The Incorrigible Children of Ashton Place The Mysterious Howling
author Maryrose Wood 読了。
Penelope Lumley は、Swanburne女学院を卒業したばかり。就職先とし紹介された Ashton Place で、館の貴婦人、Lady Constance の面接を受け、govaness(住み込みの女家庭教師)として雇われることに。でも、肝心の子供たちはどこに?お屋敷の庭にある納屋から聞こえる奇妙な吠え声は、広大な敷地を持つ Ashton Place の森で当主の Lord Fredrick が狩りのおりに見つけた子供たちだった。ぼろ布をまとい、乱れ放題の髪に汚れた体。狼のように吠え、人の言葉を知らない3人の兄妹。「見つけた者こそ保護者であれ」の考えで Frederick は、この幼い子供たちの面倒をみることに決めたのだった。そして、Penelope の仕事はこの3人に人としての教育を施すこと。お屋敷の子供部屋に移され、Alexander、Beowulf、 そして Cassiopeia と名づけられた3人を、Penelope は根気良く教えていく。最初こそ人の言葉も知らない野生児だった3人は、高い知性と豊かな感性の持ち主でもあり、Penelope の指導で、英語、読み書き計算、歴史、詩や文学、館での生活習慣を覚えてゆく。ところが、Fredrick と結婚したばかりの若妻、Lady Constance は3人をあまりよく思っていない。もし、自分と Fredrick の間に子供が生まれれば、この3人はどうするのか。3人の後見は当然のこととして平然としている Fredrick の考えが彼女にはわからないのだった。
その年のクリスマス。Lady Constance は、盛大なクリスマス・パーティーを企画。Penelope に、3人の子供たちをパーティーに参加させるようにと言い渡すのだった。まだ時折、森で暮らしていたころのように Penelope には予想も出来ない行動をする3人を、大勢の見知らぬ客が集まるパーティーに出せるものだろうか。とはいえ女主人の言葉に従わないわけには行かない。Penelope は子供たちに準備をさせるのだった。そして、クリスマス。パーティーは多くの客を迎えて開かれたのだったが・・・。
舞台は19世紀の中ほどのイギリス。自身も孤児で、Swanburne女学園で育った Penelope は15歳。一通り立派な教育を受けた女性ですが、愛読書は人気の児童文学、馬 Rainbow の物語。なんていうか、欧米ではレインボーってそんなに馬の名前にぴったりだというイメージなのかなあ。それでも教育者として子供たちに出来る限りの力を尽くす姿が美しい。折につけて思い出す Swanburne女学院の創始者 Agatha Swanburne の金言が面白い。その中のひとつ、「All books are judged by their covers untile they are read すべての本は読まれるまで表紙で判断される」。ええ、おっしゃる通り。この本も表紙で買いました。アレキサンダー、ベーオウルフ、カシオペアという仰々しい子供たちの名前は「ABC順だから」とは Lord Fredrick の言葉。いちおう敵役の Lady Constance 。いちおう、というのは、彼女には彼女の育ってきた環境と常識というものがあって、子供たちがあまりにそれとかけ離れているために理解不能だというのが大きな理由。意地悪なわけではありません。3人の子供たちを理解できないことが不安であり、恐怖につながっているんですね。このあたりがいい感じです。この物語が良識や常識(とある社会で信じられていること)と、 Lady Constance から The Incorrigibles と呼ばれることになった子供たちとPenelope の対比であることから、Lady Constance はその対比の象徴の役目を負っていることになりますね。だから彼女自身もいずれはこの異質なものたちと折り合いをつけていくことになるのかもしれません。それとも、頑固に自分を押し通すかな。
物語は3人と Penelope の成長を軸に、クライマックスのクリスマス・パーティーで急展開。Fredrick の謎めいた行動に Ashton Place の秘密、そして3人の子供たちは誰でなぜ森で暮らしていたのか、という疑問を残して、次巻へ続く。あれ、まただ。またBook2読まなければならない本が増えたよ~。
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02:20
中華パッド 続報その3
てなことで、ってどんなこと。
秋葉原に行って、安いmicroSDカードと、懸案のビデオコンポジットケーブルを買ってきたよ。ケーブルは中華仕様の色合いで360円安い。安すぎる。
で、家に帰ってブラウン管アナログTV(うちはブラウン管アナログTVなのだ。でもまことに残念なことにダイヤル式チャンネルではないのだ)につなげてみたら、信号は来ているみたいなんだけど(出力側のパッドは接続に反応している)画面が出てこないという困ったちゃん発生。う~ん。これは中華式コンポジットのせいなのか、ブラウン管TVが古すぎるせいなのか、単に中華パッドがダメなのか要因が多くてわからん。
ただ、スタンドアロンで使う分には相変わらず問題なし。毎日気が向いたら動画を観る日々。MLaaTRの同人誌に向けて、焼いたDVDからVOBをmicroSDに移して観ています。久しぶりに観ましたがMLaaTRはおもしろいなあ。わりかしてきとうなところも多々ありますが、そこがまたマンガっぽくていい。英語版も日本語版もそれぞれおもしろい。ジャニス・カワエの笑い声は変だなあ(「可愛い」という言う意味です)。
しかしギャラリーで画像をぺらぺらめくって観るより、動画を観ているほうがバッテリー消費が少ない気がするのはわたしだけ?いいえ、違うわ。きっとギャラリーはめっちゃ電気食うのね。
ついでにあれこれ拾った画像をmicroSDに移して整理(PCのデータのバックアップそのものは外付けHDDにしています。)。同じ画像がけっこう何枚もあるので驚くなあ。適当にDLしてフォルダにほっぽっておくからこんなことになるのだな。まあ整理するにはいい機会です。
良くみるとギャラリーは時々(常にでないところが・・)同じ画像を並べてサムネイルを表示するようだ。というところで気がついた。ギャラリーの読み込み順ばらばらの原因はサイズ順読み込みをしているのではなかろうか。
みなさんは画像の整理のとき、同じ画像が複数あるかどうかどうやって見つけます?そう、まとめて同じフォルダに入れ、サイズ順に並べ替えれば一発でOKですね。
ただ、ギャラリーのサムネイルは全部が全部サイズ順ではなく、名前順にならんでいるものもあるので、やっぱりどういう理屈でファイルを読んでいるのか相変わらず不明ですが。
う~む、中華。まだまだ謎が多いなあ。
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01:35
洋書読み
The Incorrigible Children of Ashton Place The Mysterious Howling
author Maryrose Wood 読了。
Penelope Lumley は、Swanburne女学院を卒業したばかり。就職先とし紹介された Ashton Place で、館の貴婦人、Lady Constance の面接を受け、govaness(住み込みの女家庭教師)として雇われることに。でも、肝心の子供たちはどこに?お屋敷の庭にある納屋から聞こえる奇妙な吠え声は、広大な敷地を持つ Ashton Place の森で当主の Lord Fredrick が狩りのおりに見つけた子供たちだった。ぼろ布をまとい、乱れ放題の髪に汚れた体。狼のように吠え、人の言葉を知らない3人の兄妹。「見つけた者こそ保護者であれ」の考えで Frederick は、この幼い子供たちの面倒をみることに決めたのだった。そして、Penelope の仕事はこの3人に人としての教育を施すこと。お屋敷の子供部屋に移され、Alexander、Beowulf、 そして Cassiopeia と名づけられた3人を、Penelope は根気良く教えていく。最初こそ人の言葉も知らない野生児だった3人は、高い知性と豊かな感性の持ち主でもあり、Penelope の指導で、英語、読み書き計算、歴史、詩や文学、館での生活習慣を覚えてゆく。ところが、Fredrick と結婚したばかりの若妻、Lady Constance は3人をあまりよく思っていない。もし、自分と Fredrick の間に子供が生まれれば、この3人はどうするのか。3人の後見は当然のこととして平然としている Fredrick の考えが彼女にはわからないのだった。
その年のクリスマス。Lady Constance は、盛大なクリスマス・パーティーを企画。Penelope に、3人の子供たちをパーティーに参加させるようにと言い渡すのだった。まだ時折、森で暮らしていたころのように Penelope には予想も出来ない行動をする3人を、大勢の見知らぬ客が集まるパーティーに出せるものだろうか。とはいえ女主人の言葉に従わないわけには行かない。Penelope は子供たちに準備をさせるのだった。そして、クリスマス。パーティーは多くの客を迎えて開かれたのだったが・・・。
舞台は19世紀の中ほどのイギリス。自身も孤児で、Swanburne女学園で育った Penelope は15歳。一通り立派な教育を受けた女性ですが、愛読書は人気の児童文学、馬 Rainbow の物語。なんていうか、欧米ではレインボーってそんなに馬の名前にぴったりだというイメージなのかなあ。それでも教育者として子供たちに出来る限りの力を尽くす姿が美しい。折につけて思い出す Swanburne女学院の創始者 Agatha Swanburne の金言が面白い。その中のひとつ、「All books are judged by their covers untile they are read すべての本は読まれるまで表紙で判断される」。ええ、おっしゃる通り。この本も表紙で買いました。アレキサンダー、ベーオウルフ、カシオペアという仰々しい子供たちの名前は「ABC順だから」とは Lord Fredrick の言葉。いちおう敵役の Lady Constance 。いちおう、というのは、彼女には彼女の育ってきた環境と常識というものがあって、子供たちがあまりにそれとかけ離れているために理解不能だというのが大きな理由。意地悪なわけではありません。3人の子供たちを理解できないことが不安であり、恐怖につながっているんですね。このあたりがいい感じです。この物語が良識や常識(とある社会で信じられていること)と、 Lady Constance から The Incorrigibles と呼ばれることになった子供たちとPenelope の対比であることから、Lady Constance はその対比の象徴の役目を負っていることになりますね。だから彼女自身もいずれはこの異質なものたちと折り合いをつけていくことになるのかもしれません。それとも、頑固に自分を押し通すかな。
物語は3人と Penelope の成長を軸に、クライマックスのクリスマス・パーティーで急展開。Fredrick の謎めいた行動に Ashton Place の秘密、そして3人の子供たちは誰でなぜ森で暮らしていたのか、という疑問を残して、次巻へ続く。あれ、まただ。またBook2読まなければならない本が増えたよ~。
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