プロフィール

野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。

徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)

投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。

その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。

基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑

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過去の日記

 
2013-07-17 01:10

誘惑

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Good!
  • 色塗り挿絵
保健室の窓からそよいでくる風は、とっても心地よい。
しかも、抜けるような青空が気分を晴れやかにしてくれる。
今までの空虚感も皆、吹き飛ばしてくれるようだ。

「なるほど居心地の良い場所だ・・・。
 君がココを気に入っている訳がわかるよ。」

おそらくココは、S美にとって本当の自分でいられる、
唯一くつろげる場所なのではないだろうか?

そう言えば、S美には姉がいた。
たしか、二人姉妹だった筈だ・・・。

「ところで、お姉さんは元気?」

たしかS美と年子だから、一級上の先輩になる筈・・・。

「ええ、とっても元気よ。
 受験間近だから、必死で頑張ってるわ。」

「そうか・・・。
 そう言えば来年、俺たちも受験なんだなぁ~。
 君は看護婦になるのが夢だったっけ?」

「そんな事、よく覚えているわね?」

「覚えてるさ、心配してたからね。」

「・・・・・・。」

S美が保健室のキッチンから出てきた。

「はい、紅茶が入ったわよ?
 お砂糖いくつ入れる?」

「じゃあ、二つ頼むよ。」

驚いたことに、ティーセットで出てきた。
しかも、レモンのスライスまで一緒に・・・。

「凄いな、ココは・・・。
 レモンまで付いてくるのか?
 こりゃ本格的だ。」

「そうでしょ~?
 だから、いつ来ても良いのよ?
 あなたなら、いつでもおもてなししてあげるわ。
 わ・た・し・も、居るしね・・・。」

本当の自分でいられる、唯一くつろげる場所・・・。
そんな大事な場所に俺を入れて、大丈夫なのか?
自分の居場所が、他人に侵害されるんだぞ?

S美は気にしないのか?

それよりも、ちょっと待て・・・。

『わ・た・し・も』・・・、だって・・・?
じゃ、今までの俺に対するツンツンした態度は何だった?
分からん・・・。
なんとなくわかりそうで、やっぱり分からん・・・。