プロフィール

野に咲く一輪のタンポポのようにヒッソリ暗躍中!?
じゃ、ランク入りはダメじゃん。
と、今頃気付く大馬鹿者。

徘徊癖がありそこら辺うろつきます、ご注意ください・・・。(気にしないでね~)

投稿画像は『しぃペイントツール』が使用困難のため、市販ソフトを使用中です。

その時気分のイメージ一発屋。
ストレスが限界を超えると、やたらと裸婦に走りますのでご注意ください・・・。

基本、『こらぼ』は全て可にしてます。
ご自由に、いじりまくって下さい。(笑

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(2013年8月14日)日記一覧

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2013-08-14 19:16

交渉

4時限目終了のチャイムが鳴った。
昼休みである。
みんな昼食の準備をしているが、俺は席を立ち教室を出ようとする。

するとK子が、驚いたようにこちらを向く。

「なに?
 昼食も取らずに行っちゃうの?」

「谷川の奴、居なくなるとも限らないからな。
 メシ食ってるところを抑えてくる。」

「ねっ?
 ならもう一度、生徒会に復帰したら?」

「なんで?」

「だって、今のあなた、生き生きしてるもの・・・。
 それに今の方が、凛々しくてカッコいいわよ?」

「そうか?
 ありがと・・・。
 おまえだけが、見ていてくれればいいよ。
 じゃ、行ってくる。」

「うん、いってらしゃい。」
そうK子は、言葉を告げた。

谷川のいる教室を覗く。
いたいた、昼食の準備をしている。
近くの生徒を捕まえた。

「谷川、呼んでくれる?」

そして、その生徒が谷川を連れてくる。

「よっ、しばらくじゃん!
 教頭先生直属なんだって?」

「耳早いな?
 やっぱり谷川だよ。
 さすがだ・・・。」

「で、何よ・・・?
 直接出向いてくるなんて、俺に何かさせたいんだろ?」

「そうだ。
 これは、お前にしかできない、重要な仕事なんだ。」

「またまた、おだてちゃってぇ~。
 お前だって、頭良いじゃん?
 自分で、チャッチャッとやっちゃえよ~。」

「俺一人ではダメなんだ、是非ともお前の助けがいる。」

「分かったよ。
 で、何すればいいんだ?」

概略を谷川に話す。
現在の学校で、早急に設置しなければならない施設及び設備は何か?
それを2~3点上げてもらい、集計してもらう。

ただし、口外無用であること。
更に対象者は、成績中位~上位の者であること。

ある意味、成績対象で差別がある。
だが、訳の分からない要望を出されても困るのだ。
時間がないのだから・・・。

「おれらにピッタリじゃん。
 んじゃ、仲間集めて集計しちゃうわ。
 出来たら、そっち持ってく。
 それでいいか?」

「おう、期待してるぞ。」
2013-08-14 16:13

始動

さて、どうしたら楽に、早く終わらせることが出来るのか?
まず、正確なデーターを集めたい。
しかも内密に・・・。

オープンにすると厄介だ。
おそらく、あらゆる役委員クラブ員たちが、我も我もと殺到してくるだろう。
パニックは避けたい。

まずはTと、打ち合わせよう・・・。
登校すると、Tのクラスに向かった。
Tに概略を説明する。

「昨日、M先輩から全権委任を貰った。
 簡単に、手っ取り早く終わらせる・・・。

 まず、各役員長とクラブ部長に、要望を紙に書いてもらって集める。
 その中から、優先順位を付けて行く。」

「一般生徒からのはどうする?」

「谷川を引っ張り込む。」

「あいつを?
 俺は苦手なんだよ・・・、あいつ。」

「谷川を好評価する奴が居ると思うか?
 だが、人は悪いが頭は使える。」

「なるほど・・・。」

「そっちは俺がやるから、役員長とクラブ部長を頼むよ。」

「おぅ、任せろ!」

さすが体育会系のTだ、頼もしいぞ。
昼休みには、谷川の所に行かなければならないな。

さて、自分のクラスへ向かうか・・・。

「おはよう。
 今日は、随分遅いじゃない?」
K子が声をかけてくる。

「おっす。
 ちょっと用事があってね・・・。」

「昨日は、なんだったの?」

「箱(校舎)は出来たから、中身を作れってさ・・・。」

「えっ?
 なんか大変そうね?」
K子はキョトンとした顔である。

「そう、だから簡単に出来て、サボるために考えてる・・・。」

「何よ、それって・・・。
 まったく、おかしな人ね・・・?」
K子は苦笑した。

「なぁ?
 この学校、設備で何が足りない?
 いや、何が欲しい?」

「いやねぇ~。
 無さ過ぎて、欲しいもの有り過ぎるわよ。」

「そうかぁ~。」
そう、これが一般的な回答だろう。
これでは、的が絞り込めないのだ。

「やっぱり、谷川を使うか・・・。」

「えっ?
 谷川のところに行くの?」

「ああ、奴の力が必要だ・・・。
 昼休みにでも、行ってくるよ。」
2013-08-14 11:12

先輩

お姉さんの言葉が気になった。

「M先輩が大変って?」

「彼の家は、サラリーマン家庭だからね・・・。
 親に負担のかからない、県立校を受けるらしいよ?」

その話を聞き、俺はM先輩を追いかけた。

「先輩!」

M先輩はO小学校からの付き合いで、家も近所の幼馴染である。
なおかつ昨年は、
共にこの新設T中学校の生徒会副会長を務めた間柄でもある。
互いに気心は知れている。

人柄も良く、温厚で頭も良い先輩であった。

「よぅ、元気か?」

「この時期に、大変ですね?」

「ああっ。
 俺は県立U高校、受からなきゃならんからなぁ・・・。
 まったく、時間が無いよ・・・。」

県立U高校は、県下トップクラスの高校で、
国立T大学には、最短の高校でもある。

確かに時間的な余裕は、ギリギリなのかも知れない。

「大体の所は任せるから、さっさと片づけてくれるか?」

「じゃ、T達と簡単に済ませちゃいますね?」

「ああ、頼むわ・・・。
 最終的には、俺が責任取るからさ・・・。」

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