数日が過ぎ、キルケ様との生活パターンに慣れてきた頃、二度目の戦闘経験をする・・
その日も、朝食の準備で水を汲み卵を拾う最中だった、微かな魔力発動を感じ、その方位がキルケ様の向かった場所だと気付く。
魔力の種類が特定できない事を考えると、発動は方程式のどれか、つまり戦闘状況!?
落ち着こう、私が今出来る事は、主に治癒だ!
攻撃に(防御も)転じる為には、接近・状況判断・魔力発動・水寄せ・術展開・・5段階も掛かっては足手纏いのなにものでもない!踏鞴を踏み、しかし何も出来ない事に気付く・・
そして、天は見方した、強く降る雨・・工程の1つが減り『相』は水!
私の魔力を最も活かせる『場』!
有利な状況によって判断を誤った私は、駆け寄る!「キルケ様!」
この時私は重大なミスを犯した。
一つ、声をかけた事!
術を使用する戦闘は、高度な読みと詠唱に集中しなければいけない!
二つ、駆け寄った事!敵の見立ても出来て無いのに不用意に近づいた事!
どちらも最悪なミスだ!!
突然目の前に石剣!同時に金属音!
少し遅れてカラカラと矢が落ち私を狙った物と気付く。
私の元に走って来るキルケ様「怪我は?」