わたしは元来科学信奉者でありまして、
科学、とは何ぞやと問われれば、
その三原則は
なぜ?の追求であり、
原因と結果の関係性を信じることであり、
同一条件下の客観的な再現性を求めることであります。
これが科学。
なんだかわからない機械だの数字だの怪しい単語だのは科学とはいいません。
そんなわけで、呪いだの幽霊だの世界の終わりだの予言だの
基本的に上記三原則に沿わないものは眉唾であると考えるわけですが
逆に言えば、世間の常識から鑑みてどんなに怪しかろうがこの三原則に沿うものであれば科学といわざるを得ないのも事実。
というわけで、「オードリー春日の呪い」はもはや科学的事実の域に到達しようとしているということであります。
NFLワイルドカードはAFCシンシナティ・ベンガルズ@ヒューストン・テキサンズの戦いで幕を開け、第17週の再戦となったNFCミネソタ・バイキングス@グリーンベイ・パッカーズ、AFCインディアナポリス・コルツ@ボルチモア・レイブンズ、NFCシアトル・シーホークス@ワシントン・レッドスキンズの戦いが繰り広げられました。
@というのは「アット=そこで」という意味でアット・ヒューストンはヒューストンのホームで試合を行うという意味です。早い話、@の前のチームがアウェイ@の後のチームがホームということ。
第1戦、レギュラーシーズンで急激に調子を崩していたヒューストンが復活。シンシナティのディフェンス陣もヒューストンの強力オフェンスを封じ込めることが出来ず、惜しくも敗退。
第2戦、第17週のリベンジ戦となったグリーンベイは、2000ヤードラッシャー、エイドリアン・ピーターソンを封じて勝利。
第3戦、我がボルチモアは、引退を表明したレイ・ルイスがフィールドに帰ってきた。強力ディフェンス陣もまさに復活、新人アンドリュー・ラック率いるインディアナ・オフェンスをがっちり受け止め、勝負強いインディアナの攻撃をFG3発TDなしに押さえ込んで勝利した。
例によって微妙に波のあるフラッコとオフェンス陣もレイ・ライスの2度のファンブルによるターンオーバーで崩れることなく攻撃を組み立て、新人RBピアースのランでビッグゲインを奪い、WRボールディンへのTDパスも決まって確実に得点を重ね、ちょっとばかり心配だった第4Q、ターンオーバーで奪った攻撃権を一度はあっさりスリーアンドアウトで失ってしまうが、ディフェンス陣はインディアナの4thダウンギャンブルを封じ、再び取り戻した攻撃では勝利への1stダウンをしっかり獲得し、試合を決めた。
これでディヴィジョナル・プレーオフは@デンバーで、レギュラーシーズンで完敗したマニング兄率いるブロンコスとの再戦となるため、レイ・ルイスはこれが最後のホーム・フィールド・ゲームで、最終プレー、ヴィクトリー・フォーメーションを組むオフェンスのテイルバックとしてフィールドに立ち、チームの勝利を満員の観客と分かち合った。なかなか粋な計らいですね。
そして問題の第4戦は、新人QB対決。
QBラッセル・ウイルソン率いるシアトルは今期ホームでは全勝だがアウェイでは負け越しと分が悪い。
一方、第15週のボルチモア戦で膝をいためたワシントン・レッドスキンズのQBロバート・グリフィン三世は第17週に復帰。この試合にはサポーターで膝をかばっての出場だが、完全な状態とはいいがたい。
それよりなにより心配なのは、日テレ「オードリーのNFL倶楽部」で、第14週まで地区首位だったNYジャイアンツをレギュラーシーズン敗退に導いたオードリー春日の、「ワイルドカードはRGIIIのワシントンを応援しようかな」の一言。果たしてRGIIIはこれまで全勝(ようするに応援チームが100パーセントの確立で敗北)の春日の呪いを打ち破ることができるのか。
ところがあけてびっくり、第1Q、いきなりワシントンが2連続TDで14対0とシアトルを突き放す。これはもうワシントンいきなりの大勝利かと思いきや、恐るべし、春日の呪い発動、さらに得点を重ねるべく前進するワシントンの攻撃でRGIIIが負傷していた膝をさらに痛めてしまう。RGIIIはプレーを続けるがもはやいままでのように走ることができない。その後ワシントンの攻撃はうそのようにぱったりと沈黙。第2Q、FGを返したシアトルはさらにTD、FGで14対13と1点差に追い上げる。勢いに乗るシアトルだが、第3Qにはワシントン1ヤードでファンブル、ターンオーバーで絶好の逆転チャンスを逃すも、第4QにはRBマショーン・リンチのTDランで逆転。さらにはワシントンのエンドゾーン前の攻撃で、スナップミスでフリーボールとなったボールを拾い上げようとしたRGIIIが右膝を完全に痛めてしまいフィールドに倒れこんでしまう。そのボールをカバーしたシアトルがFGを決め、追加点。退場したRGIIIにかわって出場したQBカズンズの攻撃も無得点に抑えて、シアトル・シーホークスが苦手アウェイで勝利した。
もう、こうなってはオードリー春日の呪いを科学的事実として受け入れざるを得ない状況にきているといっても過言ではない。なお、春日は同じ番組内で「あと、デンバー」とデンバー・ブロンコスを応援するそぶりを見せ、同じ番組でデンバーを応援するアシスタントに「絶対やめてください」と完全拒否されていたが、果たして、この一言がデンバー・ブロンコスにどう降りかかるのか、注目していきたい。
つーかデンバーはボルチモアの次の相手なので、オードリー春日さん是非マニングを応援してくださいね、お願いします。
というわけで、ディヴィジョナル・プレーオフは
AFC ボルチモア・レイブンズ@デンバー・ブロンコス
ヒューストン・テキサンズ@ニューイングランド・ペイトリオッツ
NFC グリーンベイ・パッカーズ@サンフランシスコ・49ナーズ
シアトル・シーホークス@アトランタ・ファルコンズ
となった。いずれも好試合必至。
ボルチモアはデンバーにリベンジを果たせるか。がんばれレイブンズ。