カートゥーンで女の子といえばガールスカウト、というくらい良く出てくるのがガールスカウト。スカウトは日本にもありますが、そこまで一般的なんだろうかと思うくらい良く出てきますね。
というわけで、「フィニアスとファーブ」のファイヤーサイド・ガールズ。
ガールスカウトはボーイスカウトに倣って設立された組織で、その前身はイギリスで、現在につながる組織はアメリカで出来たそうです。
ガールスカウトはボーイスカウト同様、日本にもありますよね。でもめったに見ない。普段なにしてるんだろうなあ。
ま、それはおいといて、得体の知れない(失礼、)ガールスカウトは、その本場はアメリカであるということですね。ボーイスカウトはイギリスね。
とうわけで、アメリカのドラマやアニメには、小学生の女の子(主に中学生までがガールスカウトの年齢)がでてくると、ガールスカウトもでてくるというくらい良く出てきますが、彼女たちがなにをしているかというと、大抵、マフィンやクッキーを戸別販売していたりする。クッキーを売って活動資金の足しにする、というやつです。どれくらい効果のあるものなのか、ドラマやアニメのようにそんなにしょっちゅうやっているものなのか、もくもくと煙を上げる煙突をもつ巨大なスカウトのクッキーやマフィン工場から、スカウト・クッキーが続々と生産されてくるものなのか(なわけねえ)。
日本のガールスカウトというとみな一様に(一様なのはボーイスカウト同様。とにかく日本は上から下までみんなお揃いが好きな国民なのだな)ガールスカウトの基本制服、ライトブルーのシャツとベレー帽、首にスカーフといういでたちですが、本国アメリカは、サッシュ(肩からななめにかけるたすき)か、ベストが、同じくらいであとは結構地域ごとにばらばらっぽいです。基本の制服をちゃんとそろえている場合もあれば、スカウトのトレードマークと同じ色のサッシュかベストがおそろいなだけだとか、さすが自由の国アメリカ、スカウトの基本理念さえ同じであれば、見かけにそれほどこだわったりしないのかもしれませんね。
というわけで、アニメに出てくるガール・スカウトはもう作品ごとに千差万別。日本のアニメでの学校の制服がありそうなものからそりゃないぜっていうものまでてんでんばらばらなのと同じといえるかもしれません。
というわけで、イラストの制服は2000年代の全部違うアニメのガールスカウトの制服。もちろんこのほかにもありますが、ファイヤーサイドガールズ46321が7人なのでね。7作品分です。
同じ絵をPixiv と deviantArt にも投稿しといたんですが、そちらでは、クイズもどきのコメントをいれておきました。誰がどのスカウトかわかるかな?というわけ。
それでは早速の答え合わせ。こんなところでしてもしょうがないんですが、しょうがないからこそここで答えを書いても大丈夫だともいえる。
左から、ファイヤーサイドガールズのキャラクター、スカウト名、登場作品。
日本語版が原語版とかけ離れたものであるとか、日本語版がないとかは原語版で表記か並列表記。
イザベラ、ピクシー・スカウト、「キム・ポッシブル」
グレッチェン、どんぐり・スカウト(squirrel scouts)、「キャンプ・ラズロ」
ケイティ、グリーニー・ガールズ、「キッド vs キャット」
ホリー、honey bee troop 828、「the Mighty B!」
ミリー、寄生虫クラブ(Junior Tapeworms)、「Hi Hi パフィ アミユミ」
アディソン、レッド・ロビン、「学園パトロール フィルモア」
ジンジャー、ホーネット・スカウト(ハッピー・ホーネッツ)、「ザ・リプレイス大人とりかえ作戦」
これらの呼び名から、隊のニックネームのみ、~スカウト(基本英語では複数形なので scouts スカウツが正しい、ガールスカウトも本当は girl scouts ガールスカウツ)、~ガールズ、~トループ(隊あるいは班という意味)といういろいろな呼び方があるのがわかりますね。
これが本当のスカウトでもそう呼んでいるのか、ドラマの創作なのかはわかりません。
気になるのは、「フィニアスとファーブ」のスカウト、ファイヤーサイドガールズは、ファイヤーサイド夫人によって創設されたというエピソードがあること。これはファイヤーサイドガールズそのものがガールスカウトのパロディで、「フィニアスとファーブ」の世界では、ガールスカウトとはファイヤーサイドガールズのことであるという意味のようで、ファイヤーサイドガールズはヨーロッパやアフリカなど世界中に展開しています。
これが、作品ごとにでてくるスカウトは、基本的にこの考え方(~ガールズはその作品世界のガールスカウトのこと)なのか、それとも地域ごとの名称なのか、(他の名前を持つライバルスカウトと争うエピソードを持つ作品もあるから)、そういう部分も作品ごとにまああんまり深く考えず適当にやっときましょうや、なのか、なかなかとらえどころがないのがカートゥーン・ガールスカウトの世界なのであった。
アメリカに住んでる人にはピンとくるものがあるんでしょうけれどね。