2011-05-29 11:25坂の上の雲 2,3
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どうにもうつうつ感が払拭できないでいるので読書に逃避。
「坂の上の雲」
結局二、三連続で買ってしまった。
検定料に会社のレク代と5月は予定外の出費でここ久しぶりに赤い生活。困ったとき用の500円貯金箱様が大活躍ですw 備えあれば憂いなしってね♪
で、「坂の上の~」
歴史だからか司馬遼がうまいのか。
両方だろうな。
いやもう怒涛の面白さですよ。今日はこれからレクに行かなきゃなんないというのに昨夜は徹夜こいちゃったのことです。
熱くなりすぎて途中でやめられんかった。
凄絶ともいえる闘病の末の正岡子規の死。
最後は静かで美しいとさえ感じました。おいらの俳句観はこれ読んでかなり変わったかもです。とりあえず万葉から順に和歌、短歌の類を読んでみるかな。その手の本は実家に大量にあるのでこの夏さっそく。子規にたどり着くまで当分読むものに不自由しなさそう。
そして日露戦争。
歴史で必ず習うけどね。年号覚えたり同盟国覚えたりはしたけど、何一つ感じ入るものがなかった学生時代。
中学、高校の頃これ読んでたら当時から歴史が好きになってたかもしんない。
開戦に至るまでの人々の奔走ぶりには、ただもう圧倒されます。いやさ、開戦してからさらに苛烈になる奮闘ぶり。その凄まじいエネルギーは
自国のことながらとても同じ国と思えない。
明治のオヤジ、すごすぎ。
司馬遼の言葉を借りるなら「狂気ともいうべき財政感覚」で日本中まさしく飲まず食わずで軍備を整えた。
小説による脚色を考慮しても、明治維新以後世界舞台に100年の差を持って飛び込んだ弱小国の奮闘ぶりにはさすがのおいらも熱くなるよ。
司馬遼のいいところはあらゆる角度から平等に物事をとらえようとしているところかと。歴史の非は非と認めつつ、大局を示そうと苦心している様子がうかがえます。無論ひいきは見えるけど鼻につくような自己主張がないので読み易い。日本軍が敵の機関銃掃射で人肉ミンチになりながらひたすら前進する様を、淡々と平坦に描写しているところもおいら好みです。仰々しく感情を煽るような書き方されると飽きてくる。おいらのお気に入りの広瀬少佐が死んでしまうくだりも実にシンプルだった。
「そのとき、広瀬が消えた。巨砲の砲弾が飛びぬけたとき、広瀬ごともって行ってしまったらしい。」
おいらドラマで広瀬少佐に惚れて「坂の上~」買い始めたんだよな。
ああ、語り足りない。
でももう行かなくちゃ。
例年みたく運動会じゃない分若干ましか・・・。
・・・行きたくないなー・・・・。