昨日、手紙が来ました。
聞き覚えのあるお寺からでした。
「愛猫 佐助様 七回忌法要のお知らせ」
そうか。あいつが逝ってもう6年になるのか。
そうか………。
サスケは、オイラが東京に出てきて初めて飼った猫でした。
黒丸・茶々を我が子とするならば、サスケは「同志」でした。
ずっと人生をともに歩んできた同志。
出会いは池袋の某デパートのペットショップ。
今はもうやってないかもしれないけど、当時は子猫の斡旋をしていました。
自宅で生まれたけどこれ以上飼いきれない…という人がそこに預けに来て、気に入った人がもらってくれるという事を、ペットショップの好意でやってたんです。
ずっと「猫飼いたいな~」と思ってて、通りかかる度に覗いていたそのお店にサスケはいました。
厳密に言うと、預けに来たばかりのところにたまたま出くわしました。
一目惚れでした。
サバトラ…っていうんですか。
白地にグレーの縞模様。一見、アメショっぽい柄です。
サスケの実母はチンチラペルシャのハーフだったそうです。
だから毛並みはふわふわ。
緑色の大きな瞳が、もうホントにため息が出るほど愛らしくて。
「この仔、私にください」
って、叫んでました。
サスケはとってもプライドの高い猫でした。
足下にすりすりなんてしない。
甘える時はテーブルに乗って、私の胸に前足をかけて頬ずりをする。
いつも同じ目線です。
当時の伴侶と私以外の人には絶対になつかない。
可愛がろうとしてサスケの犠牲になった人は、ハンパない数です。
格好良くて、不器用で、ワガママで、ワイルドで、甘えん坊。
それがサスケでした。
23年生きての大往生だったので、心残りはありません。
でも、また会いたいです。
猫はその死に際を人に見せないことから、
「死んだんじゃない。山に修行にいってるんだよ」
って言われるそうです。
きっと自分の愛猫の死を認められない気持ちが、そう思うことによって癒されるのでしょう。
サスケは室内飼いだったので、死に際は家族で看取りました。
だから、「山に行ってる」ってことはあり得ないんだけど……。
でも、あえて言いたいです。
早く修行終えて帰っておいで。
どんな姿になっても、私は君を見分けてあげるから。
サスケの骨は、真っ白ですごくきれいでした。
骨壺に納めるとき、私はその一片を食べました。
ずっとずっと、サスケといっしょにいたかったから。
これからもずっと自分の一部であって欲しかったから。
予想以上にボリボリ音がして、泣きながらちょっと笑ってしまいましたよ。