杏ジャムのログ

過去絵と日記

プロフィール

デジタルで絵を描き始めて2年と少し・・・
しぃペインタの知識は少しだけあるけど、未知の機能がまだまだある・・

いろいろな技術を湯水の様に操れる人になりたい。

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日記一覧 (2011年8月29日)

12件中 1件〜12件を表示

08月29日
21:15

「って、感じな戦闘が展開したのさ・・」

後日『風』の賢者ユリから『風』の魔力でアクセスされて答える。

『・・ま、あんた、らしいわ♪』
「ありがとう」
『誉めてない!』
「あら残念」

『ところでさ、『フユ』のあんたの『魔力展開禁止』時期だけど、あの娘無期限ってしてるわよ♪』

「え?、マヂ?」無期限?!

『あんたが、女の子傷つけたのが効いてるみたい♪フユって、女の子はか弱い生物だから、ソレ虐める奴は許さん!って言ってたからね♪』

「って、なんで嬉しそうなのよ!ってか、私も女の子!!」

『ああ・・『魔力』持ってる娘はあの娘の中で『女の子』除外らしいよ♪・・で、あの娘が許すとしたら、『恋人同士のじゃれあい』かな?』
「だから、私とサリは違うって何度も言ってるでしょう?!」

『ん、聞いてる・・けどさ♪』
「何よ?」
『このままだと、シアって見境の無い変態のドSお姉様だよ・・』

理解に数秒・・「ちょ!何故!」
『サリちゃんだっけ?あの娘があんたの部屋に入る時、彼女素っ裸なの目撃されてんだよ』
「え?」ええ?だって彼女が『風の功』最大限に引き出す為なのに・・
『・・で、その後『フユ』介入だろ?城の人達の噂だと、君のプレイが激しすぎて、『水』の賢者呼んだってのはおとなしい方で、あんたが血吸って瀕死の彼女を『フユ』が助けた・て、のもあるよ』
「ソレさ、私とサリが、実はラブラブでした♪♪・しか方法がないの!?」

『ん・・後は噂が落ち着く迄沈黙かな?』
「・・理不尽だわ」

『頑張ってね♪』
サリが部屋に入って来る「大好きですシア様♪」
「理不尽だ!!」

08月29日
20:52

「風の『功』は強い!でもそれは『切れ味の良い刃物』ってだけで、使う『人』の『技術』や『工夫』・『経験』が、大事なの」

私の言葉に、蜂蜜パンをくわえたまま頷くサリ。
「例えばね『技術』・刃物は引く若しくは押す動作で、初めて切れる、叩きつけるだけでは駄目、これは分かるわよね」
「はい」
「次に『工夫』・相手が防具着けてたら『防具の継ぎ目』を狙うのが『工夫』・さっき私は『魔力展開』は時間が掛かる・と、言ったね」
「はい・・」
「・・私は、サリが『早い』の知ってたから『花瓶』を投げて時間を稼ごうとした」
「あ!」
「・・で、君は、ソレにマンマと引っ掛かって、回避行動を取り私の『背後』からの『攻撃』を選ぶ、けど・『氷結の魔力』は、最初に花瓶投げて直後『展開を終了』したんだ」
「えと、・・かなり早いんですね」
「ん・そう、その早さを知っているか?が『経験』・・実は賭けだったんだよ、花瓶投げた時ソレ無視するか切り捨てて私に一直線に向かって来たら私の負けだった、でもしなかった、ソレは何故か?」

「・・私は、『賢者』が怖かったから?」
「そう、賢者との戦闘経験が無い恐怖・・これも『経験』」
「確かに絶対じゃ無いですね・勉強になります」
「そう・・相手を知り己を知れば百戦錬磨だね♪」

08月29日
20:42

「只今帰りました♪」
ノックをして、開いたままのドアから入って来るサリ、荷物は背中に背負ったカバン一つだった。
「他の荷物は?」
「?これだけですよ」
剣士ってそんなものなのかしら?・・
まぁ良いわ・・「これから、よろしくね♪知ってるかもしれないけど、私はシア・エルトオン『氷結』の賢者よ、主な仕事は『魔力』に関する戦略講師」右手を出す。

えへへと笑い、彼女も握り返す・剣士だけあって少し痛い「はい!知ってます、講義は見習いだから受けた事無いけど、名前とお姿は・・」

握られた痛みを忘れる「貴女あれだけ強いのに『見習い』?」

「私・・防具着けると早く動けません、後軽い剣しか・・」
そうだった!『風の功』は、遮るものを嫌うんだ!・・

「なので、剣士見習いのサリです宜しくお願いします」
・・え?『家』の名は?ソレは直ぐに判明する・・「・・えと、先の火災で親を失ったので『家名』はありません」
一瞬言葉を失う『イシュナの大火災』3年前にあった忌まわしい大災害「そう・・」
眩しい程の笑顔!「シア様、私は今幸せです♪だから可哀想だとか思うのは止めて下さいね♪」

?!そうだよ、彼女自身が幸か不幸か決めるんだ!私が決める事じゃは無い!!

「よろしくね、サリ♪」
「はい♪ところで『風の功化』は、まだ講義途中だったと思うんですが?♪」

「そうね♪、荷物を置いて、お茶を入れてゆっくりとしましょ♪蜂蜜パンも付けるから」
「はい♪楽しみです♪♪」

08月29日
20:25

その後・・
フユは諸手続きの為出て行った・・
サリも、私の護衛兼監視なら執務室に寝泊まりするべきだとなり、宿舎に荷物取りに行っている・・

私の事、好きって言ってたサリ・・まだ会ったばかりだしお互いの事何も知らないのに・・
まぁ、まだ容姿は幼いけど、可愛いと思う・・
性格も、おどおどしてるかと思った、次の瞬間思い切りの良い判断力を見せるし・・

まさに『風』の様に掴み所が無い!・・

でも、嫌な感じでは無く、守ってあげたい様な・・そう、アユに似てるんだ・・

駄目だなぁって思っていると、思いがけない凄い力見せる・・みたいな・・

『シア』
「きゃあ!」
『ごめん、珍しいねあんたが驚くなんて』
風の賢者ユリの『風の探索』応用した心話だ。
「・・考え事してる時に『風の魔力』で、話掛けられたら誰でも驚くわよ!・・で、何?」
『彼女どうだった?』
自分でも上気してるのが分かる「え?・・綺麗だったわよ・・細くて男の子みたいだけど、柔らかいラインだし、褐色だけど肌が透き通る様な艶で、あと・」
『待った!・・私『風の功』の剣士と戦った賢者の感想聞きたかったんだけど・・』
「あ!」
『わりとまんざらでも無いみたいね♪・・彼女の事♪』
しまった!私のバカ!!
『続きは後でじっくりね♪、もう彼女帰って来るから』
「今日は厄日だわ」
『最良の日よ♪』

08月29日
20:14

『奇跡の水・エリクサ』を使う『水の賢者』・・

私を睨む、その『水の賢者フユ』
「全身凍傷よ!!こんなか弱い女の子になんて酷い事するの?!しかも相手裸だし!変態!!」

酷い言われ様だけど、この状態の原因は私だから言い返せません「うん・ごめ・・ありがとう」

ため息「まぁ、貴女達の事情もあるみたいだけど、シアは賢者なんだから加減を考えて行動しなさい!!分かった?!」
はいって言おうとした時サリが口を挟む「『水の賢者』様・・私がシア様に全力で・と、お願いしたのです!だから・・」
「ちが、私がこ」
二人の言葉は遮られる「わあった!あんたら二人共悪い!シアは以後王宮内で緊急の場合を除いて魔力展開禁止・展開した時は報告書提出!サリ、あんたはシアの護衛剣士!シアが悪さしない様に監視しろ!・文句あるか!」
『ありません!ありがとうございます』
同じ答えに、顔見合せ少し笑う・・

「・・私さ、凄く理不尽な感じなんだけど・・」
「ごめフユ、ちゃんと貸しは返すからね♪」
「わぁった・・おい剣士!」
「はい」
「エリクサは完璧だ、傷さえ残らん、だけど!この変態から訳分からない虐め受けたら必ず報告しな!!」

赤くなって言うサリ「・・はい!でも、私好きな人に虐められるの好きなんです♪・・きゃあ♪好きって言っちゃった?!」

ため息「・・だって・・愛されてるわね?シア!」

えと・・私にどうしろと?!

08月29日
20:01

扉が開き彼女と目が合う・・それが合図・・
私は身近の花瓶を投げる。
ソレは彼女の前で数回の斬撃(何をしたか全く見えない)、形を保てなくなり斬られた形のまま壁に当たる。


彼女は既にその場に居ず、もはや私の知覚認識外・・

その気配に、振り返り後ろを見ても居ない・・
昼間見た彼女の動きとは別世界、全力の『風の功』は人の追い付けない領域なのだと知る・・


しかも!更に驚くのは、それだけ早く運動していて、全く音が無い事、たぶん風の目を読んで行動してるのだろう・・


本当は、投げた花瓶を気にしないで真っ直ぐ私に来る・・て、思ってた・・その場合は私の負け。

・・でも、彼女はしなかった。

それが、勝負の分かれ道・・彼女は私に恐怖を感じたんだ。

キラキラと輝く粒子が舞う中「ま・参りました・・」の声・振り返りながら『氷結の魔力』解除・・

そこに、辛うじて剣携えているけど、ガタガタと震え蒼白な彼女・・
しまったやり過ぎた!!「ユリ!水の賢者呼んで!」
『もう扉の前に来てるよ・』突然耳元で声・『風』の魔力だ。
「見てたの?」
『部屋の中までは分からないから推測♪』
「ありがとう」
『氷結の賢者が、私に頼る場面って少ないから貸しね♪』
「う、はい・・」

08月29日
19:54

「実験?」
「そう実験♪・あ、君達剣士だと練習試合って、言うんだっけ?」
「賢者様相手に?・・ですか?」

「褒賞は『自由』城で私の権限の及ぶ場所での行動と、私と同じ給料・・あ、って言っても私が仕事した時間分と同じだけね♪」

サリは少し考え、「給料はともかく、『自由』は魅力的なので乗りますね♪」

ん、『自由』に反応するとは『風』属性らしいね・・「ルールは君が一度部屋を出た瞬間から、ゲーム開始・私の両肩と頭に付けた風船を、君が切れば勝ち」

「貴女が詠唱開始するのは?」
「サリが入るまでしない」

「もう一つ、調度品が物凄く高価そうなんですが?」
「勝てば良いのよ♪」にっこり
「う、いきます!」
服を着ずに裸のまま部屋の扉に向かうサリ。
自身の『功』が『風』で、能力を最大限に発揮出来るのは、『何も着けないとき』って、理解し必勝の考えから・・

賢者になってから、退屈で仕方なかった。
どうでも良い押捺、聞く気の無い兵士への講義・給料は良いけどそれだけ・・

別に、私でなくても良い事ばかり!本当は妹の様に学校に行きたかった!

こんなに楽しい気持ちは久しぶりだ・・

楽しもう♪!「サリ全力でね♪」

扉の前微笑み言われる「はい♪です♪」
そして、開いた扉は閉じられた。

08月29日
19:45

「そのぅ・・風って?」
「ん、一般的なイメージは、早さ・熱を奪うもの・大地(留まる場所)からの離別・たゆとい心のままに行動し・伝えるもの・・そんな感じかな・・『風の魔力』は、『功』も同じ」

私を見つめ言うサリ
「・・魔力の説明の時、想い人・ううん子供を自慢するみたいに話すんですね?」
少し頬が上気する・・
「ん、『魔力』は『魔女』や『賢者』にとって子供みたいなものだから・・と、話が逸れた・『功』は『魔力』が身体と同化した状態だよ」
「?」
「・・えとね、魔力が、蜂蜜だとする」
「蜂蜜!大好きです♪甘くて、私どんぶりで・」
「分かった!君が蜂蜜好きなのは分かった!・・けど今は『功』の説明途中なんだ、続けて良い?」
「あ!そうでした、ごめんなさい続けて下さい」

「ん、私達『賢者』は、硝子の容器に『魔力』・蜂蜜を入れた存在、『魔術』を使う時は、容器を傾け蜂蜜を出して使う、だけど『功』は、パンに『魔力』・蜂蜜を染み込ませた存在」
「美味しそうです♪」

無視「賢者が魔力行使する場合傾ける・『魔力展開』の時間が必要だけど『功』は、それが無い!」
「それって、単純に『功』の存在が強いって事ですか?」
「強いね・でも絶対じゃ無い」
「分かりません」
「実験する?」微笑み・・

08月29日
19:39

「えっ?、油断させておいて、やっぱり・ガブっなんですか?!」

・・こいつ、本当は私に襲って欲しいんじゃ?「違う!お前魔力が『功化』してるだろ?!」
「?」

「いいからじっとしてろ!!」
「はい・・」

瞳を閉じ『検索』の術展開・ぼんやり像を造る身体に触れていく・・

魔力は、普通女性特有のもの、子宮にソレが宿る・・ただし例外は必ずあり、『子宮』の無い男性も宿す事がある、ただ男性の場合は『功化』と言って、『魔力』をそのまま保てず『身体能力』として付加してしまう場合が多い。

例えば、元が『火』の魔力の場合、考えられない『筋力』や、『氷』の場合『凍らせる』付加効果を与えるなど様々だ。

私は、彼女の肌に微かな『風』を感じた・ソレは『魔力』ではなく、自身と同化した『功』


触る度に頬を赤くし、「ん♪」って声・何かに耐える表情は、微妙にいけない事してる気分になる・
「・・あの、別に、痛くないよね?」
「はい、・・優しくして・・その・・もっと強くして欲しいです♪」
脱力、膝をつく・・
「?」


「終わり!!早く服着て!」
「あ、はい!」
絶対!天然の虐められ気質だ・・

「・・功化って何ですか?」
「わりと男性に多い現象だけど・魔力が、身体能力の付加効果として定着する、君の魔力元は『風』だね?」
「そうなんですか?」

08月29日
19:29

元々『魔力』の無い者にとって、『魔女』や『賢者』は異端だ・・

理に基づき『魔力』で『力』を行使しているだけなのに・・不可解である為、その存在は『化け物』と同等・・噂では人の血肉を食らう存在・と、まで言われている。

あの指揮官は、己の欲望に忠実で・ほんの少し、その欲望を満たす素振りを見せれば、思い通りに動く。
誤算は、私がサリの事気に入ったと思い、『血肉を食らう化け物』・若しくは『女を好きな妖怪』だと考えた事・・

「・・サリ」
「は、はい!」
「奴に何言われたか知らんけど、貴女を欲望の捌け口にする積もりは無いよ」喜ぶ彼女を期待してた私、けど「・・そんなに貧相なんですか私・」と、泣かれる・・どうしろってんだよ!

「サリ」
「・・はい」

「君の身体は綺麗だと思うよ・・けどね、私は気持ちが大切だと思うんだ、相手の事考えずに奪い襲うのは犯罪だよ・・」
私の言葉に驚くサリ・・
「・・私、『魔力持つ者』は、その・・女が好きな得体の知れない妖で、欲望を満たした後血を啜り骸は引き裂き弄ばれるのだと聞いていて・・ごめんなさい!!」
あの指揮官減給決定「気にしないで、いいから服着なさ・・!待って!」

08月29日
19:24

サリは速かった。
防具着けてないからか、相手が一撃を出す間に八撃・しかも寸止、まるで竜巻の様・・

試合は、勝った者が残るルールらしく、サリが出てからは誰も勝てず試合は終了する。

喚声が止んだのは、彼女が異端・その技術が次元が違うからだ・・

「賢者様、おいで下さったのですか、お恥ずかしい試合を晒してしまい申し訳ありません」
「いや、良いものを見せて貰った、城の警護の為の精進見届けたぞ!ぬし達の錬成、王に報告しておく」
「ありがとうございます」
「ところで・・」
「はい?」
「サリ・・と言う者はなんだ?」
「えと・・」
「奴は部隊の指揮乱してるとしか思えない!」

ニヤリ・・「分かりますか?奴はどの様な任務でも防具を着けようとしないのです」
「困った奴だな・・分かった、サリは私が面倒みる」
「え?」
「気にするな・その分補給が良くなるよ」
「ありがとうございます」

「サリを呼べ、私の部屋にだ」
「はい!」


扉を叩く音
「入れ!」
開く扉・泣きながら入って来るサリ。
そのまま服脱ぎだす。
「ま!待て!」
「え?」
「なんで服脱ぐ?」
「え?生け贄・・って」
がっくり膝を着く、あの指揮官め!!

08月29日
19:21

シア・エルトオンは『氷の賢者』と、みんなが言っているが、実はその上位『氷結の賢者』だ・・
『氷』は、『気体』を凍らせる事が出来ない。

どの様な行動でもエントロピーは増大するので、奇特な魔力属性と言える。


シアは、その魔力の高さから、王室でお抱えの賢者として勤務する事になった。

勤務と言っても、書類に押捺したり、王族や兵士に魔術の講義する程度・・暇でしょうがない。
「でも、3日勤務するだけで家族が一月暮らせるくらいお金もらえるんだから、仕方ないか・・」
廊下歩いていると、高い金属音・何事かと見ると中庭で剣を交える人達「剣士の練習試合?」

本来なら身体のほとんどを金属の防具で覆い武装しているはずの人達が盾と小手胸当てだけで対峙してる・・「痛くないのかな・・」
興味を持ち階下への階段を降りる。

その場は熱に包まれてた・
汚い罵声や怒号・・
正直、なんで私は此処に来たんだと思い帰ろうとした時、彼女が立つ。

「次の相手はサリ!」
『場』の空気が変わる・・ソレ迄の声が消え静かになる。
『サリ』と呼ばれたのは女の子・私より小さな身体、防具を着けず細身の剣だけを携えた娘

それが彼女との邂逅


:以前投稿した、『魔女』達の片方トエとアユのお話の、『アユ』のお姉さん『賢者シア』とその従者『剣士サリ』のお話です。

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