ちーずブログ
apricot_jam
日記でお話「サンダーストーム完結」
『・・いいよ・・』 最初にあったのは、圧倒的な『光』の奔流だった。 続いて鳴り響く轟音・・『音』に身体を揺るがす『圧力』が有るって、初めて知った。 ソレに吹き飛ばされ、柔らかく暖かな、でもしっかりと受け止めてくれる・・ 「頑張ったね、いつみ・・」 「・・ん」 普段の悪態や、オチャラけた雰囲気の彼女でないのは、たぶんこれが別れだから・・ 私も『魔力』を消費したとは違う『消失感』を感じていた・・ 『召喚』された者は『目的』が達成されたら『意味』を失い、元の『場所』へ還る。 「私さ、いつみちゃんの事、死んだ妹だと思ってた・・」 「非道いよソレ・・」 だから子供扱いなんだ 「・・でも、いつみちゃんは別の・存在なんだよね」 「当たり前じゃん!」 「キスして良い?」 まったく!ホントに私より年上なんだろうか? 「普通ソレ聞く?」 「ごめ」 「そこは謝っちゃだめ!」 「・・はい」 ホント、こんなんが偉大な賢者様って・・「ばか!」 たぶん謝ろうとした口を塞ぐ。 「いつみって最近変わった?」 と、泰葉 「・・科学の限界を魔力で補った?」 「いや、それ分かんないから♪」 「だよねぇ・」 日常を繰り返す度、ホントはアレ夢じゃったんだろうかと思う。 でも、その『夢』で、私は少しだけ変われた・・ いつかまた『召喚』された時は、最初から『妹』ではなく、頼れる存在であろうと思う。 「何ニヤニヤしてんの?」 「内緒♪」 そして、また現れる違和感・ それはまた異世界への・愛しい人の居る場所への扉・・
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日記でお話「サンダーストーム完結」
『・・いいよ・・』
最初にあったのは、圧倒的な『光』の奔流だった。
続いて鳴り響く轟音・・『音』に身体を揺るがす『圧力』が有るって、初めて知った。
ソレに吹き飛ばされ、柔らかく暖かな、でもしっかりと受け止めてくれる・・
「頑張ったね、いつみ・・」
「・・ん」
普段の悪態や、オチャラけた雰囲気の彼女でないのは、たぶんこれが別れだから・・
私も『魔力』を消費したとは違う『消失感』を感じていた・・
『召喚』された者は『目的』が達成されたら『意味』を失い、元の『場所』へ還る。
「私さ、いつみちゃんの事、死んだ妹だと思ってた・・」
「非道いよソレ・・」
だから子供扱いなんだ
「・・でも、いつみちゃんは別の・存在なんだよね」
「当たり前じゃん!」
「キスして良い?」
まったく!ホントに私より年上なんだろうか?
「普通ソレ聞く?」
「ごめ」
「そこは謝っちゃだめ!」
「・・はい」
ホント、こんなんが偉大な賢者様って・・「ばか!」
たぶん謝ろうとした口を塞ぐ。
「いつみって最近変わった?」
と、泰葉
「・・科学の限界を魔力で補った?」
「いや、それ分かんないから♪」
「だよねぇ・」
日常を繰り返す度、ホントはアレ夢じゃったんだろうかと思う。
でも、その『夢』で、私は少しだけ変われた・・
いつかまた『召喚』された時は、最初から『妹』ではなく、頼れる存在であろうと思う。
「何ニヤニヤしてんの?」
「内緒♪」
そして、また現れる違和感・
それはまた異世界への・愛しい人の居る場所への扉・・
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