Jane Blonde Spylet on Ice
author Jill Marshall
オーストラリアでの事件の後、日常生活がもどった Janey。しかし、Abe Rowanigan との共同事業で、清掃会社の実質経営を任された母の行動が次の心配事に。クイック・デートで、新しい出会いを探そうとしているらしい。 そんな Janey の元に、またまたAbe からメッセージが届く。それはスパイレットたちを集めてのトレーニング・キャンプへの参加要請だった。G-mama、Halo 母子と一緒に SPI の秘密施設へ。そこで世界各地から召集されたスパイレットたちと共に用意されたトレーニングを受ける Janey だったが、思わぬ失敗から、彼女は自分の持つ弱点を知ってしまう。さらに、キャンプ後の南極での任務には選ばれず、これまで何度も世界の危機を救ってきた自負もどこへやら、すっかり自身喪失してしまう。
しかし、最悪の敵、SPI の拘禁から再び逃れた「太陽王」はそんな Janey にはお構いなしに、悪の秘密計画を着々と進行中。スコットランドのSPI基地が占領された事実と、敵がJaney たちSPIのスパイを暗殺のターゲットにしていることを知った Janey は、敵の計画阻止のため任務についている Abe や Al のいる南極へ向かうのだったが・・・。
前半は、周囲を非透過バリアに隠されたSPI秘密基地でのトレーニング。Janey と同様に、SPI のスパイとして任務に就く少年、少女たちと共に、初めて本格的な訓練をうける Janey。考えてみれば、Janey は そもそも Spylet になったのもアクシデンタルな出来事で、その後も、G-mama の指導があったとはいえ行き当たりばったりで敵と戦ってきたんだな。中盤、スパイとしてやっていく自身をうしなって悩む Janey 。しかし、スコットランドで敵の新たな計画の情報を得た彼女は、仲間のために南極へ、と場面転換にメリハリが利いていてわかりやすい展開。これまではわりとあっちいったりこっちいったりまたもどったりとちょこまか動き回る傾向が強かったんですけどね。ともあれ、Janey とSPIのエージェントたちの宿敵「太陽王」のとんでもない悪の計画を阻止するために、またたまスパイ・ガジェットを駆使した戦いが展開するわけです。敵もだんだんやることも見た目もむちゃくちゃになってきていて、このあとどんな戦いが展開することになるのやら。そして今回初登場だったほかのスパイレットたちの再登場はあるのかなど、続きも気になるところではありますね。