僕は本当は中学の頃から彼女を知っている・・
同じクラスに成った事もある
もちろん彼女は覚えていない
高校で初めて知り合ったくらいにしか僕を知らない
もうずっとこんな気持ちは諦めていた
なのに・・
彼女を空手部の塚田から匿ってから
彼女が毎日部室に遊びに来るようになって
だんだん話をするようになり、色んな彼女を見て
その気持ちが又大きくなり始めている
でも、それを知られてはいけない
彼女は塚田からのそういう一方的な思いを嫌悪し逃げているのだ
自分の感情を優先して彼女からの信頼を失いたくない
楽しく笑う彼女を苦しませたくない
いや・・ちがう・・
たとえ恋人になれなくてもいい
彼女との時間がこのまま続くなら
無理に進めようとして壊すより
このままの関係を大事にしていきたい
臆病だと自分でも思う、でも・・僕は彼女につりあわない
そんなことは解っている、適わぬ夢は見たくない
だから、自分の思いを奥底に閉じ込めてしまおう
深く深く閉じ込めて、笑って今日もコーヒーを入れよう
彼女が美味しいといってくれるコーヒーを