる気配!
水中に飛び込み、水を盛り上げ、すぐに魔力を引っ込める。
・・爆炎は、『風』の魔力の様に質量の高い物への影響は少ないはず・・
爆発と衝撃・・一瞬気を失いかける。
まずい!水中は衝撃波の伝わりが高い!
魔力展開し『纏い』発動、噴水から出て近くの柱に隠れる。
「逃げてばかり?まさか私の魔力切れが狙い?」
言葉に嘲笑を感じる「今詰みの一手考えてんの!」
「楽しみだぞ♪」
う、どうしよ・!空気が集まる気配!走りその場を後にする、直後爆発
詠唱・発動が早い!
唯一の救いは発動の直前・空気の集まる気配・・?
火の魔力と同じで、術発動の為には材料が必要・・そして『爆発』を行うには、『爆発の空気』を集め着火する必要がある。
再び、空気が集まる気配・逃げる、爆発・・
動作を確信する。
空気が集まる気配が術発動の目安・・後は私の魔力『水』が、対抗手段となるか?となる。
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