私は昨日の放課後遂に文芸部に入部した!
今日から小野寺君と二人きりの文芸部活動!!
先生は二人だけじゃ文化祭でもなければやることは無いとは言うけれど
私はそれでも全然OK!
ゴリラに付きまとわれてた日々が終わって
ようやく楽しい高校生活が始まるんだもん・・
まずは部室のお掃除をして
持ってきたコーヒーカップを小野寺君のカップの隣に置いちゃおう!
そんな素敵な放課後を夢見て朝の教室で私は一人ニヤニヤしていると
しばらく探し物があると言っては顔を見せなかった麻耶香がやってきた
「おいーっいす!オハヨー緋沙希!なんだかご機嫌だね?」
「えへへー!」
普通クラスが離れると微妙に疎遠になるものだが麻耶香曰く
「クラスは違えど、生きるときは一緒!」なのだそうで
友達の少ない私としてはいい友達に会えたと良く思う。
麻耶香に問題があるとすれば私をからかうことだ
ニヤニヤしている私の表情を見て早々に私をからかい始める
「男だね!」
いきなりの図星を指され私はたじろぎ表情が固まる
無論、麻耶香がそれを見逃すはずもない
「男だ!」
言葉につまり無言で首を横に振って否定したけど
つい顔が赤らんでしまい、麻耶香のテンションが上がる
「何で教えてくれないの?恋するときは違えどもトイレは同じと、あの桃園で誓ったのを忘れたのか?私の緋沙希いぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「三国志かっつーの!!」
後ろから抱きつかれ悪態を付いたその時・・不意に後ろで声がする
「おはよー小野寺!、昨日の映画見た?」
「ああ見たよ4作目だから期待してなかったけど面白かったね」
小野寺君の声がする、そう思ったら麻耶香の餌になるのも忘れ
つい小野寺君に声をかけてしまった・・
「小野寺君、おはよう・・いい朝だね!!」
なんと言う事もない普通の挨拶なのに頬が赤くなるのがわかる
心臓が早鐘を打ち顔が自然と笑顔になっちゃう・・
「うん、おはよう・・今日から部活頑張ろう!」
小野寺君が返事を返してくれたけど視線が私を見ていない?
視線をたどると麻耶香がムスッとした表情で小野寺君を睨んでる
小野寺君を凄く警戒している感じでじっと彼を睨んでる
一番の友達だし、小野寺君とは仲良くして欲しいな・・・
とまあ、そんな感じでひとつ!(笑)
あー久々描けた!