ちーずブログ
新田真子
ダメ映画ばんざい 西部劇編 のその前に
次は西部劇。 でもその前に、書いておかなければならないことがある。 日本のTVアニメーションは「鉄腕アトム」に始まり、現在まで数限りない作品が世に送り出されてきたわけですが、わたしの子供時代はその黎明期と重なっていて、多くのTVアニメーションを見ながら過ごしていたのだった。「鉄腕アトム」「鉄人28号」「ハッスル・パンチ」「レインボー戦隊ロビン」「宇宙エース」「宇宙パトロール・ホッパ」「スーパージェッター」「遊星仮面」「遊星少年パピー」「エイトマン」「宇宙少年ソラン」などの(ここCHIXIの「昭和のアニメを語ろう」コミュに参加の方々でもさすがにお手上げであろうと思われる)初期作品群から「魔法使いサリー」」「おそ松くん」「巨人の星」「アタックNo1」「リボンの騎士」「悟空の大冒険」「ゲゲゲの鬼太郎」「ひみつのアッコちゃん」など、TVアニメは子供たちに大人気となっていったのだった。 さて、そんなある日、一風変わったTVアニメの放映が始まった。タイトルは「ルパン三世」。えらく大人向けのマニアックな作品で、第1話から60年代のF1の名前がぞろぞろと出てくる上に、ヒロイン峰不二子がやたらと色っぽい。残念ながら、23話で終わってしまうこのシリーズは、その後も何度か再放送されることになり、その度に一部の熱狂的なファンを生み出し続けたのだったが、実はこの作品、大変な影響力を持っていたのだった。え?今に続く人気シリーズの始まりだとか?同じく初回放映時に打ち切りにあった「宇宙戦艦ヤマト」と共に「アニメマニア」の誕生に一躍買っていたとか?宮崎監督の若かりし頃の作品だとか?残念でした。そんなことはまったく関係ない。 「ルパン三世」のメインキャストは、ルパン三世・山田康雄、次元大介・小林清、銭形警部・納谷悟郎、石川五右衛門・大塚周夫。 同じ頃TVで放映されたのがマカロニウエスタンの名作「続夕陽のガンマン」。こちらの吹き替え版メインキャストは、クリント・イーストウッド・山田康雄、イーライ・ウォーラック・大塚周夫、リー・バン・クリーフ・納谷悟郎、その手下・小林清。 そう。おなじメンバーによる名吹き替えなのだった。「名」吹き替えというのはどのへんが「名」なのかは後に字幕版を見て気が付くわけだけれども。 とにかく。これがきっかけで、それまでああこの声は前も聞いたことがあるとか、アレとこれは同じ声だなあなとど思う程度であまり気にしていなかった「声優」という仕事に注目するようになったのはわたしだけではないのだった。そう。よく聞いてみれば、ジュリアーノ・ジェンマは「悟空の大冒険」の三蔵法師だし、イーライ・ウォーラックはブラック魔王で、ネズミ男なのだった。ましてや、リー・バン・クリーフはジョン・ウェインでそのジョン・ウェインは科学特捜隊のムラマツキャップでもあったのだ(チャンネルによって納谷悟郎と小林昭二の二人が吹き替えていたから。こういうのは他の吹き替えでもよくあった)。 さらにその後に「空飛ぶモンティパイソン」という番組がますます声優の面白さを見せ付けてくれた。山田康雄、納谷悟郎、青野武、飯塚昭三、広川太一郎というもうどうにもこうにも、ものすごいメンバーが集まった夢の番組だったのだ。 マカロニウエスタン「続夕陽のガンマン」はその内容の面白さだけではく、「吹き替え」という手法の面白さと「声優」という役者の素晴らしさをはっきり認識させてくれた映画だったのだ。 そんなわけで、次は西部劇の予定。SFや戦争映画ほどには憶えていないようなので、少し楽かも。 ところで、「ルパン三世」がTVで放映されたとき、なぜ観る気になったのか。それはわたしが当時「アルセーヌ・ルパン」のファンだったからにほかならない。ポプラ社の「アルセーヌ・ルパン」シリーズは愛読書なのだった。
Ingrid Third(2011年04月10日 05:25)
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ダメ映画ばんざい 西部劇編 のその前に
次は西部劇。
でもその前に、書いておかなければならないことがある。
日本のTVアニメーションは「鉄腕アトム」に始まり、現在まで数限りない作品が世に送り出されてきたわけですが、わたしの子供時代はその黎明期と重なっていて、多くのTVアニメーションを見ながら過ごしていたのだった。「鉄腕アトム」「鉄人28号」「ハッスル・パンチ」「レインボー戦隊ロビン」「宇宙エース」「宇宙パトロール・ホッパ」「スーパージェッター」「遊星仮面」「遊星少年パピー」「エイトマン」「宇宙少年ソラン」などの(ここCHIXIの「昭和のアニメを語ろう」コミュに参加の方々でもさすがにお手上げであろうと思われる)初期作品群から「魔法使いサリー」」「おそ松くん」「巨人の星」「アタックNo1」「リボンの騎士」「悟空の大冒険」「ゲゲゲの鬼太郎」「ひみつのアッコちゃん」など、TVアニメは子供たちに大人気となっていったのだった。
さて、そんなある日、一風変わったTVアニメの放映が始まった。タイトルは「ルパン三世」。えらく大人向けのマニアックな作品で、第1話から60年代のF1の名前がぞろぞろと出てくる上に、ヒロイン峰不二子がやたらと色っぽい。残念ながら、23話で終わってしまうこのシリーズは、その後も何度か再放送されることになり、その度に一部の熱狂的なファンを生み出し続けたのだったが、実はこの作品、大変な影響力を持っていたのだった。え?今に続く人気シリーズの始まりだとか?同じく初回放映時に打ち切りにあった「宇宙戦艦ヤマト」と共に「アニメマニア」の誕生に一躍買っていたとか?宮崎監督の若かりし頃の作品だとか?残念でした。そんなことはまったく関係ない。
「ルパン三世」のメインキャストは、ルパン三世・山田康雄、次元大介・小林清、銭形警部・納谷悟郎、石川五右衛門・大塚周夫。
同じ頃TVで放映されたのがマカロニウエスタンの名作「続夕陽のガンマン」。こちらの吹き替え版メインキャストは、クリント・イーストウッド・山田康雄、イーライ・ウォーラック・大塚周夫、リー・バン・クリーフ・納谷悟郎、その手下・小林清。
そう。おなじメンバーによる名吹き替えなのだった。「名」吹き替えというのはどのへんが「名」なのかは後に字幕版を見て気が付くわけだけれども。
とにかく。これがきっかけで、それまでああこの声は前も聞いたことがあるとか、アレとこれは同じ声だなあなとど思う程度であまり気にしていなかった「声優」という仕事に注目するようになったのはわたしだけではないのだった。そう。よく聞いてみれば、ジュリアーノ・ジェンマは「悟空の大冒険」の三蔵法師だし、イーライ・ウォーラックはブラック魔王で、ネズミ男なのだった。ましてや、リー・バン・クリーフはジョン・ウェインでそのジョン・ウェインは科学特捜隊のムラマツキャップでもあったのだ(チャンネルによって納谷悟郎と小林昭二の二人が吹き替えていたから。こういうのは他の吹き替えでもよくあった)。
さらにその後に「空飛ぶモンティパイソン」という番組がますます声優の面白さを見せ付けてくれた。山田康雄、納谷悟郎、青野武、飯塚昭三、広川太一郎というもうどうにもこうにも、ものすごいメンバーが集まった夢の番組だったのだ。
マカロニウエスタン「続夕陽のガンマン」はその内容の面白さだけではく、「吹き替え」という手法の面白さと「声優」という役者の素晴らしさをはっきり認識させてくれた映画だったのだ。
そんなわけで、次は西部劇の予定。SFや戦争映画ほどには憶えていないようなので、少し楽かも。
ところで、「ルパン三世」がTVで放映されたとき、なぜ観る気になったのか。それはわたしが当時「アルセーヌ・ルパン」のファンだったからにほかならない。ポプラ社の「アルセーヌ・ルパン」シリーズは愛読書なのだった。
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