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12月18日
06:52

とうとうきました。
NFL第15週マンデー・ナイトはAFCボルチモア・レイブンズ@デトロイト・ライオンズ。運命のいたずらか(シーズンはじめからわかっていたこどだけど)応援する2チームがここでプレイオフ進出をかけて激突することになろうとは。

第11週の痛い敗戦から負けられない試合を3連勝したボルチモア。第14週ののこり4秒のTDパス成功での逆転勝利でワイルドカードをがっちりキープ。第15週でピッツバーグと対決した同地区1位のシンシナティがピッツバーグにボコられたので9勝のまま。ここで勝てば8勝6敗で1勝差にせまり、最終週の直接対決で逆転優勝の望みもでてきた。んなにがんなあんでも負けられない。んがしかし、3連勝はいずれもホーム。アウェイで負ける病を克服しなければプレイオフ進出はない。

対するデトロイトは3連敗と調子が急落、着実に勝ち星をかさねるシカゴは第15週にダラスを下し、その時点で地区首位に。グリーン・ベイも勝利してデトロイトと星を並べにきた。NFCはすでにワイルドカード枠が別のディビジョンのチームで埋まってしまい(そのうちどのチームがワイルドカードになるかは決定はしていない)、プレイオフ進出のためには地区優勝しかない。ここで負けるとグリーン・ベイにも逆転され一気に地区3位へ転落してしまうのだ。

第1Q最初のシリーズでデトロイトはいきなりTD。しかしその後はボルチモアディフェンスの奮闘で攻撃は沈黙。得意の飛び道具もメガトロンが不調。得点できなくなるデトロイトにたいしてボルチモアオフェンスもしかし、不調が続く。第1Qは無得点。しかし、第2Qに入ると#9ジャスティン・タッカーのFGでじわじわ追い上げ、残り4秒で逆転、9対7で前半終了。
後半に入っても両軍オフェンスの不調は続く。第3Q両軍ともにFGで得点し12対10で第4Qへ。ボルチモアがまたまたFGで15対10とすると、残り2分半でついにデトロイトはTE#80フォーリアへのTDパスが成功。15対16と逆転。当然2ポイントコンバージョンを狙うもこれは失敗。2分あまりを残してボルチモアの攻撃はデトロイトディフェンスに阻まれレッドゾーンどころか敵陣40ヤードにも届かない。しかし、ここでまたも#09タッカー。61ヤードのキャリア・ハイになるFGが成功し再逆転。残り30秒あまりからのデトロイトの攻撃も、インターセプトとなり試合終了。ボルチモアが苦手アウェイで勝利をもぎ取った。

これでボルチモアは8勝6敗。地区首位のシンシナティとは一勝差に迫った。シンシナティが連敗すれば第16週で首位に並ぶ可能性もあるが、それにはボルチモアが次の試合に勝利しなければならない。
勝ったのはいいが、ボルチモアの得点はすべてFG。次はディビジョン最強の相手、ニューイングランドをホームに迎えての一戦。ここがまさに天王山。逆転地区優勝を狙うには絶対に、あ、もう絶対に負けられない!

いっぽうのデトロイトはこれで7勝7敗となりグリーンベイにも逆転されて3位に転落。残り2試合は強いのか弱いのかまったくわからないNYジャイアンツと、同地区最下位のミネソタ・バイキングス。連勝の可能性は高い。グリーンベイは次戦がホームでピッツバーグ。シカゴは@フィラデルフィア・イーグルス。そして最終17週に、両者の直接対決。勝敗の関係からデトロイトはグリーン・ベイに並ばれれば負け、シカゴはデトロイトに並ばれれば負けというジャンケン三つ巴状態。グリーンベイは1引き分け分シカゴにアドバンテージがある(直接対決ではいまのところ負け。最終戦にシカゴに勝てばグリーンベイが文句なくシカゴを上回るが、それも第16週の結果次第)。まだまだどうなるかわからない。とにかく勝ち続けるしかない。がんばれデトロイト。

なにしろ、第15週にして地区優勝がきまっているのがAFC南インディアナポリスだけ、プレーオフ進出決定組(ワイルドカードに対してアドバンテージ)も3チームだけという超大混戦。はたして第16週、一気に勝負がつくのか、それとも最終戦までもつれにもつれるのか。いったいどうなるんだ今年のNFL。

12月11日
06:19

すっかりサボりまくっていた洋書読書メモ

とりあえず今読んでいる本で今年は終わりそうなので、その前にこの1年あまりで読んだ本の一覧でもメモっておかないと。

The Golden Acorn
author Cathline Cooper

Ramona Quinby, Age 8
Ramona for ever
Ramona's world
author Beverly Cleary

Wings & Co. Operation Bunny
author Sally Gardner

Harriet the Spy
author Louise Fitzhugh

The Peculiar
author Stefan Bachmann

Jane Blond #5 Golden Spy
author Jill Marshall

Agatha, Girl of mystery #1 The Curse of the pharaoh
author Steve Stevenson

Dear Dumb Diary #9 That's what freiends ain't for
Dear Dumb Diary #10 The worst things in life are also free
author Jim Benton

The Clitter Club #1 Amy and the missing puppy
author Callie Barkley

Amelia Bedellia Means Business
author Herman Parish

Harriet spies again
author Louis Fitzhugh, Helen Ericson

Sew Zoey #1 Ready to wear
author Chloe Taylor

Ameria Bedellia Unleashed
author Herman Parish


とまあ、そんな感じです。
今年は部屋の整理など延々と続けてしまったりいろいろあったので(去年の11月からかぞえて)月1くらいかなと思ってたけどもうすこし読んでいたな。
以下感想は順不同。

「The Peculiar」は文句なし面白かった。イギリスらしいダークファンタジー。妖精と人間の混血児、バーソロミューと、その妹。緑の美しい羽に包まれて現れ消える不思議な美女。陰謀を企む英国議会の議員など、キャラクターもいい。特に最初いい家柄と見かけばっかりいいだけの議員ジェリビィが、事件が進むにつれ持ち前の正義感に我知らず目覚めていき、陰謀を阻止しようとロンドンを駆けずり回る羽目になる。舞台は19世紀末だが、かつて近世の頃、突然妖精界との通路が開き、あふれ出した異世界の住人たちとの対妖精戦争を経験したのち、生き残りの妖精たちがいまでもイギリスの住人として暮らしているという魔法と機械技術の入り混じった異歴史のイギリスという異様な世界観もいい。いわゆるスチーム・パンク・ファンタジーですね。上のリストの中では一番ですね。でも終わってないんだよ~、またか、またbook#1だったのか~、みたいな。続きが出たらもちろん読むけどね。
ちなみに今読んでいる「Goblin Secret」も、スチーム・パンク・ファンタジーだよ。まじ流行ってるなあ。
「Jane Blonde Goleden Spy」は、洋書を読み始めのころに表紙買いしたもの。シリーズの第5巻だったので、やっと順番が回ってきて読めました。宿敵「太陽王」とのとうとう地球を飛び出しての決戦。ここまでくると、次どうなっちゃうのか、楽しみというより心配だ。
「Ameria Bedellia」 も面白かった。なんでも言葉通りの受け取る女の子Ameria Bedellia が主人公。日本で言えば、「へそが茶を沸かす」といわれればやかんを用意するような感じですよ。英語の一般的な言い回しを教えてくれるシリーズでかなり昔からあるみたいだけど読んだのは最新シリーズ。だから言い回しも現代アメリカのもの。
「Dear Dumb Diary」シリーズ はいつもの通りだけど、なんと今年映画になってたよ。びっくり。やっぱり人気あるんだなあ。日本には絶対に来ないだろうけどね。
「Harriet the spy」は1964年の小説だけど、かなり面白かった。読んだのは200年代にでた2話分の合本版。とにかく世界中のことが知りたいという欲求を満たすために、手当たり次第に他人をスパイ(学校の同級生のことはもちろん事実上無断で他人の家を覗き見して、その行動をノートに記録)して回るおかしな女の子のお話。ちょっと小太りでメガネという、およそ主人公らしくないところがまたいい。でもコメディじゃないんですよ。かなりシビアで真面目なおはなしです。これも映画になってるんですね。2度。観ました。2010年版の方。ディズニーチャンネルでやってたので。映画は設定を現代に置き換えているので雰囲気は全然違ってましたけどね。コメディになってました。さすがに舞台を現代にするとあの原作のままってわけにはいかない。
「Harriet spies again」は半世紀近く経った2002年になって別の作家(Helen Ericson)によって書かれた続編というめずらしい例。これがエドガー賞の児童書部門を受賞しているそうで、それも珍しい例なんではなかろうか。やっぱり時代が違うので雰囲気もちょっと違うんですが、キャラクターはいっしょ。これもなかなかおもしろかったですよ。
「Agatha girl of mystery」は、登場人物の名前がみんなミステリーファンにはおなじみのものばかりという、挿絵入りの少年少女向け紀行冒険謎解き物。途中でドイツ軍の使っていたルガー(拳銃)のリボルバーがでてくる記述があって、リボルバーなんてマニア過ぎる(モデル26だろ)とか思ったんだけど、挿絵にはみんな知ってるP-08が描いてあって、これはどっちが間違えたのかと悩んでしまった。
「Sow Zoey」は、ファッション物。デザインと裁縫が得意な女の子のおはなし。そっち関係のいろんな単語が出てくるに違いないと思って読んでみた。とはいえさすがに子供向けなので、特に問題なく読めました。おはなしの展開はもうオトナには読めてしまうものだったけど、それはそれでちゃんと出来ていたので、よかったですよ。ゾーイの周りの人がちょっといい人ばっかり過ぎかな?みたいなところはあったけど、子供向けだからまあいいでしょう。第2巻の予告を読むと2巻目の方が面白そうだったよ。
「The Golden Acorn」もけっこう面白かった。ブリテン島ローマ征服時代の、ブーディカ女王の反乱事件もからんでくるイギリスらしいケルト系ファンタジー。でもこれもbook#1みたいなので、続きがでたらどうしようかなあ。やっぱり読むか。
「Ramona」シリーズはこれでおしまい。これまで通りおもしろかった。そういえばラモーナの舞台も、「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」や「グリム」とおなじくオレゴン州なんだな。
「Wings & co. Operation Bunny」も挿絵で買ってしまった。キャラクターや設定など結構面白いんだけど、プロットにやや難あり、なんじゃないかな。もうすこし、できたんじゃないかと思うな。
「Clitter club」は動物好きな女の子とその友達のお話。特別おもしろいということもないけど、つまらないわけでもないという、まあ、ふつうのおはなしでした。
そんなわけで、来年はもうちょっとたくさん読もう。そして来年中には目標の500万語まで到達したいものであります。

12月08日
07:27

12月ですね。
カートゥーン的には12月といえばハロウィーンに続いてこの時期だけのクリスマス・エピソードの季節。もっともカートゥーンネットワークは放送中の番組では時期に関係なくクリスマスエピソードもエピソード順通りに放送してますが、放送休止中の作品や、長編スペシャルなどはこの時期でないと見られない。

で、早速ディズニーXDでは「学園NINJAランディ」のクリスマス・エピソードからスタート。
クリスマス・エピソードの方もよく出来ていたんですが、エピソード的に重要度が高めなのはCWのエピソード8-bのほうで、何代前なのかはわからないが、かつてニンジャだった男の逆襲劇。まだニンジャの経験の浅いランディ対、ニンジャの掟に抵触してニンジャの資格を剥奪された男の戦いなのだ。考えてみれば4年に一回新しいニンジャが選ばれるんだから、過去100年(ノリスビル高校が100年前からあったと仮定してだけど)だけでも25人のニンジャがいたことになるのだな。こうなるとノリスビルには歴代ニンジャがごろごろいることになるので、実はランディの知らないところでニンジャの手助けをしているよ、みたいなエピソードもでてきそうですな。もっとも、先代ニンジャの帽子の男は今のところ何もしてないみたいだけど。
#8-aのクリスマス・エピソードも、よかったんですが、ランディとハワードの関係から、やはりアメリカと日本の脚本(あるいは考え方)の違いを感じましたよ。
おおむね日本では主人公とサブキャラクターが友情を結ぶと、この友情は人間関係の基本構造となるので、普通壊れません。エピソード的に壊れたように見えても実は理由があって結局「オレはお前を裏切らないぜ」や、「お前のことは信じていたぜ」となるのがほとんどです。日本では友情とは裏表や裏切りがあってはならないという強い概念があるので、一度結ばれると、いうまでもないくらいずっと続くのがあたりまえみたいなところがありますね。逆に壊れてしまうと究極の敵みたいなことになったりします。
これは基本的に両者が同じ価値観を共有しているという前提がかなり強固にあるということだとおもわれます。このためお互いに悪態をつくことがあっても、普段からいつも同じ方向をむいているんだなという人間関係になるわけですね。
でもアメリカの場合、友情はしょっちゅう崩壊の危機に見舞われます。(それ自体がドラマだからという理由もあるでしょうけど、逆に言うと日本ではこの部分のドラマをあまり描かないともいえますね)「どうして裏切ったんだ、」「なんでそんなことするんだ、」「信じていたのに、」「そういうおまえはどうなんだ、」なんて状況はしょっちゅうでてくるわけです。たとえ親友同士でも、一人一人は別の人間だから、視点や考え方、価値観に違いがあって当たり前というわけですね。でもそういう状態を乗り切って互いに認め合い許しあい分かり合っていくのが友情という関係なんだというわけですね。
ランディとハワードは親友だけど、親友同士ならではのつい相手の痛いところまでついてしまうという場合がけっこうあって、その痛いところをつかれた痛み、そんなつもりはなかったのについてしまった痛みをお互いどう乗り切っていくのかが「学園NINJAランディ」の意外といい感じな部分だといえるんじゃないでしょうか。ヒーロー物だけど、主人公たちのこの普通な人感覚がいいんですね。ついでに2人とも馬鹿だしね。馬鹿はいいね。

ディズニーチャンネルは日本ディズニーチャンネル放送開始10周年記念特別編成も手伝っていつになくにぎやかな12月。で、「フィニアスとファーブ」第4シーズンのクリスマス・エピソード、ていうか、ニューイヤー・エピソードですね。第4シーズンはアメリカでは珍しくウィンター・ホリデーシーズンからのスタートで、時期的にもぴったりだったということですね。
それに加えて、「フィニアスとファーブ、Marvel ヒーロー大作戦」も日本初放送。
こういうクロスオーバーものはなかなかどっちつかずの雰囲気になったりする場合もあるんですが、これは面白かった。もちろん「フィニアスとファーブ」なので、アメリカン・コミック方向からカートゥーン寄りになってはいるんですが、ディズニーXDの「アルティメット・スパイダーマン」のおかげで(声の出演も「アルティメット・スパイダーマン」組ですね)わりとすんなりカートゥーン・コメディの世界にとけこんでます。
なによりマーベル・キャラがバランスよく自分のスタンスを崩さないのがよろしい。ああ、こいつだったらこの状況でこんなこと言いそうだ、という、アメリカお得意のシチュエーション・コメディの方法論がちゃんと成立しているのがおみごとでした。スパイダーマンが両世界観のいいクッションになってもいますね。さらにくわえて、珍しい怒りのフィニアス(ザ・ムービー以来2度目か)や、今回女性スーパーヒーローがいないことまでストーリーにおりこんでくるあたり丁寧に脚本をつくっていて実に結構。安易にペリーにスーパーパワーを与えるなんてこともしないのがとてもいいよ。まあ、ペリーは普段からスーパーだからね。あたくし的にはニック・フューリーの「なぁにをしているんだ」が最高でした。こういう会話の最中なにかというとちょっと横道にそれるってのはいいね。アメリカン・コメディの会話劇のいいところですよ。つぎが「ハンマーがないと」ネタね。やっぱりハンマー(ミョルニールね)をいじってみたいよね。パワーの戻ったソーがキャンディスにハンマーを差し出すのもいいね。この神様は紳士だね。ビーク・スーツ・マーク2があっというまにやられてしまうのもいいよ。相手はプロの悪党だからね。こういう部分がちゃんとやってるなと思えるところですね。
ともあれ、期待以上のできだったので大変けっこうでした。
新エピソード放送開始から一端リピートにもどった「フィニアスとファーブ」ですが、10周年特別編成のCMでは第4シーズンの新エピソード「mind share」のカットもでてくるので、どのタイミングで新エピソードが入ってくるのか油断できませんよ。

これから毎週のようにクリスマス・エピソードが放送されまくるのでこの時期の番組チェックは大変ですね。カートゥーンファン共通の悩みではなかろうか。

クリスマス・エピソードではないけれど、来週末のディズニーチャンネルは「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」の連続放送で、新エピソード#14登場。でも#13(Boss Mabel)が抜けてるので、本格的な新エピソードのレギュラー放送は来年からでしょうかね。それはそれとして、この連続放送ではミニ・エピソードの「ディッパーの謎ガイド Dippe's guide to the unexplained」も6話一気に放送。これは見逃せないよ。#14以外はもう観てるからいいかなんていわないでちゃんと観ましょうね。本編では描ききれない謎また謎のグラビティーフォールズの街の謎の一端がついに明かされるのだが、ミニ・エピソードでオチなんかつけなくてもいいと思って本編以上にやりたい放題の問題作だらけ。特に「左側の男」がひどい。なんだあれは。しかしどんな謎より怖いのは「熊雄君」だよ。多分日本語版でも「くまおくん(あるいはくまおちゃんか、くまおさんでもいいけど)」になるんじゃないかと思うんだけど。おりしも「くまモン」大ブレイク中の日本だけど、ついにライバル登場だ(うそです)。

そんなわけで、忙しい年末をさらに忙しくする12月のカートゥーンシーンを楽しみましょう。