領主って、今キルケ様が、命狙われる原因になった奴だよね・大丈夫かな?
「ホントにお前の表情は読みやすいな」
道すがらそんな事言われる「え?え?」
「現領主本人は、暗殺とか考える人間じゃないよ・・」
「?」
「まぁ会えば分かる、後今日の目的話してなかったね」
そういえばそうだ、来て早々の殺伐とした経験から悪い印象しか思い浮かばなかったかけど、あくまで聞いた話からの推測・本当は自身の経験から判断しなければいけない。
「給料の受け取りだよ」
一瞬空白「給料です・か?」
私の表情の変化が面白かったのか笑いを堪えて言う「・・ん、賢者には国から給料が出る、領主はソレ受け取り、直接私に渡す」
それって、他の誰かが渡せばわざわざ来る必要無いんじゃ?
私の表情を読み「一度不正があってから国王が仕組みを変えた、王→領主→賢者へと、直接渡す様に・ってね、だから領主への謁見はオマケ」
なるほど
到着後奥の間に通され直ぐに従者が来る「お待たせしましたキルケ様、こちらへ」
たぶん、部屋で待っていた時間のが絶対短い、長く歩きやっと謁見の間
扉前の兵が私達に会釈する。
「行くよ」と、キルケ様
「はい!」と私