ちーずブログ
apricot_jam
心の毒44
1日が終わり、ベッドに入る。 サキの言った事は、彼女自身理解していると思う・・ 私とサキで何が違うのか・・彼女は領主として民を統治する義務がある・ 私の知らない業務がある・ ソレを放り出し、自分の好きな事を続ける事はできない・・ 本当なら3日に一度すら来る事も、良くないはず・・ でも、キルケ様は止めてない・・きっと状況を理解する事と感情は別だと知っているから・・ キルケ様も、その感情を知っているのだろう・・たぶん、その感情の名は『嫉妬』・・ 努力して来たって言ってたキルケ様、実際その『努力』を目の当たりにしてる『賢者』と成った今でも・・ 私は恵まれている、『二人』の偉大な『師』に『教え』を受け、『守られ』ている・・ そして、何より『好きな事』を続けている・・ソレは、感謝以外の何物でもない・・ ふと、思う・・私は『このまま』で『良いのだろうか?』 カタリ・・ 卵が動いた?・・見ると、その場で、静かに佇むソレ・・「気のせいか・・」 わざと声に出して言い、自身の声に安心する・・ 明日も早い・・もう寝よう・・ その時は気付かなかった、卵に微かな亀裂が入った事に・
心の毒43
キルケ様は『知っている事に意味はある』って言う。 ん、その言葉通り経験も知識も自身の糧だ・・ ふと見るキルケ様の表情は穏やかで、私の考えは間違いは無い・と、確信する。 「レン・次の始まりは14時から」 「はい!」 空いた食器を重ねて、洗い場へ・・ 全て運んだ後、私に付いて来たサキが言う「洗い物は得意の『水属性魔力』使わないのか?」 「使わない」 「なんで?」 「キルケ様が駄目って言った」 「調理はオッケーなのに?」 「なんで、料理に『魔力』使ったの知ってるの?」 「やっぱ使ったんだ♪」 しまった!「引っ掛け?!」 「へへ」 「使ったわよ!これで満足?」 「ちゃう、調理はオッケーなのに洗い物は駄目な理由」 「あんたが・お客が居たから、調理時間を短く・魔力解禁するからって言われたの!コレで満足?!」 「レン」 「何よ!」 「弟子入りを希望する私が、『お客』を満足するって思う?」 「ソレは・・」 「さっきの話も、レンの為だったのが分かる・・私とレンで、何が違うの?」 涙を堪えて言う「レンは、羨ましいばかりだ・・朝起きてすぐ『最高の師』が目の前に居る・ソレから寝る迄『教え』は続くんだ」
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21:17
心の毒44
1日が終わり、ベッドに入る。
サキの言った事は、彼女自身理解していると思う・・
私とサキで何が違うのか・・彼女は領主として民を統治する義務がある・
私の知らない業務がある・
ソレを放り出し、自分の好きな事を続ける事はできない・・
本当なら3日に一度すら来る事も、良くないはず・・
でも、キルケ様は止めてない・・きっと状況を理解する事と感情は別だと知っているから・・
キルケ様も、その感情を知っているのだろう・・たぶん、その感情の名は『嫉妬』・・
努力して来たって言ってたキルケ様、実際その『努力』を目の当たりにしてる『賢者』と成った今でも・・
私は恵まれている、『二人』の偉大な『師』に『教え』を受け、『守られ』ている・・
そして、何より『好きな事』を続けている・・ソレは、感謝以外の何物でもない・・
ふと、思う・・私は『このまま』で『良いのだろうか?』
カタリ・・
卵が動いた?・・見ると、その場で、静かに佇むソレ・・「気のせいか・・」
わざと声に出して言い、自身の声に安心する・・
明日も早い・・もう寝よう・・
その時は気付かなかった、卵に微かな亀裂が入った事に・
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07:24
心の毒43
キルケ様は『知っている事に意味はある』って言う。
ん、その言葉通り経験も知識も自身の糧だ・・
ふと見るキルケ様の表情は穏やかで、私の考えは間違いは無い・と、確信する。
「レン・次の始まりは14時から」
「はい!」
空いた食器を重ねて、洗い場へ・・
全て運んだ後、私に付いて来たサキが言う「洗い物は得意の『水属性魔力』使わないのか?」
「使わない」
「なんで?」
「キルケ様が駄目って言った」
「調理はオッケーなのに?」
「なんで、料理に『魔力』使ったの知ってるの?」
「やっぱ使ったんだ♪」
しまった!「引っ掛け?!」
「へへ」
「使ったわよ!これで満足?」
「ちゃう、調理はオッケーなのに洗い物は駄目な理由」
「あんたが・お客が居たから、調理時間を短く・魔力解禁するからって言われたの!コレで満足?!」
「レン」
「何よ!」
「弟子入りを希望する私が、『お客』を満足するって思う?」
「ソレは・・」
「さっきの話も、レンの為だったのが分かる・・私とレンで、何が違うの?」
涙を堪えて言う「レンは、羨ましいばかりだ・・朝起きてすぐ『最高の師』が目の前に居る・ソレから寝る迄『教え』は続くんだ」
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