Mondays are Murder
author Tanya Landman 読了
Poppy Fields は夏休みの終わりに、母の友人の誘いで、スコットランドにある離れ小島の murrad にできた activity centre (野外活動体験型宿泊施設)に無料で招待される。同級生のオタク少年 graham も含めて5人の子供たちは、事故で顔に大きな傷を持つ centre のインストラクターの青年 bruce の運転するバスでスコットランドへ。さらに港から小さなフェリーで murrad へ。古城を再利用した activity centre 以外、人の住まない離れ小島で、centre を運営する青年たちの指導で poppy たちは野外スポーツを体験するのだ。ところが、最初のロッククライミングで、bruce が海に転落。死体は折から島を包み始めた悪天候の波で、流されてしまう。そして、それを始めにインストラクターの青年たちが次々に死んでいく。これは事故?それとも殺人?外界と隔絶した小島をさまよう幽霊のしわざ?
人間観察が趣味の poppy と、ことあるごとに野外活動がどれほどの危険度なのかのデータで文句を言うオタク少年 graham のコンビが推理と観察で、死んでいく大人たちの真実にせまるミステリー。若年層児童向けなので、すでにミステリーを多く読んでいる大人にとっては驚くようなストーリーではないが、子供向けだと考えると、さすがミステリーの本場イギリスの作品だなと思わせられる。人間観察と推理の論理性。動機、機会、方法のミステリーの三要素をちゃんと描いてある。また、キャラクターもいい。poppy の一人称なので、自分については多くを語らないが、poppy は少女版ミス・マープルだといえるんじゃないかな。少女なので足りない経験や知識を補ってくれるのが、おたく少年 graham。この二人はなかなかいいコンビ。
ところで、顔に傷を持つ bruce。オーストラリアなまり、と書いてある。おもわずニヤリですな。
やーブルース。おはようブルース。天気がいいねえブルース。小猿のおしりも赤くなるほど暑いねブルース。猿のおしりも子供は青いのかブルース。
ま、そういうこと。