杏ジャムのログ

過去絵と日記

プロフィール

デジタルで絵を描き始めて2年と少し・・・
しぃペインタの知識は少しだけあるけど、未知の機能がまだまだある・・

いろいろな技術を湯水の様に操れる人になりたい。

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11月01日
19:54

睨む朱火を見て、じわりと涙が溢れる・・
「え?・あ、すみません!じゃない申し訳ありません!」
私が泣き出したとたん、狼狽する朱火・・可愛いと思ってしまう。
抱き締める「!・姫様?・・」
「動くな!」
「・・はい」
私の『毒』は、絶望的に全ての命を瞬殺するものだった・・
例え瞬殺を免れても、私に関わるだけで、じわじわと死をもたらすものだった・・
彼女は、乳母がもたらしてくれた奇跡なのかもしれない・・

『あやな姫にする最後の願いは、貴女が幸せになる事・・もう、すぐ無理だと言う・・大丈夫・誰よりも優しい貴女が、いつまでも不幸なままで居るわけが無い・・たぶん貴女は女王になる、その時は誰も志半ばで終わらない、幸せな国を作って♪・・ちょっと・・神国・・に、あ・・やな・姫・の・事・・で、文句・・言って・・』
力が抜け、何も言わなくなる乳母、私はそれでも、涙を出さない様にしていた・・

いいよね・・泣いても・
泣き終わったら、ちゃんと幸せになるから・・
今だけ・・

11月01日
19:50

「私が『毒』の姫だと言うのは聞いてる?」
「はい承知しております」
くすりと笑い「二人で居る時は友人に話す様にして」
「はぁ・」
「なら、話は早い・朱火は『不死』で『治癒と浄化』ができるのでしょう?」
「何故かは分かりませんが・・」
「できる・と、言う事実の具体的能力を検証したい」
「?」
「つまり」匕首を取り出し・抜き、逆手に握って左手を添える「姫様?」
朱火を見て微笑み「お願いね♪」「ちょ!何を?!」振り上げ、目をきつく閉じ振り下ろす!「待て!!」
思い切って振り下ろしたのが良かったのか、腿はそれ程痛く無い、ソレを力一杯引き抜く。
たぶん動脈からの出血・以前の血玉の比でない溢れ出てくる!痛みは遅れてやって来る!
「バカかあんた!」叫び白から真っ赤に変わったスカート捲り傷口に手を翳す・じんわり痛みが引いて行く・
そうだ『毒』は?!
周りを見ても秋桜は枯れてない!さすがに、私の血を直接浴びた草花は腐りぐちゃぐちゃになっているが、それ以上の進行はない・・
「信じらんないです!何をしたか分かってるんですか?!」私を睨む朱火・・そんな事言われるのも久しぶり・・優しく厳しい乳母を思い出す・・