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ストレス発散
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野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。
徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)
投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。
その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。
基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑
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2013-08-03 20:25
痴話喧嘩
教室に入るのが、なんとなく恐い。
血の雨が降りそうな、嫌な感覚に満ち溢れている。
廊下でU子が待っていてくれた。
「いまK子、ご機嫌ナナメだから。
気を付けて入った方がいいわよ?」
「当然だよな・・・。
分かった、ありがとう。」
目の前であんな場面を見せられたら、
謝っても、そう簡単に許してくれないだろう。
それならば下手に刺激せず、普段通りに席へ着くしかないな・・・。
「おっす。」
「あら?
隣のかたは、ド・ナ・タ・だったかしら?」
「お~い、K子さ~ん。」
「あらやだ、私の知らない人だわ。」
「あのね?
それは、無いんじゃない?」
「気軽に・ワ・タ・ク・シ・に、話しかけないで・く・だ・さ・る・?」
「おいおい・・・。
なんか、言葉が刺々しいぞ?」
「わたくし、知らない人には返事をするなって、親から教わってますの。」
「俺に一体、どうしろって言うの?」
「知らないわよっ!!
さっさと、あの女のところへでも行っちゃえばっ!?」
「そりゃ無いだろ~。」
「もう、うるさい!」
「K子さん?」
「・・・・・・。」
「K子ちゃん?」
「・・・・・・。」
「やっほ~。」
「・・・・・・。」
「お~い。」
「・・・・・・。」
「K子~。」
「・・・・・・。」
「もう、どうすりゃ良いんだよ・・・。」
「じゃ、告白してよ!」
「・・・・・・・・・嫌だ。」
「なんでよ!?」
「おまえ・・・俺の気持ちぐらい、判ってるだろ?」
「そんなの、言ってくれなきゃ判らないわよ!」
「わかった、そのうちに言う。」
「いま、言いなさいよ!」
「だから、待ってろって・・・。」
「言わなきゃ、私も認めないからね?」
「いま言ったら最後、この先ず~っと、お前の尻に敷かれるだろうが。」
「・・・・・・ぷっ。」
そして、いきなりK子は笑い始めた。
「もしかして、それを今まで気にしてたの?」
「悪いか?」
「馬鹿ね・・・。
でも、絶対に言わせて見せるからね?
その時は、私の勝ちよ?」
本音を言ってしまえば、
『愛してる』などと言ったら、
K子を縛ってしまいそうで怖いのだ。
いまから、K子の恋愛の自由を俺が束縛して良い訳がない。
まだ、互いに中学生なのだから・・・。
2013-08-03 19:27
妹
晴れ渡った朝空の下、いつものごとく集団登校最中である。
K子がウキウキしている。
何やら、良いことがあったらしい。
「じゃ~ん!
発表で~す!!
みんなが荷物持ってくれたりして、足の負担が少なかったから、
明日あたりから『松葉づえ』いらなくなるみたいよ?」
「そりゃよかったな~。」
これで集団登下校も必要なくなりそうだ。
何やら、寂しいような気がしないでもない。
「やっと自分の足で歩けるね?」
「うん、U子ちゃんのおかげだよ~。」
「これもオレラのおかげだぞ~?
感謝しろよ~?」
Yが話しをしている背後から、S美が割り込んできた。
「ちょっと、ゴメンなさい。
しばらくの間、この人・・・借りるわね?」
と言いながら、S美は俺の腕を引っ張る。
「うわっ!ちょっと待って・・・!
Y、荷物を頼む!」
俺は持たされている荷物をYにすべて預けて先に行かせた。
S美は普段と違い、かなり慌てている。
「どうしたの?いったい・・・。」
「昨日あなたに、姉が余計なことして・・・、ごめんなさい。」
「ああっ、そんな事か・・・。
気にしてないから、もう心配するなよ。
かえって、いまでも仲がいい姉妹で安心した。」
「そう言ってくれて、うれしいわ。」
「しかし・・・お姉さん、相変わらずだな?」
「でしょ?」
「受験だろうが何だろうが、やっぱり妹が一番可愛いんだね?
あんなお姉さんが居て、君は幸せだよ・・・。」
「そう・・・。
だから、もう一つの幸せも掴みとるの。」
「えっ!?」
「お願い!
私を見ていてね?」
「まった!
俺は、そんな真剣になるような男じゃないぞ?
それにまだ、中学生なんだぞ?俺たち・・・。」
「でもあなたは、十分に大人よ?考え方が。」
ちょっと、お姉さん。
妹さんに、何を言ったの?
これじゃ、火に油を注いでますよ・・・。
2013-08-03 01:51
姉
帰りのホームルーム少し前、U子が俺に駆け寄ってきた。
K子が居ないのを見計らって、耳元に話しかけてくる。
「あのね?
いま、S美ちゃんのお姉さんが呼んでるんだけど・・・どうする?」
U子は同じO小学校出身のS美をよく知っている。
当然、S美の姉のことも知っていた。
大体、察しはついている。
S美姉妹はとても仲が良いので、予感はしていた。
おそらく、保健室での件だろう・・・。
「分かった、いま行くよ・・・。」
廊下に出てみると、S美の姉が待っていた。
「やぁ、しばらくぶりだね?
もう生徒会に復帰はしないのかい?」
「お久しぶりです。
もう基本が出来たので、私は必要ないでしょう。」
「そうか、残念だな・・・。
後で少し、付き合ってもらえないか?」
「わかりました。」
「じゃ、私は先に校門前で待っているから。」
「何かあったの?」
U子がこそこそと聞きに来る。
「さぁ?分からないよ。
先にK子を連れて帰ってくれるか?」
「うん、いいよ。」
あまりK子たちに心配をかけたくない。
これは、俺の問題だ・・・。
ホームルームが終わり、クラスメイト達が散っていく。
「じゃあ、U子ちゃん達と先に帰るね?」
女の勘なのか、K子は怪訝そうに俺を見た。
「ああ・・・。
十分、気を付けるんだぞ?」
俺はK子たちを見送ってから、校門前に向かった。
そこにはS美のお姉さんが、既に待っていた。
S美の姉は男勝りで、絶えず優しい妹をかばっていた。
つまりS美をいじめた奴は、お姉さんにいじめ返されるのである。
ある意味、俺はS美を泣かせた。
当然の成り行きだろう。
「お待たせしました。」
「まぁ、歩きながら話そうか・・・。
実は、いつぞやの晩に妹が部屋で泣いていてね。
以来、元気もないんだ。
事情を聴けば、君が妹を振ったらしいじゃないか。」
「ええ、そうなりますね・・・。」
「否定はしないんだな?
なぜ妹を悲しませたんだい?」
「悲しませようとは思っていませんでした。
しかし、結果的に悲しませてしまった。
だからと言って、お姉さんに謝罪はしません。」
「なぜ?」
「これは私と妹さんの問題で、
お姉さんが関わる問題ではないからです。」
「・・・・・・・。」
「正直、妹さんは気丈に振舞ってはいますが、根が優しすぎるんですよ。」
「なら、それで良いじゃないか?
付き合いなさいよ、妹と。」
「それでは駄目なんです・・・、私の場合・・・。
私の家は十数代続く旧家で、しかも総本家です。
そして私は、総本家の当主になる人間です。
当然、親類縁者が多いですから、
それらを束ねていかねばなりません。」
「君の家は、そんな家柄なのかい?」
「そうです。
ですから私は、周囲からの重圧に耐え、
私と共に、一族を統括できる女性を選ばなければならないのです。」
「そこまで考えているのかい?
しかしそれは、時代錯誤じゃ・・・。」
「でも、実際にあるんですよ。
そういう世界が・・・。
そして私は、そういう家に生まれ、育ってきたんです。
真の強さがなければ・・・、優しさだけでは潰されてしまう。
場合によっては、非情さも必要な世界なんです。」
「凄いな・・・、君は・・・。
強い男だ・・・。」
「だから、仮に妹さんを迎え入れたとしても、彼女では自滅してしまう。
そんな残酷なことは、私には到底出来ないのです。
過去に、少しでも好意を抱いた相手でもあれば、なおさら・・・。」
「そうか、君は女性の事を真剣に考える、本物の大人の男なんだね?
惚れた腫れたのぬかす、他のチャライ男達と全く違うよ。
さすが私の妹だ。
男を見る目は間違いなかったな・・・。
私も君に、惚れてしまいそうだよ。
君みたいな男と一緒になれる女は幸せだな?」
「褒めていただいて、ありがとうございます。」
「分かった。
私からも妹を説得してみるよ。
でも残念だな・・・。
私は君みたいな男には、ぜひ義弟になって欲しかったよ・・・。」
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痴話喧嘩
血の雨が降りそうな、嫌な感覚に満ち溢れている。
廊下でU子が待っていてくれた。
「いまK子、ご機嫌ナナメだから。
気を付けて入った方がいいわよ?」
「当然だよな・・・。
分かった、ありがとう。」
目の前であんな場面を見せられたら、
謝っても、そう簡単に許してくれないだろう。
それならば下手に刺激せず、普段通りに席へ着くしかないな・・・。
「おっす。」
「あら?
隣のかたは、ド・ナ・タ・だったかしら?」
「お~い、K子さ~ん。」
「あらやだ、私の知らない人だわ。」
「あのね?
それは、無いんじゃない?」
「気軽に・ワ・タ・ク・シ・に、話しかけないで・く・だ・さ・る・?」
「おいおい・・・。
なんか、言葉が刺々しいぞ?」
「わたくし、知らない人には返事をするなって、親から教わってますの。」
「俺に一体、どうしろって言うの?」
「知らないわよっ!!
さっさと、あの女のところへでも行っちゃえばっ!?」
「そりゃ無いだろ~。」
「もう、うるさい!」
「K子さん?」
「・・・・・・。」
「K子ちゃん?」
「・・・・・・。」
「やっほ~。」
「・・・・・・。」
「お~い。」
「・・・・・・。」
「K子~。」
「・・・・・・。」
「もう、どうすりゃ良いんだよ・・・。」
「じゃ、告白してよ!」
「・・・・・・・・・嫌だ。」
「なんでよ!?」
「おまえ・・・俺の気持ちぐらい、判ってるだろ?」
「そんなの、言ってくれなきゃ判らないわよ!」
「わかった、そのうちに言う。」
「いま、言いなさいよ!」
「だから、待ってろって・・・。」
「言わなきゃ、私も認めないからね?」
「いま言ったら最後、この先ず~っと、お前の尻に敷かれるだろうが。」
「・・・・・・ぷっ。」
そして、いきなりK子は笑い始めた。
「もしかして、それを今まで気にしてたの?」
「悪いか?」
「馬鹿ね・・・。
でも、絶対に言わせて見せるからね?
その時は、私の勝ちよ?」
本音を言ってしまえば、
『愛してる』などと言ったら、
K子を縛ってしまいそうで怖いのだ。
いまから、K子の恋愛の自由を俺が束縛して良い訳がない。
まだ、互いに中学生なのだから・・・。
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妹
K子がウキウキしている。
何やら、良いことがあったらしい。
「じゃ~ん!
発表で~す!!
みんなが荷物持ってくれたりして、足の負担が少なかったから、
明日あたりから『松葉づえ』いらなくなるみたいよ?」
「そりゃよかったな~。」
これで集団登下校も必要なくなりそうだ。
何やら、寂しいような気がしないでもない。
「やっと自分の足で歩けるね?」
「うん、U子ちゃんのおかげだよ~。」
「これもオレラのおかげだぞ~?
感謝しろよ~?」
Yが話しをしている背後から、S美が割り込んできた。
「ちょっと、ゴメンなさい。
しばらくの間、この人・・・借りるわね?」
と言いながら、S美は俺の腕を引っ張る。
「うわっ!ちょっと待って・・・!
Y、荷物を頼む!」
俺は持たされている荷物をYにすべて預けて先に行かせた。
S美は普段と違い、かなり慌てている。
「どうしたの?いったい・・・。」
「昨日あなたに、姉が余計なことして・・・、ごめんなさい。」
「ああっ、そんな事か・・・。
気にしてないから、もう心配するなよ。
かえって、いまでも仲がいい姉妹で安心した。」
「そう言ってくれて、うれしいわ。」
「しかし・・・お姉さん、相変わらずだな?」
「でしょ?」
「受験だろうが何だろうが、やっぱり妹が一番可愛いんだね?
あんなお姉さんが居て、君は幸せだよ・・・。」
「そう・・・。
だから、もう一つの幸せも掴みとるの。」
「えっ!?」
「お願い!
私を見ていてね?」
「まった!
俺は、そんな真剣になるような男じゃないぞ?
それにまだ、中学生なんだぞ?俺たち・・・。」
「でもあなたは、十分に大人よ?考え方が。」
ちょっと、お姉さん。
妹さんに、何を言ったの?
これじゃ、火に油を注いでますよ・・・。
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姉
K子が居ないのを見計らって、耳元に話しかけてくる。
「あのね?
いま、S美ちゃんのお姉さんが呼んでるんだけど・・・どうする?」
U子は同じO小学校出身のS美をよく知っている。
当然、S美の姉のことも知っていた。
大体、察しはついている。
S美姉妹はとても仲が良いので、予感はしていた。
おそらく、保健室での件だろう・・・。
「分かった、いま行くよ・・・。」
廊下に出てみると、S美の姉が待っていた。
「やぁ、しばらくぶりだね?
もう生徒会に復帰はしないのかい?」
「お久しぶりです。
もう基本が出来たので、私は必要ないでしょう。」
「そうか、残念だな・・・。
後で少し、付き合ってもらえないか?」
「わかりました。」
「じゃ、私は先に校門前で待っているから。」
「何かあったの?」
U子がこそこそと聞きに来る。
「さぁ?分からないよ。
先にK子を連れて帰ってくれるか?」
「うん、いいよ。」
あまりK子たちに心配をかけたくない。
これは、俺の問題だ・・・。
ホームルームが終わり、クラスメイト達が散っていく。
「じゃあ、U子ちゃん達と先に帰るね?」
女の勘なのか、K子は怪訝そうに俺を見た。
「ああ・・・。
十分、気を付けるんだぞ?」
俺はK子たちを見送ってから、校門前に向かった。
そこにはS美のお姉さんが、既に待っていた。
S美の姉は男勝りで、絶えず優しい妹をかばっていた。
つまりS美をいじめた奴は、お姉さんにいじめ返されるのである。
ある意味、俺はS美を泣かせた。
当然の成り行きだろう。
「お待たせしました。」
「まぁ、歩きながら話そうか・・・。
実は、いつぞやの晩に妹が部屋で泣いていてね。
以来、元気もないんだ。
事情を聴けば、君が妹を振ったらしいじゃないか。」
「ええ、そうなりますね・・・。」
「否定はしないんだな?
なぜ妹を悲しませたんだい?」
「悲しませようとは思っていませんでした。
しかし、結果的に悲しませてしまった。
だからと言って、お姉さんに謝罪はしません。」
「なぜ?」
「これは私と妹さんの問題で、
お姉さんが関わる問題ではないからです。」
「・・・・・・・。」
「正直、妹さんは気丈に振舞ってはいますが、根が優しすぎるんですよ。」
「なら、それで良いじゃないか?
付き合いなさいよ、妹と。」
「それでは駄目なんです・・・、私の場合・・・。
私の家は十数代続く旧家で、しかも総本家です。
そして私は、総本家の当主になる人間です。
当然、親類縁者が多いですから、
それらを束ねていかねばなりません。」
「君の家は、そんな家柄なのかい?」
「そうです。
ですから私は、周囲からの重圧に耐え、
私と共に、一族を統括できる女性を選ばなければならないのです。」
「そこまで考えているのかい?
しかしそれは、時代錯誤じゃ・・・。」
「でも、実際にあるんですよ。
そういう世界が・・・。
そして私は、そういう家に生まれ、育ってきたんです。
真の強さがなければ・・・、優しさだけでは潰されてしまう。
場合によっては、非情さも必要な世界なんです。」
「凄いな・・・、君は・・・。
強い男だ・・・。」
「だから、仮に妹さんを迎え入れたとしても、彼女では自滅してしまう。
そんな残酷なことは、私には到底出来ないのです。
過去に、少しでも好意を抱いた相手でもあれば、なおさら・・・。」
「そうか、君は女性の事を真剣に考える、本物の大人の男なんだね?
惚れた腫れたのぬかす、他のチャライ男達と全く違うよ。
さすが私の妹だ。
男を見る目は間違いなかったな・・・。
私も君に、惚れてしまいそうだよ。
君みたいな男と一緒になれる女は幸せだな?」
「褒めていただいて、ありがとうございます。」
「分かった。
私からも妹を説得してみるよ。
でも残念だな・・・。
私は君みたいな男には、ぜひ義弟になって欲しかったよ・・・。」
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