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03月31日
22:47

怪獣特撮とアニメ(TVでのアニメについてもここではなるべく触れないようにしているのだが実はこれまた片っ端から観ていたのだった)に支配されていた子供時代。TVでも怪獣映画みたさにそれらしきものをやるととりあえず観る、というか、映画を観るという行為にストレスを感じないタイプだったわけだから、TVでも映画を観るのは自然なことだったんだろうな。劇場では字幕だがTVではみんな日本語でしゃべってくれるのだ。すばらしい。当時は日本で番組を作るのが間に合わないせいか海外ドラマや海外アニメも盛んに放送されていて、洋画に慣れるのに苦労はいらないのだった。それに「サンダーバード」のおかげで、外国にもかっこいい特撮番組があるじゃん、と劇場にも「サンダーバード6号」を観にいったわけだし。

特撮怪獣映画好きが他の映画を観るとなると、当然のようにまず特撮があるかないかが判断基準になる。なるの。だからSF・戦争映画を観るようになるのは自然なことといわなければいけない。大体東宝特撮映画のタイトルは平気で「なんとか大戦争」とかいってるわけだし。どんぱちが好きとなると西部劇を見るようになるのもこれまた自然なことであるのはいうまでもない。どんぱちがいいわけなんだからアクション映画も当然観る。こうしてどんどん深みにはまっていくわけなのだった。あれま、どうしましょ。

子供のころに観た怪獣映画も劇場用アニメも数が少ないからリストアップも出来たけど、TVで観た映画となるとそう簡単にはいかない。だいいちタイトルがわからない映画があるのだからしょうがない。それに見た時期や順番もあやふやになってしまっているし。それでもこの時期に観た映画は、私にとってまちがいなく決定的な役目を果たしているはずなので思い出せる限り思い出してみようっと。もちろん後に再び観た映画もいっぱいあります。最初は分けようと思ったけどめんどくさいので同時期に劇場で観た映画(まだ子供だったのでそんなに多くないから)も一緒にしました。ここではおおむね70年代までを念頭においています。80年代に入ると、好き勝手に映画館に通ったり、レンタルビデオが始まってしまうのでもうどれを何時何で見たかはわからなくなってしまうのだった。

では、まず戦争映画から。
この時代の戦争映画でも明らかにTV、ビデオ、LDなどで後に初めて観たと記憶している映画(「硫黄島の砂」「ダンケルク」「鬼戦車T-34」など)や、これ以降製作された戦争映画(「Uボート」「メンフィス・ベル」「プラトーン」など」)、および戦争を描いていても18世紀以前の戦争映画(「ワーテルロー」だとか、っていかんいかんワーテルローはすでに19世紀だったんだった。日露戦争より前、ってことにしといてくださいな)は歴史ものだと思っているので別にしました。例によって各作品ごとのコメントは個人的感想。

少々記憶違いあったって気にしない。行くぜ。
「史上最大の作戦」いわずとしれた、第二次世界大戦の趨勢を決めた連合軍のヨーロッパ侵攻作戦であるノルマンディー上陸作戦を描いたオールスターキャストの一大巨編。後に「プライベート・ライアン」でも描かれる壮絶なオマハ海岸のシーンをはじめ、名シーンにはことかかない戦争超大作。最初はすべての台詞が吹き替えだったのに、後にドイツ側が字幕になり、最近はキャストを入れ替えたバージョンになってしまっている。なので、全編字幕版をあわせてTVでだけで、いままで最低6回以上は観ている。最初のバージョンがまた観たい。それは大塚周夫が海岸防衛のドイツ軍仕官役を演じているからだ。ノルマンディーに押し寄せる連合軍を目の当たりにし、艦砲射撃をうけてトーチカ内で砂埃をかぶりながら「ぬお~」と叫ぶ名演技。大塚周夫はほんといいなあ。大好きだよ、いやまじで。あとでまたでてくるからね。ついでにジョン・ウェインは小林昭二の方ね。
「大脱走」オールスター戦争巨編で「史上最大の作戦」とならぶ傑作。実話を元にドイツ軍捕虜収容所で日々を過ごす連合軍捕虜たちの企てる前代未聞の大量脱走計画を丹念に追ったストーリーはその計画立案、準備の過程、脱走実行、それぞれの逃避行と見所満載。また参加キャラクターもそれぞれの人間性、得技など、抜群にいい。単に戦争映画というのにとどまらない多くのエッセンスを含んでいる。スティーブ・マックイーンのかっこよさはもう最高ですよ。ジェームズ・ガーナーとドナルド・プレザンスの友情もいい。マックイーンが独房に入ると一人で壁キャッチボールをするくだりはその後多く作品でリスペクト使用されてます。大塚周夫はチャールズ・ブロンソンね。多くの映画でスティーブ・マックイーンは内海賢次と宮部昭夫が吹き替えを当てているけれどわたしはこの映画の印象が強いので宮部昭夫が好き。「荒野の七人」も宮部昭夫じゃなかったけ。「パピヨン」と「ブリット」はどっちか忘れた。テーマ曲「大脱走のマーチ」も誰でもおそらく1度は聞いたことがあるだろうというくらい有名。
「遠すぎた橋」ノルマンディー上陸成功で調子に乗った連合軍がわりかしやっつけで計画したらあっさりドイツ軍に逆襲されてしまった空挺・地上共同のマーケット・ガーデン作戦の失敗を描く。二番煎じはだめだったという例。スケールがでかい割りに大して面白くないという中途半端な映画だった。映画もマーケット・ガーデン作戦同様だったのかもしれない。観たのはもう少し後の時期だった可能性もあるけれど、まあいいや。
「荒鷲の要塞」ドイツ軍基地にとらわれた重要機密を持った捕虜救出のため、断崖の古城に乗り込む特殊部隊の活躍を描く戦争アクションの名作。ロープウェーのシーンは手に汗握らざるをえない。イギリス特殊部隊に一人加わるアメリカ兵役のクリント・イーストウッドがかっこいいのだ。作戦は上手くいくのか、裏切り者は誰だというサスペンスもいい。
「ナバロンの要塞」こちらは地中海の堅固なトーチカに守られたドイツ軍の巨砲を破壊するため敵の只中に乗り込む特殊部隊の活躍を描く名作。これも後に色々な映画やドラマにリスペクト使用(あるいはただのぱくり)されている。
「戦艦シュペー号の最期」大西洋で通商破壊作戦を展開するドイツ海軍のポケット戦艦グラーフ・シュペー号とそれを追う3隻のイギリス海軍巡洋艦隊との死闘を描いた海洋戦争映画の名作。多勢に無勢のシュペー号についつい肩入れしてしまうのだった。
「ビスマルク号を撃沈せよ」ドイツ最大の戦艦ビスマルクの大西洋進出を食い止めこれを撃滅するべくイギリス海軍が総力をあげて追う、これも海洋戦争映画の名作。でもやっぱりビスマルクに肩入れしてしまうのだった。
「眼下の敵」大西洋を舞台にアメリカ軍護衛駆逐艦とドイツ軍Uボートの一対一のそれぞれの艦長の知略を尽くした戦いを描く傑作。その後多くの対決ものの手本になった。戦争で敵味方になったとはいえ同じ海の男同志というラストシーンが最高だった。
「ペチコート作戦」こちらはコメディ。女は乗せない潜水艦。でも救助したのは5人の看護婦だった、というおはなし。タイトルがなぜペチコート作戦なのかというとそれは観ればわかるのだった。
「633爆撃隊」ドイツ軍のロケット燃料工場を破壊するために危険な爆撃任務におもむくイギリス空軍爆撃機モスキート部隊の戦いを描く作品。モスキート実機が登場する。後の「スターウォーズ」のデススター排気口攻撃シーンはこの映画がお手本。
「モスキート爆撃隊」同じくモスキートが主役の映画だけれど、長いこと「633」とごっちゃになっていた。だから残念ながらこちらのおはなしはよく憶えていない。
「頭上の敵機」第二次世界大戦、ヨーロッパ戦線で、イギリスからドイツが支配する大陸への爆撃にむかうアメリカ空軍爆撃隊の戦いを描く作品。実機のB17や実際の戦争映像が出てくるのでリアリティは抜群。後の「スターウォーズ」のミレニアム・ファルコン号対TIEファイター空中戦はこの映画がお手本。
「暁の出撃」こちらはギリス空軍の重爆撃機アブロ・ランカスターが主役。実話をもとに、ドイツ軍工場の電源となる水力発電所のあるダムを破壊するため開発された跳躍爆弾(水面に石を投げるとはねるのと同じ理屈で超低空でダム湖に投下してはねた爆弾をダムに当てようというアイディア。高空投下の爆弾はこの当時まず目標にあたらないし、魚雷はドイツ軍もちゃんとダム湖に対魚雷網を張っているのだった)を持って危険な爆撃任務に赴く爆撃隊の活躍を描く作品。こちらもアブロ・ランカスター実機が登場。
「レッド・バロン」第1次世界大戦のドイツ空軍エースパイロット、「赤い男爵」と呼ばれたマンフレート・フォン・リヒトホーフェンが主人公。最期まで騎士道を貫こうとした空の戦士の生き様を描く。乱れ飛ぶ複葉機の空中戦がかっこいい。当然実機、とはいえ復元機もあったはず。
「空軍大戦略」バトル・オブ・ブリテン(原題もこれ)と呼ばれる、ドイツ空軍のイギリス空襲作戦に対し、航空戦力で圧倒的に劣りながらそれを迎えうつイギリス空軍の死闘を描いた作品。映画にはそれほど強い印象は残ってないのだが戦力不足を補うため不眠不休で空中戦に挑むパイロットはかっこよかった。このへんの描写ものちにリスペクト使用されていると思う。ただ、わたしはスピットファイアよりメッサーシュミットの方が好きなので悪役なのが悩ましいところ。後の「スターウォーズ」のデススター攻防空中戦はこの映画がお手本。
「パットン大戦車軍団」タイトルは派手だけど、第二次世界大戦のアメリカ軍の将軍、愛国心に溢れわりと感情的ではっきり物をいうが時に無謀で敵も作る人間パットンを描いた作品。なので戦車はおまけだったから、最初に見たときはいまいちガッカリだったのを憶えている。だから2度目のほうが面白かった。
「バルジ大作戦」第二次世界大戦ヨーロッパ戦線でのドイツ軍最期の反撃を描いた一大巨編。とにかく戦車がいっぱい出てきてばかすか撃ちまくるという夢のような映画。戦車はみんな代役(実車だが撮影当時の戦車の色を塗り替え国籍マークを張った程度の状態で第二次世界大戦の戦車役で登場する)だけどそんなことは気にしない。狂気の軍人ヘスラー大佐はのちに亜流をいくらでも生み出した。でも最期はちょっとね。ドイツ軍戦車部隊の歌がかっこいいんだ。
「戦略大作戦」第二次世界大戦ヨーロッパ戦線で、膠着した前線の向こうの田舎町にあるドイツ軍の大量の金塊をかっぱらうためにケリー軍曹以下一癖も二癖もあるろくでなしどもが、部隊長の目を盗んで敵中突破、ドイツ軍との戦いを勝手にくりひろげる戦争映画の名作。吹き替え字幕あわせてこれも最低6回ぐらいは観てる大好きな映画。なかでもクライマックスのティーガー戦車は代役戦車ばかりだった当時としては出色の出来。ケリー役の山田康雄クリント・イーストウッドもいいが、戦車兵オッドボールの宍戸錠ドナルド・サザーランドがでたらめでかっこいいのだ。「今はもうない」の名台詞は忘れられない。大平透テリー・サバラスの柄の悪さもいいぞ。この三人でのラスト近くの西部劇パロディは洒落ている。ちょっとだけ出てくるドイツ軍戦車兵もこれまたいいんだ。
「戦闘機対戦車 砂漠の対決」第二次世界大戦アフリカ戦線、負け戦で少々頭のネジがおかしくなった司令官の将軍を偶然ヒッチハイクさせてしまった撤退中のドイツ軍戦車部隊の生き残り戦車と、勝ち戦でのんきに構えて打ち落とされたがプロペラとエンジンだけはなんとか動く連合軍戦闘機の砂漠での追いかけっこを描く異色作。こう書くとコメディっぽいが意外とまじめで面白いのだった。劇場用ではなくTV映画だとは後で知った。なるほど安上がりな映画だったと納得。
「重戦車総攻撃」ヨーロッパ戦線に配属された新兵の若者が幾多の戦いや戦友の死を乗り越えて、やがてベテランの兵士へと成長してゆく物語。後のSF映画「スターシップトルーパー」は原作小説そっちのけで実はこの映画をそっくりそのまま再現しているのだが、その意味はまったく逆という戦争映画を皮肉ったものになっている。でもこちらは普通に楽しめる娯楽戦争映画で、ある状況にほうりこまれた若者の成長物語としてよく出来ている。この映画のプロットは刑事物、スポーツ物などにも応用されている名パターン。
「特攻大作戦」細かいところは憶えてないが、それぞれの特技をもつはみ出し者が集められた部隊が周到な計画と訓練の後、ドイツ軍秘密基地破壊作戦のため決死の敵地潜入に挑むって内容だったはず。隊長のリー・マービンがかっこいいのだ。
「大反撃」ヨーロッパの古城を舞台にしたちょっと毛色のかわった映画だと記憶している。たしかバート・ランカスターがアイ・パッチをつけた士官役で城に住む貴族の令嬢といい仲になり、ピーター・フォークが元コックかなんかで料理をつくるシーンを覚えている。つーか小池朝雄のはずのピーター・フォーク(当時TVでは、刑事コロンボを放映していたのだった)が穂積孝信だったのであれ?と思ったのだった(たしかそうだった)。ラストのドイツ軍との戦いが破滅的でなんだかホラーファンタジー映画でも観ているような不思議な映画だった。今見返すともしかしたらぜんぜん違う印象かもしれないが。
「レマゲン鉄橋」一回見たはずなんだけど、内容はいまいち憶えていない。冒頭の川沿いの道を戦車が走るシーンは覚えてるんだけどな。
「戦場にかける橋」このころ見たはずだけど、もしかしたら後に観たのかもしれない。太平洋戦争東南アジア戦線の日本軍捕虜収容所では、連合軍捕虜たちが泰緬鉄道建設の労働を強いられていた。そこでの日本軍人と捕虜のギリギリの関係を描く人間ドラマ。悲劇的なラストをむかえる戦争はいやだなあ、というお話。この映画のテーマ曲が「クワイ河マーチ(ボギー大佐)」
「ミッドウェー」太平洋戦争で日本海軍が大敗を喫したミッドウェー海戦を描いた戦争スペクタクル、なんだけど、ラスト近くの空母着艦失敗シーンぐらいしか覚えてない。
「全艦発進せよ」太平洋戦争で、アメリカ海軍の上陸用舟艇母艦の乗組員の対立や葛藤を描いた作品。あちこち転戦したのち沖縄戦で特攻機の攻撃を受け身動きできなくなった艦を救うべく「小亀が親亀を救う」という傷つき倒れた艦長の言葉をヒントに上陸用舟艇で曳航して戦場を離脱するシーンをよく憶えている。
「パリは燃えているか」第二次世界大戦でのレジスタンスと連合軍によるパリ解放を描いた作品。観たはずなのにほとんど憶えていない。困った。
「M.A.S.H.」こちらは朝鮮戦争が舞台の、アメリカ軍医療部隊のでたらめな日常を描くブラック・コメディ。だから大人になってから2度目に観たときのほうが断然面白かった。それでも日本で手術することになり、日英の直接翻訳が出来なくてあれこれ他言語を間に挟んで話そうとするシーンは子供にもおもしろかったぞ。このネタはこの映画がオリジナルなんだろうか、どうだろう。
「西部戦線異状なし」第1次世界大戦に参加したドイツ人一兵士の物語。最期がね。悲しいね戦争は。大人になってからまたみてそのときは再び戦場に赴くあたりでまた悲しくなりました。戦争映画の傑作のうちの一本。白黒版とリメイクされたカラー版があるが、ここでは白黒版。
「ジョニーは戦場へ行った」これも第1次世界大戦の一兵士が主人公なのだが、戦争シーンは最初だけ。砲撃を受け両手両脚と顔面を失って、ただ生きているだけになった青年ジョニーのそれでも人間であろうとした物語なのだが、これもラストシーンがね、悲しいですね。
「追撃機」実はこの映画なのかどうかははっきりおぼえていないので多分、ということなんですが、朝鮮戦争でのミグ対セイバーの空中戦を描いているというのでたぶんこれ。一度しかみていなのだけれど、超低空で丘を縫うようにして繰り広げられるミグ対セイバーの空中戦シーンがめちゃめちゃかっこよかったのだ。うーんこれなのかなあ。
「1941」あの、スティーブン・スピルバーグのコメディ戦争映画。太平洋戦争開戦直後、日本軍の侵攻に怯える西海岸ロサンゼルスの人々。一方ドイツから日本へ向かう最中にあろうことかコンパスが故障した日本軍潜水艦が大騒ぎの街の沖合いに現れる。当然街は大パニック海軍陸軍入りみだれ、日本軍のアメリカ攻撃を信じて疑わない頭のおかしい戦闘機パイロットも参戦しますます大混乱に陥っていく。カーチスP-40やM3リー戦車など無駄に本物の兵器が登場(M3はM4の改造だったらしいが)。いやいや、けっこう好きなんですよこの映画。アニメ編で「ダンボ」をこの映画ではじめてみたと書きましたが、冒頭で西海岸防衛に着任したアメリカ軍司令官が映画を観るシーンがあり、それが当時(1941年)公開されたばかりの「ダンボ」。ええ年したおっさんが涙を流しながら「ダンボ」を観ているという名シーンなのだった。
「トラトラトラ」太平洋戦争開戦時、日米両者の側から日本海軍の真珠湾奇襲作戦を描く作品。東宝特撮が冴え渡る機動部隊の描写と実機(日本軍機は代役)をふんだんに使った空襲シーンは迫力満点。後に観た戦争中に撮影されたという国威発揚映画「ハワイ・マレー沖海戦」での真珠湾攻撃シーンもすごかった。真珠湾の俯瞰映像が戦争当時の航空写真とあまりにそっくりでどうかしてる。同テーマで後に見たのは「地上より永遠に(ここよりとわに、と読むのが映画の常識)」と「パールハーバー」だが、後者は派手だけどしょうもない映画だった。
「太平洋奇跡の作戦キスカ」日本軍の太平洋戦線の旗色悪く北太平洋アリューシャン列島に迫るアメリカ軍を前にアッツ島守備隊は玉砕、続くキスカ島守備隊を無事撤退させるために危険な任務に赴く日本海軍水雷戦隊を描く、戦争映画なのにクライマックスで戦闘がないという名作。特撮的には巨大な駆逐艦のミニチュアが濃霧のなかアメリカ軍のスキをついてキスカ島へ侵入するシーンがかっこいいのだ。
「太平洋の翼」太平洋戦争も末期。特攻ではなくあくまで戦闘による制空圏奪回を目標に各戦地からかき集められたパイロットたちが紫電改を駆り最後の戦いを展開する、実在の松山、第343海軍航空隊をモデルに描く作品。紫電改の実物大モデルも登場。でも空戦シーンは例によって東宝特撮。
「連合艦隊指令長官山本五十六」タイトル通り、太平洋戦争時の日本海軍指令長官山本五十六の苦悩とその最期を描く。東宝特撮の空中戦などミニチュアワークが冴える。ミッドウェー敗北後暗転していく日本の運命に、前線の航空基地で(多分ラバウルあたり)一航空兵(黒沢年男だったと思うんだけど)が、(たしか)戦場記者に向かって、無謀な作戦を続ける日本軍に対して「死んでやる、こんな戦争、それで負けるんなら喜んで死んでやる」(たしかこうだった、つまりたとえ日本が負けるのだとしてもそれで戦友たちが無駄死にしていくこの愚かな戦争が終わるなら、自分ひとりの命くらいくれてやるという意味の台詞、決してただ負ければいいというやつあたりの場面ではありません)という台詞をいまでも覚えているのだがこの映画だったかどうかはちょっとあやしい。
「日本海大海戦」日露戦争たけなわのころ、戦局の打開を果たすべく日本を目指してやって来るロシアのバルチック艦隊を迎えうつ日本海軍連合艦隊の苦闘と勝利の物語。黄海海戦、旅順攻略戦、旅順港閉塞作戦など、日露戦争を通じての日本海軍が描かれる。最初に見たときは三船敏郎の東郷平八郎より笠智衆の乃木稀輔のほうが印象深かった。テーマ曲がかっこいいんだ。「呆れ三太」「国のオヤジまあすわっていっぱいやろうや」。うむ、観てないものにはわかるまいわかるまい(笠智衆調で)。
「八甲田山」これは戦争映画かどうか微妙だけど軍隊を描いているので戦争映画でいいでしょう。日露戦争前夜、日本陸軍は大陸での寒冷地戦闘をみこしての冬季訓練のため、雪深い八甲田山の雪中行軍を強行、そのために部隊が大量遭難するという事態になった実話をもとにした小説の映画化。当時「天はわれを見放した」という北大路欣也の台詞は「この子達はわたしの命だ」(聖職の碑)という鶴田浩二のそれと人気を二分した、かもしれない名台詞。観終わった後には軍歌「雪の進軍」が歌えるようになっているというおまけつき。
「日本の一番長い日」昭和20年8月14日から15日にかけて、太平洋戦争終結にむけての日本の無条件降伏を国民に知らせる天皇陛下の玉音放送録音盤を巡る波乱の一日を描く大作。東宝男優陣の鬼気迫る演技には脱帽。あ、またやってる(8月15日あたり)、ちょっとだけみるかな(2時間半くらいあるから)、ってまた全部観ちゃったよ、というくらいの名作。

だいたいこんなものかな。まだいくつか忘れてるのはまちがいないけれど、思い出したらその時また。
しかし記憶をたよりに調べてみて改めてタイトルがわかった映画などがあるのでやってよかった。次はSF映画の予定。「スターウォーズ以前」にチャレンジしてみたいと思います。どのくらい思い出せるかな~。

03月28日
23:44

東映まんがまつりはもともと特撮目当てで行った、というのはアニメ映画編で書きましたが、そこでみた「仮面ライダー」のことを書くのを忘れていた。2本だけだけど。
「仮面ライダー対ショッカー」今でも人気の変身ヒーロー「仮面ライダー」の映画オリジナル第1弾。おはなしはまああれですが、映画用怪人ザンジオーが登場。そして再生怪人は時間の都合であっという間にやられてしまう(いや、もう弱点がわかっているのだから仮面ライダーの敵ではないのだ、きっとそう)というパターンをつくりだした名作。名作はいいすぎでした。でもザンジオーは名デザインだと思うな「仮面ライダー対じごく大使(これが正式タイトル)」ライダー映画オリジナル第2弾。こちらでも映画用怪人、カミキリキッド登場。内容ははっきり行って前作とたいしてかわらない。仮面ライダー自体そうなので、これでいいのだ。ザンジオーはかなり後になるまでTVにでてこなかったのに、カミキリキッドはさっさとTVに登場、あまりありがたくない怪人(こういう言い方がいいかどうかはわかいませんが)だったと思う。

映画では怪獣特撮一辺倒だったけれど、TVでは「仮面ライダー」をはじめ、等身大特撮ヒーローも片っ端からみていた特撮キチガイだった(このころではこれが正しい呼び方なのだ)一枚5円の怪獣ブロマイドも、仮面ライダーカードも集めていたよ。なつかしいなあ。今は全部なくしてしまったので思い出の中だけのコレクションなのだった。怪獣ブロマイドの方は憶えてないが、仮面ライダーカードの最初の一枚はNo.62「墓場の怪人カビビンガ」だったのを覚えている。憶えてなくてもいいのに。
TVで観たシリーズもののことを言い出すと映画以上にきりがないのでこのへんで。ただ、ウルトラマンシリーズは「タロウ」仮面ライダーは「アマゾン」あたりを最後にTV特撮は観なくなったのだった。さすがにもう子供向け番組はどうか、という時期になっていたのだな。怪獣特撮同様、もともと低予算でわりといいかげんだった等身大ヒーローもふくめてTV特撮は粗製濫造でぐたぐたになり、アニメが全盛をむかえつつあったのだった。そのアニメも前エントリの劇場版以外TVアニメはあまり見なくなっていた。子供向けTV番組から離れる時だったのだ。普通の人はそれっきりだろうが、また戻ってしまうあたりが困ったちゃんなのだった。で、この時期それと入れ替わりになるのが、「本」と一人で劇場へ行って見る、「普通の人も観る映画」というわけなのだった。

03月26日
23:16

初めてアニメを目的に映画館に見に行ったのは、記憶している限り「巨人の星 大リーグボール・アタックNo1 涙の回転レシーブ」でした。この二本立てはもしかしたら地方ならではの組み合わせだったのかもしれませんが、その頃巨人の星の主題歌挿入歌のレコードが発売されていて、それを買ったので憶えているわけです。残念ながらそのレコードはもうどこかへいってしまいましたが、ロック調の巨人の星挿入歌「友情の虹」は名曲だ、と思うんだけど今聞き返すとどうだかわからない。
「巨人の星」は主人公星飛雄馬の魔球大リーグボール1号をライバル花形満が鉄球鉄バットの猛特訓で打ち破る、TVシリーズ前半のクライマックスの再編集版。今考えると主人公が敗北するという珍しい結末の映画でした。そうだよ、いま気がついたよ。「巨人の星」全エピソードの半ばとはいえ、これはなかなかないよね。「あしたのジョー 劇場版」くらいか?あれ?どっちも梶原一騎だな。一方の「アタックNo1」は東京オリンピックで東洋の魔女と呼ばれた日本女子バレーボールチームの活躍で燃え上がったバレーブームを背景にした女子スポーツものの名作ですが、この映画の内容は詳しくは憶えていません。残念だ。鮎原こずえもよかったが、早川みどりも好きだった、という今にづつくお嬢様サブキャラ好きはすでにこのへんからはじまっていたらしい。考えてみると、早川みどりは鮎原こずえの同じ学校内の最初のライバルなんだよね。最初のライバルは最良の味方、という今でも続く黄金パターンはすでにこのとき始まっていたのか、今気が付いた。いやまて(キリヤマ隊長調で)、星と伴も最初はそうだったっけか?でも伴は最後には、まそれは置いといて。

「ガンマ第3号宇宙大作戦(正式なタイトルはこうだったようだ、さすがに記憶だけにたよるのは良くないと思ってちょっと調べました)」は東映まんがまつりという、東宝チャンピオンまつりのライバル興行で公開された映画で、怪獣特撮メインの東宝に対し、特撮(のちに仮面ライダー)とアニメが並立のシリーズ。「~まつり」というだけあって双方ともメインの長編作品と数本の短編(TVアニメからそのままもってきたものなど)をあわせて上映していました。東映動画が製作した初期の名作アニメが次々と公開されたのもこの東映まんがまつり(初期は東映まんがパレード)でのこと。でもわたしは「ガンマ3号」からなので「太陽の王子ホルスの大冒険」や「わんぱく王子の大蛇退治」はりアルタイムでは観ていませんでした。だいたい最初は特撮が目当てでアニメを見に行くつもりじゃなかったし。それでも東映まんがまつりでは「長靴をはいた猫」「空とぶゆうれい船」あたりから観ていたことになりますかしらね「魔犬ライナー0011」なども好きでした。東映オリジナル長編がなくなるあたりから入れ替わりに「仮面ライダー」長編映画オリジナルも始まって、TVシリーズの人気とあわせて双方共に人気があったと記憶しています。今思えば東映はお金と手間のかかる長編アニメーションよりTVで人気の「仮面ライダー」や「マジンガーZ」のほうがファンもよろこぶし手っ取り早く客が呼べると考えた、とみることができますね。「仮面ライダー」は大好きだけどちょっと残念なことでもあります。反面「マジンガーZ対デビルマン」のような映画オリジナルのクロスオーバー作品も登場してこれはこれで楽しいし色々考えていたのだなと思われます。でも「対」じゃないじゃん、とみんな思ったはずだ。

TVアニメは子供の人気を二分していたTV特撮の粗製濫造による衰退を埋めるようにこのころさらに人気を得ていきましたが、この時期、世間ではディズニーのような海外長編を除いて、劇場アニメーションの評価はそれほどのものではなく、まだ単独で劇場に客が呼べる時代ではなかったようで、次にこのアニメを観るぞ、と意識してアニメーション映画を見に行くことになるのはもうすこしあとの、そう、あの、「宇宙戦艦ヤマト」。これはもう当時アニメを観ていた人たちはみんな見に行ったんじゃないの?くらいの人気(すくなくとも私の友人たちの間では)で、「さらば宇宙戦艦ヤマト」をはじめ、よせばいいのにそのあとも延々としょうもない以下略で今に至る。この成功の後に「銀河鉄道999」や「ルパン三世カリオストロの城」といった作品がロードショー公開されることになりました。

「宇宙戦艦ヤマト」同名のTVアニメはいまさらいうまでもない日本発の本格SFシリーズ、と言うと思ったら大間違いだ。SF的視点から見るとそこら中にでたらめがまかり通るいい加減な内容であることは明らかですが、そんなのは些細な問題(それまでのSFアニメはもっといいかげんだった)で、面白いTVアニメであったことは疑いもない。その再編集版。あくまでTVシリーズを観ていた人向けの映画でしたね。「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」変わってこちらは最初から映画として作られた作品。一部ではせっかく前作で戦争はだめだ大事なのはやっぱり愛なんだとか言ってたくせに最後は結局殺し合いで終わりかよ、という意見もありますが、つーかまあその通りなんだけど、単独作品としてはそこそこ良く出来てるのは間違いない。戦艦アンドロメダはベストメカ。ヤマトシリーズもこれで終わっていれば以下略。「銀河鉄道999」よくあのだらだら続いたアニメ・漫画を映画にまとめあげたとそれだけでもすごい(つーか実はこれで十分なんじゃね?)が、絵も美しくアクションシーンも良く動くし、メカもかっこいい上、ストーリーもいい。というわけでわたしの銀河鉄道999はこの映画だけあればOK「ルパン三世カリオストロの城」言うことなしの面白さ。唯一のマイナスポイントは五右衛門の声が大塚周夫でないことぐらいのものだろう。ただ興行的には失敗だったらしい。いい作品だからとはいえ認められるには時期があるんだなあと。「竜の子太郎」東映まんがまつりオリジナル長編最後の名作。アニメファンには当時あまり知られていなかった作品だと思います。わたしもすでに東映まんがまつりに通うことはなくなっていたのでこれは後でTV放映されたときに見ました。再び東映まんがまつりに足をはこんだのはずっと後、「星闘士星矢 劇場版」を観に。つーかもうあたしもよく行くね、ちょっとあきれてしまいます。これらは1977年に「宇宙戦艦ヤマト」が公開され、他は1978年から79年にかけて次々と公開されたもので、80年代の一般に認知されるようになるアニメブームの先駆けの時代だったんですね。ちなみに洋画では1978年に「スターウォーズ」が公開されてますし、「機動戦士ガンダム」は1979年のTVアニメですね。

70年代は怪獣特撮映画が終焉をむかえるのと入れ替わりに、TVアニメ人気に支えられて、それまで子供の駄菓子みたいに思われていたTV発の劇場アニメーションが認められた時代でもあったんですね。ただし、東映オリジナル長編のような完全フルアニメーション・オリジナル長編が姿を消した時期(それでもフルアニメーションではないものの完全オリジナル作品はわずかに生き残ったのは短編「パンダコパンダ」などあり)でもあり、だんだんあたりさわりのない童話や世界の名作原作の良い子の長編アニメーションばかりになって行った(ただし先の「竜の子太郎」は例外的名作)ので、歴史的にみると日本の劇場向けアニメーションにとって評価の難しい時期だったんじゃないでしょうか。まあそういうことは批評家とかいう人たちにまかせておけばいいことですね。我々には面白いかどうかが重要だ。

このころまでに海外アニメーション作品を劇場に見に行った記憶は残念ながらないんですよね。ディズニー?どうせ名作だろ、なんだそれ、みたいな感じですよ。ハンナ・バーバラ(当時はバーベラじゃありませんでしたよね)のほうが面白いに決まってんじゃん。普通の映画もそう、アカデミー賞受賞作?なにそれ、どうせ名作だろ、みたいな。ただこの時期ディズニーは低迷期でろくにアニメーション映画を作っていなかったのも事実。いくつか旧作の再上映もあったようですが、特撮怪獣映画にどっぷりだったわたしは観にいくことはありませんでした。その後再上映された「シンデレラ」や「ファンタジア」を観にいって、ごめん、わたくしが悪うございました、と。

80年代にはいるとコンピュータを取り入れた新しい特撮が次々と登場。CGも使われ始め、TVシリーズ発のアニメが次々とロードショー公開されることになり、劇場の椅子ごとひっくり返るようなダメ映画も出現、そしてOVAも登場し、世間ではレンタルビデオが始まり、音楽ではMTVがスタートし、ついにファミリーコンピュータが登場とまったく新しい時代にはいっていったんですね。

忘れるところだった。この頃までの劇場用アニメでリアルタイムでなく見たものは「わんぱく王子の大蛇退治」怪獣映画編で書いた「日本誕生」とおなじく、日本神話を題材に主人公スサノオを少年に置き換えた作品。白馬に乗って空中からヤマタノオロチと戦うクライマックスがすばらしい。「太陽の王子ホルスの大冒険」初めは上映会で見たんだと記憶している。ファンタジー作品としても良く出来ている。カメラワークの良く考えられた場面の多いまさに劇場用アニメといった作品。世間的にはヒルダが人気だった。「どうぶつ宝島」時期的には劇場で見ていてもおかしくないんだけど子供のころに見た記憶がない。どたばたアクション満載のいわば「ハッスルパンチ」の拡大版。高いところに追い詰められた女の子を主人公が突進しながら助けに行くという宮崎駿が繰り返し使うことになるパターンのこれがはじまりなのかな?このあたりのキャラクターデザインは現代のカートゥーンに匹敵するシンプルでよく考えられた線の名作ぞろいで、この分野(つまりディズニーのようにリアルなキャラクターではなく、動かすために徹底的に無駄を省いたデザインのこと)日本は海外の40年先を行っていたのだと改めて感じる。「竜の子太郎」お腹のなかの子供のために村の禁を犯し竜に姿を変えてしまった母親を探す少年太郎の物語。同名の童話が原作だが東映らしくアクションシーンもありよくできた作品。「白雪姫」いわずと知れたディズニー劇場用長編アニメ第1作。さすがに絵柄は古いがそのキャラクターの動き、小人たちのデザインなどはみごと「シンデレラ」いわずとしれたディズニープリンセスの代表格。再上映で劇場で見たんですがかぼちゃの馬車の疾駆するシーンにはマジ感動しました。「ファンタジア」いわずとしれたディズニー、もういいかな。賛否両論あるものの絵が音にあわせて動く、というアニメーションのエレメントだけでここまでの物が出来るわけですね。「不思議の国のアリス」原作のイメージよりその有名な挿絵から作り出された、金髪エプロンドレスのデザインがいまやアリスのイメージとして一般的、なくらいの名デザイン。でもふくらはぎはちょっと太すぎない?みたいな。おはなしはありません。原作もそうですが。トランプの兵隊はCGで描いても大変そうなむちゃくちゃなシーンです。「ピーターパン」ウェンディ、タイガー・リリー、人魚たちとかわいい女の子には不自由しないアニメ。空飛ぶシーンをはじめこまかな動きの演出はさすがディズニー「ダンボ」じつは「1941」のなかで観たほうが最初。後に見て、ぞろぞろでてくるピンクの象の元ネタ(アル中のみる幻覚としてよくひきあいにだされた)がこれだったのかと「ピノキオ」時期的には子供のころTVで見たはずなんだけどあまりよく憶えていない「わんわん物語」いまでもよくみられるスパゲッティのシーンは有名。てれちゃいますね。「眠れる森の美女」主人公オーロラより魔女のほうがかっこよくて好き「バンビ」これも「ピノキオ」とおなじく子供のころTVで見たはずだけれど怪獣にこころを奪われていたわたしには名作アニメは通用しなかったらしくあまり憶えていない。「101一匹わんちゃん」これも以下同文。こんなところかな。
リアルタイムでの東映まんがまつりシリーズは、「長靴をはいた猫」「ガンマ3号」の次の東映まんがまつりの映画。そこでみたっきりなのであまりよく内容は覚えていないが、おもしろかったことは確か。いつかちゃんとまた見てみたい。「空飛ぶゆうれい船」「とびだす赤影」目当てで行った。これは後に再び観たのでよくおぼえてるぞ。ゴーレムという巨大ロボットがかっこいいぞ。おはなしはなんかやっつけで終わってしまった感じで少々アレですね。逆に映画「赤影」のほうはすっかり忘れている内容は再編集だったし、あのめがねがよくなかったんじゃないの?あのめがねがさ。「魔犬ライナー0011変身せよ!」「仮面ライダー対地獄大使」見たさに行ったこれも劇場でみたっきりなのであまりくわしく憶えていないがサイボーグ化された犬の親子が主人公をたすけて悪の科学者と戦うんじゃなかったかな。けっこう好きで楽しんだのは憶えてる。「マジンガーZ対デビルマン」いわずとしれた東映動画のTVアニメ「マジンガーZ」と「デビルマン」のクロスオーバー作品。だからまあ、あんな感じでそんな感じ。東映まんがまつりはやっぱり特撮怪獣映画メインじゃなかったので飛びとびだったようです。行ったのはこあたりまでなのでこのへんで。

03月25日
03:12

さすけっちょさんのおすすめ映画エントリにおじゃまして、今まで観たいろいろな映画を思い出してきました。
映画はいい。

子供のころからわりと映画館には行ってたんですね。ただし怪獣特撮専門。今でも憶えている初めて劇場で見た映画は田舎に住んでいた当時、医者に通いに街へ出た時観た「キングコングの逆襲」「長編特撮映画ウルトラマン」の二本立て。「キングコングの逆襲」は言うまでもなく東宝特撮映画が絶好調だった時代の名作。この映画で「キ○ガイ博士はなんてかっこいいんだ、メカ怪獣は最高だぜ」と人生を狂わされじゃなくて指標となるものを得たんだろうと思います。「ウルトラマン」はTVシリーズの「怪獣無法地帯」と「怪獣殿下」を再編集した怪獣てんこ盛りの映画版で、「怪獣は最高だぜ、いやもうこれ以上のものがこの世の中にあるはずがない」と人生の道を踏み外しじゃなくて歩む道筋が決まったかのような映画でした。「キングコングの逆襲」は5回観た記憶があります。今思えば親もよくつきあってくれたもんだ。

「サンダーバード6号」「80日間世界一周」「ガンマ3号宇宙大作戦」「怪獣総進撃」あたりをそのころに見に行った記憶があり、「80日間」は、親は面白がっていたけれど、私は「怪獣が出てこないのでこんな映画ダメだ」と密かに思っていたのを憶えているなあ。
このころは名作とかそんなものはどうでもいい。怪獣さえ出てくればいい映画なんだ、と見事にだまされまくっていたわけですよ。ちっ。
しかし実は怪獣映画も最初のころは結構大人向けだったりするので、たとえば「ゴジラ」は現在まさに日本人がパニックに陥りかけている原子力災害(当時としては「核爆弾の恐怖」ね)をテーマにした真面目なゲテモノ映画だし、「キングコング対ゴジラ」や上記の「キングコングの逆襲」などは子供向けとは思えない、皮肉の効いたエコノミック・アニマル(当時の日本人ビジネスマンはこう呼ばれた)・コメディやシリアスなキチ○イ博士ものなんですよ、いやほんと。「地球防衛軍」は宇宙人地球侵略戦争ものとして歴史に残すべき名作だと真面目に思うし、第一タイトルがかっこいいじゃん。「宇宙大戦争」「海底軍艦」と名作SF目白押し。ああ、あんまり怪獣映画じゃないな。
一方、TVで洋画「恐竜グワンジ」を見てなんだ外国の怪獣映画とかだめじゃん。日本最高じゃんといい気分だったのだ。でも「魔獣大陸」とかは好きなのだった。いっぱい怪獣が出てくるからOK!みたいな。ただのでかいアリだけど「放射能X」もけっこう面白かった。

で、観た怪獣映画はというと、前半のものはほぼ初めにTVで、後に再上映などで観たもので、「キングコングの逆襲」以降の作品がほぼ東宝チャンピオン祭りでリアルタイムもしくはチャンピオン祭り内の再上映で劇場で観たもの。製作順はだいたいこうだと思うんだけど違ってても気にしない。
「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」「空の大怪獣ラドン」メガヌロンがおいしそう、うえ「モスラ」怪獣映画は大きい蛾がでてくるだけで映画になってしまうのだった。ところでロリシカ国はなにをしたくて原子熱線砲なんてものをつくっていたのだろうか「大怪獣バラン」照明弾がおいしそう「フランケンシュタイン対地底怪獣」手が、手が、ある意味後の映画「アダムスファミリー」のさきがけ・・。嘘です。ごめんなさい。「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」メーサー殺獣光線砲車は数ある東宝メカのなかでもデザイン、描写共に最高の一品「キングコング対ゴジラ」ゴジラのデザインはこのゴジラが一番好き「モスラ対ゴジラ」ゴジラの尻尾はこのゴジラが一番好き「ゴジラ・モスラ・キングギドラ三大怪獣地球最大の決戦」キングギドラの引力光線乱れ撃ちは数ある特撮シーンの中でも最高の一品「キングコングの逆襲」ドクターフーとメカニコング最高。ゴロザウルスも「ジュラシックパーク」が出てくるまでは最高の恐竜だった「怪獣大戦争」ゴジラがシェーさえしなければいい映画だったのに、と子供心に思った。ゴジラのばかばか「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」やや微妙、つーか怪獣がでてくる理由がわからない「怪獣島の決戦ゴジラの息子」ちょっとこのへんからもう怪しくなってくる。でもクモンガとカマキラスはすごい「怪獣総進撃」やや持ち直し、ムーンライトSY3号は東宝メカ珠玉のデザイン「ゴジラ・ミニラ・ガバラ・オール怪獣大進撃」けっこう辛かった、怪獣シーンはかなり使いまわしの低予算映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣」実はかなり好き「ゴジラ対ヘドラ」ゴジラが空さえ飛ばなければ、後期の最高傑作だったのに、ばかばか、ゴジラのばか「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」ガイガンのデザインはかなり好き、あと鳴き声もいいな「ゴジラ対メガロ」どう見ても悪のロボットのジェットジャガーにはひっくりかえった。リアルタイムで東宝チャンピオン祭りを見に行ったのはここまで。かなりがんばった方だと思うぞ「ゴジラ対メカゴジラ」ここまでくるとかなりぐたぐたなのだった。全身武器のメカゴジラはかっこいいともいえるし、それじゃゴジラのかっこうしてなくてもいいじゃんともいえる。「メカゴジラの逆襲」うーんまあいいか。「怪獣大奮戦ダイゴロウ対ゴリアス」どうしてみてしまったのか憶えていないし内容もほとんどわすれてしまった。だいたいどうしてこんな映画を以下略。なにかぬけてない?「宇宙大怪獣ドゴラ」「対ガイガン」以前の作品の中ではこれだけが一度しか観たことがない映画。昔はなにかにつけTVで怪獣映画を散々やっていたのじゃよ。どうじゃね、うらやましかろうお若い方。こまかいところは忘れたけれど正直怪獣物でなくてもいいんじゃね?的な変な映画だったはず。ラスト近くで死んだドゴラがギャングの上に落っこちてくるあたりはギャグとしか思えない。でも、しわわわわしわわわわ、ドクンドクンという効果音が素敵。東宝怪獣映画は名効果音の宝庫。これで終わりかな?もう大丈夫かな?そんなこんなで東宝怪獣映画は終わってしまうのだった。

怪獣以外の「妖星ゴラス (怪獣はおまけだったのでさいしょはがっかり。2度目に見たときの方が面白かった。SF的アイディアとしては豪快で好き)」「海底軍艦 (マンダがでてくるから怪獣映画でも可。指令塔を収納して空中を飛ぶ轟天号がめちゃめちゃかっこいい。みんなが、いけ!海底軍艦、たのむぞ神宮寺大佐と手に汗握ったはずだ)」「地球防衛軍 (モゲラが出てくるから怪獣映画でも可。ところで日本防衛隊(自衛隊じゃないよ)のうちの若いモンは何を考えて電子砲などというものをつくろうとしていたのだろうか。あたくし的には第2ベーター号がつぼ。ガンマー号じゃないんだよね。やっぱりこのあたりのセンスが最高)」「宇宙大戦争 (クライマックスの宇宙戦シーンはわりとシンプルな絵作りなんだけどなんだかもうかっこいい)」「世界大戦争 (これはまじめな映画でしたね、いや、他がふざけてたとか言うんじゃないけど。いわゆる破滅物テーマの近未来SFだったと。おまけで怪獣とかでてこないし)」「緯度0大作戦 (アルファ号と黒鮫号がとにかくかっこいいんだ)」「日本誕生 (ヤマタノオロチを怪獣だとおもえば怪獣映画でも可。これは一度みたっきりなのであまり憶えてないんですが、ラストのカタストロフシーンが長いなあと思ったのを憶えている。「わんぱく王子の大蛇退治」のほうがおもしろかったんじゃね?みたな)」「マタンゴ (マタンゴを怪獣だと思えば以下略。しばらくきのこが食べられなくなる映画。いまは大人になったので平気で食べられますよ)」「ガス人間第1号 (当時でも、けっこう真剣に見た気がする。ラストシーンが印象的)」もわすれてはいけない。この辺は「緯度0」以外はTVで観たと記憶しているんだけどな。「美女と液体人間」「電送人間」は最近やっと観たが・・・まあいいか。ここではまだ未見ということで。

特撮怪獣映画は東宝だけのものではないのであまり多くをみたわけではないがついつい見に行ってしまうのだった。でも全部劇場で観たというわけじゃないんですが。TVでやってりゃ必ず観る、くらいの意気込みで。
「ガンマ3号宇宙大作戦」はひひひひひと笑うフローラがトラウマになりかけたくらい好き「大巨獣ガッパ」子供心に「これはないな、これはねえよ」と思った傑作。うそ。傑作の部分が。いい加減困まり果てたところにラストの「ガッパ~~~~アッ」という主題歌で悶絶。今観ると、わが社も怪獣映画を撮ろう、でもどうとっていいのかわからないから片っ端からもらっちゃえ、という撮影風景が目に浮かぶ怪作だこりゃ。無理して作らなくてもいいのに。つーかダメ映画とわかっているのに大人になってもまた見てしまうオレは一体何を考えてるのか。「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」三作とも最初はTVで見ました。特撮映画には間違いないが、怪獣映画でいいのだろうか。子供のころはもちろん怪獣映画あつかいしていたけれど。今観てもなかなかどうして、シリーズ三作品とも一年で3本もやっつけたとは思えない佳作ではあるまいか。「ガメラ」ゴジラ最大のライバル。最初のうちは。初めから子供を味方につけようというあざとい映画だ、というのは大人になってからの見方「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」ちょっと心を入れ替えておとなむけにつくってみたんだけど、どうかしらみたいな作品。わりと好き「大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス」これは名作でしょう。あれこれ贔屓目はわかっていますが、ガメラシリーズでは一押し「ガメラ対大悪獣ギロン」うちゅうじんのひとくいおねえさんはいいなと、宇宙ギャオスはたしかに不味そう「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」ガメラシリーズの特徴として、ゴジラシリーズより痛そう、というのがあると思うんですよ。バイラスのデザインは好き「ガメラ対大魔獣ジャイガー」うーん、まあその、そんな感じ。ガメラをリアルタイムで観たのはここまで。「ガメラ」「バルゴン」「ギャオス」はTVで。「ガメラ対深海怪獣ジグラ」実はジグラのデザインは好きなので、劇場で観ればよかったと今でも思ってる。見たら見たでなぜ見たのかと自問自答したにちがいないが。だからこれも後に観た映画でこの時期には未見。そうこうしているうちにガメラシリーズも終わってしまったのだった。
忘れるところだった「怪竜大決戦」後のTVシリーズ「仮面の忍者赤影」へ続く怪獣時代劇。忍者が忍術で変身した大蛙(ガマ)と竜の対決だったはず。う~む。だが、まあいい。「宇宙人東京に現る」を観たのはずっと後になってからなので、この映画もここではまだ見ていない作品とうことで。

そして、さあ、おまちかね「宇宙大怪獣ギララ」
実はこれも見ていない。今後見るつもりもない。
子供のころケイブンシャから「怪獣怪人大百科」という当時の映画TVの特撮怪獣・怪人が128匹・体収録された、ケースから出すと折りたたみのパンフレット形式で、オリジナルの写真とそれぞれのプロフィールが収録された怪獣ファン垂涎の大百科が刊行されたのを憶えているひとも多かろう。いまでも刊行が続いていると思うんだけれどケイブンシャ大百科シリーズの第1巻だったんだと思う。映画や製作会社を超えて一同に集まった怪獣・怪人にこころ躍らせた子供はあたくしだけじゃあなかったはず。綺羅星のごとく集う怪獣の中でひときわ目を引かれたのが「ギララ」。なんだこいつは、こんな怪獣見たことない。「ギララ」公開当時はまだたぶん田舎にいたので映画がリアルタイムで劇場にこなかったんだと思う。そこでプロフィールを見てみると、もうゴジラもガメラもキングギドラでさえかなわないんじゃなかろうかというものすごいことが書いてある(具体的には思い出せないんだけれど)。こいつはすごい。妙なデザインも東宝でも大映でもないオリジナリティーを感じる。そして、他のもので見たんだと思うけど傑作メカ、アストロボートだ。これはきっとすごい映画にちがいない、最強の怪獣とはこいつのことに違いない。子供心にそう思い込んだのだった。それから、ん~十年。いつまでたっても「ギララ」を見る機会が訪れない。ビデオにもLDにもならないではないか。再上映も見当たらない。どうしてなんだ。こうして「ギララ」はますます特撮史上最強の怪獣として心にきざまれていく、というほどたいそうなことはなかったが、幻の怪獣として心に残るのだった。

結論を言えば、どうやら「宇宙大怪獣ギララ」は「ガッパ」をもうわまわるダメ映画らしいのだ。宇宙ヒノキ風呂。ご覧になった方(がいらっしゃればの話ですが、どうかしら)はもうご存知だろう。宇宙ヒノキ風呂だと?「ギララ」を見た知人からこの言葉を聞いたとき「宇宙大怪獣ギララ」は絶対見るまい、と心に誓ったのだった。宇宙ヒノキ風呂が出てくる映画がまともな映画のはずがない。この時わたしはすでに大人になっていたのでそのくらいの分別はもちあわせていたのだった。せっかく「ギララ」は長い間オレ的宇宙最強怪獣の座に君臨していたのに、宇宙ヒノキ風呂ごときに台無しにされてたまるものか。ちくしょう、こいつのせいでいままでビデオにもLDにもならず、TVでもやらなかったんだな。(たんにつまらない映画だからだと思うけど)そうか、そうだったのか。よしもう絶対観ない。観ないったらみないんだ~。
ケイブンシャの大百科を読んでなかったら宇宙ヒノキ風呂と聞いた次の瞬間観てたとおもうけどね。

そんな感じで私の怪獣映画遍歴時代は終わったのだった(「ギララ」に決着がついたのはすこし時代が違いますが)。つーかもう怪獣映画が作られなくなったんだからしょうがないじゃん、とまあ怪獣映画は長い休止期間に入るのだった。

怪獣映画を観なくなるのに反比例して本を読む量がふえていったんだったなあ。そしてTVでは吹き替えで洋画の名作駄作見放題のいい時代を迎えていたのだった。二番館三番館で2本立て3本立てだの、さすがにまだオールナイトにいける年齢ではなかったけれど、劇場でも安くたくさん映画を観ることが出来る時代だったんだなあ。ロードショーだって席の入れ替えとかやぼなこといわないで、気に入った映画は何度でも繰り返し観てから満腹して劇場をあとにすることができた、そんな時代でしたね。

03月22日
23:20

Dear Dumb Diary #03 Am I the princess or the frog?
author Jim Benton 読了

わたしの母は料理が苦手。授業では童話の読書レポートが課題にだされ、邪悪な美少女 Angeline は手の込んだコンディショニング法で美しい髪、木曜日の学校食堂はミートローフの日で、それを食べた食堂のおばさんが腹痛で休み、かわりにハンサムな Mr.Prince がやってきた。親友 Isabella のペットは飼い主を表すという研究課題は冗談じゃない、うちのペットはこれ以上ないぐうたらでへちゃむくれのビーグル犬に似たビーグル犬の Stinker。こいつとあたしが似てるだって?食堂にはあたしへの愛のポエムが張り出されてるし、差出人は M.P. だってどうしよう。王子様のキスで美しい姫になるなら今のあたしは醜い蛙だってこと?そうはいくか、あたしはお姫様なんだってば。

例によってしっちゃかめっちゃかの中学生 Jamie Kelly の思い込み日記第3弾。今回は前半ばら撒いたエピソードが後半一気に集約していくなかなか良く出来たプロットになってます。それにしても、邪悪(とジェイミーが勝手に言っている)なアンジェリンがまた新たな一面を見せると同時に、相手が親友だろうがしったこっちゃないイザベラがこれまた奥に潜んだダークサイドを垣間見せてくれる。前途多難なジェイミーの明日はどっちだ。

03月21日
23:01

Ruby Rogers Party Pooper
Auther Sue Limb 読了

Ruby は学校で Yasumin たちから次のお泊り会(パジャマパーティー)の主催者に指名されてしまう。楽しいお泊り会だが、Ruby の母親は仕事に忙しく、Ruby には一晩面倒をかけるのがためらわれるのだが、他の友人たちが開いてきたパーティー、今度は自分の番だと思うと断ることも出来ない。そんな中、Ruby の叔母が病気で倒れ両親は看護に出かけてしまい、Ruby は Froggo からお泊り会当日のバーベキューバーティーに誘われ、お泊り会に来るはずの Yasumin と Hannah が喧嘩して、Yasumin は Ruby とも喧嘩してと事態は混乱の一途。はたして Ruby は無事お泊り会を開いて楽しい一夜をすごせるのだろうか。

家庭の事情で友達に二つ返事でOKと言えないつらさ、というなかなか鋭いテーマの今回のエピソード。なんとか八方丸く収まるようあれこれ画策し手を尽くそうとして、いざという時ちょっとだけ気が弱く、人の良さからますます窮地に追い込まれるというか自分からはまってしまうルビーの苦闘が描かれる。登場人物の誰もがいい面と悪い面を持ち合わせていて、それがちゃんと描かれるのがこのシリーズのいいところ。がんばれルビー。あしたもきっと日が昇る。

03月20日
23:30

被災地の方々にはこれからまだまだ長い戦いの端緒でありましょうが、こちらでは、まだ少々揺れてみたりするものの、ほとんど日常と変わりなくなってきた昨今。スーパーにはまだ開いた棚があったりするが、店を選ばなければさほど買い物に困ることもなくなってきました。
乾電池は、我が家では今やほとんどがエネループにおきかわっているので全然平気。ってゆーかこのへん停電しないのでたくさんあったってしょうがないし。まその、この辺は東電の停電告知がいまいちわかりづらかったせいもあるだろうけれど、ごっそりと使いもしない乾電池を買ってしまった人たちはそろそろ我に帰って被災地へ寄付でもなさるがよろしかろうと思うよ。
そんなわけで、今日はひさしぶりに近所のなまえがへんだぞドトール(これがわかるひとはまにあ)にいってコーヒー飲みつつ洋書読みを。
あ~、落ち着くわい。
店を出ると夕闇が降りてきていて、つまり、商店街の明かりがいつもより暗いんですね。早仕舞いした商店があったりしてその分も明かりがないわけだけど、少々街灯も暗めになっている。かといって、危険なほど暗いわけじゃない。薄暮といったぼんやりと暗い感じ。いいね。このくらいの明るさの方が夕方らしくていいよ。いつまでたっても明るい街なんてやっぱり変なんだよ。
一日の陽のうつろいゆくさまも風情(というほどのものでもないか)なり。こんな商店街のなかでも、ちょっと明るさを加減するだけで、そんな雰囲気になるんだなあと思った次第。

読み終わった本のレビューはまた後ほど。

03月20日
02:30

昨日(正確には日が変わってしまったのでおととい)に引き続き、新宿へ。
今度は絵本が目的。例によって紀伊国屋の洋書フランス原書コーナーへ。
紀伊国屋も2機あるエレベーターを1機のみの稼動や、店内の照明をいくつか消して節電中。駅でもそうだったけど、実用上はこれでも十分。目が慣れると今までと変わりなく感じる。

Tikitoの3巻と5巻を買いました。Rita et machin は昨日LANカードに姿を変えたのでまた今度。
それと、今日の目的はフランス語の辞書。
いざ辞書を買おうとするとあまりにも種類が多いのでどうしたものやら、と悩んでいたのだった。多読では辞書をひかないのが基本だけれど、それにも限度がある。すこしは辞書のお世話にならないとね。
英語の辞書はとっかかりとして、学校でこれ買えみたいなことから入手するのでどう選ぶかなどあまり考えなかった気がするが、フランス語となるとこれがまたどうしたものか、なやましい。でも、今困ってることを解消してくれる辞書があればそれが一番いいのだ。それにこれから絵本を読もうという人間が、最初から何十万語も収録されている辞書を買っても意味がない。

いくつも並ぶ仏和辞典を見てふと思い立ったのが、仏英辞書はどうか。というのも、中にひとつ、仏英和辞典があったのだった。フランス語と英語の両方がいっぺんに引けますよ、みたいなことだと思うのだけれども、それじゃあ仏英辞典でいいじゃん、みたいな。だいたい今英語では英英辞典を使っているので(古本屋で入手。とても綺麗でムチャクチャ安かったのだった。きっと買ったはいいもののあっさりあきらめたであろう前の人、ありがとう)、仏英辞典でもなんら不都合はあるまいとせんめんき。

洋書の辞典コーナーには大小厚薄これまた色々並んでいるので、このさい片っ端から見てやろう、あ、もちろんFrench-Englishとあるものをですよ。フランス語の辞書コーナーなので仏仏辞典がたくさんあるんですがそれじゃしょうがないですからね。
いくつか見ていくうちにありましたよ。題名もずばりFrench-English/English-French begginer's dictionary 。収録語彙は1400とたいした数ではないのだけれど、決め手はまず動詞。原型と現在形の人称変化が主語もあわせて載っている。名詞は見出し部分から定冠詞こみで載っているので男女がすぐわかる。すべての単語に英仏の例文がならんで載っている。おまけで、人名リストも載っている。
ためしにTikitoの文にある単語をひいてみるとちゃんあるし、例文がTikitoでも使われている形の文章なので納得できる。これだな。
Tikitoがちゃんと読めるようになったらもっと語彙の多い辞書を買えばいいや。

そんなわけで、いい買い物をしたとカレーを食べて帰ったのだった。

03月19日
02:01

キャンディスとその一味。こういうファッションをいきなり出してくるところが「フィニアスとファーブ」のすごいところ。

てなわけで、無事イラストもアップできまして、PCを元の位置に戻してもまったく元通り。え~、一部釈然としないものの結果オーライが人生だ。あ、地震だ。もう一週間たったんですね。早いなあ。
つーか、あれですよ。首都圏食料品買占め騒動のおかげで、危うく飢えるところだったよ。パンもお米も水も牛乳もごっそりとなくなって、運良くお米は買ってあったのだが、その日のオカズに事欠く始末。地震よりもパニックの方が怖いなあ。さすがに今日はもうパンも水も買えましたね。でも牛乳はなかったな。飲まないけど(数少ない苦手な食品のひとつが牛乳、あの匂いがね、飲むにはのめるんですよお腹も平気だし)。
東京はいずれ直下型の大地震がきてみんな大変な目にあうことがきまってるんだからさ、こんなことでパニックになってるようじゃ、もう困りもんですよ。

03月18日
23:52

地震による転倒から無事復帰したと思っていたネット接続用PC。水曜日に突然接続不能に。アレを見たりこれを見たり、電源を入れたり抜いたりケーブルを指したり外したり、開いてみたり閉じてみたりして、どうやら、LANポートが怪しい。転倒時にケーブルに引っ張られるか何かしてどこかおかしくなったのか。しょうがないなあ。絵本を買おうと思っていた分でLANカードを買うしかない。てことで、久しぶりに新宿へ。一週間前は大変な混乱だった(TVで見たわけだけど)のにもうすっかり普通ですね。少々暗いのは節電なんですな。ひとつのこらず乾電池がなくなったヨドバシカメラへ行ってみると、なんてこったい、LANカードなんか売ってねえ。eSataかUSB3.0かIEEE1394あたりしかねえじゃん。まずいじゃん。ちょっと心配になりつつも、ここんとこご無沙汰だったドスパラへ。あった。さすがだ。でもギガビットしかない。ギガもいらないのに。LANはいまどきマザーに標準装備だから、わざわざ増設する人もすくなくなったんだろうなあ。しょうがない。一個買ってカレーを食べて帰る。帰ったら描きかけだった絵を仕上げて、いざ、PC修理。
地震で転倒したときに上に乗せていたものが全部崩れてくれたときみんなよそへ片付けていたので、PCを所定の位置から引っ張り出すのは楽だった。さて、買ってきたLANカードの箱を開けると中には取説にドライバーCDとLANカード本体。取説を読むと、XPの場合(うちのはまだXPです)ドライバーCDをいれて、あ、ちょっとまて、ネット用PCはもう1年位前から光学ドライブが死んでいて、特に不便も感じなかったのでそのままほったらかしなのだった。いやんばかん、早く言ってよ。よく見ると、LANカードの箱のバーコードシールで隠れている部分にドライバーインストールのことが書いてあるらしい。うひーやられた。こんなところにシール貼るな。
取説にはドライバーCDがないときネットで製品のホームページからドライバーをダウンロードして、とよくあることが書いてあるがそれができないから困ってんじゃんかよう。まずい。古い光学ドライブもあるにはあるがPCから外したやつはみんな死んでるんだった。どうしようか。
そうだ、去年いきなり壊れた作画用PC。アレのドライブはまだ生きているはずだ。てことで、ちょいといろいろなものの下に潜っていたPCを掘り出して、光学ドライブを取り外し。ネット用PCのドライブと交換し、とりあえず認識しているかどうか電源投入。あったあった。バイオスで今まで空欄だったセカンダリ・スレーブにドライブを認識。XPでもちゃんと出てきた。よしこれでOKだ。さて、PCはいま目の前にあり、ケーブル類も確認作業のために所定の位置から引っ張り出しているわけだけれども、もう一度だけLANポートにケーブルをつないで、ネット接続できるかどうか試してみるか。最後の確認。だめなら即LANカード増設作業ね。
で、つながっちゃったよ。どうなってんの~?ウッキ~。目の前に取り出したPCの天板のうえにキーボードをおいて打っています。いがいとちょうどいい高さなのね。感心してるばあいか。しょうがねえなあ。こうしてまたそのうち使うときもあるかもしれないという部品がまたひとつ。あ、でもうちのLANは全部まだ100Mなのでこの際全部のPCをギガビットにしてしまうっていうのもありっちゃあありかもしれない。

やれやれこれからまた電源を落としてPCを所定の位置に戻さなければならない。戻したとたんにまた接続不能になったりしてね。

新着イラスト一覧

Tish and Lor

Tish and Lor
(2011年03月31日 04:05)

You are going down

You are going down
(2011年03月19日 01:48)

wonder woman in kid-age

wonder woman in kid-age
(2011年03月14日 23:49)

Kendall the Valkiry

Kendall the Valkiry
(2011年03月14日 00:23)

Scarlet Rosetti

Scarlet Rosetti
(2011年03月13日 22:24)

Stay on the yellow sidewalk

Stay on the yellow sidewalk
(2011年03月07日 13:01)

Evangeline

Evangeline
(2011年03月06日 20:28)