一年、明けましておめでとうございます。今年もNFL開幕いたしました。3月からのロックアウト(チームと選手の労使交渉が進まずに、チームが選手をその敷地からしめだしてしまうこと。当然、選手はチームが用意したフィールドやジムが使用不可能になるのでロックアウトの期間は練習が不可能な状態になる。その間選手は自主的にトレーニングするしかない)一体どうなるのか。はたして無事開幕が迎えられるのか、という状況でしたが、今年も無事、9月からのスケジュール通りにシーズンをスタート出来、一安心。
ましてや、開幕戦ニュー・オーリンズatグリーン・ベイ(この言い方はホーム・アンド・アウェイで戦う試合の場合、どちらがホームの試合なのかを表し、ニュー・オーリンズatグリーン・ベイの場合はニュー・オーリンズがグリーン・ベイのホームで戦う、という意味。アメリカのプロ・スポーツでは普通こういう言い方でホーム・アウェイを表現します)は、いかにもNFLらしい、ビッグプレーの連発に、さまざまな駆け引き戦術が展開する最後の1秒まで目の離せない好試合。
そして、今、AFC北地区のわがボルチモア・レイブンズはライバルのピッツバーグ・スティーラーズをホームに迎えての開幕戦に臨んでいます。
今年こそ、スーパーボール出場だ、行けレイブンズ。
前半レシーブを選択したレイブンズ。好リターンで自陣29ヤードからの第1シリーズはいきなりレイ・ライスの40ヤード・ランでスタート。その後WRボールディンへのタッチダウンパスが決まり、わずか3プレーであっという間にタッチダウンを奪うという見事な展開。その後スティーラーズ・オフェンスに対しに自慢のディフェンスのQBラッシュが炸裂。ロスリスバーガーからファンブル・ターンオーバーを奪うと、あ、今はDbC(ダウン・バイ・コンタクト)で、タッチダウン取り消し。ゴール前1ヤードからのファーストダウン。1stダウンはスティーラーズのディフェンスに阻まれて前進ならず。しかし、2ndダウンは、レイ・ライスがエンド・ゾーンに飛び込んでタッチ・ダウン。
攻守かわってスティーラーズの攻撃シリーズ。ラン・プレーが効果的に出て、現在ボルチモア45ヤードくらい。で、第1クォーター終了。
去年までのレイブンズはリードしていても一度流れが相手に行ってしまうとそれをとめられず、ずるずると自滅するように逆転を許してしまうという試合が何度もあったが、今年はどうか。開幕戦からまさにそれが試される試合展開になりましたよ。
前半は21対7でボルチモアがリードのままスティーラーズのレシーブで後半スタート。ボルチモアのDTナタのぶちかましタックルがRBメンデンホールにヒット、ファンブル、そのままナタがカバーしてターンオーバー。その最初のプレーでいきなり、今シーズン、トッド・ヒープに代わって新加入のTEディクソンにタッチダウンパスがヒットして、27点差に。その後のトライ・フォー・ポイントで、キッキング・チームのスペシャルプレーの2ポイント・コンバージョンも決まって29点差。さらにその後のスティーラーズの攻撃で、ロスリスバーガーのパスをまたまたナタがチップ。ういたボールをレイ・ルイスがインターセプトでまたまたまたターンオーバー。しかし今後はピッツバーグも根性を見せて、ボルチモアの4thダウン・ギャンブルを止め、攻撃権を取り戻した。
リズムのいいランとパスを展開するピッツバーグのオフェンスに、やや引いて守るボルチモアのディフェンスはずるずると前進を許したが、レッドゾーン手前の攻撃で、いきなり分厚いブリッツを仕掛けるボルチモア。ポケットからいぶりだされたロスリスバーガーの浮いたパスをSSエド・リードがインターセプト。ピッツバーグに得点を許さないだけでなく、またまたまた、また攻撃権をむしりとったボルチモア。今年はちょっと違うぜ。
この攻撃シリーズはフィールド・ゴールで終了。32対7に点差が広がった。
タッチバックからのピッツバーブの攻撃。前シリーズの反省からか、今度はQBに分厚いプレッシャーをかけるスタイルにディフェンスを変更。3アンド・アウトに追い込んだ。ピッツバーグのパントでボルチモア16ヤードからの攻撃。
残り1ヤードをランで取りに来たボルチモアの攻撃を止めたピッツバーグだが、その場で乱闘発生。ライバリーというだけでなく、ピッツバーグも上手くいかない試合展開にイライラが募っているのだろうが(きっかけはダウンした選手に対してさらに押し続けたポラマルに対してボルチモアの誰かが文句をつけたあたりから始まった)、お互い乱闘はいけない。審判まで巻き込まれてノックダウン。結局ピッツバーグのパーソナルファールで、オートマチック1stダウン。そのまま第3クォーター終了。
ボルチモアの攻撃はパントで終了。
ピッツバーグの攻撃。順調に進むも、ロスリスバーガーへのQBサックから、ロスリスバーガーが投げ捨てたボールに対するプレーで、逆にボルチモアがアンスポーツマン・ライク・コンダクトをとられ、15ヤードの罰退にオートマチックファーストダウンを献上してしまう。しかし、その後の1stダウンのプレーでまたまたまたまた、ロスリスバーガーからまたエド・リードがインターセプトでターンオーバー。
ボルチモアの攻撃はパントで終了。時間は残り9分をきった。
ピッツバーグは再び前進を始めるが、ラン・アフター・キャッチを後ろから追ったLBレイ・ルイスのタックルがボールをたたき出す。判定はDbCだったが、ボルチモアがチャレンジ。チャレンジは成功し、またまたまたまた、またまたターンオーバーとなった。
ボルチモアの攻撃はまたまたランを3プレーして時間を食いつぶしパントで終了。のこり5分を切ってピッツバーグの攻撃となった。
ホールディングの反則で罰退したピッツバーグ。次のプレーでまたまたブリッツを食らったロスリスバーガーがファンブル。これをボルチモアがカバーして、またまた(中略)またターンオーバーとなった。
ピッツバーグのレッドゾーンからのボルチモアの攻撃はQBフラッコが容赦なくタッチダウンを狙ってエンドゾーンにパスを通すが、ボルチモアのイリーガル・ユース・オブハンドの反則で罰退。ランで時間をつぶすオフェンスに戻して、2ミニッツ・ウォーニングとなった。
2ミニッツ・ウォーニングが明けてボルチモアはフィールド・ゴールを決め、35対7に点差を広げた。
タッチバックからのピッツバーグの攻撃。残り時間もないなか、パスで前進するピッツバーグだが、すでに試合は決している状況で、アンダーニースへのパス・ディフェンスはすてて守るボルチモア。ボルチモア29ヤードまで前進したピッツバーグだが、ディープゾーンへのパスは通らず、残り4秒のラストプレーもQBサックとなり、試合終了。
完勝ですな。ボルチモアの。どうだ。補強も成功。フラッコを守るオフェンスラインも機能して、ドルフィンズからきたRBリッキー・ウィリアムズとレイ・ライスの2枚のラン攻撃も決まっていうことなし。特にレイ・ライスはピッツバーグが久々に1試合で100ヤード・ランを許した選手になった。昨シーズンのディビジョナル・プレーオフではレイ・ライスのファンブルから勝ちを落としたボルチモア。まさに雪辱を果たした形になった。ディフェンスはもうターンオーバーにつぐターンオーバーでこれはもう完璧ですね。
開幕戦でいきなり目の上の瘤のピッツバーグに完勝できたのは大きい。
第2週はボルチモアはatテネシーでタイタンズと対戦。
のこり15試合。この調子で今年こそスーパーボールだ。