The Homework Machine
author Dan Gutman 読了
グランド・キャニオンに程近い町の学校に通う4人の子供たち、Blenton Sam(a.k.a.Snik) Judy Kelsey は授業でたまたま班分けされて一緒になる。天才で他人を排し孤独なBlentonは、自宅のコンピュータシステムを利用して、自動的に宿題を仕上げてしまう、「ホームワーク・マシン」を作り上げる。そのことを知った Sam たちは4人でそのホームワーク・マシン Belch を使うことになる。初めは立場も性格も関係もばらばらだった4人だが、Belch を共有するようになってから、少しずつ変わっていくのだった。
孤独で他人に興味のない天才少年 Blenton。軍人を父に持つcoolな少年 Sam。ちょっと不良っぽいイケてる少女 Kelsey。勉強熱心なごくごく普通の女の子Judy。そのままでは何のかかわりもなく卒業していくことになっただろう4人の子供たちが Belch によって関係を持ち、やがて自分でも気が付かなかった隠れていた自分自身に、そして、すぐとなりにいた仲間たちに気が付いてゆく、子供たちの不思議な成長物語。
my weird school シリーズの作者だからとまたガチャガチャした物語なのかと思ったら全然違った。地元警察の、少年たちと少年たちに関わる人たちからの調書の形で進行するので、その時その時のそれぞれの視点で語られていく構成がうまい。ラストの一言も、いいよ。