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洋書とカートゥーン、あといろいろ。

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新着日記一覧

03月22日
12:53

世の中にはものを数えるという行為があり、ものによってその表し方が違うというのは、ご存知の通り。
最近は何でもかんでも一個二個ですまそうとする人もいるみたいですが、
人は、一人二人、
多くの大型四足動物は、一頭二頭、小型動物は、一匹二匹、ウサギは何故か、一羽二羽、
鶏は、一羽庭、裏庭には二羽、
本は一冊二冊。
そこで問題です。本に書かれている内容の数え方は?

TVで、通販番組を見るともなく聞いていたら(画面は見ていないので)今日の商品は電子辞書。
最近の電子辞書はストレージの容量が増えまくって、用もないのに百を軽く超える辞書コンテンツを収録しているものがありますが、それでもまだ余裕があるのか、その商品は日本や世界の文学作品を2000も収録。で、番組の商品紹介担当者の台詞が
「文学作品を、2000文学収録しています」(文字じゃないからね。文字と文学、字面が似てるなあ)
新しい。
これからはあたくしもこの言い方を使おうかしら。

「みんな、連休の間に3文学読んで感想を書いてくるように。宿題だぞ」
「マジかよ、俺去年一年でも2文学っきゃ読んでねえよ」
「ええっと、その棚には一段50文学くらいかな」
「店長、ここは40文学しか入りませんよ」
「ああそう、じゃ短文学集も混ぜといてよ」
「先生はこれまで時代小説を100文学以上発表されてますが、今後のご予定は」
「今はね、2文学ばかり長いのをね、連載しているね」

そう悪くもないかな。むやみとアカデミックに聞こえないこともない(気のせい)。
おそらく件の商品紹介担当者、これが本の数だったら2000冊と言えるのに、長編短編合わせて2000だからなんて言おうかと考えてとっさに2000文学と言ってしまったのだろうな。

答。一編二編。
言うまでもなさすぎですが、ま、一応書いとこうかと。
ちなみに、篇とも書きますが、これは俗字。

03月09日
03:49

たまには絵の話。

漫画を描いて登場人物が2人かそれ以上になった時、どうしても必要とされるのが、キャラクターの描き分け。

何、特別なことなど必要ない。
とにかく、こっちのこいつと、そこのそいつが別人だとわかればいいのだ。
しかし世の中そうそう簡単に解決出来ない場合もある。
なにしろ、商業誌に掲載されている漫画を見ても、時折、あれ、このキャラ、コッチと別人か、なんて経験をなさった方も少なくあるまい。
漫画のキャラクターは、とても省略が効いているため、場合によっては、際立った特徴がないと、他と見分けが付かない、なんてことになったりしますね。

前にもちょっと書いたことがありますが、顔が同じだけど、便宜上異う顔だということにしておこうなんてこともあるし、描いた本人には差異が分かっても、読むほうに伝わらないと言う場合もある。
そこで、作者の引き出しに何が入っているかが試されるわけです。
作家ごとに引き出しの中身が違うのは、漫画を見れば分かることですから、いちいち例をあげるつもりはここではありません。

どんな風にキャラクターの差異を表現しているのかというのも、漫画を読むときの楽しみでもあります。それは、絵だけでなく、台詞や所作、キャラクターごとの見せ方なども含まれている、非常に幅の広い表現であるからです。

とまあ、毎度前置きが長いですが、キャラクターの描き分けを、どのように実行しているかを、自らに問うてみる、というと、少々仰々しいですが、自分はどこに気をつけて描き分けてんの?っていうことです。

現在取り組んでいるのは、人種の描き分け。
一つには、白人といえば金髪に、黒人といえば、肌にトーンという描き分けじゃつまらん(他人の絵がつまらんということではなく、自分にそれができるのかという意味で)と。
白人らしさ、黒人らしさ、アジア人らしさを、我々は見分けることができるのだから、描き分けられてもいいんじゃね?ということです。

あまり細かく分類すると大変なことになってしまうので、ざっと
ケルト系、ラテン系、ゲルマン系、スラブ系、白人。
アフリカ系アメリカン、北アフリカ系、中央アフリカ系、黒人。
極東、東南、中央アジア人、
インド系、中東系、アジア人。
南北ネイティブ・アメリカン。
ハワイオセアニア系。

これくらい描き分けられれば、とりあえずいいかなみたいな。
もちろん日本人にも白人みたいな顔の人がいるし、黒人だからといってみんな濃い褐色と言うわけでもない。人間の持つ顔かたちのバリエーションとして描き分けられたらいいなと。そこから、キャラクター個々の顔を加味していくことができたらいいんじゃね?ということなんですけどね。
というのも、最近になってやっとなんとかまあこれならいいんじゃね、みたいな黒人顔が、描けるようになってきたからです。だったら他の人種も描き分けられないか、という欲求が、出てきてしまったと言うわけ。

日本では主人公チームが5人だとすると、
熱血、クール、腕力、頭脳、ひょうきん者、みたいにキャラ分けされたりしますが(もちろん必要に応じて様々な組み合わせがありますよね)、アメリカだとこれが、白人、黒人、スパニッシュ、アジア人、白人その2(こういう場合紅一点が、その2だったりする)、みたいになったりするわけです。そんな場合、各人種の特徴をどれだけ加味できるのか、やりすぎると、それはそれでイカンみたいなことになったりするので、その辺ちゃんといいバランスで、描き分けられたらいいなと、そう思ったんでありますよ。
5人分描き分けられるとしたら、もっと出来てもいいんじゃね、みたいな。そんな感じです。