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2012年02月28日 08:39

MLP

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Good!
遅ればせながら、やっと観ましたよMLP第1話。
Adventure Time や Regular Show 、Syn-Bionic Titan 等に心を奪われていてなぜか観ていなかったMLP。
第1話があまりによかったのでびっくり。
いやすごねアメリカン・カートゥーン。
前には2000年代の10年が終わって次の10年はどうなるだろうかとちょっと心配だったけど、ぜんぜん心配することなかったんだなあ。

MLP こと、「My Little Pony Friendship is magic」 はアメリカの HUB というキッズ専門チャンネルで放映されているキッズ向けアニメーション。対象年齢は10歳以下ぐらいまでで主に女の子向けのファンタジー。でも主役はポニー。というか登場するキャラクターはほぼ馬ばかりというアニメーション。
「My Little Pony」は1980年からあるおもちゃのシリーズでアメリカ・ハズブロー社の商品。その名の通り子馬がメインのキャラクター。馬といっても普通の馬だけでなく、ユニコーンやペガサスなどの馬類を扱っている。1980年代と90年代にもTVアニメになったが、2010年から背景設定とデザインを一新して「My Little Pony Friendship is magic」のタイトルでアニメーションがスタートし、商品展開が行われている。
アメリカでは、小さなキッズのファンだけでなく、大きなお友達のファンもいっぱいいる大人気のアニメーションシリーズ。

昔むかし、ポニーたちの住むイクエスティリア(もし日本で放送されればこの表記は変わるかもしれませんが)は、2頭の姉妹のユニコーンよって造られた。姉は昼を、妹は夜を司るが、そこに住むポニーたちは夜には寝静まり、妹はいつも一人。孤独に耐えかねた妹は昼を夜に変え世界を我が物にしようと姉と争い、姉によって夜空の月に封じ込められてしまう。そして千年の時が流れ妹は月の戒めから解き放たれて、再びイクエスティリアに現れようとしている。
王宮の古い書物からそれを察知したトワイライト・スパークルは、王女セレスティアに警告するが、「夏の陽の祭り」の準備に忙しいセレスティアからは一人で行動せず事態に対処するようにと返事が届くだけ。トワイライトはお供の子ドラゴン、スパイクとともにポニーの街へ降り、セレスティアの指示に従って仲間を探すことになる、というのが第1話。
いや、「キック・ザ・びっくりボーイ」を聞きながら観ていたのでいまいちちゃんと台詞を聞き取れてないんですが、大体こんな感じ。
で、その後仲間となるポニーたちと出会うのだが、夜が訪れ「夏の陽の祭り」が始まると、ついに月から解き放たれた夜のユニコーン、ナイトメア・ムーjンがポニーたちの前に姿を現すのだった、という日本のアニメだったら1クールかかっちゃいそうな内容を第1話だけでやってしまうのであった。

トワイライト・スパークルをはじめとする主人公たち6頭(スパイクを入れれば7頭)の描写がすばらしい。すべてのキャラクターがなにかしら2面性を持っていてそれを短いエピソードでテンポ良く次々と描いていく。第1話でここまでやってしまうというのはすごい。たとえこういうお話としてはステレオタイプな展開だとはいえ、いやステレオタイプだからこそ良く練りこまれた脚本で、キャラクターを観ているものにわからせなければいけない第1話としては理想的。
特に、トワイライト・スパークル。自分の理想とずれていく成り行きにはじめは戸惑い、しだいにいらいらしはじめ、しまいにはつっけんどんな態度になってしまうあたりが実にいい。
まじめなのが長所でもあり欠点でもあるトワイライト・スパークル(ユニコーン)。
開けっぴろげだが慎重でもあり頼れるアップル・ジャック。
自分の能力にやや自信過剰なレインボー・ダッシュ(ペガサス)。
何事も見た目が大事な巻き毛のお嬢様ラリティ(ユニコーン)。
動物大好きだが引っ込み思案で人見知りの激しいフラッターシャイ(ペガサス)。
一度しゃべりだしたらとまらない、行動が予測不能のピンキー・パイ。
たった20分のエピソードでこれらのキャラクターを的確に描いていくわけだから、このアニメーションの本気度がわかる脚本だった。

絵はやはりフラッシュ系で、フルアニメーションでするすると動くよ。キャラクターは馬なのでそのしぐさが人間キャラと同じようでまた違うというアニメートの面白さもある。
キャラクターデザインはローレン・ファウスト。いまアメリカン・カートゥーンデザインでキュート・キャラを描かせたらNo1の人。

いくら面白くてもこれはまた、日本に来るのは難しそうだな~。もとが新規チャンネルのHUBなので、まずどこ(どのチャンネル)が持ってくるかという問題もあるし、ハズブローというおもちゃ会社の商品展開とっしょでないといけないのでそこんところも大変そう。
とはいえ、面白いものを放っておく手はないよね。どんな形でもいいから日本にも来るといいなあ。