Harry は、「向こう側の世界」にいた。姉の Eggy と口げんかをして家を出た後、オートバイの事故で死んでしまったのだ。「向こう側の世界」では、多くの死んだ人々が永遠の落日の向こう、 The Great Blue Yonder へ行く時を待っていた。死者はそれぞれ、その時がくれば The Great Blue Yonder へ行く。しかし Harry には、まだやり残したことがあった。やがて「向こう側の世界」で、100年も前に死んだ Arther と出会う。Harry は Arther に誘われてこちら側の世界へともどってくる。やり残したことをすませようとする Harry だったが・・・。
ある日突然、死んでしまう Harry 。幽霊として、彼の生きた世界へ戻ってくるものの、彼のいなくなった世界に生きる人々、彼の友人、家族を見て Harry が知る生きることの意味。ほとんど意識することなく生きている毎日が人にとってどれほどの価値をもっているものなのかを、死者の視点から語るというのが上手い。非常に丁寧に Harry の行動と心情を追っていくことで、人が生きている普通の日々のいいことも悪いことも多くの意味を考えさせる。そのことが本題なので、お話そのものはあってないようなもの。エンディングは流れを締めくくるためのおまけなので、余り気にしない。主人公と同じティーンエイジャーの毎日をふと見直してみるということで少年少女にこそお勧めかも。あと、人生こんなもの、と思っている大人にもいいかもしれない。
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09:02
洋書読み
The Great Blue Yonder
author Alex Shearer 読了
Harry は、「向こう側の世界」にいた。姉の Eggy と口げんかをして家を出た後、オートバイの事故で死んでしまったのだ。「向こう側の世界」では、多くの死んだ人々が永遠の落日の向こう、 The Great Blue Yonder へ行く時を待っていた。死者はそれぞれ、その時がくれば The Great Blue Yonder へ行く。しかし Harry には、まだやり残したことがあった。やがて「向こう側の世界」で、100年も前に死んだ Arther と出会う。Harry は Arther に誘われてこちら側の世界へともどってくる。やり残したことをすませようとする Harry だったが・・・。
ある日突然、死んでしまう Harry 。幽霊として、彼の生きた世界へ戻ってくるものの、彼のいなくなった世界に生きる人々、彼の友人、家族を見て Harry が知る生きることの意味。ほとんど意識することなく生きている毎日が人にとってどれほどの価値をもっているものなのかを、死者の視点から語るというのが上手い。非常に丁寧に Harry の行動と心情を追っていくことで、人が生きている普通の日々のいいことも悪いことも多くの意味を考えさせる。そのことが本題なので、お話そのものはあってないようなもの。エンディングは流れを締めくくるためのおまけなので、余り気にしない。主人公と同じティーンエイジャーの毎日をふと見直してみるということで少年少女にこそお勧めかも。あと、人生こんなもの、と思っている大人にもいいかもしれない。
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