プロフィール

野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。

徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)

投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。

その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。

基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑

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過去の日記

 
2013-07-15 11:44

自業自得

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Good!
  • 挿絵
今日は、なんて日なんだろう・・・?
よりによって保健室でK子とS美が遭うなんて・・・。
そんな偶然な事ってあるのか・・・?
しかも、なんで俺が板挟み状態になるんだ?
俺、やましい事は何もしてないぞ?

神様、酷くありませんか?
こんな仕打ち・・・。
バチが当たる事、なにかしましたっけ?
と言いますか、無神論者なんですが・・・。

そう、S美と初めて出会ったのは小学3年生の頃。
S美は大阪から転校してきた。
転校当初は引っ込み思案で、大人しく優しい女の子だった・・・。
関西なまりをクラスの男子にいじめられ、
よく泣いていたのを覚えている。

俺は、いじめの類は大っ嫌いだ。
だが、いじめられる側にも要因が存在する。
それは強者に対抗する意思が欠落していること。
いじめに反発しない事が、いじめをエスカレートさせる。

そう言えば当時、S美も俺の隣に座っていたんだったな・・・。
隣のK子の席を眺めながら思い出していた。
K子とは違い、よく泣く女だったっけ・・・。
あまりに泣くので、S美に言った覚えがある・・・。

「あまり泣くな。
 幸せが逃げるぞ?」

「でも、男子たちが私を・・・。」

「そんなのゴミだと思え。
 女を泣かす男なんか、カスだ・・・。」

「えっ?」
S美は驚いていた。

考えてみれば俺も男だ。
男が男を批判する。
そんな光景を見て、S美は戸惑っていたのかもしれない。

「頭が良ければ、いじめられない。
 もっと自分に自信をつけろ・・・。
 弱い女は、俺は嫌いだ。」

「うん!」

翌日から、S美は泣くことをやめた。
そして俺は、算数を主軸に勉強も教えた。
かくして、以前のS美とは全く別人のように変わっていった。
明るく、そして逞しく・・・。

もう、S美に手助けは必要ないだろう・・・。
そして俺は、S美の自信に満ち溢れた行動を見守りつつ彼女から離れた。

あれ・・・?
ってことは、今のS美の性格って・・・。
俺のせいなのか?

そうかぁ~。
そうだったのか~。
原因は俺だったのかぁ・・・。
ある意味、自己嫌悪である・・・。

でも、あんな嫌味な女にした記憶はないぞ!?

程なくして、K子に付き添ってくれていたU子とC子が教室へ戻ってきた。

「どうだった?」

「やっぱり、お医者さんに見せた方がいいって。
 ついさっき、お医者さんに行ったわ。」

「やっぱり、そうか・・・。」

隣の席が空いている。
意外とK子の存在感が大きかった事を改めて実感した。