第1話、2話があまりにすごい出来だったので、どうなることかと思った「gravity falls」。
第3話、4話はすこし落ち着いた内容で一安心。本当に、毎回あんなドタバタアクションが続いていたらアニメーターが死ぬんじゃないかと思った。
とはいえ内容は怪しさ大爆発だよ。
第3話はワックス・ミュージアム(蝋人形館のことね。艶出し磨き液博物館じゃないよ)ネタ。第4話は怪しい劇場型サイキック(日本では最近あまりみかけなくなりつつありますが、アメリカでは、人を集めて霊界とのチャンネルを開いたりしてひともうけしている霊能力者=サイキックがいっぱいいる)ネタだよ。すごいなあ。特に第4話はとても子供向けとは思えない。
第2話は、アクションメインだったので、それほどでもなかったけど、第3,4話はストーリーメインで、とても22分でやってるとは思えない内容。これも基本的にはライブ・ドラマでは45分でやるような内容を22分でやろうとしていると思っていい。
ディズニーチャンネル・オリジナルアニメーションでは以前に「学園パトロール・フィルモア」で、45分の刑事ドラマの内容を22分でやるという荒業をかましてくれましたが、「グラビディー・フォールズ」も同様。とにかく展開が早く、ストーリーラインはシンプルだけど、プロットが結構複雑で情報量が多い。そのうえ、キャラクターの変さ加減を十分に表現しているので、観ている方も大変。ただ、これは現在では通常たった一回しか放映しない日本のTVアニメーションと違って、何度も繰り返し放映し、その複数回鑑賞に十分堪えなければいけない、あるいは、一回では見きれなかった部分も2回3回と観ていくと理解したり見落としていたものを発見できたりするようにということでもあるのかもしれない。だとすれば、その目的は十二分に達成できていると思いますよ。
すでに「アドベンチャー・タイム」の毎回必ずどこかに写っている「カタツムリ」のように、毎回どこかにいる謎の「ゴーグル男」が評判です。わたしは第4話では見逃してしまいました。やつはどこだ。
それにしてもメイベルは面白い。すごいキャラクターだ。
ウェンディもやっと普通にしゃべるシーンで登場。いかにも田舎のお姉ちゃんなムードと現代のティーン・エイジャーな感じが合わさってめっちゃいいわ。いいよウェンディ。
絵の美しさ、色設計やレイアウトは本当に劇場映画なみ。時間経過や、場所によって次々と変わる色設計がいちいち本当にすばらしい。画面密度(ここで言う画面密度は単位面積あたりに分割できる面要素がどのくらいあるか、たとえば画面を10等分して各部分のなかにどれくらいのモノが描きこんであるか、という意味だと思ってください)だけがTVサイズ。とはいえアスペクト比16:9のHD大画面用に作られているので、けっこうすごいですけどね。
キャラクターの演技もいまさらいうことでもないかもしれませんが、とにかくすごい。ほとんどライブ・ドラマを観ているようだ。このへん、画面に写ってから最低30秒は口以外登場キャラクターが動いてはいけないというルールがあるらしい日本のTVアニメとは大きく違う(昔は目もOKだったと思うよ)ので、アニメーターは大変だと思うなあ。一応言っておきますがここんとこは皮肉です。もっとも、動けば面白い、とまってればつまらないとかそういうのは問題じゃないという部分もあるにはあるとおもいますけれど。2重の皮肉です。つい、よけいなこと書いちゃったな。