Ramona and Her Father
authore Beverly Cleary 読了
Ranoma が2年生に進級した秋のある日、Quimby家にとっては不幸な知らせをお父さんが持って帰った。勤めていた会社が買収され、お父さんは人員削減のため失業してしまったのだ。新しい仕事が見つかるまでお母さんはパートからフルタイムの仕事を見つけて働き、家計を切り詰めるため家族それぞれ、猫のPicky-pickyも、我慢することに。学校から帰ると家にはお父さんがいるという生活がはじまる。そんなある日Beezus のひとことから、Ramnona はお父さんの身体を案じ禁煙させようとあれこれ頭をひねるのだが、なかなか上手くいかない。Ramona はお父さんにタバコを止めさせることができるだろうか。そして、お父さんは何時新しい仕事を見つけることができるだろうか。
いきなりの一家の大黒柱の失業というシビアな展開。他人事じゃありませんね(ちなみに Ramona のシリーズは1970年代の作品)。とはいえ、いままでは休みの日か夜でないと顔をあわさなかった父が何時でも家にいるとう不思議な状況に、いままでとはまたちがう親子の関係を感じる Ramona 。2年生になってこれまでよりずっと周りのことを考えるようになった Ramona 。これまでとは違う家族が大変な状況にあって、家族の絆をあらためて知ることになるが、その描写も、はたかた見ればほんの些細なことなのがとても上手い。ちいさな出来事でもそれぞれにとって大きな意味を持つ。それにしてもお父さんもいい人だ。タバコはやめたほうがいいと思うけどね。