プロフィール

野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。

徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)

投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。

その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。

基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑

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2013-06-04 01:48

頭きちゃう!

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Good!
頭きちゃう!

挿絵だよん。

このイラストが添付された日記

2013-06-04 01:48

頭きちゃう!

「もう!!
 私、頭きちゃった!」

2限目後の休み時間、教室後方のドアからK子が入ってきた。
かなり憤慨しているようだ。

ズカズカと、真っ直ぐ俺に近寄って来る。
あれ?俺、何かしたっけ・・・?

「ねぇ、聞いてよっ!」

うわっ!
ちょっと待て、いきなり何だ?

「な・・・なにを・・・?」

「3組のN子ったら酷いのよ!」
真っ赤に紅潮した顔に、泣きそうな瞳だ。
こりゃマズイ。

「ま・・・待て、まず落ち着けって・・・。
 ほれ、深呼吸して・・・。」

K子は思いっきり深呼吸をする。

「ちっとは落ち着いたか?」

「うん。」

「それじゃ聞くから、落ち着いて話してみ?」

「あのね・・・。」
K子は話し始めた。

要約すると、K子は休み時間中、
友達のN子に会いに、3組まで出向いて行ったらしい。
おしゃべりをしていると、だんだんN子の自慢話が始まり、
それがエスカレートしてK子のカンにさわったのだそうだ・・・。

俺は思わず、
ご近所の主婦同士がいがみ合ってる風景を連想してしまった。

「それってさぁ~。
 ご近所の主婦同士が子供を自慢しあってるのと、
 ちっとも変わらなくないか?」

「あっ!
 そうかぁ・・・。」
途端にK子の顔から紅潮が引いた・・・。

「そんな些細な事でイチイチ隣ともめてたら、
 結婚してご近所づきあいなんて出来ないだろ?」

一瞬、K子の顔が輝いたのを俺は見逃さなかった。
今なにか、とってもマズイ事を俺は言ってしまった気がする・・・。
これは、墓穴を掘ってしまったかも知れない・・・。
単に例え話として話したつもりだったのだが・・・。
どうも、あらぬ方向へ展開してしまったようだ。

「そうよねぇ~。
 ご近所付き合いなんか、出来ないわよね~。」
ニコニコしながらK子は納得した。

え~い、この際しょうがない。
言ってしまったことは後で修正しよう。
ともかく俺の妻になるかもしれない女が、短気では困るのだ。

「まず自分にプライドとポリシー、誇りと信念を持ってごらん?
 そうすれば自慢されても憤慨することはなくなる筈だよ?
 そして冷静に判断すること。
 感情的になると、ロクなことが起きないからね?」

「わかった。
 私、努力してみるね。」

意外とすんなり、K子は受け入れた。